【R18】セクシー女子高生と友達になってほしいと言われました

赤い翼

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お風呂から出て部屋に戻る。

ベットに座って、ドライヤーで髪を乾かしていると、スマホが鳴った。

真凛ちゃんからだった。

真凛ちゃんからメールを貰ったことはあるが、電話を貰うのは初めてだ。

「もしもし」

「お兄さん。こんばんわ」

「こんばんわ」

「すいません。電話なんかして。どうしてもお兄さんにお話したいことがあって」

「かまわないよ。話したいことがあるならいつでも遠慮なく電話して」

「ありがとうございます。実は私、悩みがあるんです」

「悩み?」

「はい。ずっと悩んでるんです」

「どんな悩みなのかな?」

「・・・胸です」

「胸?」

「はい。私、胸が小さいことにずっと悩んでいるんです」

「・・・」

「お兄さん、今日、私の胸見ましたよね?」

「うん」
ブラ姿の真凛ちゃんを思い出しながらうなずく。

「そのとき小さいと思いましたよね?」

「・・・どうだろう?僕には普通に見えたけど」

「小泉さんと比べてどう思いましたか?」

「・・・」

「小さいと思いましたよね?正直に答えてください」

「思ったよ」

「・・・私、小泉さんの胸を見るお兄さんを見て思ったんです。ああ、男性はやっぱり小さい胸より大きい胸のほうが好きなんだなって。そう思ってしまったんです。そう思ってしまったせいでますます胸が小さいという悩みが深くなってしまったんです」

「・・・」

「私がどうして胸が小さいことに悩むようになったかわかりますか?」

「わからないよ」

「好きな男性がいるからです。その男性も大きな胸が好きなんだろうなと思ったから自分の胸の小ささに悩むようになったんです。胸が大きくないとその男性に好きになってもらえないと思ったから胸の小ささに悩むようになったんです」

「その男性が大きい胸好きとは限らないよ」

「でも大きい胸好きかもしれないですよね?」

「まあね」

「私、彼に嫌われたくないんです。少しでも嫌われる可能性を低くしたいんです。低くするために胸を大きくしたいと思っているんです。小学生の頃からずっと思っているんです。小学生の頃はそのうち大きくなるだろうと思うことができました。でも今はそう思えなくなってしまったんです。一刻も早く大きくなりたいと思うようになってしまったんです。それくらい彼のことが好きになってしまったんです」

「・・・」

「私は今すぐにでもこの悩みを解消したいと思っているんです。彼に告白するために解消したいと思っているんです。だからお兄さんに協力してほしいんです。私の悩みを解消する協力をしてほしいんです」

「協力してあげたいと思うよ。けれど僕に何ができるかわからない」

「私の胸を揉んでください。女の子の胸は異性に揉まれることで大きくなるそうです。異性であるお兄さんに胸を揉まれればきっと大きくなると思うんです。だから」

「無理だよ。真凛ちゃんにそんなことできないよ。それに胸を揉んだからといって大きくなるとは限らないよ」

「それでも揉んでほしいんです。大きくなる可能性のあることはすべて試してみたいんです。個人的にできることはすべて試したんです。もう異性に揉んでもらう方法しかないんです。そしてこんなお願いができる異性はお兄さんしかいないんです。だからお願いします。私の胸を揉んでください。お願いします」
真凛ちゃんは懇願するように言う。

「・・・できないよ。真凛ちゃんは妹の大事な友達だ。そんな真凛ちゃんの胸を揉むなんてできない。どんなに頼まれてもそれはできない」

「・・・そうですよね。できませんよね。すいませんでした。失礼なお願いをして。本当にすいませんでした」

「・・・いや、僕のほうこそ協力してあげられなくてごめん」

「いえ、悪いのは私です。本当にすいませんでした。では失礼します」
真凛ちゃんは電話を切った。

僕は間違えを犯したような気がしていた。女の子である真凛ちゃんが異性の僕に相談してきた。普通の精神状態なら僕にそんな相談をするわけがない。でも真凛ちゃんは僕に相談してきたのだ。異性である僕に相談をしてきたのだ。それは真凛ちゃんが普通の精神状態じゃない証拠のように思えた。精神のバランスを崩すほどに深刻に悩んでいる証拠のように思えた。それなのに僕は協力できないと答えてしまった。それは間違った答えのように思えた。

でも僕は男だ。さらに真凛ちゃんは僕の妹の友達だ。そんな彼女の胸を揉むなんてできるわけない。
妹の乳房を揉んだことを思い出す。真凛ちゃんは妹ではないのだ。他人なのだ。血のつながりのない他人のだ。そんな彼女の胸を揉むなんてできるわけがない。

でも、真凛ちゃんは本気で悩んでいる。それなのに僕は突き放すようなことを言ってしまった。罪悪感を感じる。

真凛ちゃんの悩みを解消してあげたいと思う。でも僕にはそれができない。情けなさを感じる。

その夜、僕は罪悪感と情けなさのせいで眠れなかった。
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