【R18】セクシー女子高生と友達になってほしいと言われました

赤い翼

文字の大きさ
1 / 49

しおりを挟む
「暑いわね」
窓際の席に座っている小泉詩織が小声で言った。

彼女はスカートのひだを両手で摘んでパタパタしている。丈の短いスカートなので白い太腿が露わになっている。もう少しで下着が見えそうだ。でも見えない。見えそうで見えない。

それが僕のスケベ心を魅了する。そのせいで授業中に集中できない。どうしても小泉さんのスカートの中が気になってしまう。

「ねえ、清水くん」
と小泉さんが話しかけてきた。

「なに?」

「今日も暑いね」

「そうだね」

「ズボン暑いでしょ?」

「暑いね」

「蒸れるでしょ?」

「うん」

「私も蒸れるの。下着の中が」

下着の中が蒸れる・・・

「今、想像したでしょ?」

「してないよ」

「そう?鼻の下が伸びたような気がしたんだけど」

「伸びてないよ。通常モードだよ」

「そうかな?伸びたように見えたんだけどな」

「目の錯覚だよ。暑いからね」

「そうかもしれないわね。ああ、服脱ぎたい」
またスカートをパタパタする。さっきよりも激しくパタパタしている。

授業に集中したいからやめてほしいと言いたい。でも言えない。なぜやめてほしいの?と聞かれる可能性が高いからだ。もしそう聞かれたらどう答えればいい。下着が見えそうだからと答えるのか?答えられるわけない。少なくとも僕にそんな勇気はない。

「ねえ、清水くん。私がこうしてパタパタしてるの迷惑かな?」

「迷惑じゃないよ」

「本当に?下着が見えそうで気になって授業に集中できないんじゃないの?」

「そんなことないよ」

「そうなの?」

「うん」

「そっか。私って魅力ないんだね。パタパタしてても気にならないってことは私に魅力がないってことでしょ」

「・・・」

「ちょっとショックだな。私、自分の容姿に自信あったから。本当にショック」
小泉さんは少し悲しそうな顔をする。

僕は罪悪感を感じる。

「小泉さんは魅力的だよ」

「でも私のパタパタ見ても何も感じないんでしょ?」

「感じるよ。脚が綺麗で目のやり場に困ってたよ」

「本当に?」

「うん」

「じゃあ私の下着にも興味あった?」

「あったよ」

「そうか。あったんだ。清水くんのエッチ」

「・・・ごめん」

「謝らなくていいわよ。男の子なんだもん。当然の反応よ。こんな格好でパタパタしてる私が悪いんだから気にしないで」

「うん」

「ねえ清水くん」

「何?」

「私の下着見たい?」

「・・・」

「私の下着見たい?」

どう答えるのが正解なのだろうか?見たいと言えば嫌らしい男と思われる。見たくないと言えば小泉さんには魅力があると言った僕の言葉が嘘になる。どう答えればいいんだ?

「今日の下着の色はピンクだよ。しかもすごくセクシーな下着だよ」

ピンク色でセクシーな下着・・・自動的に想像してしまう。鼻血の気配を感じる。僕は鼻血が出やすい体質なのだ。

「見たい。私のセクシー下着」

見たいと答えたい。でも小泉さんに嫌らしい男と思われたくない。

「私の下着に興味ないのかな?」

「興味は・・・あるよ」

「じゃあ見せてあげる」

「・・・冗談だよね」

「この顔が冗談を言ってるように見える」
小泉さんは真剣な表情をしている。

「冗談じゃないの?」

「ううん。冗談」小泉さんは笑顔になる。「見せるわけないでしょ」

「だよね。冗談だよね」

「セクシーな下着の話も冗談だからね」

そうか。冗談か。がっかりする。何がっかりしてるんだ。僕は。

「がっかりした?」

ドキッとする。

「がっかりしてないよ。僕は普通の下着のほうが好きだからね」って何を言ってるんだ。僕は。

「そっか。清水くんは普通の下着が好きなんだ。残念。もしセクシー下着が好きだって言ってくれたらセクシー下着に挑戦してみようかなと思ってたから」

「冗談だよね」

「冗談だと思う?」

「思うかな?」

「実はね、今日ね、セクシー下着持ってきてるの」

「冗談だよね」

「冗談だと思う」

「思う」

「冗談じゃないわよ。本当にセクシー下着持ってきてるわ」

「・・・」

「信じてないでしょ?」

「そうだね」

「そっか・・・信じてないんだ。わかった。次の授業のとき信じさせてあげるわ。私がセクシー下着を持ってきてることをね」

「どうやって?」思わず僕は訊いていた。

「それは秘密よ」

きっと冗談だ。僕の反応を見て楽しんでるんだ。そうに違いない。セクシーな下着が脳裏に浮かぶ。その下着を小泉さんが履いているところを想像してしまう。

何バカなことを考えてるんだ。小泉さんがセクシー下着を履くわけないだろう。でも小泉さんならセクシー下着似合いそうな気がする。だから何考えてんだ。僕は。余計なことを考えるな。鼻血出したいのか。煩悩よ。去れ!

「ねえ、清水くん」

「何?」

「エッチなこと考えてるでしょ?」

「考えてないよ」

「本当に?」

「本当だよ」

「そっか。信じてないんだね。私の言葉」

「ここは学校だよ。神聖な学びの場所だよ。そんな場所にセクシー下着持ってくるわけないじゃないか」

「私の知り合いにはセクシー下着を履いてきてる女の子結構いるけどな」

「そうなの?」

「そうよ。紹介してあげよっか?」

「いいよ」

「女の子なんかに興味ない?」

「ないってわけではないけど・・・今は勉強のほうが大事だから」

「真面目ね。私、清水くんのそういうところ好きだな」

「えっ」

「人間として好きだな」

がっかりする。まあそうだよね。小泉さんみたいな綺麗な女の子が僕のこと男として好きなわけないよね。

「私ね、清水くんのこと男として好きな女の子知ってるよ」

「そうなの?」

「うん。誰か知りたい?」

「いや、いいよ。別に」

「勉強のほうが大事だから」

「うん」

「そっか。真面目だね。清水くんのそういうところ好きだよ」

「人間としてでしょ」

「うん」
小泉さんは笑顔でうなずく。

チャイムが鳴った。授業終わりだ。昼休みだ。

「次の授業で私の話が本当だって信じさせてあげるからね。楽しみにしててね」
小泉さんは言って教室を出ていった。
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった

ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます! 僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか? 『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

自習室の机の下で。

カゲ
恋愛
とある自習室の机の下での話。

巨乳すぎる新入社員が社内で〇〇されちゃった件

なほ
恋愛
中高生の時から巨乳すぎることがコンプレックスで悩んでいる、相模るな子。新入社員として入った会社でるなを待ち受ける運命とは....。

処理中です...