悪役令嬢の専属メイクさんになったアリスねーさんの話

美浪

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知ってしまった

乙女ゲームってなーに?

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私は彼等が言う乙女ゲームと言うヤツを1度もやった事が無くてイマイチ理解していない。
男を落とすゲーム?っぽいけど。

アユム君、ミミちゃん、ゲンちゃんは招待アイテムってやつが貰えるらしく誰が私をゲームに招待するかジャンケン中。

「勝った!!招待して良い?」
ゲンちゃんがテンション高く早速招待メールを送ってきた。

ダウンロードっと。

「このゲーム。普通より難易度が高いのよね。攻略対象に全員婚約者が居るの。」
ミミちゃんが食い気味に語り出す。一生懸命、この乙女ゲームと言うヤツを教えてくれた。

婚約者が居るのに攻略されちゃう男かあ。
何かグレースちゃんを思い出してしまう。

「何かゲームだから良いけど主人公って実際だったら嫌いなタイプの女よね?」
私がそう言うと3人とも大きく頷き出した。

「そーなのよね。自分が主人公だと思ってプレイしてるけど。本来ならクソ女なのよねぇ。」
ミミちゃんは苦笑した。
「解る。ノンケの男を奪って行く女だな。」
ゲンちゃんもアユム君も覚えがある様だ。
「でも、楽しいんだ?」
私も苦笑。

「そーなのよぉ。ほらぁ。普段出来ない事をゲームで出来るってやつ?」
ミミちゃんが言うのも解らなくも無いわね。
私達は女心は女よりあるけれど。女では無いのだ。
生き辛い思いも沢山して来た。

そんな話をしているうちにダウンロード完了っと。
「入学式からスタートなんだけど。一応、主人公の名前はジュリエットだけど変更も出来るのよ。」
親切にミミちゃんが教えてくれた。

ジュリエットって名前がグレースちゃんの学校のクソ女と同じだから変えようかしら。

「後はターゲット選択だな。最初はローガンかレオが簡単だよ。」
アユム君のお勧めかあ。スクロールして登場人物チェック。みんな2次元のアニメだけど絵柄がカッコイイわ。

「このアンディーも割とマシかも?婚約者のグレースが執拗いけどね。」
ゲンちゃんが笑いながら画面を指した。

アンディー・・・。グレース・・・。

アンディー?!

グレース?!

「グレース・ベイリー?」
恐る恐るそう呟いた。

「そうよ。知ってたの?」
ミミちゃんがニッコリ笑うので愛想笑いを浮かべた。

まさかねー?まさかだわぁ。

たまたま。そうたまたま。

ジュリエットもたまたま?

「どの攻略対象者でも上手くラブラブになったらライバルへの生徒会の裁判が行われるんだよね。」

「そしたらライバルは退学になってハッピーライフ。後はエンディングまで頑張るって流れだよ。」

アユム君とゲンちゃんの言った事が更に追い打ちをかける様に『まさか?』を増やした。

「で?誰にする?」
3人は私のスマホを眺めて早くと急かす。

「アンディー?」
何かもう。何かそうしないと行けない気がして。
「慣れるまで難しいけど頑張って!」
3人に促されてチュートリアルを進めた。

主人公ジュリエットの入学式。私は名前をアリスに変えたけど。
1番最初に話しかけていたのがアンディーだった。

「この後ろで睨んでるのがライバルのグレースだよ。」

似てる・・・。アニメだけど。似ていた。

「そっかあ。充電ヤバいからチュートリアルで終わろうかな。」
脳内が疑問グルグルで。

まさか?たまたま?がいっぱいでゲーム所では無くなってきた。

早くベイリー家に戻りたい。


「あっ。そうそう。私、今日から八王子に住み込みするの。」
みんなには報告しておかなきゃ。

「へー。お金持ちの奥様とお嬢様の専属?凄いじゃん!」

「会えなくなるのー?寂しいよぉ!」
喜び半分、寂しい半分そんな反応だけど週末はなるべく帰ると約束した。

その後はこの疑わしいこの乙女ゲームの話を詳しく聞いて登場人物をインプット。

全部一致してしまったら・・・?

私はどうするんだろう。

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