悪役令嬢の専属メイクさんになったアリスねーさんの話

美浪

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知ってしまった

ベイリーさん家に帰る

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一頻りアユム君、ミミちゃん、ゲンちゃんと話して1度自宅マンションに帰宅した。

グレースちゃん。アンディー君。
その庶民のジュリエットも実際に居るのよね。

「あーもー。解んない!ぜーんぜん解んない!!」

全く意味不明。

「ベイリーさん家に帰ろう。帰ったら何か解るわね。」

マンションを出て途中でWiFiルーターを購入してタクシーに乗った。
八王子?に本当に行くの?
「どちらまで?」
タクシーの運転手さんに聞かれた。

「ご・・・豪邸町の豪邸公園まで。」
お金はあるし念の為。
豪邸町に行ってみよう。

本当に昨日と言い今日と言い・・変な事ばかり起こっている気がする。


豪邸町に着いた頃には夕方になっていた。
夕焼けが綺麗な空を見上げながら公園の横を通り住宅街へ入って行った。
住宅街をキャリーケースをゴロゴロ引いて歩く。

昨日と今朝と同じ道を辿った。

半年前なら此処を曲がると大御所さんの家があった所だ。

少しだけドキドキしちゃってる。

「せーの!!」
角を曲がり真正面奥の家を見た。

「やっぱりベイリーさん家だ。」

道は間違っていない。でも、ベイリーさん家なのだ。

うーん?やっぱり引っ越しされたのかしら。
八王子では無いのは解った。
八王子何とか町?だったかしら。ここの通りから町名が変わったとか?

首を傾げる事しか無いわね。

ベイリーさん家のインターホンを鳴らすとメイドさんが出迎えてくれた。
「アリスさん。お帰りなさいませ。お嬢様も御帰宅されていますよ。」
「はーい。ありがとう。」

そう話をしていると2階からバタバタとグレースちゃんが降りてきた。
「お帰り!凄い荷物ね!」
「そりゃそうよぉ。着替えにメイク道具にヘア道具もよ?」

2階の私の部屋へ荷物を運ぶのは執事さん?っぽいイケメンが手伝ってくれた。
「あの?執事さんなんですか?」
「はい。執事のロイドと申します。」
運転手の子もカッコよかったけれどやっぱり執事服って・・罪ね。

この家、良いわぁ。素敵なイケメンだらけ。

部屋にはグレースちゃんも着いてきた。
「ねえ!アリスねーさん!ロイドの事めちゃくちゃ見てたわよね?」
ニヤニヤとされて思わず照れた。
「だってー!カッコイイんだもーん!」
「やっぱり、アリスねーさんは男性が好きなのね?」
そうそう。と素直に頷いた。

「アンディーは取らないでね!」
「ぷっ!高校生には興味無いわよー。」
って、グレースちゃん。寄り戻す気?
仕方ないわねぇ。

そうだ。聞かないと。色々覚えて来たのよね。
「あの。グレースちゃんに質問!」
確かめよう。

先ずは攻略対象者。
「えーと?ジュリエットが手を出してる男ってアンディー君以外は?」

わーおー。名前が同じだわ。

頭グルグル突入。生徒会長だけはゲームに居なかった。隠しキャラ?

「みんな婚約者居るのね?名前聞いて良い?」
誰が誰の婚約者か忘れてしまった・・・。でも、名前は記憶している。

「ケイト、ジャスミン、ジェニファーよ。今まで仲良しでは無かったんだけれど。この前の裁判から少し話すようになったのよ!!」
グレースちゃんは嬉しそうに話す。

乙女ゲームと全部一致した。

もしかして?

もしかしてこの町って?

もしかしてグレースちゃん達って?

解ってしまった!!

ゲームの実在のモデルなんだわ!!

そうか。このゲームってノンフィクション?!

学校内にゲーム制作会社に情報提供者が居るのかも?

「アリスねーさん?何、考え込んでいるの?」
グレースちゃんの問いかけで我に返った。
教えた方が良いのかしら?

でも、主人公がジュリエットって言うのが気分を害するわよね。
やっぱり暫く様子見ましょ。
「世の中、不思議な事が沢山あるわね。そう思っただけよ。」
そう答えた。

「変なねーさん。」
グレースちゃんはクスクスと笑った。可愛い笑顔だ。
やっぱりどうせ主役にするならグレースちゃんよね。

「明日は髪を巻き巻きするわよ。期待してねー?」
「え?!本当に!凄く楽しみ!」
嬉しそうなグレースちゃんをこれからもっともっと綺麗に変身させて行こう。

アンディー君と寄りを戻しても、別れても周りの男が放っておかないモテモテさんにしないとね。

このノンフィクションの主人公は私の中ではグレースちゃん。

ジュリエットには絶対負けられないわ。

私の腕の見せ所ね。

そう1ヶ月の試用期間を完璧にこなす気合いを入れた。
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