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断章Ⅱ〜最終兵器にアイの花を〜
Side-イデア: 2つ目の決着
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———少しばかり時は遡って。センのいないところで、戦っていたイデアは。
*◆*◆*◆*◆
意識が目覚める。
ここはどこだ?……俺は、ヤツに———レインに何をされた?
見渡す限り……暗黒と微かな光に包まれた謎の空間。
しかしセンの乗るサイドツーは見当たらない。
レインは———こちらも見当たらない。
とりあえずは刀を構える。
既に脳は戦闘態勢へと移行しており、めぐる魔力の移動を確認する。
警戒は怠らない。確実な勝利の為に。
「……レイン。いるのであれば……さっさと出てこい。無駄な時間を過ごしている暇などないのだと……!」
「時間を稼ぐこと———それが私に与えられた目的なのだ———ならば隠れているのがセオリーと言うものだろう」
暗闇より響いたその声は、言動と行動が乖離していた。
「フッ……ならばなぜ、貴様は出てきた?……ずっと隠れてやり過ごしておればよかったものを、わざわざ死にに来るとはな」
眼前の暗闇が輪郭を浮上させ、その形を成す。
間違いない、あの黒き修道服、その指に挟んだ計6本の爆剣。
レインだ、ヤツはわざわざ俺と戦いにきた———!
「…………いいや、そういうわけにもいかなくなった———私がそうした、としか言いようが無いがな。
……来るがいい、最強の救世主よ。……我が力、全てを用いて最強たる貴様を打破するためだけに神技を使ったのだ、拍子抜けならば承知せん」
———そうか、この影領域———神力領域らしき何かはコイツの……!
「俺が最強?……何を言っている、とぼけるのもいい加減にしろ」
「神力反応、機械などに頼らぬ勇気、動体視力、攻撃反応———全てを統括してもなお、あの少年より貴様がより強力だと言う事実しか浮かばないのだが———」
なるほど。
コイツは、俺を最強だと見誤って、俺をこんなところに閉じ込めた、と。
———だが残念だ。
もう俺は、最強ではないのだから。
だからこそ、あの男がそんな単純にして明快にして些細なことを見誤ったことが、他の何より———惜しい。
しかし、やはり貴様でも、己が手に余る相手であろう、ならばこちらも全力で終わらせるのみだ。
「ただただ、純粋に戦いたいだけだろ?……俺には分かる、痛いほど伝わってきやがる」
「第一は使命だ」
「第二は私情だろう?」
「…………そう、そうさ、その通り。我が身我が心我が魂!……全て我が主に捧げたが、こればかりは私もやらざるを得ない!」
———合図はない。
どちらかが踏み切れば、それがおのずと合図になり得る。
6本の爆剣と1本の神刀。
武装性能、身体機能———関係ない、ただただ押し勝つまで打ち合い、確実にその身を断つのみだ。
———と。
「邪魔だ」
レインはそのまま、右手に持つ1本の爆剣以外の5本の爆剣を投げ捨てる。
———何のつもりだ、何をするつもりだ、何で決めてくるつもりだ?
「———一騎討ち。……一切合切、この一閃で確実に終わる」
は、たった一瞬で、全て終わらせようと?
……乗った。
「……さあ、ならばさっさと来い。……どうした、この期に及んで怖気付いたとでも———」
「そうであれば、ゴルゴダ機関の隊長は失格だとも」
「ならば———よかろうっ!」
一瞬。
力を入れたのはたったの一瞬。
寸分せずに接近し。
風すらも断ち切り前進し。
音をも置き去りにし斬り伏せる。
無駄な思考はない。
介入する余地はない。
耳をつんざく空気の壁。
高速瞬間移動は決まった、ならば斬り込むのみ———っ!
終わった。
と言うより、気が付いたら抜けていた。
「…………ゴ……ブッ……!」
2秒後に、脇腹に激痛が襲い掛かる。
腹を引き裂く激痛、中も外をも焼き尽くす痛みの証。
だが、だが。
神威コピー———俺の刀には。
「やってくれたな…………イデアよ」
放射状に染み付いた、紅があった。
「……ようやく名前で呼んだな、俺のことを」
「………………認めた……のだ、我が手に…………余る……強者、だと……」
「それは……光栄、だな。……しかしこれは———どちらも助からない、か」
「それもそうだな———右腰部に……致命的な損傷、そして私は……心臓腑に、壊滅的な…………斬撃痕。影の私は……ここで終わりか」
確実な致命傷。……だが、どうやらあちらはそうでもないらしい。
「私はヤツの……レインの神力領域内における影の役割を果たす…………人格だ。所詮は影、生きる心地も実感も無し…………いやしかし、それでもなお……今の一撃は心が踊ったぞ……!」
「そうか……なら、さっさと……死んでくれ、俺は最強を目覚めさせなければならない……からな」
「貴様———イデアこそ、最強では……」
「……違うな。俺をここに閉じ込めて……敗北したらそのままにしたかったのだろうが…………貴様はわざわざ俺の前に出て、そして俺に負けた。その上……とんでもない間違いもしでかした」
「…………そうか……妙に落ち着いていると思えば…………あの少年こそ、イデアの言う———」
「ああ、アイツが、センこそが———、
最強だ」
「……っふ、ふ、はは……主人格も、大層な間違いを……犯したものよ……!」
「………………そう、だな。そろそろお別れと行こう。さらば、最強を求めし影よ。……貴様の求めし最強は、己が手で目覚めさせる。それで貴様は満足だろう、わざわざ死にに来なくともよかったものを」
「…………死にに、来なくとも……よかった…………か、だが……それに足る理由が……見出せた、それだけでも———」
その声は、時間の流れと共に、一瞬にして微かに消えゆく。
一瞬だけ、ほんの一瞬、瞬きしなければ気付かないぐらいの一瞬にて、景色が反転する。
そうしてこの状況に至るわけだ。
放棄されたサイドツー、詰め寄られたセン、今にもその爆剣を振り下ろさんとするレイン。
「多重幻覚境界面」
背後にて顕現せし2丁の小銃。
操るはイメージの力、故に直感的にして抽象的な意識のみで、それらの照準をヤツの———レインの手首に合わせ、放つ。
———あとは、セン。
貴様の最強を、目覚めさせる時だ。
「———くだらん」
********
僕が。
僕がグズグズしてたせいで、イデアさんは———本当の本当に死んだんだ。
でも、僕はもう止まらない。
貴方に、貴方に最強だと認められたのだから。
だからこそ、僕は胸を張って言える。
次は、次こそは———僕の信ずるものを守ってみせるために。
「こちら0-01。……死傷者は、死傷者は、1名。死傷者は1名です、ど———」
『その声……センか?!…………え……お、おい、死傷者って……誰なんだよ、なあセン、お前のところには誰か向かったはずだろ?!
……俺たちの———『ワンダー・ショウタイム』の中の誰かでも、お前が連れてた魔族の奴らでも、とにかく誰かがお前に同行したんだろ?!……じゃあ誰だ、その死傷者ってのは、一体誰———』
白さんのその焦り気味の声からは、動揺が窺い知れる。
そりゃあそうだろう、僕とイデアさんの関係を見てれば、誰が僕に着いて行くのかなんて———わざわざ言わなくとも分かるだろうから。
「死傷者は———死傷者は、イデア・セイバー。イデア・セイバー、ただ1人です……!」
*◆*◆*◆*◆
意識が目覚める。
ここはどこだ?……俺は、ヤツに———レインに何をされた?
見渡す限り……暗黒と微かな光に包まれた謎の空間。
しかしセンの乗るサイドツーは見当たらない。
レインは———こちらも見当たらない。
とりあえずは刀を構える。
既に脳は戦闘態勢へと移行しており、めぐる魔力の移動を確認する。
警戒は怠らない。確実な勝利の為に。
「……レイン。いるのであれば……さっさと出てこい。無駄な時間を過ごしている暇などないのだと……!」
「時間を稼ぐこと———それが私に与えられた目的なのだ———ならば隠れているのがセオリーと言うものだろう」
暗闇より響いたその声は、言動と行動が乖離していた。
「フッ……ならばなぜ、貴様は出てきた?……ずっと隠れてやり過ごしておればよかったものを、わざわざ死にに来るとはな」
眼前の暗闇が輪郭を浮上させ、その形を成す。
間違いない、あの黒き修道服、その指に挟んだ計6本の爆剣。
レインだ、ヤツはわざわざ俺と戦いにきた———!
「…………いいや、そういうわけにもいかなくなった———私がそうした、としか言いようが無いがな。
……来るがいい、最強の救世主よ。……我が力、全てを用いて最強たる貴様を打破するためだけに神技を使ったのだ、拍子抜けならば承知せん」
———そうか、この影領域———神力領域らしき何かはコイツの……!
「俺が最強?……何を言っている、とぼけるのもいい加減にしろ」
「神力反応、機械などに頼らぬ勇気、動体視力、攻撃反応———全てを統括してもなお、あの少年より貴様がより強力だと言う事実しか浮かばないのだが———」
なるほど。
コイツは、俺を最強だと見誤って、俺をこんなところに閉じ込めた、と。
———だが残念だ。
もう俺は、最強ではないのだから。
だからこそ、あの男がそんな単純にして明快にして些細なことを見誤ったことが、他の何より———惜しい。
しかし、やはり貴様でも、己が手に余る相手であろう、ならばこちらも全力で終わらせるのみだ。
「ただただ、純粋に戦いたいだけだろ?……俺には分かる、痛いほど伝わってきやがる」
「第一は使命だ」
「第二は私情だろう?」
「…………そう、そうさ、その通り。我が身我が心我が魂!……全て我が主に捧げたが、こればかりは私もやらざるを得ない!」
———合図はない。
どちらかが踏み切れば、それがおのずと合図になり得る。
6本の爆剣と1本の神刀。
武装性能、身体機能———関係ない、ただただ押し勝つまで打ち合い、確実にその身を断つのみだ。
———と。
「邪魔だ」
レインはそのまま、右手に持つ1本の爆剣以外の5本の爆剣を投げ捨てる。
———何のつもりだ、何をするつもりだ、何で決めてくるつもりだ?
「———一騎討ち。……一切合切、この一閃で確実に終わる」
は、たった一瞬で、全て終わらせようと?
……乗った。
「……さあ、ならばさっさと来い。……どうした、この期に及んで怖気付いたとでも———」
「そうであれば、ゴルゴダ機関の隊長は失格だとも」
「ならば———よかろうっ!」
一瞬。
力を入れたのはたったの一瞬。
寸分せずに接近し。
風すらも断ち切り前進し。
音をも置き去りにし斬り伏せる。
無駄な思考はない。
介入する余地はない。
耳をつんざく空気の壁。
高速瞬間移動は決まった、ならば斬り込むのみ———っ!
終わった。
と言うより、気が付いたら抜けていた。
「…………ゴ……ブッ……!」
2秒後に、脇腹に激痛が襲い掛かる。
腹を引き裂く激痛、中も外をも焼き尽くす痛みの証。
だが、だが。
神威コピー———俺の刀には。
「やってくれたな…………イデアよ」
放射状に染み付いた、紅があった。
「……ようやく名前で呼んだな、俺のことを」
「………………認めた……のだ、我が手に…………余る……強者、だと……」
「それは……光栄、だな。……しかしこれは———どちらも助からない、か」
「それもそうだな———右腰部に……致命的な損傷、そして私は……心臓腑に、壊滅的な…………斬撃痕。影の私は……ここで終わりか」
確実な致命傷。……だが、どうやらあちらはそうでもないらしい。
「私はヤツの……レインの神力領域内における影の役割を果たす…………人格だ。所詮は影、生きる心地も実感も無し…………いやしかし、それでもなお……今の一撃は心が踊ったぞ……!」
「そうか……なら、さっさと……死んでくれ、俺は最強を目覚めさせなければならない……からな」
「貴様———イデアこそ、最強では……」
「……違うな。俺をここに閉じ込めて……敗北したらそのままにしたかったのだろうが…………貴様はわざわざ俺の前に出て、そして俺に負けた。その上……とんでもない間違いもしでかした」
「…………そうか……妙に落ち着いていると思えば…………あの少年こそ、イデアの言う———」
「ああ、アイツが、センこそが———、
最強だ」
「……っふ、ふ、はは……主人格も、大層な間違いを……犯したものよ……!」
「………………そう、だな。そろそろお別れと行こう。さらば、最強を求めし影よ。……貴様の求めし最強は、己が手で目覚めさせる。それで貴様は満足だろう、わざわざ死にに来なくともよかったものを」
「…………死にに、来なくとも……よかった…………か、だが……それに足る理由が……見出せた、それだけでも———」
その声は、時間の流れと共に、一瞬にして微かに消えゆく。
一瞬だけ、ほんの一瞬、瞬きしなければ気付かないぐらいの一瞬にて、景色が反転する。
そうしてこの状況に至るわけだ。
放棄されたサイドツー、詰め寄られたセン、今にもその爆剣を振り下ろさんとするレイン。
「多重幻覚境界面」
背後にて顕現せし2丁の小銃。
操るはイメージの力、故に直感的にして抽象的な意識のみで、それらの照準をヤツの———レインの手首に合わせ、放つ。
———あとは、セン。
貴様の最強を、目覚めさせる時だ。
「———くだらん」
********
僕が。
僕がグズグズしてたせいで、イデアさんは———本当の本当に死んだんだ。
でも、僕はもう止まらない。
貴方に、貴方に最強だと認められたのだから。
だからこそ、僕は胸を張って言える。
次は、次こそは———僕の信ずるものを守ってみせるために。
「こちら0-01。……死傷者は、死傷者は、1名。死傷者は1名です、ど———」
『その声……センか?!…………え……お、おい、死傷者って……誰なんだよ、なあセン、お前のところには誰か向かったはずだろ?!
……俺たちの———『ワンダー・ショウタイム』の中の誰かでも、お前が連れてた魔族の奴らでも、とにかく誰かがお前に同行したんだろ?!……じゃあ誰だ、その死傷者ってのは、一体誰———』
白さんのその焦り気味の声からは、動揺が窺い知れる。
そりゃあそうだろう、僕とイデアさんの関係を見てれば、誰が僕に着いて行くのかなんて———わざわざ言わなくとも分かるだろうから。
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