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番外編 ※不定期更新※
兄は妹が心配です
しおりを挟むやあ、ご機嫌麗しいね皆様?僕はフィニトア・ルーボレラ。
今日は僕の最愛の妹を紹介するよ。
その名もレイチェル。名前からして可愛いと思わない?レイチェルって全てが可愛いんだ。
まず容姿は母上に似てプラチナブロンドの髪を腰まで伸ばして、瞳は空よりも綺麗なライトサファイア。
肌は雪のように白いけれど、唇は血色もよくぷっくりとしていて、まさに庇護欲をそそる女の子だよね。
それに何より僕の前世で推していた悪役令嬢なんだから、可愛くないわけがないよね!!!
え?お前も転生者かよって??
何言ってるんだい、定番だろう?ちなみにうちの兄弟はみんな転生者だぞ☆
レイチェルが転生者だってこともなんとなく気づいてるし、僕たちのことをセコムって言ってるの知ってるよ。
気づかれていることに気づかないレイチェル、すごく可愛いよね!!
「フィン、レイチェルが殿下とデートらしいんだが、GPSみたいなものってないのか…?」
「ジョーアン、諦めろ… あ、でもルノアに聞けばあるかも?」
「ふっふっふっ、そんなこともあろうかと追跡できる発信機機能つき髪飾りを作っておきましたよぉ~!」
「でもルゥ、それバレたら姉様に嫌われない…?」
「…処分します。」
「仕方ないな、僕が後をつけていくよ。」
「それこそ嫌われるぞ。」
でもレイチェル鈍い子だから、意外と気づかれないかもしれないだろう!?
推しのデートとか気になるし、何より殿下が変なことしないか心配なんだよ!!
「あら?兄様たち?何をされてますの?」
「レイチェル!聞いたよ!殿下とお出かけするんだって?この兄も付いて行っていいかな??」
「ダメですわ。私と殿下二人で行くからデートなんですもの。ただのお出かけと同じにしないでください!」
「けど殿下はデートと思ってないかも…」
「いいえ!殿下からデートって言っていただきましたもの!れっきとしたデートですわ!フィン兄様、それ以上言うと嫌いになりますわよ!?」
「そ、そんな!兄はレイチェルのことが心配なんだよ!殿下に遊ばれてたらどうしようかと…!」
「嫌ですわ、フィン兄様。私、殿下に愛を囁かれましたのよ!誓いまでたててくださいましたわ…!」
んなっ!?なぜ顔を赤らめているんだレイチェル!
そんな、いやでも俺たちがレイチェルを溺愛してる時点でストーリーは変わっているはずだから…
きっとレイチェルバッドエンドはないはず!
でも、最近レイチェルと過ごす時間が減っているから、とても寂しくて…
でも後をつけたら嫌われちゃうし、今回は諦めよう。
何事もなくレイチェルが帰ってきますように…!!
応援ありがとうございます!
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