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断章Ⅱ〜最終兵器にアイの花を〜
滅神却ゼロ・セブン
———少し、前。
「月天使徒殲滅制圧用最終兵器機構、起動」
あまりにも無機質な声でそう呟きながら、眼前の少女はその両手を前に押し出す。
背に銀の羽根を広げるその姿は、まさに天使と言っても過言ではないほどだった。
「…………唸れ。響け。貫け。
地の果てに目指すは、夜明けの逆光。
天を仰ぐは、遥か遠くの天涯の瞬き。
ヒトの始点、生命の元素、集結せし要素は、たった今ここに収束する。
……創世の時代より一撃。
罪を拭う、原罪で穢れた生命への毒。
反発し合い、寄り添わぬ人類と神への、手向けの花。
決別には、未だ遠く———、
………………滅却、ゼロ・セブン」
突然流暢に話し始めたアテナだったが、次の瞬間———攻撃は既に終わっていた。
「………………おわっ、た。……でも、きをつけて。…………アイツ、は、熱圏に、いる……!」
———がしかし、その言葉にセンは一度狼狽える。
「熱……圏……?……うそ、だろ、成層圏じゃ……ないのか……?」
アテナの攻撃は成功した。空高く、遥か遠くで煌めく星のような火が、それを完全に証明していた。
ヤツの、機神Aの強固すぎる神力障壁は、完璧に破られた———が。
「……届、かない……?……でも、撃つしかない、ここで撃たねば、是が非でも———」
センがそう発した瞬間、オリュンポス全体に地響きが鳴りわたる。
その瞬間、真横———右前方方向よりの閃光が。
「…………セン、やばい……敵はもう、アイたちに注意を向けてる……!」
「そう、だね。……とりあえず、僕は神爆の1発目を撃ち込むよ」
神核の1発目。
そうだ、僕には1撃で仕留めるなんて多分出来やしないんだ、だから僕はこのやり方に逃げたんだ。
———そう、神爆を3つに分割して放つ———だなんて姑息な手に。
「……くいなは、次の攻撃を待って……キリエライトシールドを展開してくれ。………………ここでそれを使ってでも、僕たちは勝たなきゃならない……!」
狙い澄ます。
スコープのその奥に覗かせたその鉄の機体を、撃ち抜いて貫く為に。
あの時と一緒だ、僕ならできるはずだ、と。
今の僕には、何が最適解なのか、僕はどこが強いかを完全に分かっているはず。
……だから、僕ならできる。
ここでとるべき最適解———そんなものはひとつしか存在しないと。
「…………諦めないこと、それが僕の———勇気だ……!」
どこまでも、見果てる空を貫く為に。
その少年は、ようやく引き金を引く。
神爆、その威力は凄まじく、撃った瞬間にセンのサイドツーは後退する。
放っただけでも、辺りの神力は完全に蒸発し、蒸気が空へと舞い上がる。
爆煙と蒸気に包まれた空が一気に晴れる、それは放ってから2秒後のことだった。
空には、浮かぶカミを覆うようにした、1つの輝く光が。
———しかし、その光は、時が経つにつれだんだんと下へ降下していき———。
しまいには、機神より少し下の場所で爆散する。
———つまり、それが指し示す事実は……ここからでは攻撃は届かないということであり。
同時にそれは、この作戦の瓦解を意味していた。
『…………セン!……そっちはどうだ、機神Aは撃ち堕としたか?!』
「無理、でした……すぐに第2撃が来ます。……届きはしませんでした……終わりです、ヤツを倒す方法は———」
『……諦めるなんてねえだろ、あるじゃないか、あの機神まで届くモノが。…………今この場にはないけど、それでもヤツに届く『攻撃』はあるだろ……?』
白のその発言に、ハッと冷静になり状況を鑑みる。
この状況下で、ヤツに届く『攻撃』と言えば……
「そうか、跳ね返せばいいんだ……!」
そう、ヤツの攻撃が飛んでくるというのなら———全く同じエネルギーを、そのまま跳ね返してやれば……
そんなことできるのか?
そんな意見が頭をよぎった時、既にセンの———機体の横には———白がいた。
「……え、白……さん、陽動中じゃ……」
「ド派手な爆発が起こった後、機神Bの動きが止まったもんでな、今はヤンス1人に任せてる。
……それよりも、アレを堕とすんだろ?…………だったら、目には目を、歯には歯を。……神には……神核をぶつけるのみだ……!」
「月天使徒殲滅制圧用最終兵器機構、起動」
あまりにも無機質な声でそう呟きながら、眼前の少女はその両手を前に押し出す。
背に銀の羽根を広げるその姿は、まさに天使と言っても過言ではないほどだった。
「…………唸れ。響け。貫け。
地の果てに目指すは、夜明けの逆光。
天を仰ぐは、遥か遠くの天涯の瞬き。
ヒトの始点、生命の元素、集結せし要素は、たった今ここに収束する。
……創世の時代より一撃。
罪を拭う、原罪で穢れた生命への毒。
反発し合い、寄り添わぬ人類と神への、手向けの花。
決別には、未だ遠く———、
………………滅却、ゼロ・セブン」
突然流暢に話し始めたアテナだったが、次の瞬間———攻撃は既に終わっていた。
「………………おわっ、た。……でも、きをつけて。…………アイツ、は、熱圏に、いる……!」
———がしかし、その言葉にセンは一度狼狽える。
「熱……圏……?……うそ、だろ、成層圏じゃ……ないのか……?」
アテナの攻撃は成功した。空高く、遥か遠くで煌めく星のような火が、それを完全に証明していた。
ヤツの、機神Aの強固すぎる神力障壁は、完璧に破られた———が。
「……届、かない……?……でも、撃つしかない、ここで撃たねば、是が非でも———」
センがそう発した瞬間、オリュンポス全体に地響きが鳴りわたる。
その瞬間、真横———右前方方向よりの閃光が。
「…………セン、やばい……敵はもう、アイたちに注意を向けてる……!」
「そう、だね。……とりあえず、僕は神爆の1発目を撃ち込むよ」
神核の1発目。
そうだ、僕には1撃で仕留めるなんて多分出来やしないんだ、だから僕はこのやり方に逃げたんだ。
———そう、神爆を3つに分割して放つ———だなんて姑息な手に。
「……くいなは、次の攻撃を待って……キリエライトシールドを展開してくれ。………………ここでそれを使ってでも、僕たちは勝たなきゃならない……!」
狙い澄ます。
スコープのその奥に覗かせたその鉄の機体を、撃ち抜いて貫く為に。
あの時と一緒だ、僕ならできるはずだ、と。
今の僕には、何が最適解なのか、僕はどこが強いかを完全に分かっているはず。
……だから、僕ならできる。
ここでとるべき最適解———そんなものはひとつしか存在しないと。
「…………諦めないこと、それが僕の———勇気だ……!」
どこまでも、見果てる空を貫く為に。
その少年は、ようやく引き金を引く。
神爆、その威力は凄まじく、撃った瞬間にセンのサイドツーは後退する。
放っただけでも、辺りの神力は完全に蒸発し、蒸気が空へと舞い上がる。
爆煙と蒸気に包まれた空が一気に晴れる、それは放ってから2秒後のことだった。
空には、浮かぶカミを覆うようにした、1つの輝く光が。
———しかし、その光は、時が経つにつれだんだんと下へ降下していき———。
しまいには、機神より少し下の場所で爆散する。
———つまり、それが指し示す事実は……ここからでは攻撃は届かないということであり。
同時にそれは、この作戦の瓦解を意味していた。
『…………セン!……そっちはどうだ、機神Aは撃ち堕としたか?!』
「無理、でした……すぐに第2撃が来ます。……届きはしませんでした……終わりです、ヤツを倒す方法は———」
『……諦めるなんてねえだろ、あるじゃないか、あの機神まで届くモノが。…………今この場にはないけど、それでもヤツに届く『攻撃』はあるだろ……?』
白のその発言に、ハッと冷静になり状況を鑑みる。
この状況下で、ヤツに届く『攻撃』と言えば……
「そうか、跳ね返せばいいんだ……!」
そう、ヤツの攻撃が飛んでくるというのなら———全く同じエネルギーを、そのまま跳ね返してやれば……
そんなことできるのか?
そんな意見が頭をよぎった時、既にセンの———機体の横には———白がいた。
「……え、白……さん、陽動中じゃ……」
「ド派手な爆発が起こった後、機神Bの動きが止まったもんでな、今はヤンス1人に任せてる。
……それよりも、アレを堕とすんだろ?…………だったら、目には目を、歯には歯を。……神には……神核をぶつけるのみだ……!」
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