外れスキル【建築】持ちの俺は実家を追放される。辺境で家作りをしていただけなのに、魔王城よりもすごい最強の帝国が出来上がってた

つくも/九十九弐式

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第18話 東の塔へ向かう

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 チュンチュンチュン。朝になった。小鳥のさえずる音が聞こえてくる。

「ううっ……………………………………………………………………………………」

 目を覚ました。ミスリルの家は頑丈ではあるが、木の家と広さ的には大して変わらない。その為、ベッドを一つしか置けていないのだ。狭い家だから致し方ない。

「ぐー……ぐー……ぐー……ぐー……ぐー……ぐー……ぐー……ぐー……ぐー……
ぐー……ぐー……ぐー……ぐー……ぐー……ぐー……ぐー……ぐー……ぐー……ぐー……ぐー……ぐー……ぐー……ぐー……ぐー……ぐー……ぐー……ぐー……」

「すー……すー……すー……すー……すー……すー……すー……すー……すー……すー……すー……すー……すー……すー……すー……すー……すー……すー……すー……すー……すー……すー……すー……すー……すー……すー……すー……す」

 規則正しく、可愛い寝息が両方から聞こえてきた。俺達は仕方なく、三人で眠ったのだ。

「……柔らかいものと硬いものに包まれている……」

 リノアの豊満な乳房に包まれ、リディアの硬い乳房を押し与えられていた。リディアの胸はかなり平坦だったのだ。ドワーフ族だから致し方ないのではあるが……。

「心地良い……もっと寝ていたい。だが、駄目だ。比較的安全な状態になったからと言って、いつまでもダラダラと寝ていては……」

 魔王軍は驚異ではあるが……すぐに襲ってくるかどうかもわからない。今日一日くらいはいいのではないか……と思わず怠けたい気持ちにもなる。だが、それではいけない! 俺は自分を律し、立ち上がるのだ。魔王軍がすぐには襲ってこないだろうと予測するのは楽観的予想だ。

 すぐにでも襲ってくるだろう、と推測しておいた方がいい。俺達にはダラダラと過ごしている余裕はないのだ。

「起きろ! リノア! リディア! 朝だぞ! 朝だ!」

 誘惑に負けそうな自分に、何とか打ち勝ち、俺は起き上がった。そして、二人を叩き起こすのであった。

「うっ……ううっ……。グラン様ぁ……お、おはようございますぅ………………」

 リノアは瞼を擦り、何とか起き上がる。

「も、もう朝ですか……もっと、もっと寝ていたいです…………ぐすん…………」

 リディアは渋々と言った様子で起きる。

「そんな事でどうする! 魔王軍はすぐに襲撃してくるかもしれないんだ! いつまでも寝ているような暇は俺達にはないんだ! 俺達は東の塔へ向かわないとならないんだ!」

「ぐすん……わかってます……二人で着替えて準備しますから、グラン様も準備ができたらひとまず先に出ていてくれませんか?」

「あ、ああ。わかった」

 男のグランは手早く準備をして、先に外に出るのであった。女性には色々と男より時間がかかるものだった。

 ◇

「よし! それじゃあ、行くぞ皆!」

 身なりを整えた二人がミスリルの家から出てきた。

 装備を整えた俺達はとりあえずは東の塔へと向かった。目的は東の塔にあるLVをUPする為のクリスタルを入手する事だ。

 見知らぬ大地へと俺達は歩みを進めていくのである。

 東の塔へ向けて、俺達は旅立つのであった。
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