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第三章
寝起き
しおりを挟む「で....て」
ん....何?
誰かに呼ばれているような気がする....。
「ディアナっ!起きてー!もうそろそろ夕食の時間になるよー?」
ふっと意識が浮上し、ゆっくり瞼をあげるとニコニコと笑うシルフが目に入った。
その隣にはサラマンダーの姿もある。
そっか、私寝てたんだ。
ごしごしと目を擦る私に『赤くなっちゃうよー?』とシルフは注意するが、私は構わず目を擦った。
なんか、起きたら目擦りたくなるのよね...何故だか分からないけど。
腫れたら治癒魔法で治せばいい話なので私は寝起きのとき毎回目を思いきり擦っている。
本当は駄目なんだけどね。でももう癖みたいになっちゃってるから、仕方ない。
シルフもサラマンダーも毎回注意はしてくるが、本気でやめさせようとはしてこないし。
目を擦ったあと、念のため治癒魔法を目の周りに施し体を起こした。
頭がぼーっとする。
まだ体はお眠(おねむ)みたいね。
「ディアナ、もうすぐ夕食の準備が整うみたいだから着替えた方が良いよー!」
「俺達は部屋の外で待ってるから、ちゃんと身だしなみ整えてこい。寝癖結構酷いぞ」
サラマンダーは私の髪にそっと触れると手ぐしで少しだけ髪を整えてくれる。
その手つきはとても優しい。
午前中に帰ってきてからもう夕方だから、結構寝てしまったのね。
昼食を食べていないため、かなりお腹が空いている。
さっさと着替えて食堂へ行きましょうか。
部屋の外へ出ていった二人を見送ってから、クローゼットを開いた。
どのドレスにしようかしら...?
もう今日は外へ出る予定もないし、薄手で良いわね。
クローゼットの中から水色のワンピースを取り出すと、学校の制服に手をかけた。
普通の令嬢ならメイドや侍女なんかに着替えを手伝ってもらっているでしょうが、精霊達がそれを嫌がったので私は基本的に一人で着替えを行っている。
フェンガロフォス国に居たときは女性の精霊達が着替えを手伝ってくれたけど、今は居ないから。
スターリ国に留学が決まったとき、私の身の回りの世話をするためについていく、と何人もの女性の精霊達が名乗りをあげたがあまり多くの精霊達をつれていくとスターリ国に警戒されてしまうため丁重にお断りした。
スターリ国に同時に存在して良い精霊は二人まで、と自分の中で決めている。寛容なサラマンダーは常に側に居てもらい、シルフと他二人の四大精霊を日替わりで側に居てもらっている感じだ。
今日はシルフだったから、明日はウンディーネかな?
ウンディーネ、元気にしてるかな?
明日、会うのが楽しみだ。
覚醒しきった頭でウンディーネのことを思い浮かべながら、私はスパンコールが散りばめられた水色のワンピースに腕を通した。
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