13 / 43
第13話 【勇者SIDE】女神から手違いがあった事を告げられる
しおりを挟む
「久しぶりね……勇者ハヤト……元気そう、とはお世辞でもとても言えそうもないわね」
僕の目の前に、あの日、勇者召喚で異世界へと呼び寄せた張本人。女神が僕の目の前に姿を現したのだ。
僕は鬱積としていた感情を堪え切れなくなり、女神にぶつけた。詐欺で騙された人間が、詐欺師本人を目の当たりにしたようなものなのだ。余程の聖人でもない限り、憤りをぶつけるのは不自然な事ではないだろう。僕だってそうだ。僕の忍耐力にだって、流石に限界くらいあるのだ。
「い、一体どういう事なんだよ! 女神っ! 話が違うんじゃないのかっ! 僕はこの世界を救う勇者として召喚されたんだぞっ! 沢山のチートスキルで、楽々異世界ライフだったんじゃないのかっ! イージーモードじゃないのかっ! 話が違うぞっ! なんだ、このクソゲーはくそっ!」
ガン。僕は近くにあった大木を思いっきり蹴りつける。
「い、いてぇっ! い、いてぇぇぇっ!」
僕は鳴き叫んだ。
「馬鹿ね……木なんて思いっきり蹴って。そんな事しても自分の足が痛むだけじゃない」
「うっ……ううっ……それを言われると身も蓋もないな……」
僕は痛い上に、悲しい気持ちになった。
「……はぁ……それで、なんで僕はこんなに無能なんだ? おかしいじゃないか。勇者の剣も装備できないし、戦闘でだってあの剣聖の足元にも及ばない。モンスター相手に逃げ惑うしかない。何でこんなに理不尽な目に合わなきゃなんだ」
「うーん……それはね……」
女神は頭を悩ませる。そして、可愛らしく下を出して、ウィンクをして見せた。さらには掌を顔の前に当てる。どうやら、謝ろうとしているようだった。一応。
「めんごっ! めんごっ! めんごっ!」
だが、その謝罪は余りにも軽いものだった。な、なんなんだよ、『めんごっ!』って、謝っているようで、僅かばかりの謝罪の意すら感じ取れないぞ。
「……な、なんなんだよ、その『めんごっ!』って、人がこんなに苦しんでのたうちまわってるのに……」
「じゃあ……そうね。『てへぺろ☆りん!』』
女神は舌を出して、視線を大きく反らした。
だから、なんだよ、その『てへぺろ☆りん!』。っていうのは……謝罪の意を僅かばかりにも感じ取れないぞ。
「……だから何なんだよ。その形だけの謝罪にすらなっていない謝罪は。一体、何があったのかちゃんと説明しろよ。安心していい。どんな説明を聞いても僕は怒るからさ」
「そこは怒るんだ。普通、『怒らない』って言わない?」
「怒らないって言っておいて後で怒るよりはマシだろう……正直に前もって怒るって宣告してるんだから」
「はぁ……仕方ないわね。間違えちったっ!」
女神は舌を出して視線を反らす。だからそのふざけた態度やめろっ! 僅かばかりの謝罪にすらなっていない。だが、今は女神の態度を問い詰めているわけにもいかなかった。
「ま、間違えただと、何を間違えたんだ?」
「だから、あんたにあげるはずだったスキルよ。ス・キ・ル。勇者として異世界から召喚されたあなたは、女神である私から沢山のチートスキルを授かる……予定だった」
「スキルを授けるのをどうやって間違うって言うんだよ!」
「だから怒らないでよ……話が進まないでしょ」
全く、重要な事を間違った上に舐め腐った態度を取って、必要以上に怒らせに来ているのはどこの誰だ……。言いたくなる気持ちを抑え、飲み込んだ。確かに女神の言うように、話が進まないからだ。
「あなたを異世界『ユグドラシル』に召喚しようとしたあの日……あの場所には本来召喚されるはずではない、イレギュラーな存在がいたの」
「イレギュラーな存在?」
誰だったか……そんな奴いたか。
「臼井影人(うすいかげと)。あの場所に、そういえばそんな人間がいた事を、微かな記憶が残っているわ……。一応、あなたのクラスメイトだったのよ……覚えてない?」
「そ、そういえば……そ、そんなような奴がいたような。僕の脳内に、僅かばかりの記憶の残滓が……」
僕は頭を悩ませる。そういえば、不要な記憶だと思い、脳内から消去(デリート)したような記憶があった。
「ともかく、そういう、影の薄い男があの空間にいたのよ。その時、私、つい間違っちゃって」
「はあっ!?」
僕は声を上げた。呆れて言葉も出ない。
「……あなたじゃなくて、そいつに全部のチートスキルをあげちゃったの。てへぺろ☆りん」
だから、その謝罪にもなってないふざけた態度やめろ。
「だったら何か、お前は僕に授けるはずのチートスキルを、間違って他の奴にあげちゃったって事か!?」
「まあ、簡単に言うとそういう事ね」
「ふ、ふざけるなっ! ふざけるなよこのクソ女神っ!」
「だから謝ってるんじゃない。てへぺろ☆りん! って」
「だからそんな事、謝っているうちにも入らねぇんだよっ!」
僕は語気を荒げる。無理もないはずだ。誰だってこうなる。僕が狭量なわけでは決してないはずだ。
「……うるさいわねー。ミスくらい誰でもあるでしょうがっ! 小さい男っ! ふんっ!」
女神は逆ギレしてきた。く、くそっ! このクソ女神めっ! なんで完全にそっちの非なのに、僕の器が小さいみたいに言われなきゃなんだ!
「それで……まあいい。お前がミスをしたのは百歩譲って許そう。これからの話をしようじゃないか」
そう、過去は変えられない。だから重要なのは未来の話。これからの話だ。
「そっちのミスで僕は苦労しているんだ。何か救済措置を告げにきたんだろ、女神。僕に授けられるはずだったチートスキルを、再び授ける為に……そういう事だろ? 僕の目の前に再び現れたのは……」
「え? 違うよ? 別に。ただ謝りにきただけで」
「今までの態度が謝罪の態度だっていうのかよっ! ふざけんなっ! せめて土下座くらいしろよっ!」
「いやよ……服が泥で汚れちゃうじゃない」
く、くそ、このクソ女神め。
「いいから僕に授けるはずだったチートスキルをよこせよっ!」
「無理なものは無理なのよ……女神として授けられるスキルは全部、その臼井影人に間違ってあげちゃったし」
「……そ、そんな……だ、だったら僕を現実世界に帰せ、こんな世界だったら、僕は現実に戻った方がずっとマシだっ! もうこんなところに居たくない! こんなクソゲー、もうまっぴらごめんだっ!」
「それも無理よ……勇者召喚で召喚された勇者が現実世界に帰る条件は目的を果たす事。その目的とは、魔王を倒して世界を救う事なんだから」
どうやって、今の僕が魔王を倒せばいいって言うんだ。こんなLVも1のままで、ろくなスキルも与えられていない僕が……。不可能にも程があるだろ。
「あっ、でもあなたにスキルを授ける方法が一つだけあったわ」
「な、なんなんだ、その方法って。教えてくれ」
「スキルを授けられた対象者が命を落とせばいいのよ……そうすれば授けたスキルは私のところに戻ってくる。そうなったら、再びあなたにスキルを授ける事も可能よ」
「あの……うすいとかいう、顔も覚えていないような男が死ねばいいのか。そうすればお前のところにスキルが戻って来て、今度こそ僕にスキルを授けてくれるんだな」
「ええ……そうよ。じゃあ、私これからお風呂入って、顔パックしてぐっすり眠るから……夜更かしはお肌の大敵なのよね。じゃあねー」
そう言い残した女神は次元の裂け目の中に再び戻っていき、僕の目の前から消えていった。
「お、おいっ、ちょっと待てよこらっ! 何が美容だ! ふざけんなっ!」
あの男——うすいかげとが死ねばいいのか。死ねばいい……どうやって。殺してしまえばいいのか……あの女神の口ぶりからして、今ものうのうと生きているって事だよな。僕が貰うはずだったチートスキルの恩恵にあやかって、異世界ライフを順当に満喫しているんだ。
ふざけるなよ。本来だったら僕の役回りだったのに……。今頃、あの剣聖エステルも僕の魅力の虜になり、ベッドで股を広げてただろうによ……くそ。
殺意がメラメラと湧き上がってきた。あのうすいかげととかいう、ただのモブキャラに対して。
だが、その殺意も一瞬で沈下する。こんなスキルも何も与えられていない僕に何ができるって言うんだ。見つけ出して、殺しにかかったって失敗するに決まっている。
ダメだ。今の僕では何にもできない。僕は無力だ。
ドンッ! 僕は地面を殴りつけた。
「ち、ちくしょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
僕の叫びが夜の森に虚しく響き渡るのであった。
僕の目の前に、あの日、勇者召喚で異世界へと呼び寄せた張本人。女神が僕の目の前に姿を現したのだ。
僕は鬱積としていた感情を堪え切れなくなり、女神にぶつけた。詐欺で騙された人間が、詐欺師本人を目の当たりにしたようなものなのだ。余程の聖人でもない限り、憤りをぶつけるのは不自然な事ではないだろう。僕だってそうだ。僕の忍耐力にだって、流石に限界くらいあるのだ。
「い、一体どういう事なんだよ! 女神っ! 話が違うんじゃないのかっ! 僕はこの世界を救う勇者として召喚されたんだぞっ! 沢山のチートスキルで、楽々異世界ライフだったんじゃないのかっ! イージーモードじゃないのかっ! 話が違うぞっ! なんだ、このクソゲーはくそっ!」
ガン。僕は近くにあった大木を思いっきり蹴りつける。
「い、いてぇっ! い、いてぇぇぇっ!」
僕は鳴き叫んだ。
「馬鹿ね……木なんて思いっきり蹴って。そんな事しても自分の足が痛むだけじゃない」
「うっ……ううっ……それを言われると身も蓋もないな……」
僕は痛い上に、悲しい気持ちになった。
「……はぁ……それで、なんで僕はこんなに無能なんだ? おかしいじゃないか。勇者の剣も装備できないし、戦闘でだってあの剣聖の足元にも及ばない。モンスター相手に逃げ惑うしかない。何でこんなに理不尽な目に合わなきゃなんだ」
「うーん……それはね……」
女神は頭を悩ませる。そして、可愛らしく下を出して、ウィンクをして見せた。さらには掌を顔の前に当てる。どうやら、謝ろうとしているようだった。一応。
「めんごっ! めんごっ! めんごっ!」
だが、その謝罪は余りにも軽いものだった。な、なんなんだよ、『めんごっ!』って、謝っているようで、僅かばかりの謝罪の意すら感じ取れないぞ。
「……な、なんなんだよ、その『めんごっ!』って、人がこんなに苦しんでのたうちまわってるのに……」
「じゃあ……そうね。『てへぺろ☆りん!』』
女神は舌を出して、視線を大きく反らした。
だから、なんだよ、その『てへぺろ☆りん!』。っていうのは……謝罪の意を僅かばかりにも感じ取れないぞ。
「……だから何なんだよ。その形だけの謝罪にすらなっていない謝罪は。一体、何があったのかちゃんと説明しろよ。安心していい。どんな説明を聞いても僕は怒るからさ」
「そこは怒るんだ。普通、『怒らない』って言わない?」
「怒らないって言っておいて後で怒るよりはマシだろう……正直に前もって怒るって宣告してるんだから」
「はぁ……仕方ないわね。間違えちったっ!」
女神は舌を出して視線を反らす。だからそのふざけた態度やめろっ! 僅かばかりの謝罪にすらなっていない。だが、今は女神の態度を問い詰めているわけにもいかなかった。
「ま、間違えただと、何を間違えたんだ?」
「だから、あんたにあげるはずだったスキルよ。ス・キ・ル。勇者として異世界から召喚されたあなたは、女神である私から沢山のチートスキルを授かる……予定だった」
「スキルを授けるのをどうやって間違うって言うんだよ!」
「だから怒らないでよ……話が進まないでしょ」
全く、重要な事を間違った上に舐め腐った態度を取って、必要以上に怒らせに来ているのはどこの誰だ……。言いたくなる気持ちを抑え、飲み込んだ。確かに女神の言うように、話が進まないからだ。
「あなたを異世界『ユグドラシル』に召喚しようとしたあの日……あの場所には本来召喚されるはずではない、イレギュラーな存在がいたの」
「イレギュラーな存在?」
誰だったか……そんな奴いたか。
「臼井影人(うすいかげと)。あの場所に、そういえばそんな人間がいた事を、微かな記憶が残っているわ……。一応、あなたのクラスメイトだったのよ……覚えてない?」
「そ、そういえば……そ、そんなような奴がいたような。僕の脳内に、僅かばかりの記憶の残滓が……」
僕は頭を悩ませる。そういえば、不要な記憶だと思い、脳内から消去(デリート)したような記憶があった。
「ともかく、そういう、影の薄い男があの空間にいたのよ。その時、私、つい間違っちゃって」
「はあっ!?」
僕は声を上げた。呆れて言葉も出ない。
「……あなたじゃなくて、そいつに全部のチートスキルをあげちゃったの。てへぺろ☆りん」
だから、その謝罪にもなってないふざけた態度やめろ。
「だったら何か、お前は僕に授けるはずのチートスキルを、間違って他の奴にあげちゃったって事か!?」
「まあ、簡単に言うとそういう事ね」
「ふ、ふざけるなっ! ふざけるなよこのクソ女神っ!」
「だから謝ってるんじゃない。てへぺろ☆りん! って」
「だからそんな事、謝っているうちにも入らねぇんだよっ!」
僕は語気を荒げる。無理もないはずだ。誰だってこうなる。僕が狭量なわけでは決してないはずだ。
「……うるさいわねー。ミスくらい誰でもあるでしょうがっ! 小さい男っ! ふんっ!」
女神は逆ギレしてきた。く、くそっ! このクソ女神めっ! なんで完全にそっちの非なのに、僕の器が小さいみたいに言われなきゃなんだ!
「それで……まあいい。お前がミスをしたのは百歩譲って許そう。これからの話をしようじゃないか」
そう、過去は変えられない。だから重要なのは未来の話。これからの話だ。
「そっちのミスで僕は苦労しているんだ。何か救済措置を告げにきたんだろ、女神。僕に授けられるはずだったチートスキルを、再び授ける為に……そういう事だろ? 僕の目の前に再び現れたのは……」
「え? 違うよ? 別に。ただ謝りにきただけで」
「今までの態度が謝罪の態度だっていうのかよっ! ふざけんなっ! せめて土下座くらいしろよっ!」
「いやよ……服が泥で汚れちゃうじゃない」
く、くそ、このクソ女神め。
「いいから僕に授けるはずだったチートスキルをよこせよっ!」
「無理なものは無理なのよ……女神として授けられるスキルは全部、その臼井影人に間違ってあげちゃったし」
「……そ、そんな……だ、だったら僕を現実世界に帰せ、こんな世界だったら、僕は現実に戻った方がずっとマシだっ! もうこんなところに居たくない! こんなクソゲー、もうまっぴらごめんだっ!」
「それも無理よ……勇者召喚で召喚された勇者が現実世界に帰る条件は目的を果たす事。その目的とは、魔王を倒して世界を救う事なんだから」
どうやって、今の僕が魔王を倒せばいいって言うんだ。こんなLVも1のままで、ろくなスキルも与えられていない僕が……。不可能にも程があるだろ。
「あっ、でもあなたにスキルを授ける方法が一つだけあったわ」
「な、なんなんだ、その方法って。教えてくれ」
「スキルを授けられた対象者が命を落とせばいいのよ……そうすれば授けたスキルは私のところに戻ってくる。そうなったら、再びあなたにスキルを授ける事も可能よ」
「あの……うすいとかいう、顔も覚えていないような男が死ねばいいのか。そうすればお前のところにスキルが戻って来て、今度こそ僕にスキルを授けてくれるんだな」
「ええ……そうよ。じゃあ、私これからお風呂入って、顔パックしてぐっすり眠るから……夜更かしはお肌の大敵なのよね。じゃあねー」
そう言い残した女神は次元の裂け目の中に再び戻っていき、僕の目の前から消えていった。
「お、おいっ、ちょっと待てよこらっ! 何が美容だ! ふざけんなっ!」
あの男——うすいかげとが死ねばいいのか。死ねばいい……どうやって。殺してしまえばいいのか……あの女神の口ぶりからして、今ものうのうと生きているって事だよな。僕が貰うはずだったチートスキルの恩恵にあやかって、異世界ライフを順当に満喫しているんだ。
ふざけるなよ。本来だったら僕の役回りだったのに……。今頃、あの剣聖エステルも僕の魅力の虜になり、ベッドで股を広げてただろうによ……くそ。
殺意がメラメラと湧き上がってきた。あのうすいかげととかいう、ただのモブキャラに対して。
だが、その殺意も一瞬で沈下する。こんなスキルも何も与えられていない僕に何ができるって言うんだ。見つけ出して、殺しにかかったって失敗するに決まっている。
ダメだ。今の僕では何にもできない。僕は無力だ。
ドンッ! 僕は地面を殴りつけた。
「ち、ちくしょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
僕の叫びが夜の森に虚しく響き渡るのであった。
62
あなたにおすすめの小説
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
防御力を下げる魔法しか使えなかった俺は勇者パーティから追放されたけど俺の魔法に強制脱衣の追加効果が発現したので世界中で畏怖の対象になりました
かにくくり
ファンタジー
魔法使いクサナギは国王の命により勇者パーティの一員として魔獣討伐の任務を続けていた。
しかし相手の防御力を下げる魔法しか使う事ができないクサナギは仲間達からお荷物扱いをされてパーティから追放されてしまう。
しかし勇者達は今までクサナギの魔法で魔物の防御力が下がっていたおかげで楽に戦えていたという事実に全く気付いていなかった。
勇者パーティが没落していく中、クサナギは追放された地で彼の本当の力を知る新たな仲間を加えて一大勢力を築いていく。
そして防御力を下げるだけだったクサナギの魔法はいつしか次のステップに進化していた。
相手の身に着けている物を強制的に剥ぎ取るという究極の魔法を習得したクサナギの前に立ち向かえる者は誰ひとりいなかった。
※小説家になろうにも掲載しています。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
後日譚追加【完結】冤罪で追放された俺、真実の魔法で無実を証明したら手のひら返しの嵐!! でももう遅い、王都ごと見捨てて自由に生きます
なみゆき
ファンタジー
魔王を討ったはずの俺は、冤罪で追放された。 功績は奪われ、婚約は破棄され、裏切り者の烙印を押された。 信じてくれる者は、誰一人いない——そう思っていた。
だが、辺境で出会った古代魔導と、ただ一人俺を信じてくれた彼女が、すべてを変えた。 婚礼と処刑が重なるその日、真実をつきつけ、俺は、王都に“ざまぁ”を叩きつける。
……でも、もう復讐には興味がない。 俺が欲しかったのは、名誉でも地位でもなく、信じてくれる人だった。
これは、ざまぁの果てに静かな勝利を選んだ、元英雄の物語。
魔力ゼロで出来損ないと追放された俺、前世の物理学知識を魔法代わりに使ったら、天才ドワーフや魔王に懐かれて最強になっていた
黒崎隼人
ファンタジー
「お前は我が家の恥だ」――。
名門貴族の三男アレンは、魔力を持たずに生まれたというだけで家族に虐げられ、18歳の誕生日にすべてを奪われ追放された。
絶望の中、彼が死の淵で思い出したのは、物理学者として生きた前世の記憶。そして覚醒したのは、魔法とは全く異なる、世界の理そのものを操る力――【概念置換(コンセプト・シフト)】。
運動エネルギーの法則【E = 1/2mv²】で、小石は音速の弾丸と化す。
熱力学第二法則で、敵軍は絶対零度の世界に沈む。
そして、相対性理論【E = mc²】は、神をも打ち砕く一撃となる。
これは、魔力ゼロの少年が、科学という名の「本当の魔法」で理不尽な運命を覆し、心優しき仲間たちと共に、偽りの正義に支配された世界の真実を解き明かす物語。
「君の信じる常識は、本当に正しいのか?」
知的好奇心が、あなたの胸を熱くする。新時代のサイエンス・ファンタジーが、今、幕を開ける。
世界最強の賢者、勇者パーティーを追放される~いまさら帰ってこいと言われてももう遅い俺は拾ってくれた最強のお姫様と幸せに過ごす~
aoi
ファンタジー
「なぁ、マギそろそろこのパーティーを抜けてくれないか?」
勇者パーティーに勤めて数年、いきなりパーティーを戦闘ができずに女に守られてばかりだからと追放された賢者マギ。王都で新しい仕事を探すにも勇者パーティーが邪魔をして見つからない。そんな時、とある国のお姫様がマギに声をかけてきて......?
お姫様の為に全力を尽くす賢者マギが無双する!?
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる