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第7話 技スキルを覚える
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装備も回復アイテムも揃えた俺はまた国を出て、荒れ果てた荒野へと向かったのだ。
そこはモンスターのいる危険な地帯。だが、今の俺だったらきっとなんとかなるはずなのだ。
「「「「クウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウン」」」」
荒野に辿り着くと、早速俺はモンスターの群れと遭遇(エンカウント)した。遠くの方から、無数の鳴き声が聞こえてくる。
間違いない。俺は『解析(アナライズ)』のスキルでモンスターの解析をする。『解析(アナライズ)』を使えば、モンスターの大体のデータがわかるのだ。LVやHP、MPや弱点属性。どんなモンスターなのかが大体を把握する事ができるのだ。
……よし。『解析(アナライズ)』の結果が出た。俺の目の前にモンスターの情報が表示される。
モンスター名。ブラッド・ウルフ。
LV5。
HP20。
弱点属性炎。
モンスターの特徴。
ブラッド・ウルフは狼型のモンスター。素早い動きから繰り出される牙や爪の一撃が脅威である。
俺はこの『解析(アナライズ)』のスキルにより、ブラッド・ウルフの大体の情報を把握する事ができたのだ。
ブラッド・ウルフか……。強そうな狼型のモンスターだった。弱点属性は火という事だが、今俺は魔法も使えないし、属性系の武器や技も持っていない為、関係のない話だった。要するに爪や牙に注意しつつ、この最近購入したばかりの銅の剣で闘うより他になかった。
幸い、相手のHPはそう高くない為、攻撃さえ当たれば今の俺の攻撃力でも十分に倒す事が出来るであろう。
「クウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウン」
ブラッド・ウルフは唸り声の後、突如俺に襲い掛かってくる。
「う、うわっ!」
俺はその攻撃を紙一重で避けた。攻撃こそ当たらなかったものの、その風圧、威圧感は本物だった。その攻撃はこれが決してゲームの世界の出来事などではなく、現実のものであると思い知らされた。
俺は一層気を引き締めて、ブラッド・ウルフの群れと応戦する。
俺は応戦の最中、ブラッド・ウルフが飛び掛かってきた後、一瞬、隙が生まれている事を見出した。俺はその隙を狙う事にしたのだ。
「クウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウン」
一匹のブラッド・ウルフが唸り声の後、飛び掛かってきた。まるでゲームのようだった。実戦の中で相手のパターンを見出し、そして弱点を突いて攻略していく。ゲームもこの世界もその点において、大した差というものはないらしい。
「はああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」
俺はブラッド・ウルフの隙を狙って、渾身の一撃を放つ。
キャウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウン!
ブラッド・ウルフの断末魔が響いた。俺の渾身の攻撃はブラッド・ウルフを一撃で葬り去るという結果になった。ブラッド・ウルフは何もなかったかのように、消えたのだ。
この世界でモンスターを倒すと、何事もなかったかのように消えるものらしい。ドロップ・アイテムがある場合はその限りではないと思うが……。多分、アイテムだけがその場に落ちるのだろう。
残りのブラッド・ウルフも同じ要領だった。こいつ等には高い知能なんてない。ゲームの雑魚モンスターと同じだった。明らかに同じパターンの攻撃を繰り返してくる。俺は攻撃の際に生じた隙を狙い、反撃する。その繰り返しであった。
「はぁ……はぁ……はぁ……な、何とかなったか」
ブラッド・ウルフの群れは粗方、片付いた。俺はほっと一息を吐いた。
その時であった。どこからともなく、声が聞こえてくる。機械的な、まるでシステム音のような声だった。
『LVアップしました。規定LVを超えた為、『勇者の証』のスキルの効果により、技スキルを習得します』
どうやら、先ほど、ブラッド・ウルフの群れを倒した事でLVが上がったようだ。だが、それだけではない。
どうやら『勇者の証』という、スキルはある程度LVが上昇すると、技スキルというものを習得するものらしい。
「……どれどれ」
俺はステータス画面を開き、自身のステータスを確認する。
============================
臼井影人 16歳 男 レベル:5(NEW)
職業:無職
HP:25(NEW)※以下、パラメーターは更新されています
MP:25
SP:25 ※ 後付けで技スキルを使用する際に使用する、MPと同じようなパラメーターを考えました。
攻撃力:25
防御力:25
素早さ:25
魔法力:25
魔法耐性:25
運:25
装備:銅の剣 ※ 攻撃力+5 銅の防具 ※防御力+5
資金:0G
スキル:『HP成長適正大』『MP成長適正大』『防御力成長適正大』『素早さ成長適正大』『魔法力成長適正大』『魔法耐性成長適正大』『経験値取得効率向上』『レベルアップ上限突破』『資金獲得効率大』『炎耐性大』『水耐性大』『雷耐性大』『地耐性大』『光耐性大』『闇耐性大』『全武器装備可能』『全防具装備可能』
『アイテム保有上限突破』『魔獣、聖獣使い(※ありとあらゆるモンスターを使役する事ができる)』『勇者の証(※勇者が取得できる全技が習得可能になる)』『解析(アナライズ)』※モンスターのデータを解析し、読み取れるスキル。
技スキル:一刀両断【敵単体に大ダメージを与える剣技】※使用SP10 (NEW)
アイテム:
ポーション※回復力小のポーション。一回限りの使い切り。消耗品。×5
============================
「おっ……パラメーターが上がってる。それに一刀両断って、技スキルも習得したぞ」
単体攻撃だけど、大ダメージを与えられるのなら、ボス戦の時なんかに便利そうだった。ロープレ的な観点で言えば……。
どうやらLVが5上がるごとに、新しく技スキルを覚えていくようだった。技スキルはSPを消費する事で使用できる、言わば必殺技みたいなものだな。実際に字の通り必ず相手を倒せるというわけではないとは思うが……。
こうして、レベルが上がり、新しく技スキルを修得した俺は次なる目的を果たすべく、動き続けるのであった。
そこはモンスターのいる危険な地帯。だが、今の俺だったらきっとなんとかなるはずなのだ。
「「「「クウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウン」」」」
荒野に辿り着くと、早速俺はモンスターの群れと遭遇(エンカウント)した。遠くの方から、無数の鳴き声が聞こえてくる。
間違いない。俺は『解析(アナライズ)』のスキルでモンスターの解析をする。『解析(アナライズ)』を使えば、モンスターの大体のデータがわかるのだ。LVやHP、MPや弱点属性。どんなモンスターなのかが大体を把握する事ができるのだ。
……よし。『解析(アナライズ)』の結果が出た。俺の目の前にモンスターの情報が表示される。
モンスター名。ブラッド・ウルフ。
LV5。
HP20。
弱点属性炎。
モンスターの特徴。
ブラッド・ウルフは狼型のモンスター。素早い動きから繰り出される牙や爪の一撃が脅威である。
俺はこの『解析(アナライズ)』のスキルにより、ブラッド・ウルフの大体の情報を把握する事ができたのだ。
ブラッド・ウルフか……。強そうな狼型のモンスターだった。弱点属性は火という事だが、今俺は魔法も使えないし、属性系の武器や技も持っていない為、関係のない話だった。要するに爪や牙に注意しつつ、この最近購入したばかりの銅の剣で闘うより他になかった。
幸い、相手のHPはそう高くない為、攻撃さえ当たれば今の俺の攻撃力でも十分に倒す事が出来るであろう。
「クウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウン」
ブラッド・ウルフは唸り声の後、突如俺に襲い掛かってくる。
「う、うわっ!」
俺はその攻撃を紙一重で避けた。攻撃こそ当たらなかったものの、その風圧、威圧感は本物だった。その攻撃はこれが決してゲームの世界の出来事などではなく、現実のものであると思い知らされた。
俺は一層気を引き締めて、ブラッド・ウルフの群れと応戦する。
俺は応戦の最中、ブラッド・ウルフが飛び掛かってきた後、一瞬、隙が生まれている事を見出した。俺はその隙を狙う事にしたのだ。
「クウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウン」
一匹のブラッド・ウルフが唸り声の後、飛び掛かってきた。まるでゲームのようだった。実戦の中で相手のパターンを見出し、そして弱点を突いて攻略していく。ゲームもこの世界もその点において、大した差というものはないらしい。
「はああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」
俺はブラッド・ウルフの隙を狙って、渾身の一撃を放つ。
キャウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウン!
ブラッド・ウルフの断末魔が響いた。俺の渾身の攻撃はブラッド・ウルフを一撃で葬り去るという結果になった。ブラッド・ウルフは何もなかったかのように、消えたのだ。
この世界でモンスターを倒すと、何事もなかったかのように消えるものらしい。ドロップ・アイテムがある場合はその限りではないと思うが……。多分、アイテムだけがその場に落ちるのだろう。
残りのブラッド・ウルフも同じ要領だった。こいつ等には高い知能なんてない。ゲームの雑魚モンスターと同じだった。明らかに同じパターンの攻撃を繰り返してくる。俺は攻撃の際に生じた隙を狙い、反撃する。その繰り返しであった。
「はぁ……はぁ……はぁ……な、何とかなったか」
ブラッド・ウルフの群れは粗方、片付いた。俺はほっと一息を吐いた。
その時であった。どこからともなく、声が聞こえてくる。機械的な、まるでシステム音のような声だった。
『LVアップしました。規定LVを超えた為、『勇者の証』のスキルの効果により、技スキルを習得します』
どうやら、先ほど、ブラッド・ウルフの群れを倒した事でLVが上がったようだ。だが、それだけではない。
どうやら『勇者の証』という、スキルはある程度LVが上昇すると、技スキルというものを習得するものらしい。
「……どれどれ」
俺はステータス画面を開き、自身のステータスを確認する。
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臼井影人 16歳 男 レベル:5(NEW)
職業:無職
HP:25(NEW)※以下、パラメーターは更新されています
MP:25
SP:25 ※ 後付けで技スキルを使用する際に使用する、MPと同じようなパラメーターを考えました。
攻撃力:25
防御力:25
素早さ:25
魔法力:25
魔法耐性:25
運:25
装備:銅の剣 ※ 攻撃力+5 銅の防具 ※防御力+5
資金:0G
スキル:『HP成長適正大』『MP成長適正大』『防御力成長適正大』『素早さ成長適正大』『魔法力成長適正大』『魔法耐性成長適正大』『経験値取得効率向上』『レベルアップ上限突破』『資金獲得効率大』『炎耐性大』『水耐性大』『雷耐性大』『地耐性大』『光耐性大』『闇耐性大』『全武器装備可能』『全防具装備可能』
『アイテム保有上限突破』『魔獣、聖獣使い(※ありとあらゆるモンスターを使役する事ができる)』『勇者の証(※勇者が取得できる全技が習得可能になる)』『解析(アナライズ)』※モンスターのデータを解析し、読み取れるスキル。
技スキル:一刀両断【敵単体に大ダメージを与える剣技】※使用SP10 (NEW)
アイテム:
ポーション※回復力小のポーション。一回限りの使い切り。消耗品。×5
============================
「おっ……パラメーターが上がってる。それに一刀両断って、技スキルも習得したぞ」
単体攻撃だけど、大ダメージを与えられるのなら、ボス戦の時なんかに便利そうだった。ロープレ的な観点で言えば……。
どうやらLVが5上がるごとに、新しく技スキルを覚えていくようだった。技スキルはSPを消費する事で使用できる、言わば必殺技みたいなものだな。実際に字の通り必ず相手を倒せるというわけではないとは思うが……。
こうして、レベルが上がり、新しく技スキルを修得した俺は次なる目的を果たすべく、動き続けるのであった。
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