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第95死 リアルタイム
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何も無策闇雲にたたかいつづけていたのではなかった。いつまでも壊れない未知の巨城を攻略するに当たって既に丘梨栄枯パーティーの3人は全身に攻撃を仕掛けていた。そして栄枯の射撃カードが通るほどの程々の守りである他と比べて明らかに強固に守られていた箇所があった。
その見てくれで判断すれば周知である──弱点箇所を割り出しそこに火力を集中する事にした。
──MMO──
栄枯:【SR】ジェットランポリン
ナイト:【LR】パーティー身体能力UP1.4倍30秒
金ポデ:【SR】身体能力UP1.2倍20秒
栄枯:【UR】フィンガーバルカン
【UR】フィンガーバルカンが視界をミドリに彩り影の空軍を焼き撃ち落とし黒い大空を斬り裂いていく。
栄枯のつくった爆光に導かれるように2枚の強化カードで身体能力をガバっと大幅に上げた金ポデはジェットランポリンを踏み締め、大跳躍。
光にノリ抜けていく、突き抜けていく、高度を上げあっという間にその大四角錐を真正面の視界に捉え、たどり着いた。
黒警棒を構え数秒後に到達する攻撃を仕掛ける素振りを見せると。
隠されていた黒いピラミッドの目が見開いた。ネオン光で化粧をしているその目は金ポデを睨みつけ──七色に発光、一瞬にして放たれた太くムラサキの大出力ビームが風に突き抜け。
黒を掴んだ金ポデは腕の力で悠々と登り上げ、たどり着いた右腕の中途。あの瞬間残していた一度切りのジェットランポリンの効果で引き付けたビームを読み通りに回避に成功し合図を出した。
──MMO──
金ポデ:ヒダリアームなう
栄枯:【UR】パーティーシルド
ナイト:【UR】パーティーシルド
《栄枯やっぱり撃ってきた!》
「ええ、ひじょうに読み通りです、射撃バリアがあるならピラミッドに隠された目がありおんぞんされたビームが出るのは当然です」
ぼこ:そうなの?
ぼこ:そうだよ
ぼこ:さすが栄枯かしこい
ぼこ:実際にそうなってんだからそうだよ
ぼこ:まぁないことはないわな
ぼこ:そんであったとしたらビーム出るわな
ぼこ:さすが死のダンジョンベテランの栄枯さん
ぼこ:てか下手すりゃさっきので死んでね?
ぼこ:↑下手じゃないし死んでないですお馬鹿ですね、ええ、ひじょうに
ぼこ:ばっかみた
ぼこ:↑はいはいチンキス
ぼこ:てかこいつらURパーティーシルドずっと使ってんな
ぼこ:ためてたんやろ
ぼこ:不正はない、栄枯です
ぼこ:不可能を可能にするカードだからな
ぼこ:ポイントカードいっぱいもってそう
ぼこ:↑チンキス!
ぼこ:誰とはいってないのに
ぼこ:↑チンキス(31)
ぼこ:何歳でもためれるものはためてええやろ……
ぼこ:ためないと損ですよ、栄枯です
ぼこ:おまえらおかしいよ
ぼこ:こいつらは反射的にタイピングしてるだけ何も考えちゃいないからな、ええ、ひじょうに
ぼこ:ちゃんとカード調整しとけよ運営
ぼこ:あえてね!
ぼこ:死のダンジョンさんはガバガバがお好みだからね
大出力を放った疲労からか、ゆっくりと眠るように閉じていった大きなネオンの瞳。
「クールタイムなオネムみたいだぜぇ栄枯」
《イロイロきてるよ栄枯!》
「ええ、敵はすべて私が切り札でヤリます! 道を開けます発射後構わず行ってください!」
「【LR】メガバズーカフィンガーボムバルカン」
長身の美しい立ち姿の女性、十の指から発射した弾幕は右腕に寄ってきていた羽虫を緑色に燃やし撃ち落とし。
丘梨の背後の方向、黒い腕の地表から隆起する大きな右手が迫って来ていたシャドウモンスターを蹴散らした。
栄枯の意志により現れたブラックでクールな女性の右手はその太い指先を前方へと向け──斉射。
ぬるりと現れ目の前まで迫って来ている無限の影の狼たちは5本のレーザーに貫かれ一掃されていった。全てを焼き払いやがて緑の大出力レーザーはピラミッドに突き刺さったが──エネルギーシールドとぶつかりはげしい緑飛沫を上げ、絵の具を弾くように。
ピラミッドをぴったりと覆う質の良い青透明のエネルギーシールドが予想通りに稼働し邪魔をしていた。
「やはり射撃は受け付けていないようです、このまま残りカードエネルギーで続けます! ええ、べらぼぅに!」
長身オンナの10の指は火を灯したように美しく緑に燃え上がる。彼女と同じネイルのエメラルド色が乗り移ったかのように。
「ひゅー、べらぼぅにチートな栄枯のくれた役割分担だ。金ポデ古参ナイトと競争だぜぇ!」
《ナイトは戦車にノッタほがはやいヨ!》
「ははは、ひゅーー!!」
ぼこ:え、つまんないけど
ぼこ:↑シュトレン!
ぼこ:ははは、ひゅーー
ぼこ:オチのないドイツ人
ぼこ:かわいいからいんだよ!
ぼこ:面白くないのは丘梨だけでいい
ぼこ:↑チンキス
ぼこ:今日はチンキスするふざけたヤツが多いな
ぼこ:このたいして仲良くないコンビにしゃべらせるな
ぼこ:ふったナイト(おまえら)が悪い
ぼこ:十分落ちてるのに病気だよおまえら
ぼこ:ものすごくやべぇ戦いの真っ只中なんですが
ぼこ:傍観者だならな!
ぼこ:めちゃくちゃ激しい戦闘の最中でチートフィンバル丘梨で命懸けの大規模作戦で細々としたツッコミをすな!!
ぼこ:↑キミいつも話が長いねぇ
ぼこ:お前らリアルを見ろ!
ぼこ:リアルは牢獄!
ぼこ:リアルに生きる!
ぼこ:丘梨達はリアルタイムでたたかってんだよぉ!
ぼこ:ダイジョブおれが応援してる(41)
ぼこ:安心してください、まともな死鳥舎もいますよ
ぼこ:オチはなくても堕ちるなはしれええええええ
目指すゴールは強固過ぎる電子エネルギーバリアに守られた頭部ピラミッド。激し過ぎる過剰過ぎる防衛力が投じられているのは明らかであり今は──
ひとりの女性探索者のチート過ぎる火力によりがらんと空いた黒い一本道を鉄色のナイトと金色のポニーテールが走っていく。吐い信者丘梨栄枯の頼れるその進化し続ける炎の援護弾幕を背に。
その見てくれで判断すれば周知である──弱点箇所を割り出しそこに火力を集中する事にした。
──MMO──
栄枯:【SR】ジェットランポリン
ナイト:【LR】パーティー身体能力UP1.4倍30秒
金ポデ:【SR】身体能力UP1.2倍20秒
栄枯:【UR】フィンガーバルカン
【UR】フィンガーバルカンが視界をミドリに彩り影の空軍を焼き撃ち落とし黒い大空を斬り裂いていく。
栄枯のつくった爆光に導かれるように2枚の強化カードで身体能力をガバっと大幅に上げた金ポデはジェットランポリンを踏み締め、大跳躍。
光にノリ抜けていく、突き抜けていく、高度を上げあっという間にその大四角錐を真正面の視界に捉え、たどり着いた。
黒警棒を構え数秒後に到達する攻撃を仕掛ける素振りを見せると。
隠されていた黒いピラミッドの目が見開いた。ネオン光で化粧をしているその目は金ポデを睨みつけ──七色に発光、一瞬にして放たれた太くムラサキの大出力ビームが風に突き抜け。
黒を掴んだ金ポデは腕の力で悠々と登り上げ、たどり着いた右腕の中途。あの瞬間残していた一度切りのジェットランポリンの効果で引き付けたビームを読み通りに回避に成功し合図を出した。
──MMO──
金ポデ:ヒダリアームなう
栄枯:【UR】パーティーシルド
ナイト:【UR】パーティーシルド
《栄枯やっぱり撃ってきた!》
「ええ、ひじょうに読み通りです、射撃バリアがあるならピラミッドに隠された目がありおんぞんされたビームが出るのは当然です」
ぼこ:そうなの?
ぼこ:そうだよ
ぼこ:さすが栄枯かしこい
ぼこ:実際にそうなってんだからそうだよ
ぼこ:まぁないことはないわな
ぼこ:そんであったとしたらビーム出るわな
ぼこ:さすが死のダンジョンベテランの栄枯さん
ぼこ:てか下手すりゃさっきので死んでね?
ぼこ:↑下手じゃないし死んでないですお馬鹿ですね、ええ、ひじょうに
ぼこ:ばっかみた
ぼこ:↑はいはいチンキス
ぼこ:てかこいつらURパーティーシルドずっと使ってんな
ぼこ:ためてたんやろ
ぼこ:不正はない、栄枯です
ぼこ:不可能を可能にするカードだからな
ぼこ:ポイントカードいっぱいもってそう
ぼこ:↑チンキス!
ぼこ:誰とはいってないのに
ぼこ:↑チンキス(31)
ぼこ:何歳でもためれるものはためてええやろ……
ぼこ:ためないと損ですよ、栄枯です
ぼこ:おまえらおかしいよ
ぼこ:こいつらは反射的にタイピングしてるだけ何も考えちゃいないからな、ええ、ひじょうに
ぼこ:ちゃんとカード調整しとけよ運営
ぼこ:あえてね!
ぼこ:死のダンジョンさんはガバガバがお好みだからね
大出力を放った疲労からか、ゆっくりと眠るように閉じていった大きなネオンの瞳。
「クールタイムなオネムみたいだぜぇ栄枯」
《イロイロきてるよ栄枯!》
「ええ、敵はすべて私が切り札でヤリます! 道を開けます発射後構わず行ってください!」
「【LR】メガバズーカフィンガーボムバルカン」
長身の美しい立ち姿の女性、十の指から発射した弾幕は右腕に寄ってきていた羽虫を緑色に燃やし撃ち落とし。
丘梨の背後の方向、黒い腕の地表から隆起する大きな右手が迫って来ていたシャドウモンスターを蹴散らした。
栄枯の意志により現れたブラックでクールな女性の右手はその太い指先を前方へと向け──斉射。
ぬるりと現れ目の前まで迫って来ている無限の影の狼たちは5本のレーザーに貫かれ一掃されていった。全てを焼き払いやがて緑の大出力レーザーはピラミッドに突き刺さったが──エネルギーシールドとぶつかりはげしい緑飛沫を上げ、絵の具を弾くように。
ピラミッドをぴったりと覆う質の良い青透明のエネルギーシールドが予想通りに稼働し邪魔をしていた。
「やはり射撃は受け付けていないようです、このまま残りカードエネルギーで続けます! ええ、べらぼぅに!」
長身オンナの10の指は火を灯したように美しく緑に燃え上がる。彼女と同じネイルのエメラルド色が乗り移ったかのように。
「ひゅー、べらぼぅにチートな栄枯のくれた役割分担だ。金ポデ古参ナイトと競争だぜぇ!」
《ナイトは戦車にノッタほがはやいヨ!》
「ははは、ひゅーー!!」
ぼこ:え、つまんないけど
ぼこ:↑シュトレン!
ぼこ:ははは、ひゅーー
ぼこ:オチのないドイツ人
ぼこ:かわいいからいんだよ!
ぼこ:面白くないのは丘梨だけでいい
ぼこ:↑チンキス
ぼこ:今日はチンキスするふざけたヤツが多いな
ぼこ:このたいして仲良くないコンビにしゃべらせるな
ぼこ:ふったナイト(おまえら)が悪い
ぼこ:十分落ちてるのに病気だよおまえら
ぼこ:ものすごくやべぇ戦いの真っ只中なんですが
ぼこ:傍観者だならな!
ぼこ:めちゃくちゃ激しい戦闘の最中でチートフィンバル丘梨で命懸けの大規模作戦で細々としたツッコミをすな!!
ぼこ:↑キミいつも話が長いねぇ
ぼこ:お前らリアルを見ろ!
ぼこ:リアルは牢獄!
ぼこ:リアルに生きる!
ぼこ:丘梨達はリアルタイムでたたかってんだよぉ!
ぼこ:ダイジョブおれが応援してる(41)
ぼこ:安心してください、まともな死鳥舎もいますよ
ぼこ:オチはなくても堕ちるなはしれええええええ
目指すゴールは強固過ぎる電子エネルギーバリアに守られた頭部ピラミッド。激し過ぎる過剰過ぎる防衛力が投じられているのは明らかであり今は──
ひとりの女性探索者のチート過ぎる火力によりがらんと空いた黒い一本道を鉄色のナイトと金色のポニーテールが走っていく。吐い信者丘梨栄枯の頼れるその進化し続ける炎の援護弾幕を背に。
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