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第24話 昼ご飯の出来事
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俺とフィオナは昼食の為に、屋上へと向かった。
屋上には多くの学生達で賑わっていた。友達同士で食べている者も多かったが、特に多かったのがカップル連れである。
「それじゃあ、食べましょうか」
「う、うむ。そうするか」
屋上にはベンチが備え付けられていた。そこに俺達は腰かける。
フィオナのバスケットにはサンドイッチが敷き詰められていた。少々、小さいバスケットの為、中に入っているサンドイッチの量もたかが知れていた。
一人分では十分でも、二人で分ければあまり量は多くないかもしれない。
だが、それでも何も食べないよりは随分とマシだろう。午後には実践訓練が控えているのだ。
「どうぞ。量は多くありませんが味には自信があります」
「うむ。では、頂くとするか」
俺はサンドイッチを手に取り、口に運ぶ。
「う、うむ。実に美味い」
「本当ですか。良かったです」
フィオナは笑みを浮かべる。俺はサンドイッチを平らげた。
「けど良かったのか。俺が食べてしまって、お前の食べる分が減ってしまっただろう」
「いえ。気にしないでください。この前、遊園地での費用を出して貰ったのでそれのお返しだと思って貰えたら。それでは少々足りないかとは思いますが……」
「だから、気にするなと言っているだろうが。別にそれはお前達、平民から税として搾り取った金なのだ。搾り取った金を多少返しただけに過ぎない」
「それでも返さない人は返さないではないですか。大抵の貴族様は当然の事のように平民から搾り取って踏ん反り返るだけなのです。それに比べればアーサーさんのした事は随分とお優しい事ですよ」
「う、うむ……まあ……それを言われると確かにそうだな」
為政者など大抵は身勝手なものである。搾り取るだけ搾り取り還元する事もしない。それに搾り取る事を当然だとしか思わずに、感謝の言葉を投げかける事もしないであろう。
貴族とは本来は民を守る為に有事の際には戦う事が責務なのではあるが、今の様子からするにそんな責務は放り投げて、逃げ出す貴族が大半であろう。
「うむ……サンドイッチを食ったからか眠くなってきたな」
血糖値スパイクか。まあいい。甘いものや炭水化物を食べるとその後眠くなる事はよくある事だった。
「……い、いかん。眠くなってきた」
「え?」
幸いな事に、午後の授業が始まるまで少しは時間がある。気づけばいつの間にか、俺は意識を失っていたのである。
◇
うっ……ううっ……。
「アーサーさん、起きてください。そろそろ、午後の授業が始まっちゃいますよー」
朦朧とした意識の中、声が聞こえてくる、フィオナの声だ。それに、頭のあたりが柔らかな感触が走っていた。
おぼろげな視界の中、フィオナの顔が映る。顔が赤くなっている。周囲をキョロキョロと見渡した後、顔が近づいてきた。艶めかしい唇が迫ってくる。
俺は慌てて意識を覚醒させる。起き上がった。
「お、お前。俺に何をしようとした?」
「な、何もしようとしてないです。何も」
フィオナは慌てた様子で頭を振る。
「……そうか。ならいいのだが」
「それよりアーサーさん。急がないと午後の授業に遅れますよ」
実戦訓練は着替えて行う為、座学よりも準備に時間を多く必要とする。
「まずい。急がないとな」
「はい。急がないとです」
こうして俺達は昼食を終え、実践訓練を向かう会場へと向かったのである。
屋上には多くの学生達で賑わっていた。友達同士で食べている者も多かったが、特に多かったのがカップル連れである。
「それじゃあ、食べましょうか」
「う、うむ。そうするか」
屋上にはベンチが備え付けられていた。そこに俺達は腰かける。
フィオナのバスケットにはサンドイッチが敷き詰められていた。少々、小さいバスケットの為、中に入っているサンドイッチの量もたかが知れていた。
一人分では十分でも、二人で分ければあまり量は多くないかもしれない。
だが、それでも何も食べないよりは随分とマシだろう。午後には実践訓練が控えているのだ。
「どうぞ。量は多くありませんが味には自信があります」
「うむ。では、頂くとするか」
俺はサンドイッチを手に取り、口に運ぶ。
「う、うむ。実に美味い」
「本当ですか。良かったです」
フィオナは笑みを浮かべる。俺はサンドイッチを平らげた。
「けど良かったのか。俺が食べてしまって、お前の食べる分が減ってしまっただろう」
「いえ。気にしないでください。この前、遊園地での費用を出して貰ったのでそれのお返しだと思って貰えたら。それでは少々足りないかとは思いますが……」
「だから、気にするなと言っているだろうが。別にそれはお前達、平民から税として搾り取った金なのだ。搾り取った金を多少返しただけに過ぎない」
「それでも返さない人は返さないではないですか。大抵の貴族様は当然の事のように平民から搾り取って踏ん反り返るだけなのです。それに比べればアーサーさんのした事は随分とお優しい事ですよ」
「う、うむ……まあ……それを言われると確かにそうだな」
為政者など大抵は身勝手なものである。搾り取るだけ搾り取り還元する事もしない。それに搾り取る事を当然だとしか思わずに、感謝の言葉を投げかける事もしないであろう。
貴族とは本来は民を守る為に有事の際には戦う事が責務なのではあるが、今の様子からするにそんな責務は放り投げて、逃げ出す貴族が大半であろう。
「うむ……サンドイッチを食ったからか眠くなってきたな」
血糖値スパイクか。まあいい。甘いものや炭水化物を食べるとその後眠くなる事はよくある事だった。
「……い、いかん。眠くなってきた」
「え?」
幸いな事に、午後の授業が始まるまで少しは時間がある。気づけばいつの間にか、俺は意識を失っていたのである。
◇
うっ……ううっ……。
「アーサーさん、起きてください。そろそろ、午後の授業が始まっちゃいますよー」
朦朧とした意識の中、声が聞こえてくる、フィオナの声だ。それに、頭のあたりが柔らかな感触が走っていた。
おぼろげな視界の中、フィオナの顔が映る。顔が赤くなっている。周囲をキョロキョロと見渡した後、顔が近づいてきた。艶めかしい唇が迫ってくる。
俺は慌てて意識を覚醒させる。起き上がった。
「お、お前。俺に何をしようとした?」
「な、何もしようとしてないです。何も」
フィオナは慌てた様子で頭を振る。
「……そうか。ならいいのだが」
「それよりアーサーさん。急がないと午後の授業に遅れますよ」
実戦訓練は着替えて行う為、座学よりも準備に時間を多く必要とする。
「まずい。急がないとな」
「はい。急がないとです」
こうして俺達は昼食を終え、実践訓練を向かう会場へと向かったのである。
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