74 / 98
第二章
学園祭終了
しおりを挟む
◇◆◇◆
「……どうしてだい?」
困惑気味に理由を尋ねてくるレーヴェン殿下に、私はスッと目を細める。
差し伸べられた彼の手を一瞥し、ギュッと胸元を握り締めた。
「こうなった以上、全て正直に話すべきだと判断しました。下手に誤魔化して後々バレたら、それこそ大惨事ですし……何より、大切な人達に嘘はつきたくありません」
「……軽蔑の目で見られ、責められたとしてもかい?」
「はい、覚悟の上です」
間髪容れずに頷き、私は真っ直ぐに前を……現実を見据えた。
『逃げない』と決めた私に対し、レーヴェン殿下は複雑な表情を浮かべる。
「君は巻き込まれた側なんだろう?なのに、何で……」
「たとえどんな事情があろうと、ここ十年リディア・ルース・グレンジャーとして過ごし、周囲を騙してきたことに変わりはありません。私は裁かれるべき人間です」
半ば自分に言い聞かせるようにして反論を述べ、私はそっと目を伏せた。
最初はリディアの願いにより、正体を明かさなかった。
彼女はきっと、リディア・ルース・グレンジャーが愛されることを望んでいただろうから。
でも、最近は違う感情も芽生えてきて……『バレたくない』と思ってしまった。
このまま、皆と幸せに過ごしたいと願ってしまった。
その時点で、私は罪人。
罪から逃れることは出来ないわ。
『しっかり償わないと』と決意し、私は顔を上げた。
と同時に、明るく笑う。
「大丈夫です。『いつか、こうなる日が来るだろうな』とは、考えていましたから」
『心の準備は出来ています』と語る私に、レーヴェン殿下は大きな溜め息を零した。
呆れたような……でも、ちょっと残念そうな表情を浮かべ、自身の手を見つめる。
「……結局、ダメだったか」
「えっ?」
「いや、何でもないよ。こっちの話」
『気にしないで』とでも言うように肩を竦め、レーヴェン殿下は手を引っ込めた。
どうやら、説得は諦めたらしい。
「君の意見はよく分かった。私はそれを尊重しよう。ただし、これだけは忘れないで」
どことなく凛とした眼差しをこちらに向け、レーヴェン殿下は居住まいを正す。
「私は君の味方だよ。辛くなったら、いつでも目で合図して。間に入るから」
話し合いにはレーヴェン殿下も同席することになっているのか、サポートを約束してくれた。
『一人じゃないからね』と断言する彼に、私は表情を和らげる。
「とても、心強いです。ありがとうございます」
孤立無援じゃないと分かっただけで、心は随分と軽くなった。
程よい安心感に包まれ、肩の力を抜く中────ルーシーさんが席を立つ。
何やらずっと考え込んでいた様子の彼女だが、結論を導き出したらしい。
なんだか、吹っ切れた顔をしていた。
「リディア」
「はい」
「私、貴方のカミングアウトに合わせて────自分の前世も言う」
「……えっ?」
あまりにも唐突すぎて反応が遅れたものの、私は何とか言葉の意味を理解する。
が、当然納得は出来なかった。
「な、何でですか……?」
「私も一緒に暴露すれば、周囲の関心は分散されるでしょ。それにこの時を逃したら、多分一生バラせないと思うし……」
『後になればなるほど言いづらい』と零すルーシーさんに、私は一瞬共感を覚える。
でも、それとこれとは別問題だった。
「別にバラす必要はないのでは?ルーシーさんの場合は転生で、他人の体に乗り移った訳じゃありませんし」
「それはそうだけど……いつか、バレるかもしれないじゃん」
「恐らく、言わなければバレないと思いますが」
「そこに居る腹黒皇太子を見ても、同じことが言える?」
「……」
促されるままレーヴェン殿下に視線を向け、私は額を押さえる。
そうだった……この人、自力で私達の秘密を暴いたんだったわね。
まあ、本人に悪気はなかったみたいだけど。
『偶然の産物らしいから』と考えつつ、私は頭を悩ませる。
実際に秘密の内容を突き止めた人物が居る以上、『バレない』とはとても断言出来なくて……。
「すまないね、なんか……」
「いえ……」
気まずそうに身を竦めるレーヴェン殿下に、私は曖昧な笑みを返す。
そして、この場に何とも言えない空気が流れる中────ルーシーさんはズイッと顔を近づけてきた。
「じゃあ、逆に聞くけどさ────リディアは同じ前世持ちの子が糾弾されているのに、知らんぷり出来る?」
「それは……出来ませんね、多分」
口が裂けても『出来る』とは言えず……ささやかな抵抗として、『多分』を付け足した。
が、ルーシーさんは見事スルー。
『そうでしょ!』とでも言うようにコクコクと頷き、身を起こした。
「つまりはそういうこと。ま、話すタイミングがここしかないってのも事実だけど」
『いっそ、全部ぶち撒けて楽になりたいし』と語り、ルーシーさんは腰に手を当てる。
と同時に、顎を反らした。
「とにかく、私はぜーーーったい話すからね。これは決定事項。いい?」
「……はい」
「声が小さい」
「は、はい」
ピンと背筋を伸ばして、私は大きく頷いた。
注意されたのは声量なのに、つい首を振る動作も大きくしてしまう。
そんな私を見て、ルーシーさんとレーヴェン殿下はプッと吹き出した。
「本当に素直だよね、リディアって」
「こうも従順だと、少し意地悪したくなるね」
などと言いながら、二人は私の頭を撫でる。
扱いが完全に子供だが、あまりにも楽しそうなので何も言えなかった。
『悪い気はしないからいいか』と考える中、外から爆発音のようなものが鳴り響く。
「おや────花火だね」
「あっ、本当だ」
仕切りのカーテンを開けるレーヴェン殿下の前で、ルーシーさんは『残念』と肩を竦める。
アントス学園の学園祭は閉会式がない代わりに、花火を打ち上げているから。
つまり、もう終わりということ。
「結局、最終日の思い出は作れませんでしたね」
「魔王のせいで、それどころじゃなかったからね。まあ、でも────」
そこで一度言葉を切ると、レーヴェン殿下はこちらを振り返った。
「────きっと、今日の出来事もそのうち笑い話になるさ」
確信の滲んだ声色でそう言い、レーヴェン殿下は穏やかに微笑む。
と同時に、一際大きな花火が空へ打ち上げられた。
視界いっぱいに広がるソレを前に、私は
「そうなると、いいですね」
と、呟く。
────こうして、それぞれがそれぞれの想いを抱えたまま学園祭は幕を下ろした。
「……どうしてだい?」
困惑気味に理由を尋ねてくるレーヴェン殿下に、私はスッと目を細める。
差し伸べられた彼の手を一瞥し、ギュッと胸元を握り締めた。
「こうなった以上、全て正直に話すべきだと判断しました。下手に誤魔化して後々バレたら、それこそ大惨事ですし……何より、大切な人達に嘘はつきたくありません」
「……軽蔑の目で見られ、責められたとしてもかい?」
「はい、覚悟の上です」
間髪容れずに頷き、私は真っ直ぐに前を……現実を見据えた。
『逃げない』と決めた私に対し、レーヴェン殿下は複雑な表情を浮かべる。
「君は巻き込まれた側なんだろう?なのに、何で……」
「たとえどんな事情があろうと、ここ十年リディア・ルース・グレンジャーとして過ごし、周囲を騙してきたことに変わりはありません。私は裁かれるべき人間です」
半ば自分に言い聞かせるようにして反論を述べ、私はそっと目を伏せた。
最初はリディアの願いにより、正体を明かさなかった。
彼女はきっと、リディア・ルース・グレンジャーが愛されることを望んでいただろうから。
でも、最近は違う感情も芽生えてきて……『バレたくない』と思ってしまった。
このまま、皆と幸せに過ごしたいと願ってしまった。
その時点で、私は罪人。
罪から逃れることは出来ないわ。
『しっかり償わないと』と決意し、私は顔を上げた。
と同時に、明るく笑う。
「大丈夫です。『いつか、こうなる日が来るだろうな』とは、考えていましたから」
『心の準備は出来ています』と語る私に、レーヴェン殿下は大きな溜め息を零した。
呆れたような……でも、ちょっと残念そうな表情を浮かべ、自身の手を見つめる。
「……結局、ダメだったか」
「えっ?」
「いや、何でもないよ。こっちの話」
『気にしないで』とでも言うように肩を竦め、レーヴェン殿下は手を引っ込めた。
どうやら、説得は諦めたらしい。
「君の意見はよく分かった。私はそれを尊重しよう。ただし、これだけは忘れないで」
どことなく凛とした眼差しをこちらに向け、レーヴェン殿下は居住まいを正す。
「私は君の味方だよ。辛くなったら、いつでも目で合図して。間に入るから」
話し合いにはレーヴェン殿下も同席することになっているのか、サポートを約束してくれた。
『一人じゃないからね』と断言する彼に、私は表情を和らげる。
「とても、心強いです。ありがとうございます」
孤立無援じゃないと分かっただけで、心は随分と軽くなった。
程よい安心感に包まれ、肩の力を抜く中────ルーシーさんが席を立つ。
何やらずっと考え込んでいた様子の彼女だが、結論を導き出したらしい。
なんだか、吹っ切れた顔をしていた。
「リディア」
「はい」
「私、貴方のカミングアウトに合わせて────自分の前世も言う」
「……えっ?」
あまりにも唐突すぎて反応が遅れたものの、私は何とか言葉の意味を理解する。
が、当然納得は出来なかった。
「な、何でですか……?」
「私も一緒に暴露すれば、周囲の関心は分散されるでしょ。それにこの時を逃したら、多分一生バラせないと思うし……」
『後になればなるほど言いづらい』と零すルーシーさんに、私は一瞬共感を覚える。
でも、それとこれとは別問題だった。
「別にバラす必要はないのでは?ルーシーさんの場合は転生で、他人の体に乗り移った訳じゃありませんし」
「それはそうだけど……いつか、バレるかもしれないじゃん」
「恐らく、言わなければバレないと思いますが」
「そこに居る腹黒皇太子を見ても、同じことが言える?」
「……」
促されるままレーヴェン殿下に視線を向け、私は額を押さえる。
そうだった……この人、自力で私達の秘密を暴いたんだったわね。
まあ、本人に悪気はなかったみたいだけど。
『偶然の産物らしいから』と考えつつ、私は頭を悩ませる。
実際に秘密の内容を突き止めた人物が居る以上、『バレない』とはとても断言出来なくて……。
「すまないね、なんか……」
「いえ……」
気まずそうに身を竦めるレーヴェン殿下に、私は曖昧な笑みを返す。
そして、この場に何とも言えない空気が流れる中────ルーシーさんはズイッと顔を近づけてきた。
「じゃあ、逆に聞くけどさ────リディアは同じ前世持ちの子が糾弾されているのに、知らんぷり出来る?」
「それは……出来ませんね、多分」
口が裂けても『出来る』とは言えず……ささやかな抵抗として、『多分』を付け足した。
が、ルーシーさんは見事スルー。
『そうでしょ!』とでも言うようにコクコクと頷き、身を起こした。
「つまりはそういうこと。ま、話すタイミングがここしかないってのも事実だけど」
『いっそ、全部ぶち撒けて楽になりたいし』と語り、ルーシーさんは腰に手を当てる。
と同時に、顎を反らした。
「とにかく、私はぜーーーったい話すからね。これは決定事項。いい?」
「……はい」
「声が小さい」
「は、はい」
ピンと背筋を伸ばして、私は大きく頷いた。
注意されたのは声量なのに、つい首を振る動作も大きくしてしまう。
そんな私を見て、ルーシーさんとレーヴェン殿下はプッと吹き出した。
「本当に素直だよね、リディアって」
「こうも従順だと、少し意地悪したくなるね」
などと言いながら、二人は私の頭を撫でる。
扱いが完全に子供だが、あまりにも楽しそうなので何も言えなかった。
『悪い気はしないからいいか』と考える中、外から爆発音のようなものが鳴り響く。
「おや────花火だね」
「あっ、本当だ」
仕切りのカーテンを開けるレーヴェン殿下の前で、ルーシーさんは『残念』と肩を竦める。
アントス学園の学園祭は閉会式がない代わりに、花火を打ち上げているから。
つまり、もう終わりということ。
「結局、最終日の思い出は作れませんでしたね」
「魔王のせいで、それどころじゃなかったからね。まあ、でも────」
そこで一度言葉を切ると、レーヴェン殿下はこちらを振り返った。
「────きっと、今日の出来事もそのうち笑い話になるさ」
確信の滲んだ声色でそう言い、レーヴェン殿下は穏やかに微笑む。
と同時に、一際大きな花火が空へ打ち上げられた。
視界いっぱいに広がるソレを前に、私は
「そうなると、いいですね」
と、呟く。
────こうして、それぞれがそれぞれの想いを抱えたまま学園祭は幕を下ろした。
74
あなたにおすすめの小説
転生した世界のイケメンが怖い
祐月
恋愛
わたしの通う学院では、近頃毎日のように喜劇が繰り広げられている。
第二皇子殿下を含む学院で人気の美形子息達がこぞって一人の子爵令嬢に愛を囁き、殿下の婚約者の公爵令嬢が諌めては返り討ちにあうという、わたしにはどこかで見覚えのある光景だ。
わたし以外の皆が口を揃えて言う。彼らはものすごい美形だと。
でもわたしは彼らが怖い。
わたしの目には彼らは同じ人間には見えない。
彼らはどこからどう見ても、女児向けアニメキャラクターショーの着ぐるみだった。
2024/10/06 IF追加
小説を読もう!にも掲載しています。
盲目王子の策略から逃げ切るのは、至難の業かもしれない
当麻月菜
恋愛
生まれた時から雪花の紋章を持つノアは、王族と結婚しなければいけない運命だった。
だがしかし、攫われるようにお城の一室で向き合った王太子は、ノアに向けてこう言った。
「はっ、誰がこんな醜女を妻にするか」
こっちだって、初対面でいきなり自分を醜女呼ばわりする男なんて願い下げだ!!
───ということで、この茶番は終わりにな……らなかった。
「ならば、私がこのお嬢さんと結婚したいです」
そう言ってノアを求めたのは、盲目の為に王位継承権を剥奪されたもう一人の王子様だった。
ただ、この王子の見た目の美しさと薄幸さと善人キャラに騙されてはいけない。
彼は相当な策士で、ノアに無自覚ながらぞっこん惚れていた。
一目惚れした少女を絶対に逃さないと決めた盲目王子と、キノコをこよなく愛する魔力ゼロ少女の恋の攻防戦。
※但し、他人から見たら無自覚にイチャイチャしているだけ。
【完結】 悪役令嬢が死ぬまでにしたい10のこと
淡麗 マナ
恋愛
2022/04/07 小説ホットランキング女性向け1位に入ることができました。皆様の応援のおかげです。ありがとうございます。
第3回 一二三書房WEB小説大賞の最終選考作品です。(5,668作品のなかで45作品)
※コメント欄でネタバレしています。私のミスです。ネタバレしたくない方は読み終わったあとにコメントをご覧ください。
原因不明の病により、余命3ヶ月と診断された公爵令嬢のフェイト・アシュフォード。
よりによって今日は、王太子殿下とフェイトの婚約が発表されるパーティの日。
王太子殿下のことを考えれば、わたくしは身を引いたほうが良い。
どうやって婚約をお断りしようかと考えていると、王太子殿下の横には容姿端麗の女性が。逆に婚約破棄されて傷心するフェイト。
家に帰り、一冊の本をとりだす。それはフェイトが敬愛する、悪役令嬢とよばれた公爵令嬢ヴァイオレットが活躍する物語。そのなかに、【死ぬまでにしたい10のこと】を決める描写があり、フェイトはそれを真似してリストを作り、生きる指針とする。
1.余命のことは絶対にだれにも知られないこと。
2.悪役令嬢ヴァイオレットになりきる。あえて人から嫌われることで、自分が死んだ時の悲しみを減らす。(これは実行できなくて、後で変更することになる)
3.必ず病気の原因を突き止め、治療法を見つけだし、他の人が病気にならないようにする。
4.ノブレス・オブリージュ 公爵令嬢としての責務をいつもどおり果たす。
5.お父様と弟の問題を解決する。
それと、目に入れても痛くない、白蛇のイタムの新しい飼い主を探さねばなりませんし、恋……というものもしてみたいし、矛盾していますけれど、友達も欲しい。etc.
リストに従い、持ち前の執務能力、するどい観察眼を持って、人々の問題や悩みを解決していくフェイト。
ただし、悪役令嬢の振りをして、人から嫌われることは上手くいかない。逆に好かれてしまう! では、リストを変更しよう。わたくしの身代わりを立て、遠くに嫁いでもらうのはどうでしょう?
たとえ失敗しても10のリストを修正し、最善を尽くすフェイト。
これはフェイトが、余命3ヶ月で10のしたいことを実行する物語。皆を自らの死によって悲しませない為に足掻き、運命に立ち向かう、逆転劇。
【注意点】
恋愛要素は弱め。
設定はかなりゆるめに作っています。
1人か、2人、苛立つキャラクターが出てくると思いますが、爽快なざまぁはありません。
2章以降だいぶ殺伐として、不穏な感じになりますので、合わないと思ったら辞めることをお勧めします。
【完結】ヒロインに転生しましたが、モブのイケオジが好きなので、悪役令嬢の婚約破棄を回避させたつもりが、やっぱり婚約破棄されている。
樹結理(きゆり)
恋愛
「アイリーン、貴女との婚約は破棄させてもらう」
大勢が集まるパーティの場で、この国の第一王子セルディ殿下がそう宣言した。
はぁぁあ!? なんでどうしてそうなった!!
私の必死の努力を返してー!!
乙女ゲーム『ラベルシアの乙女』の世界に転生してしまった日本人のアラサー女子。
気付けば物語が始まる学園への入学式の日。
私ってヒロインなの!?攻略対象のイケメンたちに囲まれる日々。でも!私が好きなのは攻略対象たちじゃないのよー!!
私が好きなのは攻略対象でもなんでもない、物語にたった二回しか出てこないイケオジ!
所謂モブと言っても過言ではないほど、関わることが少ないイケオジ。
でもでも!せっかくこの世界に転生出来たのなら何度も見たイケメンたちよりも、レアなイケオジを!!
攻略対象たちや悪役令嬢と友好的な関係を築きつつ、悪役令嬢の婚約破棄を回避しつつ、イケオジを狙う十六歳、侯爵令嬢!
必死に悪役令嬢の婚約破棄イベントを回避してきたつもりが、なんでどうしてそうなった!!
やっぱり婚約破棄されてるじゃないのー!!
必死に努力したのは無駄足だったのか!?ヒロインは一体誰と結ばれるのか……。
※この物語は作者の世界観から成り立っております。正式な貴族社会をお望みの方はご遠慮ください。
※この作品は小説家になろう、カクヨムで完結済み。
婚約破棄を望む伯爵令嬢と逃がしたくない宰相閣下との攻防戦~最短で破棄したいので、悪役令嬢乗っ取ります~
甘寧
恋愛
この世界が前世で読んだ事のある小説『恋の花紡』だと気付いたリリー・エーヴェルト。
その瞬間から婚約破棄を望んでいるが、宰相を務める美麗秀麗な婚約者ルーファス・クライナートはそれを受け入れてくれない。
そんな折、気がついた。
「悪役令嬢になればいいじゃない?」
悪役令嬢になれば断罪は必然だが、幸運な事に原作では処刑されない事になってる。
貴族社会に思い残すことも無いし、断罪後は僻地でのんびり暮らすのもよかろう。
よしっ、悪役令嬢乗っ取ろう。
これで万事解決。
……て思ってたのに、あれ?何で貴方が断罪されてるの?
※全12話で完結です。
❲完結❳乙女ゲームの世界に憑依しました! ~死ぬ運命の悪女はゲーム開始前から逆ハールートに突入しました~
四つ葉菫
恋愛
橘花蓮は、乙女ゲーム『煌めきのレイマリート学園物語』の悪役令嬢カレン・ドロノアに憑依してしまった。カレン・ドロノアは他のライバル令嬢を操って、ヒロインを貶める悪役中の悪役!
「婚約者のイリアスから殺されないように頑張ってるだけなのに、なんでみんな、次々と告白してくるのよ!?」
これはそんな頭を抱えるカレンの学園物語。
おまけに他のライバル令嬢から命を狙われる始末ときた。
ヒロインはどこいった!?
私、無事、学園を卒業できるの?!
恋愛と命の危険にハラハラドキドキするカレンをお楽しみください。
乙女ゲームの世界がもとなので、恋愛が軸になってます。ストーリー性より恋愛重視です! バトル一部あります。ついでに魔法も最後にちょっと出てきます。
裏の副題は「当て馬(♂)にも愛を!!」です。
2023年2月11日バレンタイン特別企画番外編アップしました。
2024年3月21日番外編アップしました。
***************
この小説はハーレム系です。
ゲームの世界に入り込んだように楽しく読んでもらえたら幸いです。
お好きな攻略対象者を見つけてください(^^)
*****************
私が嫌いなら婚約破棄したらどうなんですか?
きららののん
恋愛
優しきおっとりでマイペースな令嬢は、太陽のように熱い王太子の側にいることを幸せに思っていた。
しかし、悪役令嬢に刃のような言葉を浴びせられ、自信の無くした令嬢は……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる