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「ホントに嬉しい。私、こういう容姿だから男友達なんて絶対できないと思ってたから。私に近づいてくる男子はみんな恋愛目的だった。私は恋人より友達のほうが欲しいと思ってたのに。みんな恋愛目的だったの。だから私は男性と距離をとったの。でもね、そのせいで女子に反感持たれてね。無視されるようになったの。今のクラスメートじゃないよ。昔のクラスメート」
昔のクラスメートに無視されていた小泉さん。それを想像するだけで胸が痛む。昔のクラスメート全員殴りたい衝動に駆られる。全員、そこに並べ!歯を食いしばれ!ビンタ。そしてビンタ!全員ビンタ!無視した奴ら全員ビンタの罰を与えてやりたい。
「女子に無視されたとき思った。友達なんていらないって。それから私にはずっと友達と呼べる人はいないの。楽でいいやと思った。ずっとそう思って生きてきた。でも清水くんと出会ってその思いが変化したの。友達になりたいと思ったの。清水くんとは友達になりたいって思ったの」
「どうして?」
「清水くんなら良い友達になってくれる気がしたの。私を無視した友達のような心変わりをしない良い友達になってくれる気がしたの。清水くんを見て、接して、話してるうちにそう思うようになっていたの。でも人に疑いを持つことが癖になっていた私は自分の思いを心から信じることができなかった。だから清水くんを試すようなことをしたの」
「そうだったんだ」
「それで試した結果、清水くんは絶対私の信頼できる友達になってくれると確信できたの。嬉しかったわ。本当に嬉しかった。だから真実を話すとき怖かった。嫌われるんじゃないかって。でも清水くんは許してくれた。友達になってくれた。本当に嬉しかった」
小泉さんは本当に嬉しそうな表情をしている。見ている僕まで嬉しくなってしまう。
「だから清水くんにはすごく感謝してるの。ありがとうって何百回言っても足りないくらい感謝してるの」
「いいよ。感謝なんてしなくても。僕も小泉さんと友達になれて嬉しいんだから」
「ホントに?」
「うん」
「ありがとう。これからよろしくね」
「こちらこそよろしく」
「はあ~。言いたいこと全部言ったらスッキリしたわ。やっぱり良いわね。本音を話せる友達がいるって」
「そうだね」
「清水くんも言いたいことがあったら言ってもいいからね」
「うん」
「鼻血止まった?」
「どうだろう?」
鼻に詰め込んだテッシュをとる。鼻の奥から血は・・・出てこない。どうやら止まったようだ。
「止まったみたいだね」
「そう。よかった」
ほっとしたような表情をする小泉さん。
「これなら授業出られるかもしれない」
「無理しないほうがいいよ。もうすぐ6時間目終わるし、もう少し休んでよ。ねっ?」
「そうだね。そうするよ」
「うん。清水くんは鼻血出やすい体質って言ったよね?よく出るの?」
「うん。集中したり、緊張したりすると出てしまうんだ。子供の頃からね。テスト中とかによく流血してたよ。運動会の徒競走の前にも流血してた。遠足の前にも流血してた」
小泉さんは笑う。「ごめん」
「気にしないで。笑ってくれたほうが気が楽だから。友達には笑っててほしいしね」
「うん。でも笑ってほしくないときにはちゃんと言ってね」
「うん」
「鼻血出る癖直したいよね?」
「直せるなら直したいね。大学受験のときに流血したら面倒だし」
「高校受験のときは大丈夫だったの?」
「鼻にテッシュ詰め込んでテスト受けたよ」
小泉さんはクスッと笑う。「見たかったな」
「見せてあげよっか?写真あるんだ」
「あるの?」
「友達に撮られたんだ。記念に保存しとけって言われて送信してきた」
「その友達に感謝しなきゃ。貴重な写真をとってくれてありがとうって」
「言わなくていいよ。調子に乗るから。それより写真見る?」
「見る」
ポケットからスマホを取り出す。タップして写真を表示する。それを小泉さんに見せる。
「ホントだ。鼻にテッシュ詰め込んでる」小泉さんは楽しそうに言う。「この状態で受験したんだね」
「うん。全国的にも稀な受験生だったと思う」
「そうだね。学ランだったんだね」
「うん」
「第二ボタン誰かにあげた?」
「一応」
「誰にあげたの?」
「妹」
「清水くんは妹さんに愛されてるんだね」
「どうだろう?どうせ第二ボタン貰ってくれる女性いないんでしょ?可哀想だから私が貰ってあげるわよって言ってたけど。愛されてるんだろうか?」
小泉さんは笑う。「愛されてるわよ。絶対にね。ああっ、早く妹さんに会ってみたいわ。妹さんの写真はないの?」
「あるよ」
「見せてほしい?」
「いいよ」
僕はタップして妹の写真を表示する。ツインテールがチャームポイントと自負する妹が笑顔を浮かべている写真だ。
「可愛い」小泉さんが目を輝かせている。「すごく可愛いよ。清水くん」
「そうかな?」
「うん。いいな。こんな可愛い妹さんが清水くんにはいるんだ。名前は何ていうのかな?」
「美鈴」
「美人の美に鈴の音の鈴で美鈴?」
「そう」
「美鈴ちゃんか。可愛いなあ~。会いたいなあ~」
「今度会いに来る?」
「行く!今週の日曜日に行きたい!」
「いいよ。妹に言っておく。僕の友達がお前に会いに来るってね」
「そんなこと言ったら変な人って思われないかな?」
「大丈夫だよ。妹も変わり者だから」
「妹もって。それじゃ、私も変わり者ってことじゃない?」
「良い意味で変わり者って意味だよ」
「変わり者って褒め言葉ではない気がする」
「そうかな?」
「そうよ。好きな女の子に使っちゃダメよ。私にならいいけどね」
「ありがとう」
「日曜日が楽しみだなあ~。そうだ。清水くん。電話番号とメルアド教えて」
「いいよ」
僕たちは電話番号とメルアドを交換した。
「よし!これで日曜日、道に迷っても安心だわ。自慢じゃないけど私、方向音痴なの」
「確かに自慢にはならないね」
「うん。だから道に迷ったときは連絡するから出てね。意地悪して出ないなんてことしないでね」
「しないよ」
「うん」
「・・・くしゅん」
小泉さんがクシャミをする。
「夏風邪?」
「ううん。ちょっと冷えただけ。下着履いてないせいでね」
そういえば小泉さん、ノーパンだった。
「エッチなこと想像したでしょ?」
「してないよ」
「嘘。したわ」
「ごめん」
「いいのよ。エッチな想像しても。でも私にエッチなことしようとはしないでね。私たち友達なんだから」
「しないよ。約束する」
「信じるわ」
「うん」
「下着履いてくるね」
「うん」
小泉さんは保健室を出ていった。
昔のクラスメートに無視されていた小泉さん。それを想像するだけで胸が痛む。昔のクラスメート全員殴りたい衝動に駆られる。全員、そこに並べ!歯を食いしばれ!ビンタ。そしてビンタ!全員ビンタ!無視した奴ら全員ビンタの罰を与えてやりたい。
「女子に無視されたとき思った。友達なんていらないって。それから私にはずっと友達と呼べる人はいないの。楽でいいやと思った。ずっとそう思って生きてきた。でも清水くんと出会ってその思いが変化したの。友達になりたいと思ったの。清水くんとは友達になりたいって思ったの」
「どうして?」
「清水くんなら良い友達になってくれる気がしたの。私を無視した友達のような心変わりをしない良い友達になってくれる気がしたの。清水くんを見て、接して、話してるうちにそう思うようになっていたの。でも人に疑いを持つことが癖になっていた私は自分の思いを心から信じることができなかった。だから清水くんを試すようなことをしたの」
「そうだったんだ」
「それで試した結果、清水くんは絶対私の信頼できる友達になってくれると確信できたの。嬉しかったわ。本当に嬉しかった。だから真実を話すとき怖かった。嫌われるんじゃないかって。でも清水くんは許してくれた。友達になってくれた。本当に嬉しかった」
小泉さんは本当に嬉しそうな表情をしている。見ている僕まで嬉しくなってしまう。
「だから清水くんにはすごく感謝してるの。ありがとうって何百回言っても足りないくらい感謝してるの」
「いいよ。感謝なんてしなくても。僕も小泉さんと友達になれて嬉しいんだから」
「ホントに?」
「うん」
「ありがとう。これからよろしくね」
「こちらこそよろしく」
「はあ~。言いたいこと全部言ったらスッキリしたわ。やっぱり良いわね。本音を話せる友達がいるって」
「そうだね」
「清水くんも言いたいことがあったら言ってもいいからね」
「うん」
「鼻血止まった?」
「どうだろう?」
鼻に詰め込んだテッシュをとる。鼻の奥から血は・・・出てこない。どうやら止まったようだ。
「止まったみたいだね」
「そう。よかった」
ほっとしたような表情をする小泉さん。
「これなら授業出られるかもしれない」
「無理しないほうがいいよ。もうすぐ6時間目終わるし、もう少し休んでよ。ねっ?」
「そうだね。そうするよ」
「うん。清水くんは鼻血出やすい体質って言ったよね?よく出るの?」
「うん。集中したり、緊張したりすると出てしまうんだ。子供の頃からね。テスト中とかによく流血してたよ。運動会の徒競走の前にも流血してた。遠足の前にも流血してた」
小泉さんは笑う。「ごめん」
「気にしないで。笑ってくれたほうが気が楽だから。友達には笑っててほしいしね」
「うん。でも笑ってほしくないときにはちゃんと言ってね」
「うん」
「鼻血出る癖直したいよね?」
「直せるなら直したいね。大学受験のときに流血したら面倒だし」
「高校受験のときは大丈夫だったの?」
「鼻にテッシュ詰め込んでテスト受けたよ」
小泉さんはクスッと笑う。「見たかったな」
「見せてあげよっか?写真あるんだ」
「あるの?」
「友達に撮られたんだ。記念に保存しとけって言われて送信してきた」
「その友達に感謝しなきゃ。貴重な写真をとってくれてありがとうって」
「言わなくていいよ。調子に乗るから。それより写真見る?」
「見る」
ポケットからスマホを取り出す。タップして写真を表示する。それを小泉さんに見せる。
「ホントだ。鼻にテッシュ詰め込んでる」小泉さんは楽しそうに言う。「この状態で受験したんだね」
「うん。全国的にも稀な受験生だったと思う」
「そうだね。学ランだったんだね」
「うん」
「第二ボタン誰かにあげた?」
「一応」
「誰にあげたの?」
「妹」
「清水くんは妹さんに愛されてるんだね」
「どうだろう?どうせ第二ボタン貰ってくれる女性いないんでしょ?可哀想だから私が貰ってあげるわよって言ってたけど。愛されてるんだろうか?」
小泉さんは笑う。「愛されてるわよ。絶対にね。ああっ、早く妹さんに会ってみたいわ。妹さんの写真はないの?」
「あるよ」
「見せてほしい?」
「いいよ」
僕はタップして妹の写真を表示する。ツインテールがチャームポイントと自負する妹が笑顔を浮かべている写真だ。
「可愛い」小泉さんが目を輝かせている。「すごく可愛いよ。清水くん」
「そうかな?」
「うん。いいな。こんな可愛い妹さんが清水くんにはいるんだ。名前は何ていうのかな?」
「美鈴」
「美人の美に鈴の音の鈴で美鈴?」
「そう」
「美鈴ちゃんか。可愛いなあ~。会いたいなあ~」
「今度会いに来る?」
「行く!今週の日曜日に行きたい!」
「いいよ。妹に言っておく。僕の友達がお前に会いに来るってね」
「そんなこと言ったら変な人って思われないかな?」
「大丈夫だよ。妹も変わり者だから」
「妹もって。それじゃ、私も変わり者ってことじゃない?」
「良い意味で変わり者って意味だよ」
「変わり者って褒め言葉ではない気がする」
「そうかな?」
「そうよ。好きな女の子に使っちゃダメよ。私にならいいけどね」
「ありがとう」
「日曜日が楽しみだなあ~。そうだ。清水くん。電話番号とメルアド教えて」
「いいよ」
僕たちは電話番号とメルアドを交換した。
「よし!これで日曜日、道に迷っても安心だわ。自慢じゃないけど私、方向音痴なの」
「確かに自慢にはならないね」
「うん。だから道に迷ったときは連絡するから出てね。意地悪して出ないなんてことしないでね」
「しないよ」
「うん」
「・・・くしゅん」
小泉さんがクシャミをする。
「夏風邪?」
「ううん。ちょっと冷えただけ。下着履いてないせいでね」
そういえば小泉さん、ノーパンだった。
「エッチなこと想像したでしょ?」
「してないよ」
「嘘。したわ」
「ごめん」
「いいのよ。エッチな想像しても。でも私にエッチなことしようとはしないでね。私たち友達なんだから」
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「信じるわ」
「うん」
「下着履いてくるね」
「うん」
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