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第一章
パーティー
「ヴァルテン帝国の太陽イーサン・アダム・ヴァルテン皇帝陛下とエステル・ピクシー・ヴァルテン皇后陛下、並びに第一、第二、第三皇子殿下の入場です!」
パーティーの主催者である皇族の到着を知らせ、衛兵は一思いに観音開きの扉を開け放つ。
と同時に、金髪金眼の美丈夫と赤髪赤眼の美女が姿を現し、会場内へ足を踏み入れた。
どんどん奥へ行く二人に続き、皇子と思われる三人の男性も歩を進める。
よしよし、私の婚約者殿もしっかり居るな。
憑依初日に会った金髪チャラ男を視界に捉え、私は立ったまま顎を撫でる。
────他の者達はお辞儀し、敬意を表しているというのに。
なので、当然私の存在は目立ってしまい……皇族の目に留まった。
驚いた様子で目を見開く彼らに、私はニッコリと微笑む。
その刹那────ロイドが人目も憚らず、一目散に駆け寄ってきた。
「イザベラ、貴様……!」
まだ九歳の少女の胸ぐらを掴み、力も強くなってきた十四歳の男性が怒鳴る────という構図に、周囲は唖然。
でも、当の本人は周りの反応に気づいていないようでこちらを睨みつけていた。
「よくも……よくも────マチルダを殺してくれたな!?ギャレット伯爵や夫人のやつも、お前の仕業だろう!」
完全に理性の糸が切れてしまったのか、ロイドは乱暴に私を持ち上げる。
そうなると、身長の問題もあり……私の体はすっかり宙に浮いてしまっていた。
この蛮行に周囲の人々が絶句する中、私は口を開く。
「おやおや……婚約者殿、急にどうしたんです?」
挑発の意味も込めてわざと敬語を使い、私はニヤニヤと笑う。
それが癪に障ったのか、ロイドは勢いよく私の体を投げ捨てた。
床に背中を強打する形で着地した私を前に、彼は拳を振り上げる。
「しらばっくれるつもりか!ギャレット家を一夜でめちゃくちゃに出来るやつなんて、貴様しか居ないのに!それに動機だって、充分ある!」
馬鹿なのか、錯乱しているのか……ロイドは自ら墓穴を掘っていく。
「貴様は自分を虐げてきたギャレット家に、強い憎しみを抱いている筈だろう!?復讐のためにあのような悲劇を巻き起こしても、おかしくはない!」
まさかの虐待を暴露し、ロイドは拳を振り下ろした。
それを片手で受け止め、私は『くくくっ……!』と低く笑う。
だって、あまりにも愚かすぎて。
「じゃあ、貴様は虐待の事実と静観してきた過去を認めるんだな?」
『婚約者の窮地を見過ごしてきた』というロイドの行いを話題に出し、私はゆっくりと立ち上がる。
彼の手を握ったまま。
パフォーマンスのために、多少は大目に見てやったが……せっかく綺麗になった体、それも顔に傷をつけられては堪らない。
────少し躾けるか。
グッと手に力を込め、私はほんの数秒で指の骨を折る。
『あああああああ!!!』と絶叫するロイドに満足し、手を離した。
「っ……!こ、この力……!やはり、ギャレット一家の悲劇を引き起こしたのは貴様で間違いない!」
我が意を得たりと言わんばかりに私の罪を糾弾し、ロイドは不敵に笑った。
『これで貴様の人生も終わりだ!』と意気込みながら。
まあ、全くもって的外れな見解だが。
────罪も嘆きも怨恨も全て、私の前では何の意味も持たないのだから。
「ほう?それで?」
「えっ?」
急に敬語をやめた私に驚いたのか、それとも予想外の切り返しに戸惑ったのか……ロイドは目を丸くする。
怒りも忘れてポカンとする彼に、私は満面の笑みを向けた。
「確かにギャレット一家の悲劇を引き起こしたのは、私だ。全面的に認めよう。だが────それがどうしたと言うのだ?」
「ど、どうって……」
「私は自分に受けた傷を返しただけ。それの何が悪いんだ?」
「そ、れは……」
虐待現場を何度も目撃してきたロイドは、押し黙る。
恨まれて当然の行いだと心のどこかで思っているため、なんと言えばいいのか分からないのだろう。
『恋に狂っていただけで感覚はまともなんだな』と考える中、ロイドを押しのけてイーサンが前に出た。
「横から、失礼。もし、先程の発言が事実ならイザベラ嬢には処罰を受けてもらわなければならない」
このままでは皇族の面子に関わると判断したのか、イーサンは『皇帝として見過ごせない』と口を挟む。
「ウチの愚息の怠慢によりイザベラ嬢を助けられなかったのは申し訳ないが、貴族の殺人は重罪だ。いくらアルバート家の人間でも、許されることでは……」
「────なら、貴様も重罪人ではないか?前公爵夫妻を暗殺した黒幕よ」
確信を持った声色で切り返すと、イーサンは明らかに動揺を示した。
────が、さすがは皇帝とでも言うべきか……面の皮は分厚い。
直ぐに平静を取り戻し、表情を取り繕った。
「突然、何を言い出すんだ?言い掛かりにも、ほどが……」
「私は事実を語っているまでだが?」
「証拠はあるのか?」
「ない」
「なら────」
少しホッとした様子で否定の言葉を並べようとするイーサンに、私はすかさずこう言う。
ハッと鼻で笑いながら。
「────私がいつ、証明など面倒臭いことをすると言った?」
「えっ……?」
困惑気味に表情を引き攣らせ、イーサンは目を白黒させた。
『この娘は一体、何を言っているんだ?』と戸惑う彼の前で、私は持論を展開する。
「いいか?私が白と言えば白、黒と言えば黒なんだ。貴様らの言い分など、どうでもいい」
『毛ほどの興味もない』と言い切り、私は顎を反らした。
高慢と言うべき態度を貫く私に対し、イーサンとロイドは呆然としている。
『世界は私中心に回っている』と言っているようなものなので、衝撃を受けているのだろう。
そんな彼らの代わりに、今度はエステルが対話を試みた。
「な、なんて滅茶苦茶な……!大体、その態度は何!?いくらアルバート家のご息女といえど、皇室に敬意を……!」
扇をギュッと握り締め、エステルは『さっさとお辞儀しなさい』と喚く。
その様子はまるで癇癪を起こした五歳児のようで……私はついつい口元を緩めてしまった。
「敬意……敬意、ね。くくくっ……!真に畏まるべきは、貴様らの方だと思うがな」
「な、なんですって……!?貴方、一体何様のつもり……!?」
「貴様こそ、何様のつもりだ?頭が高いぞ」
『そろそろ首が疲れたな』と思い、私は重力魔法を展開する。
その瞬間、エステルは膝から崩れ落ちた。
だけでは終わらず、床に這い蹲る。
何か重いものに押し潰されそうになっている彼女の横で、イーサンがハッと正気を取り戻した。
「い、イザベラ嬢……!こんなことをして、タダで済むと……」
「それはこちらのセリフだ。イザベラの両親を暗殺しておいて、タダで済むと思っているのか?」
黒い瞳に殺意を滲ませ、私はイーサンを真っ直ぐ見つめる。
すると、彼は一瞬たじろぐものの……何とか平静を保った。
顔は汗でびっしょりだが。
「だ、だから!それは単なる勘違いで……!」
「貴様の一番目の息子が夫人に毒を盛り、人質に取ったんだったな、確か」
イーサンの弁解を遮り、私は前公爵夫妻の死の真相について触れる。
途端に彼は青ざめた。
まさか、ここまで色々知っているとは思わなかったらしい。
くくくっ……!実にいい反応だ。
『愉快愉快』と嘲笑いながら、私は一歩前へ出た。
「我が母は大変お人好しで、子供好きと聞く。彼女を攻略するのは、さぞ簡単だっただろう」
パーティーの主催者である皇族の到着を知らせ、衛兵は一思いに観音開きの扉を開け放つ。
と同時に、金髪金眼の美丈夫と赤髪赤眼の美女が姿を現し、会場内へ足を踏み入れた。
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────他の者達はお辞儀し、敬意を表しているというのに。
なので、当然私の存在は目立ってしまい……皇族の目に留まった。
驚いた様子で目を見開く彼らに、私はニッコリと微笑む。
その刹那────ロイドが人目も憚らず、一目散に駆け寄ってきた。
「イザベラ、貴様……!」
まだ九歳の少女の胸ぐらを掴み、力も強くなってきた十四歳の男性が怒鳴る────という構図に、周囲は唖然。
でも、当の本人は周りの反応に気づいていないようでこちらを睨みつけていた。
「よくも……よくも────マチルダを殺してくれたな!?ギャレット伯爵や夫人のやつも、お前の仕業だろう!」
完全に理性の糸が切れてしまったのか、ロイドは乱暴に私を持ち上げる。
そうなると、身長の問題もあり……私の体はすっかり宙に浮いてしまっていた。
この蛮行に周囲の人々が絶句する中、私は口を開く。
「おやおや……婚約者殿、急にどうしたんです?」
挑発の意味も込めてわざと敬語を使い、私はニヤニヤと笑う。
それが癪に障ったのか、ロイドは勢いよく私の体を投げ捨てた。
床に背中を強打する形で着地した私を前に、彼は拳を振り上げる。
「しらばっくれるつもりか!ギャレット家を一夜でめちゃくちゃに出来るやつなんて、貴様しか居ないのに!それに動機だって、充分ある!」
馬鹿なのか、錯乱しているのか……ロイドは自ら墓穴を掘っていく。
「貴様は自分を虐げてきたギャレット家に、強い憎しみを抱いている筈だろう!?復讐のためにあのような悲劇を巻き起こしても、おかしくはない!」
まさかの虐待を暴露し、ロイドは拳を振り下ろした。
それを片手で受け止め、私は『くくくっ……!』と低く笑う。
だって、あまりにも愚かすぎて。
「じゃあ、貴様は虐待の事実と静観してきた過去を認めるんだな?」
『婚約者の窮地を見過ごしてきた』というロイドの行いを話題に出し、私はゆっくりと立ち上がる。
彼の手を握ったまま。
パフォーマンスのために、多少は大目に見てやったが……せっかく綺麗になった体、それも顔に傷をつけられては堪らない。
────少し躾けるか。
グッと手に力を込め、私はほんの数秒で指の骨を折る。
『あああああああ!!!』と絶叫するロイドに満足し、手を離した。
「っ……!こ、この力……!やはり、ギャレット一家の悲劇を引き起こしたのは貴様で間違いない!」
我が意を得たりと言わんばかりに私の罪を糾弾し、ロイドは不敵に笑った。
『これで貴様の人生も終わりだ!』と意気込みながら。
まあ、全くもって的外れな見解だが。
────罪も嘆きも怨恨も全て、私の前では何の意味も持たないのだから。
「ほう?それで?」
「えっ?」
急に敬語をやめた私に驚いたのか、それとも予想外の切り返しに戸惑ったのか……ロイドは目を丸くする。
怒りも忘れてポカンとする彼に、私は満面の笑みを向けた。
「確かにギャレット一家の悲劇を引き起こしたのは、私だ。全面的に認めよう。だが────それがどうしたと言うのだ?」
「ど、どうって……」
「私は自分に受けた傷を返しただけ。それの何が悪いんだ?」
「そ、れは……」
虐待現場を何度も目撃してきたロイドは、押し黙る。
恨まれて当然の行いだと心のどこかで思っているため、なんと言えばいいのか分からないのだろう。
『恋に狂っていただけで感覚はまともなんだな』と考える中、ロイドを押しのけてイーサンが前に出た。
「横から、失礼。もし、先程の発言が事実ならイザベラ嬢には処罰を受けてもらわなければならない」
このままでは皇族の面子に関わると判断したのか、イーサンは『皇帝として見過ごせない』と口を挟む。
「ウチの愚息の怠慢によりイザベラ嬢を助けられなかったのは申し訳ないが、貴族の殺人は重罪だ。いくらアルバート家の人間でも、許されることでは……」
「────なら、貴様も重罪人ではないか?前公爵夫妻を暗殺した黒幕よ」
確信を持った声色で切り返すと、イーサンは明らかに動揺を示した。
────が、さすがは皇帝とでも言うべきか……面の皮は分厚い。
直ぐに平静を取り戻し、表情を取り繕った。
「突然、何を言い出すんだ?言い掛かりにも、ほどが……」
「私は事実を語っているまでだが?」
「証拠はあるのか?」
「ない」
「なら────」
少しホッとした様子で否定の言葉を並べようとするイーサンに、私はすかさずこう言う。
ハッと鼻で笑いながら。
「────私がいつ、証明など面倒臭いことをすると言った?」
「えっ……?」
困惑気味に表情を引き攣らせ、イーサンは目を白黒させた。
『この娘は一体、何を言っているんだ?』と戸惑う彼の前で、私は持論を展開する。
「いいか?私が白と言えば白、黒と言えば黒なんだ。貴様らの言い分など、どうでもいい」
『毛ほどの興味もない』と言い切り、私は顎を反らした。
高慢と言うべき態度を貫く私に対し、イーサンとロイドは呆然としている。
『世界は私中心に回っている』と言っているようなものなので、衝撃を受けているのだろう。
そんな彼らの代わりに、今度はエステルが対話を試みた。
「な、なんて滅茶苦茶な……!大体、その態度は何!?いくらアルバート家のご息女といえど、皇室に敬意を……!」
扇をギュッと握り締め、エステルは『さっさとお辞儀しなさい』と喚く。
その様子はまるで癇癪を起こした五歳児のようで……私はついつい口元を緩めてしまった。
「敬意……敬意、ね。くくくっ……!真に畏まるべきは、貴様らの方だと思うがな」
「な、なんですって……!?貴方、一体何様のつもり……!?」
「貴様こそ、何様のつもりだ?頭が高いぞ」
『そろそろ首が疲れたな』と思い、私は重力魔法を展開する。
その瞬間、エステルは膝から崩れ落ちた。
だけでは終わらず、床に這い蹲る。
何か重いものに押し潰されそうになっている彼女の横で、イーサンがハッと正気を取り戻した。
「い、イザベラ嬢……!こんなことをして、タダで済むと……」
「それはこちらのセリフだ。イザベラの両親を暗殺しておいて、タダで済むと思っているのか?」
黒い瞳に殺意を滲ませ、私はイーサンを真っ直ぐ見つめる。
すると、彼は一瞬たじろぐものの……何とか平静を保った。
顔は汗でびっしょりだが。
「だ、だから!それは単なる勘違いで……!」
「貴様の一番目の息子が夫人に毒を盛り、人質に取ったんだったな、確か」
イーサンの弁解を遮り、私は前公爵夫妻の死の真相について触れる。
途端に彼は青ざめた。
まさか、ここまで色々知っているとは思わなかったらしい。
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