【R18】セクシー女子高生と友達になってほしいと言われました

赤い翼

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チャイムが鳴った。6時間目の授業を告げるチャイムだ。

普段なら教室の席に座っている時間だ。

でも僕は席に座っていない。教室にもいない。僕がいる場所は保健室。

階段で鼻血を出したあと、あまりに出血が酷かったので保健室に来たのだ。

現在鼻にテッシュを詰め込んだ状態でベットの端に座っている。

鼻血はまだ止まらない。

「ホントにごめんね」
小泉さんが言った。隣りに座っている。

「気にしないくていいよ。僕は鼻血が出やすい体質なんだ。昔に比べればだいぶマシになったんだけどね」

「そうなんだ」

「うん」

「・・・清水くん。実はね、私、犯人知ってるの」
小泉さんは意を決したような表情で言う。

「犯人?下着を盗んだ犯人?」

「うん」

「誰なの?」

「・・・私なの」
小泉さんは申し訳なさそうに言う。

「えっ?」

「犯人は私なの」

「・・・」

「冗談じゃないよ。本当だよ。私が犯人なの。あの手紙を書いたには私なの。嘘なの。下着を盗まれたのは嘘なのよ。すべて私の自作自演なの。盗まれたフリしてあの手紙を清水くんに読ませたのよ」
小泉さんは懺悔するような表情で言う。

「清水くんがどんな人なのかを知りたかったの。どうしても知りたかったの。清水くんとお友達になりたかったから。私ね、信頼できる友達がいないの。心を許せる友達がいないの。だから信頼し合える友達がほしかったの。ずっと欲しかったの。だから清水くんを試すようなことをしたの」

「・・・僕は小泉さんの期待に応えられなかったね」

「どうしてそう思うの?」

「だって階段を上る小泉さんを見ているときに鼻血を出したんだよ。幻滅したでしょ?」

「してないよ。だって清水くんはお尻が見えそうになったとき声をかけてくれたでしょ。黙っていれば長くお尻を見ていられたのに声をかけてくれたでしょ。それで私は清水くんは信頼できる人だって思えたの」

「そうなの?」

「うん。だから私は清水くんのこと信頼してる。でも清水くんは私のこと信頼できないよね。嘘ついて、その挙げ句、清水くんに鼻血を出させてしまったんだから」

「僕は小泉さんを信頼してるよ。だってこうして真実を話してくれているんだから。黙っていればバレないのに。鈍い僕にはバレないのに。それなのに真実を話してくれた。これは簡単にできることじゃない。だけど小泉さんは真実を話してくれた。だから僕は小泉さんを信頼してる」

「・・・じゃあ私と友達になってくれる?」

「もちろんだよ」

「指切りできる?」

「できるよ」

「して」

僕と小泉さんは小指を絡める。そして指切りをする。指切りの歌を歌いながら約束を交わし、指を離す。

「ふふっ。これで私たち友達だね」

「うん」
なんか照れる。
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