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第52死 心機人類
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「────ここは」
辺りにあのゲートは無い、データ片のような光りの立方体の泡が転送されており人のカタチを成していく。栄枯につづき現れた金ポデと青年。仲間たちが首を左右辺りの全く新しい景色を確認していくなか。
「紫な電子な鍛冶屋」
「の割には紫ではないですね」
「電子、なにやら電子でクールなゲームのようではありますが」
栄枯は顎に手を当てながらそう言い。淡いイエローのヒールブーツで地をとんとんとつつき。
現状を把握していく。
暗いが明るい……黒を基調に蛍光緑のグリッドで出来た壁や床。まさに未完成なゲームのようなその空間。第1死のクラシックな土と岩のダンジョン様相とは大きく変わったものであり。
金ポデと青年も床を触ってみたり、ホットプレートを置きだるくなった肩を回して背伸びしてみたり、ドキドキとワクワクの胸、非現実的な光景に居るズレを心の底で理解しつつ新しいダンジョン世界に自分の身をしらず馴染ませていく。
次に一同は大きく投影したビジョンからぼこぼこチューブで何か死鳥舎様の有益な情報を確認していく。
ぼこ:ようこそエレクトロピカルワールドへ
ぼこ:あ、俺の実家!
ぼこ:なんやここ
ぼこ:手抜きダンジョン
ぼこ:中抜きされたのかな?
ぼこ:紫な電子な鍛冶屋!
ぼこ:紫どこやねん
ぼこ:栄枯のぱんつ!
ぼこ:まぁこういうでたらめもあるからな死のダンジョンは
ぼこ:ランダムやからな
AI栄枯:クエストカードは3枚で1枚の意味を成します。死のダンジョンについて電子境界制御技術研究者の最新の研究結果では探索者様の性格や深層心理の一部がクエストカードに反映吸収されているとも言われています。これは死のダンジョンの多様化や新鮮な情報を取り入れる事によるランダム機能の維持、無限成長につながっているとも言われ……まだまだべらぼぅに謎が多い世界といえますね、ええ、ひじょうに。
ぼこ:日本語でおk
ぼこ:うんつまり口内固形ルー飯だねっ!
ぼこ:栄枯成分取り入れて大丈夫か? 死のダンジョンさん
ぼこ:死のダンジョンも栄枯でシコってる
ぼこ:丘梨クール栄枯ワールド
じーっと、ぼこを無言で眺めていく栄枯に対して青年は空気を読み口を開いた。
「無限に思えるランダムにも意外と限りがありますからね……えっと、つまりここは全く新しい3人の情報を取り入れた第2死のオリジナルダンジョン世界だと思います、おかなしさん」
「ええ、もちろん理解しました、では進んで行きましょうか、私たちは学者ではなく吐い信者であり死のダンジョンの探索者です、パパッとマップを埋めて第3死へと、はい準備はよろしいですよね?」
「えっと、もちろんハイ……!」
金ポデと共に眺めていたぼこぼこチューブのビジョンを縮小し、栄枯は既に確認していたこの部屋の三つの通路口の内のひとつを直感で選び進んでいった。
ぼこ:ええ、もちろん理解しました
ぼこ:理解しましてよ!
ぼこ:さすが栄枯かしこい
ぼこ:栄枯は理解が早いからな
ぼこ:解説員肉やきモブ
ぼこ:やきモブは演技チカラ高いからな
ぼこ:カメレオン俳優
ぼこ:そうだぜ学者じゃないぜ、丘梨栄枯だぜぇ
ぼこ:丘梨栄枯第2死でも生き残れ! 栄枯!
▼▼▼
▽▽▽
選んだ3人が横歩きできるぐらいには広い通路を行き。変哲の無い景色を消化していく、考えなしでもいずれどこかの部屋にぶち当たるそれが死のダンジョンである。
それは突如の事であった。目の前の違和感に栄枯は2人を制止し。
緑のグリッド床は突如膨らみ上がりナニかが現れた。
緑と黒のグリッド粘土でそのままカタチ作ったような、どこかで見たことのあるウルフ。更に見たことのないシンプルな人型のシルエット。
ぼこ:おたくら誰?
ぼこ:さぁ……
ぼこ:こんな時はおしえてAI栄枯さん!
AI栄枯:グレーウルフの亜種のようですが申し訳ありません、このモンスターに関する何かヒントをいただければこれまでの探索者様方の収集したデータベースと結びつけることは可能です、もっと詳細情報を詰めてもらえないと私の想像で勝手にモンスターを仮称勝手な推測ステータスと攻略情報を提示した場合、金ポデホトプレ探索者様並び吐い信者丘梨栄枯パーティーに壊滅的な被害を与える可能性があります、もう少し詳しい情報を収集しAI栄枯に伝えていただければきっとお役に立てる情報を提示する事が可能です、ええ、ひじょうに。
ぼこ:↑知らないって言え!
ぼこ:知らんのやろ
ぼこ:クソAI
ぼこ:捏造しないだけえらい!
ぼこ:AIの捏造は開発者まで罪に問われるから多少はね?
ぼこ:AI栄枯「知らないとは言わん、ええ、ひじょうに」
ぼこ:さすがAI栄枯、かしこい
ぼこ:すぐにAIに頼るのは心機人類の悪い癖だよ
ぼこ:知らないって言え!
「ええ、ふふ、どうでもいいことです、吐い信者でも探索者でもダンジョンに来たならヤルことは同じ……死のダンジョンで生き残れ丘梨栄枯! さぁ、ヤリます! 各々適当に援護!」
「えっ、あ、適当!? ハイ!!」
「ンーーッ†★†♪」
第2死での未知のモンスターとの初戦闘は始まってしまった。
辺りにあのゲートは無い、データ片のような光りの立方体の泡が転送されており人のカタチを成していく。栄枯につづき現れた金ポデと青年。仲間たちが首を左右辺りの全く新しい景色を確認していくなか。
「紫な電子な鍛冶屋」
「の割には紫ではないですね」
「電子、なにやら電子でクールなゲームのようではありますが」
栄枯は顎に手を当てながらそう言い。淡いイエローのヒールブーツで地をとんとんとつつき。
現状を把握していく。
暗いが明るい……黒を基調に蛍光緑のグリッドで出来た壁や床。まさに未完成なゲームのようなその空間。第1死のクラシックな土と岩のダンジョン様相とは大きく変わったものであり。
金ポデと青年も床を触ってみたり、ホットプレートを置きだるくなった肩を回して背伸びしてみたり、ドキドキとワクワクの胸、非現実的な光景に居るズレを心の底で理解しつつ新しいダンジョン世界に自分の身をしらず馴染ませていく。
次に一同は大きく投影したビジョンからぼこぼこチューブで何か死鳥舎様の有益な情報を確認していく。
ぼこ:ようこそエレクトロピカルワールドへ
ぼこ:あ、俺の実家!
ぼこ:なんやここ
ぼこ:手抜きダンジョン
ぼこ:中抜きされたのかな?
ぼこ:紫な電子な鍛冶屋!
ぼこ:紫どこやねん
ぼこ:栄枯のぱんつ!
ぼこ:まぁこういうでたらめもあるからな死のダンジョンは
ぼこ:ランダムやからな
AI栄枯:クエストカードは3枚で1枚の意味を成します。死のダンジョンについて電子境界制御技術研究者の最新の研究結果では探索者様の性格や深層心理の一部がクエストカードに反映吸収されているとも言われています。これは死のダンジョンの多様化や新鮮な情報を取り入れる事によるランダム機能の維持、無限成長につながっているとも言われ……まだまだべらぼぅに謎が多い世界といえますね、ええ、ひじょうに。
ぼこ:日本語でおk
ぼこ:うんつまり口内固形ルー飯だねっ!
ぼこ:栄枯成分取り入れて大丈夫か? 死のダンジョンさん
ぼこ:死のダンジョンも栄枯でシコってる
ぼこ:丘梨クール栄枯ワールド
じーっと、ぼこを無言で眺めていく栄枯に対して青年は空気を読み口を開いた。
「無限に思えるランダムにも意外と限りがありますからね……えっと、つまりここは全く新しい3人の情報を取り入れた第2死のオリジナルダンジョン世界だと思います、おかなしさん」
「ええ、もちろん理解しました、では進んで行きましょうか、私たちは学者ではなく吐い信者であり死のダンジョンの探索者です、パパッとマップを埋めて第3死へと、はい準備はよろしいですよね?」
「えっと、もちろんハイ……!」
金ポデと共に眺めていたぼこぼこチューブのビジョンを縮小し、栄枯は既に確認していたこの部屋の三つの通路口の内のひとつを直感で選び進んでいった。
ぼこ:ええ、もちろん理解しました
ぼこ:理解しましてよ!
ぼこ:さすが栄枯かしこい
ぼこ:栄枯は理解が早いからな
ぼこ:解説員肉やきモブ
ぼこ:やきモブは演技チカラ高いからな
ぼこ:カメレオン俳優
ぼこ:そうだぜ学者じゃないぜ、丘梨栄枯だぜぇ
ぼこ:丘梨栄枯第2死でも生き残れ! 栄枯!
▼▼▼
▽▽▽
選んだ3人が横歩きできるぐらいには広い通路を行き。変哲の無い景色を消化していく、考えなしでもいずれどこかの部屋にぶち当たるそれが死のダンジョンである。
それは突如の事であった。目の前の違和感に栄枯は2人を制止し。
緑のグリッド床は突如膨らみ上がりナニかが現れた。
緑と黒のグリッド粘土でそのままカタチ作ったような、どこかで見たことのあるウルフ。更に見たことのないシンプルな人型のシルエット。
ぼこ:おたくら誰?
ぼこ:さぁ……
ぼこ:こんな時はおしえてAI栄枯さん!
AI栄枯:グレーウルフの亜種のようですが申し訳ありません、このモンスターに関する何かヒントをいただければこれまでの探索者様方の収集したデータベースと結びつけることは可能です、もっと詳細情報を詰めてもらえないと私の想像で勝手にモンスターを仮称勝手な推測ステータスと攻略情報を提示した場合、金ポデホトプレ探索者様並び吐い信者丘梨栄枯パーティーに壊滅的な被害を与える可能性があります、もう少し詳しい情報を収集しAI栄枯に伝えていただければきっとお役に立てる情報を提示する事が可能です、ええ、ひじょうに。
ぼこ:↑知らないって言え!
ぼこ:知らんのやろ
ぼこ:クソAI
ぼこ:捏造しないだけえらい!
ぼこ:AIの捏造は開発者まで罪に問われるから多少はね?
ぼこ:AI栄枯「知らないとは言わん、ええ、ひじょうに」
ぼこ:さすがAI栄枯、かしこい
ぼこ:すぐにAIに頼るのは心機人類の悪い癖だよ
ぼこ:知らないって言え!
「ええ、ふふ、どうでもいいことです、吐い信者でも探索者でもダンジョンに来たならヤルことは同じ……死のダンジョンで生き残れ丘梨栄枯! さぁ、ヤリます! 各々適当に援護!」
「えっ、あ、適当!? ハイ!!」
「ンーーッ†★†♪」
第2死での未知のモンスターとの初戦闘は始まってしまった。
応援ありがとうございます!
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