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第一章
その二
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一つ目は何もかも見透かすような純粋無垢な少女の瞳に目を合わせることが出来ない。
もしも、今回買う花束がプロポーズに使うものでなければ『少女に選んでもらったものでも良いか』と割り切れたかもしれないが、プロポーズに使う花束である以上妥協はしたくなかった。
だからと言って少女を悲しませるのも良心が痛む....。
究極の二択を迫られた一つ目はどちらを選ぶことも出来ず、涙目になるだけ。
嗚呼....一体どうしたら....。
頭を抱え込む一つ目の腕に氷のように冷たい手が触れた。
驚きのあまり、顔を上げれば無表情のままこちらを見下ろす少女と目が合う。
何も映さない暗い瞳に思わず『ひっ!』と小さな悲鳴をあげかけた。
「私が子供だから不安なのは分かる。でも、ここの店主は私....。どんな花が欲しいのか言ってみて?私が貴方に最高の花を売ってあげる」
どんよりとした暗い瞳から一変、少女の瞳には燃えたぎるような熱い炎が灯った。
自信に満ち溢れた少女のオーラに蹴落とされる形で一つ目は無意識に言葉を放っていた。
本当に無意識に.....。
考えるよりも先に口が動いていた感じだ。
「彼女....恋人のろく子さんに贈る花を選んでほしい」
「それはただの贈り物?それとも特別な...」
「特別な贈り物だ!プロポーズするための花束なんだから!」
「そう....。プロポーズ....」
少女は顎に手を当てて、黙り込むと『少し待ってて』と言い残し、店の奥に消えた。
柔らかい風が一つ目の頬を撫でる。
風に乗ってやって来た花の香りに一つ目はフッと表情を緩めた。
そういえば、ろく子さんと出会ったのもこんな甘い花の香りのする場所だったなと....。
もしも、今回買う花束がプロポーズに使うものでなければ『少女に選んでもらったものでも良いか』と割り切れたかもしれないが、プロポーズに使う花束である以上妥協はしたくなかった。
だからと言って少女を悲しませるのも良心が痛む....。
究極の二択を迫られた一つ目はどちらを選ぶことも出来ず、涙目になるだけ。
嗚呼....一体どうしたら....。
頭を抱え込む一つ目の腕に氷のように冷たい手が触れた。
驚きのあまり、顔を上げれば無表情のままこちらを見下ろす少女と目が合う。
何も映さない暗い瞳に思わず『ひっ!』と小さな悲鳴をあげかけた。
「私が子供だから不安なのは分かる。でも、ここの店主は私....。どんな花が欲しいのか言ってみて?私が貴方に最高の花を売ってあげる」
どんよりとした暗い瞳から一変、少女の瞳には燃えたぎるような熱い炎が灯った。
自信に満ち溢れた少女のオーラに蹴落とされる形で一つ目は無意識に言葉を放っていた。
本当に無意識に.....。
考えるよりも先に口が動いていた感じだ。
「彼女....恋人のろく子さんに贈る花を選んでほしい」
「それはただの贈り物?それとも特別な...」
「特別な贈り物だ!プロポーズするための花束なんだから!」
「そう....。プロポーズ....」
少女は顎に手を当てて、黙り込むと『少し待ってて』と言い残し、店の奥に消えた。
柔らかい風が一つ目の頬を撫でる。
風に乗ってやって来た花の香りに一つ目はフッと表情を緩めた。
そういえば、ろく子さんと出会ったのもこんな甘い花の香りのする場所だったなと....。
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