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【義妹SIDE】国王にアイリスを追い出した罪を問われる
「こ、国王陛下!! い、一体どういったご用件でしょうか!?」
ディアンナ達は王国の国王陛下に呼び出された。威厳のある国王が目の前にいる。
目つきが怖い。何かに怒っているようだった。
「我が国には疫病が蔓延している。そして隣国では薬師アイリスの手腕により、落ち着きを取り戻しているらしい」
「そ、それがどうかしたのでしょうか? 国王陛下」
父は慄いていた。
「なぜじゃ! なぜアイリスが我が国ではなく隣国へ行ったのじゃ! 一体どうしてなのじゃ!」
「そ、それは……」
(な、なんですの! ま、またあの根暗女ですの! 私が何をしたというんですの! それだけの事で婚約者も失い、屋敷も失ったのですのよ!)
ディアンナは表情を歪めた。
「お前達の責任は重いぞ。薬師アイリスという、優秀な人材を流出させた罪。おかげで我が国は疫病で多くの死人も出ている!」
「そ、そんな! 国王陛下! 私達が悪いというのですか!」
父は嘆いた。
「うむ。そうなるな。だが安心せい。諸君らが行った罪は直接的な罪ではない。意図して犯した罪ではない。禁固刑などといった刑罰は与えはしない」
良かった。と胸を撫でおろす父だが、結局はその事に関して、何らかの責任。罰が与えられるのは確実であるようだった。
「これより薬師アイリスを国外流出させた罪に対して与える刑罰を発表する。ギルバルト家よ!! 貴様達から伯爵家の資格をはく奪する!」
国王は宣言した。
「な、なんですってーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
国王の前であるにかかわらず、ディアンナは叫んだ。
「そ、そんな国王陛下!! それじゃあ私達は平民になれというんですの!!」
もはや屋敷を失い、伯爵家の地位を失ってしまったらもうディアンナ達には何も残っていない。完全にゼロである。
「うむ。そうなるな。そしてさらには、制裁金金貨100枚も要求する!」
「な、なんですって!! 金貨100枚までですの!! そんなの!! あんまりですわーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
ディアンナは嘆いた。今のギルバルト家に金貨100枚は払えない。完全に借金である。
「それでは今回の謁見は終わりだ。後は役人が滞りなくやってくれるだろう」
こうして国王との謁見の時間は過ぎていった。
そんな、そんな、そんな事って。ディアンナは嘆いた。しかし、嘆いてももはや現実は何も変わらなかった。
こうしてディアンナは全てを失い、落ちるところまで落ちていったのである。だが、これはまだディアンナが転落沼に足が漬かった状態である。
底はまだまだ深い。両肩から頭までずっぽしと漬かるまで、もうしばらくの時間を必要とした。
ディアンナ達は王国の国王陛下に呼び出された。威厳のある国王が目の前にいる。
目つきが怖い。何かに怒っているようだった。
「我が国には疫病が蔓延している。そして隣国では薬師アイリスの手腕により、落ち着きを取り戻しているらしい」
「そ、それがどうかしたのでしょうか? 国王陛下」
父は慄いていた。
「なぜじゃ! なぜアイリスが我が国ではなく隣国へ行ったのじゃ! 一体どうしてなのじゃ!」
「そ、それは……」
(な、なんですの! ま、またあの根暗女ですの! 私が何をしたというんですの! それだけの事で婚約者も失い、屋敷も失ったのですのよ!)
ディアンナは表情を歪めた。
「お前達の責任は重いぞ。薬師アイリスという、優秀な人材を流出させた罪。おかげで我が国は疫病で多くの死人も出ている!」
「そ、そんな! 国王陛下! 私達が悪いというのですか!」
父は嘆いた。
「うむ。そうなるな。だが安心せい。諸君らが行った罪は直接的な罪ではない。意図して犯した罪ではない。禁固刑などといった刑罰は与えはしない」
良かった。と胸を撫でおろす父だが、結局はその事に関して、何らかの責任。罰が与えられるのは確実であるようだった。
「これより薬師アイリスを国外流出させた罪に対して与える刑罰を発表する。ギルバルト家よ!! 貴様達から伯爵家の資格をはく奪する!」
国王は宣言した。
「な、なんですってーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
国王の前であるにかかわらず、ディアンナは叫んだ。
「そ、そんな国王陛下!! それじゃあ私達は平民になれというんですの!!」
もはや屋敷を失い、伯爵家の地位を失ってしまったらもうディアンナ達には何も残っていない。完全にゼロである。
「うむ。そうなるな。そしてさらには、制裁金金貨100枚も要求する!」
「な、なんですって!! 金貨100枚までですの!! そんなの!! あんまりですわーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
ディアンナは嘆いた。今のギルバルト家に金貨100枚は払えない。完全に借金である。
「それでは今回の謁見は終わりだ。後は役人が滞りなくやってくれるだろう」
こうして国王との謁見の時間は過ぎていった。
そんな、そんな、そんな事って。ディアンナは嘆いた。しかし、嘆いてももはや現実は何も変わらなかった。
こうしてディアンナは全てを失い、落ちるところまで落ちていったのである。だが、これはまだディアンナが転落沼に足が漬かった状態である。
底はまだまだ深い。両肩から頭までずっぽしと漬かるまで、もうしばらくの時間を必要とした。
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