僕の彼女が【自称】守護霊になりました。

あかつき双。

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3. 学校は危険みたいです。

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 「そうじゃないって!つかさ!」


「違わないだろ!絶対、冬華は行かせないから。」


「でも……。」



 ぱちりと目が覚める。夢であの時の喧嘩を見ていた。

あの時の自分が憎い。なぜあんな態度をとってしまったのかと。
自分がそうじゃなかったら冬華は生きていたのに。

そんな思考が鳴りやまない。

  
 午前7時30分。いつもより目覚めは遅い。

外から小学生の気迫な声がした。
昨日は休んだが、今日は火曜日で、学校がある。
冬華もそばにいる。そう思って学校を再開しようと思った。
制服を手に取り、支度を始める。

 すると冬華がドアをすーっと通り抜けてこっちに来た。


「おっはよー!つかさ!」


おはよう、とだけ返事して支度を続ける。

そういえば、彼女は喧嘩のことを気にしていないのだろうか。
死んだからもう内容は破棄になったとはいえ、あの態度は今後の関係が左右されるといえる。

 そんなことを考えていたからか、少し気鬱になっていた僕を見かねて、彼女が話しかけてきた。


「え!つかさ学校行くの!?学校危険だよ!」


「大丈夫だよ。今までもどうにかなってきたんだし。」


「それは私がいたからでしょー!」


「そうかもしれないけど…。これから先、ずっと行かないわけにはいかないから。ほら、冬華も守護霊ポジションでいてくれるんでしょ?」

彼女は不満げに返事し、僕たちは家を出た。


 学校までは徒歩十分で、かなり近い。だから彼女もよく僕の家には来ていた。
都内の私立高校だということもあり、設備はきれいに整っていた。
しかし、人間関係はどろどろだ。

これが僕たちの、危険だという理由。


 教室に入る。

ああ、また誰かが僕をからかいに来た。


「よお、つかさ。お前、彼女の葬式行かなかったんだってなぁ?」


冬華以外、すべての人間の顔が醜く、同じに見える。


彼女の顔が、段々と暗くなっていった。
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