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第122死 (焼そば)
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それはそれは美味である焼そばと焼きうどんを食した。死のダンジョンから帰宅した青年に、オーバー未惇、葬儀屋は各々しっかりと、もう深夜の時間帯ではあるが腹をじゅうぶんに満たした。
「って焼そば食ってる場合じゃない!! あ、めちゃくちゃ美味しかったです」
「いえいえどうも」
「栄枯さんは何かあの後に!?」
「もうっいきなり大きな声ださないでよねホトプレぇ」
「すみません……!」
「そだスパホ」
「あちゃー壊れてるよそれ」
「え」
スパホを取り出そうとした青年に。
「死のダンジョンはスパホ持ってくと稀によく死んだようにぶっ壊れるのよ、ち~ん、ってね! へたすりゃ爆発して危ねぇからドッツからやめろって言われてるわけさ、それも含めてMMOで寵愛チートだねぇ」
「まじすかそれでナイトさんも栄枯さんもみんな……俺のはまだ生きてる? みたいすけど……でも素朴な疑問なんですけどそれなら一体どうやって吐い信を」
青年の白いスパホは電源が入りいつも使うように問題なく起動している。おばみんによるとそれは寵愛チートで比較的例外であるだけであり、ここで青年の頭にはぼこぼこチューブでの吐い信方法に関して疑問が残った。
「んなことも知らないのーホトプレ(19)、さすがENだねぇ。このぼこぼこチューブの死のダンジョンモードってやつよ。ワンボタンでリンク! ってわけさね」
「んでね謎光を放つこのキミのプロジェクターくんとリンクすんのよ勝手に、アレ? これは死のダンジョンモードなしのやつぅ? 徹底してるねぇ、新しいの買いなよホップぅ」
「で投影したそんなかに飛び込みくぐるってのさ、そしたら第1死から、『はいはじまっておりますべらぼぅにつづいておりめす、はじまりの栄枯です♡』って感じでスタートするわけよぉ! ここまで露骨な説明台詞。わかったシャットアウトボーイ? クール知的系美少女おばみん先生だよ」
ない眼鏡をくいっと、ドヤ顔、黒髪の美少女に本来あってはならない、それも計算じゃなければキュート、焼そばのソースが少しべったりと口元についているがこの場の誰もそんな細かいところを指摘はしない。
机上で機具とシステムを説明しながらの、おばみん先生による生徒ホトプレへの死のダンジョンの吐い信チュートリアル、やさしい解説はおわり。青年はそれを傾聴し納得した様子で。
「わかりました思ってたよりすごくインスタントっすね……プロジェクターの境光がつくる電子境界……たしか3年ぐらい前にニュースでやってた電境探索者たちが割り出した死のダンジョンの位置をテレビのチャンネルみたいにプロジェクターの境光に記憶させて座標を安定固定してくぐるってことっすよね、スパホを凌ぐ優性生電子である死のダンジョンのMOTHERが認可したぼこぼこチューブは外部である現世からくぐった吐い信者のパーソナルデータと紐付けられて現世と生電子の境界を強固に死のダンジョンのルールに則り結びつけているってことなの……ですよね? おそらくえっと、おばみんさん?」
「あー! はいはいそそ、しらんけど、きっとそう。まじでそうだわぁ……ホトプレぇちょっとナニ言ってるかわからんちん! ね、意味不明だよね葬儀屋ちゃん!」
「はい……わたしの頭では……すこしかなり難しいですね……きっと分かればすごいことなんでしょうけど」
「うわっ、800万モードになってるよ葬儀屋ぁ、自分失ってる! 意味不明だホトプレって言っちゃいなよ」
「800万ですので……いえそもそもわたしは……あの、すごいです……」
「こいつもうダメだよ! ホトプレ長文やめてよね!」
「すんません……俺まだまだ勉強不足なんで、ほんと死のダンジョンについて何一つまともに知らなかったんで……」
「んな細かいとこは勉強せんでいいってぇ! ホトプレくん、無知を装って、ガチガチに武装しておばみん先輩ちゃん超えて殴るのをおやめなさい」
「え!? っと、ハイ!!」
「返事はよろしい、ホトプレぇ」
▼▼▼
▽▽▽
死のダンジョンから帰ってきてからの青年のその後も濃密なようだ。空腹を満たしまだまだ元気、ガンガンと浴びるブルーライトは美少女のお肌の栄養、スパコンに向かい合う先輩吐い信者との深夜の情報収集現状整理トークは終わらない。
「で本題の栄枯さんなんですけど!」
「まったく栄枯すきすきすぎでしょ。栄枯ならねぇ……うん謎!」
「謎……!?」
「まぁきっと帰ってドッツ職員チンキスしてぼこってるよねぇ、栄枯は体格だからな!」
「ぼこるかは知らないすけど、帰るとこは俺見届けましたから……」
「え、うそそなの!?」
「俺が最後でしたんで間違いないすね、その後ってやっぱドッツって偉い人たちが来るんですよね」
「にゃははまさかのホトプレに見送らせての栄枯生存確定かい、やったーーぁ、はいみんなに自慢しよ。あ、ドッツは別に偉くないよ長芋に巻かれれば便利な黒子みたいなもんよぉーやっべぇらしいけどさね! 主役はいつも最強で天才なおばみんよ!」
ブラウザはぼこぼこチューブの吐い信者丘梨栄枯の全てに通ずる場所通称ピロティー、から、シルバー会員以上限定の公式総合掲示板へと入り、おばみんは慣れた手つきでスパコンをカタカタと小気味よく鳴らしタイピングしていき。隣席の青年はそれを熱心に覗いている。
おばみん:栄枯さん、生きてるってよ(焼そば)
ぼこ:は!?
ぼこ:まじかよ!?(焼そば)
ぼこ:(焼そばってなんだよ)
ぼこ:(じゅーっ)
ぼこ:そりゃ生きてるやろ
ぼこ:当たり前の情報をさも自慢げにさぁ
ぼこ:おばみん様やぞ
ぼこ:おばみんが言うなら間違いないね
ぼこ:つまらんドッツの手先だからね
ぼこ:ソースなし
ぼこ:ソースは焼そば
ぼこ:↑チンキス
パラソルガール:ふふふふ、丘梨栄枯ようやく帰って来たわね。ぱっぱらぱーな死鳥舎はまだしもこのパラソルガールを無視とはいい度胸じゃないの。まぁいいわそういう焦らしプレイも吐い信者の技としてはアリよ。朝起きたら即すぐにいつでもワタシに連絡をよこしなさい、あとこの時間の焼そばなんて悪魔的な炭水化物の摂取はやめなさいオーバーミトン。吐い信者として人間としての意識の低さ程度がしれるわよ。まぁそうね、私ならゆで卵を2つぐらいかしら。元気とエネルギーがぱっとチャージされるわよ、パラッと半熟の黄身に直に塩をかけなさい。美味いわよ。
ぼこ:もうほんと寝ろ
ぼこ:こいつを止める方法
ぼこ:ここが栄枯教本部とかいう風潮
ぼこ:ゆで卵を2つぐらい(38)
ぼこ:深夜にゆで卵食うやつなんていねぇ
ぼこ:焼そばよりは多少はね?
ぼこ:ゆで卵でコンティニュー、パラソです。
ぼこ:こいつがぱっぱらぱーな長文垂れ流すぐらいには元気になる模様
ぼこ:だれかこのお姉さんの口にゆで卵ツッコんで寝かしつけてこい
ぼこ:なんだよその変なこだわり
ぼこ:なぁおまえら、もう既にだが術中にハマってねぇか
ぼこ:もうここ3割ぐらいこいつのタイピングな件
ぼこ:栄枯教本部(38)
ぼこ:丘梨栄枯はやく栄枯教本部にきてくれぇーーーーっ
「って焼そば食ってる場合じゃない!! あ、めちゃくちゃ美味しかったです」
「いえいえどうも」
「栄枯さんは何かあの後に!?」
「もうっいきなり大きな声ださないでよねホトプレぇ」
「すみません……!」
「そだスパホ」
「あちゃー壊れてるよそれ」
「え」
スパホを取り出そうとした青年に。
「死のダンジョンはスパホ持ってくと稀によく死んだようにぶっ壊れるのよ、ち~ん、ってね! へたすりゃ爆発して危ねぇからドッツからやめろって言われてるわけさ、それも含めてMMOで寵愛チートだねぇ」
「まじすかそれでナイトさんも栄枯さんもみんな……俺のはまだ生きてる? みたいすけど……でも素朴な疑問なんですけどそれなら一体どうやって吐い信を」
青年の白いスパホは電源が入りいつも使うように問題なく起動している。おばみんによるとそれは寵愛チートで比較的例外であるだけであり、ここで青年の頭にはぼこぼこチューブでの吐い信方法に関して疑問が残った。
「んなことも知らないのーホトプレ(19)、さすがENだねぇ。このぼこぼこチューブの死のダンジョンモードってやつよ。ワンボタンでリンク! ってわけさね」
「んでね謎光を放つこのキミのプロジェクターくんとリンクすんのよ勝手に、アレ? これは死のダンジョンモードなしのやつぅ? 徹底してるねぇ、新しいの買いなよホップぅ」
「で投影したそんなかに飛び込みくぐるってのさ、そしたら第1死から、『はいはじまっておりますべらぼぅにつづいておりめす、はじまりの栄枯です♡』って感じでスタートするわけよぉ! ここまで露骨な説明台詞。わかったシャットアウトボーイ? クール知的系美少女おばみん先生だよ」
ない眼鏡をくいっと、ドヤ顔、黒髪の美少女に本来あってはならない、それも計算じゃなければキュート、焼そばのソースが少しべったりと口元についているがこの場の誰もそんな細かいところを指摘はしない。
机上で機具とシステムを説明しながらの、おばみん先生による生徒ホトプレへの死のダンジョンの吐い信チュートリアル、やさしい解説はおわり。青年はそれを傾聴し納得した様子で。
「わかりました思ってたよりすごくインスタントっすね……プロジェクターの境光がつくる電子境界……たしか3年ぐらい前にニュースでやってた電境探索者たちが割り出した死のダンジョンの位置をテレビのチャンネルみたいにプロジェクターの境光に記憶させて座標を安定固定してくぐるってことっすよね、スパホを凌ぐ優性生電子である死のダンジョンのMOTHERが認可したぼこぼこチューブは外部である現世からくぐった吐い信者のパーソナルデータと紐付けられて現世と生電子の境界を強固に死のダンジョンのルールに則り結びつけているってことなの……ですよね? おそらくえっと、おばみんさん?」
「あー! はいはいそそ、しらんけど、きっとそう。まじでそうだわぁ……ホトプレぇちょっとナニ言ってるかわからんちん! ね、意味不明だよね葬儀屋ちゃん!」
「はい……わたしの頭では……すこしかなり難しいですね……きっと分かればすごいことなんでしょうけど」
「うわっ、800万モードになってるよ葬儀屋ぁ、自分失ってる! 意味不明だホトプレって言っちゃいなよ」
「800万ですので……いえそもそもわたしは……あの、すごいです……」
「こいつもうダメだよ! ホトプレ長文やめてよね!」
「すんません……俺まだまだ勉強不足なんで、ほんと死のダンジョンについて何一つまともに知らなかったんで……」
「んな細かいとこは勉強せんでいいってぇ! ホトプレくん、無知を装って、ガチガチに武装しておばみん先輩ちゃん超えて殴るのをおやめなさい」
「え!? っと、ハイ!!」
「返事はよろしい、ホトプレぇ」
▼▼▼
▽▽▽
死のダンジョンから帰ってきてからの青年のその後も濃密なようだ。空腹を満たしまだまだ元気、ガンガンと浴びるブルーライトは美少女のお肌の栄養、スパコンに向かい合う先輩吐い信者との深夜の情報収集現状整理トークは終わらない。
「で本題の栄枯さんなんですけど!」
「まったく栄枯すきすきすぎでしょ。栄枯ならねぇ……うん謎!」
「謎……!?」
「まぁきっと帰ってドッツ職員チンキスしてぼこってるよねぇ、栄枯は体格だからな!」
「ぼこるかは知らないすけど、帰るとこは俺見届けましたから……」
「え、うそそなの!?」
「俺が最後でしたんで間違いないすね、その後ってやっぱドッツって偉い人たちが来るんですよね」
「にゃははまさかのホトプレに見送らせての栄枯生存確定かい、やったーーぁ、はいみんなに自慢しよ。あ、ドッツは別に偉くないよ長芋に巻かれれば便利な黒子みたいなもんよぉーやっべぇらしいけどさね! 主役はいつも最強で天才なおばみんよ!」
ブラウザはぼこぼこチューブの吐い信者丘梨栄枯の全てに通ずる場所通称ピロティー、から、シルバー会員以上限定の公式総合掲示板へと入り、おばみんは慣れた手つきでスパコンをカタカタと小気味よく鳴らしタイピングしていき。隣席の青年はそれを熱心に覗いている。
おばみん:栄枯さん、生きてるってよ(焼そば)
ぼこ:は!?
ぼこ:まじかよ!?(焼そば)
ぼこ:(焼そばってなんだよ)
ぼこ:(じゅーっ)
ぼこ:そりゃ生きてるやろ
ぼこ:当たり前の情報をさも自慢げにさぁ
ぼこ:おばみん様やぞ
ぼこ:おばみんが言うなら間違いないね
ぼこ:つまらんドッツの手先だからね
ぼこ:ソースなし
ぼこ:ソースは焼そば
ぼこ:↑チンキス
パラソルガール:ふふふふ、丘梨栄枯ようやく帰って来たわね。ぱっぱらぱーな死鳥舎はまだしもこのパラソルガールを無視とはいい度胸じゃないの。まぁいいわそういう焦らしプレイも吐い信者の技としてはアリよ。朝起きたら即すぐにいつでもワタシに連絡をよこしなさい、あとこの時間の焼そばなんて悪魔的な炭水化物の摂取はやめなさいオーバーミトン。吐い信者として人間としての意識の低さ程度がしれるわよ。まぁそうね、私ならゆで卵を2つぐらいかしら。元気とエネルギーがぱっとチャージされるわよ、パラッと半熟の黄身に直に塩をかけなさい。美味いわよ。
ぼこ:もうほんと寝ろ
ぼこ:こいつを止める方法
ぼこ:ここが栄枯教本部とかいう風潮
ぼこ:ゆで卵を2つぐらい(38)
ぼこ:深夜にゆで卵食うやつなんていねぇ
ぼこ:焼そばよりは多少はね?
ぼこ:ゆで卵でコンティニュー、パラソです。
ぼこ:こいつがぱっぱらぱーな長文垂れ流すぐらいには元気になる模様
ぼこ:だれかこのお姉さんの口にゆで卵ツッコんで寝かしつけてこい
ぼこ:なんだよその変なこだわり
ぼこ:なぁおまえら、もう既にだが術中にハマってねぇか
ぼこ:もうここ3割ぐらいこいつのタイピングな件
ぼこ:栄枯教本部(38)
ぼこ:丘梨栄枯はやく栄枯教本部にきてくれぇーーーーっ
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