105 / 293
第104死 栄枯ママの味噌汁は世界一
しおりを挟む
ダンジョンスタイルの沸かないお湯が沸くまでゆっくりホトプレを囲み語らう丘パの会。と勝手に題され、死鳥舎様と丘パのメンバーとの細かい部分のやり取りは続いていた。
「だからスナイパーはいましたって……」
「あそうだ栄枯さん! そいつが言ってたんですけどラストピ」
いきなりぶん殴った。前触れもなくぶん殴られた、青年の持って食していたシュトーレンは砂に舞い落ち、ブルーシートに横たわる彼と渋い男がひとり立ち上がっていた。
唖然とする現場。さすがにこれには驚いたが冷静にリーダーが口を開く。
「……銀狼様、何をやっているのですか?」
「すまない3分ほどカメラを止めてくれ」
▼▼▼
▽▽▽
「はいはじま」
ぼこ:マテマテ
ぼこ:ぶん殴る
ぼこ:やりたい放題、銀狼です
ぼこ:さすがに引いた
ぼこ:頭おかしいやろ!
ぼこ:ホトプレなんつった
ぼこ:たぶんラララス
ぼこ:おかしいよこの人
ぼこ:何かタブーに触れたのかい
ぼこ:さすが銀狼
ぼこ:銀狼(ヤクザ)
ぼこ:うそだろダンディ……
ぼこ:ダンディが温和なんて幻想よ
ぼこ:かっこいい
ぼこ:え、待って好き
ぼこ:↑ホトプス! 殴られてんだよこっちは
ぼこ:暴力的なダンディは好きですか?
ぼこ:死鳥舎代表として殴ってくれた好き!
ぼこ:スナイパー銀狼
ぼこ:殴ってんだけどな、グーで
ぼこ:まぁホトプレは殴られてもしかたないよ
ぼこ:個人的な恨みを便乗すな
ぼこ:ホトプレも何事もなかったかのような闇
ぼこ:逮捕しろ
ぼこ:さっきから大暴れやなこのおっさん
ぼこ:ダンジョンに法はない
ぼこ:ダンディに法はない
ぼこ:カメラを止めてくれ!
ぼこ:ホトプレ教育の3分間
ぼこ:とんでもねぇのが最後に加入しちまう
ぼこ:結局なんやったんや……
ぼこ:圧力
少しのトラブルとスリープモードを挟み死鳥舎様と丘パとの全く尽きない談笑は続いていった。そして──いつの間にやら出来上がっていた電子小松菜の味噌汁をいただく。
粗悪なベッド製の手作りお椀に唇が触れる。まずはスープをいだだく、それが栄枯流であり彼女の指示であった。しばし静寂に包まれたのは、それが何かを達成した後に味噌汁を食すということなのだろう。
熱いものが体内をとおりしみこんでいく。
「うわなんだろうこれ……良い味がします、はぁぁあったまる……色んなものがあふれてくる」
《お母さんのアジ! すっごく好き!》
「ひゅふぅー、たすかる」
「これはありがたい。丘梨くん」
「ええ、これは正真正銘の母の味なので、皆さんに振る舞えてそう言ってもらえてすごくいいものですね」
「わたしの一番好きなお味噌汁です」
やはりただのお味噌汁でも手料理を他人に褒めてもらうのはうれしいことだ。丘梨栄枯がこんなに褒められたことは彼女の生まれ持つスタイル以外にはないのだから。
彼女は少し歯をみせたかもしれない、そんな良い微笑みをしていた。
「ははダンジョンで味わう味噌汁がこれほど美味いとはな、丘梨くんこれは私も一番だ」
《わたすもブッチでイチバン栄枯のミソシルスープ!! じゅずぶずず》
「ひゅーぶずず……沁みるぜ」
「俺これ泣きそうなぐらい美味いです! なんだろうほんと無限に味わえます!」
「ふふ、大袈裟ですよ。ライスもあります、欲しい方は挙手をどうぞ、味噌汁もたぷたぷまで注いで予想通りでしたねよそいます」
嘘偽りのない。小松菜の味噌汁を食していく、それは全員が栄枯におかわりを要求しライスを頬張るほどに──美味い。
ぼこ:腹減ってただけじゃ?
ぼこ:↑チンキス!
ぼこ:まぁシュトーレンと味噌汁じゃな
ぼこ:そりゃあんなけ死にかけるまで戦ったらライスほしいわ
ぼこ:味噌汁も欲しくなるよね、塩分
ぼこ:おまえらなぁ
ぼこ:栄枯の味噌汁が美味いんだよ!
ぼこ:シュトーレンで栄養はバッチリ!
ぼこ:まぁ美味いのは認める
ぼこ:結局こういうのが一番ありがたい
ぼこ:カレーだったらこうはならないもんね
ぼこ:カレーを奪われても栄枯です!
ぼこ:最後の最後まで栄枯さんだったな
ぼこ:栄枯ママの味噌汁は世界一
「だからスナイパーはいましたって……」
「あそうだ栄枯さん! そいつが言ってたんですけどラストピ」
いきなりぶん殴った。前触れもなくぶん殴られた、青年の持って食していたシュトーレンは砂に舞い落ち、ブルーシートに横たわる彼と渋い男がひとり立ち上がっていた。
唖然とする現場。さすがにこれには驚いたが冷静にリーダーが口を開く。
「……銀狼様、何をやっているのですか?」
「すまない3分ほどカメラを止めてくれ」
▼▼▼
▽▽▽
「はいはじま」
ぼこ:マテマテ
ぼこ:ぶん殴る
ぼこ:やりたい放題、銀狼です
ぼこ:さすがに引いた
ぼこ:頭おかしいやろ!
ぼこ:ホトプレなんつった
ぼこ:たぶんラララス
ぼこ:おかしいよこの人
ぼこ:何かタブーに触れたのかい
ぼこ:さすが銀狼
ぼこ:銀狼(ヤクザ)
ぼこ:うそだろダンディ……
ぼこ:ダンディが温和なんて幻想よ
ぼこ:かっこいい
ぼこ:え、待って好き
ぼこ:↑ホトプス! 殴られてんだよこっちは
ぼこ:暴力的なダンディは好きですか?
ぼこ:死鳥舎代表として殴ってくれた好き!
ぼこ:スナイパー銀狼
ぼこ:殴ってんだけどな、グーで
ぼこ:まぁホトプレは殴られてもしかたないよ
ぼこ:個人的な恨みを便乗すな
ぼこ:ホトプレも何事もなかったかのような闇
ぼこ:逮捕しろ
ぼこ:さっきから大暴れやなこのおっさん
ぼこ:ダンジョンに法はない
ぼこ:ダンディに法はない
ぼこ:カメラを止めてくれ!
ぼこ:ホトプレ教育の3分間
ぼこ:とんでもねぇのが最後に加入しちまう
ぼこ:結局なんやったんや……
ぼこ:圧力
少しのトラブルとスリープモードを挟み死鳥舎様と丘パとの全く尽きない談笑は続いていった。そして──いつの間にやら出来上がっていた電子小松菜の味噌汁をいただく。
粗悪なベッド製の手作りお椀に唇が触れる。まずはスープをいだだく、それが栄枯流であり彼女の指示であった。しばし静寂に包まれたのは、それが何かを達成した後に味噌汁を食すということなのだろう。
熱いものが体内をとおりしみこんでいく。
「うわなんだろうこれ……良い味がします、はぁぁあったまる……色んなものがあふれてくる」
《お母さんのアジ! すっごく好き!》
「ひゅふぅー、たすかる」
「これはありがたい。丘梨くん」
「ええ、これは正真正銘の母の味なので、皆さんに振る舞えてそう言ってもらえてすごくいいものですね」
「わたしの一番好きなお味噌汁です」
やはりただのお味噌汁でも手料理を他人に褒めてもらうのはうれしいことだ。丘梨栄枯がこんなに褒められたことは彼女の生まれ持つスタイル以外にはないのだから。
彼女は少し歯をみせたかもしれない、そんな良い微笑みをしていた。
「ははダンジョンで味わう味噌汁がこれほど美味いとはな、丘梨くんこれは私も一番だ」
《わたすもブッチでイチバン栄枯のミソシルスープ!! じゅずぶずず》
「ひゅーぶずず……沁みるぜ」
「俺これ泣きそうなぐらい美味いです! なんだろうほんと無限に味わえます!」
「ふふ、大袈裟ですよ。ライスもあります、欲しい方は挙手をどうぞ、味噌汁もたぷたぷまで注いで予想通りでしたねよそいます」
嘘偽りのない。小松菜の味噌汁を食していく、それは全員が栄枯におかわりを要求しライスを頬張るほどに──美味い。
ぼこ:腹減ってただけじゃ?
ぼこ:↑チンキス!
ぼこ:まぁシュトーレンと味噌汁じゃな
ぼこ:そりゃあんなけ死にかけるまで戦ったらライスほしいわ
ぼこ:味噌汁も欲しくなるよね、塩分
ぼこ:おまえらなぁ
ぼこ:栄枯の味噌汁が美味いんだよ!
ぼこ:シュトーレンで栄養はバッチリ!
ぼこ:まぁ美味いのは認める
ぼこ:結局こういうのが一番ありがたい
ぼこ:カレーだったらこうはならないもんね
ぼこ:カレーを奪われても栄枯です!
ぼこ:最後の最後まで栄枯さんだったな
ぼこ:栄枯ママの味噌汁は世界一
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
77
1 / 3
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる