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第264死 ▼▼▼▽ナイト3
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黒いドアの描かれた絵画を蹴破り不思議にも連なる外へと排出されていった丘梨栄枯パーティーは、マザーに斬りつけノコした栄枯の死電子のニオイを追い──等間隔に廊下に立て掛けられ飾られた飛び出して来た絵のセカイの住人を一刀のもとに滅しながら、走る────若者の言いつけ通り勝手に貼った白いナースシップはじんわりと……クールに……丘パの戦士達の身体を癒していく、ノリに乗って涼しい風を浴びながら石廊下を元気に打つ足音は続き────。
▼▼▼
▽▽▽
たどるニオイの先にまたも待ち受けていた障害を──迫る困難と決断は思いがけない良い波を得てパパッと分かち合い、固く緩く不思議な絆で結ばれたパーティーは最高のリーダーの為に。
丘パから頼れる男手が2人……騎士として男としてここぞの殿を務めている。
そしてこれまた騎士として男としてDODOの上位探索者アッパーナイトと、葬儀屋@quaのおだぶつりかなえが……強引なチャンネルの移動間にAIカメラとシステムの一部が壊れてしまった不調のぼこぼこチューブを介してここぞのタイミングで無事駆けつけた。浮いた好奇心と悪運の強い女にこの日に限っては奇する運もひじょうに味方し集まった強い意志は4つの石の灯りとなり堺市のイロイロを託されたリーダーの栄枯、狩野千晶、金ポデの行く先を明るく照らし出し次のステージへと見送っていった。
ここは未だチャネル3、マザー・テンの悠久の試行錯誤の詰まった怪しげなラボ……ネムリから覚め続々と出撃するメカニックな埃被りの置き土産に即席パーティーで挑む探索者4人は──
「【ダダダブツ】!」
「【パワーブレイク】」
向かって来た巨大ドリルアームを迎え撃ち砕く葬儀屋の女のスキル拳と上位騎士の硬いシールドバッシュ。背丈4mを超す鉄色の大型機械人形は合わせた拳の連携にパワー負けし半壊し、
「【金平糖シルドバルカン】喰らえッ!」
「カード挿入っ【金平糖シルドバルカン】」
▼
ブラックキックボードシルド(ブラボーシルド):
バイオスパイス燃料が切れたキックボードはSF食品の商品開発部の主任ヤマダが黒いシルファンカレーの成分を解析し、丘パのナイトとナイトのシールドを作っていた町工場の親父のアイディアを取り入れた共同開発の試作型可変式ブラック武器であり、その内蔵する限られた時間で施された創意工夫のギミックを用いれば騎士のアシを補う移動力以外で役に立たない訳ではない。
▼
変形伸縮し、スタイリッシュな騎士の盾となり機器にバトルカードを挿入、色鮮やかなビームバルカン砲を二方向から放ち────パワーダウンした大型機械人形をカラフル撃墜。
黒スーツをクールに着こなすおだぶつりかなえと青いアッパーナイトの前衛を、銀狼と鉄色のナイトは援護射撃し見事に向かって来た大波を打ち砕いた。
その勝利に呼応する──掲げる三つの盾と、腰に手をつき眉を寄せた苦い表情の女。
このスクラップ散る機械ラボのステージでゆっくりと歩み寄る青と鉄と銀色は、未だ敵の居ないここぞと一息の余裕。
「なんだ黒いそれは?」
「ひゅっ、ナイトだ」
「ナイトじゃない」
「いいやナイトだぜぇ、お前さんシールドバッシュだけのナイトはもう遅れてるぜ!」
「馬鹿を言えナイトが飛び道具を使っていいはずがない、騎士として」
「ふむ、騎士としての拘りは分かるな。初めまして探索者の銀狼だ、すごい戦いぶりだったこれは終わってからの提案なんだが是非キミもうちのブラックシルバーウルフファング製の」
『お前らイイ歳してふざけんなァァッ!!! 機械野郎共さっきからフツウに来てるぞどつくぞ!』
「これはすまないッはははは、ところでキミも」
『ドつく!!!』
前線で機械人形達と拳で戯れ張り上げる怒声に、雑言に興じていた騎士達は頷き合い各々の愛剣をしずかに抜刀──ガチャガチャと鎧鉄を弾ませ参戦していった。
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たどるニオイの先にまたも待ち受けていた障害を──迫る困難と決断は思いがけない良い波を得てパパッと分かち合い、固く緩く不思議な絆で結ばれたパーティーは最高のリーダーの為に。
丘パから頼れる男手が2人……騎士として男としてここぞの殿を務めている。
そしてこれまた騎士として男としてDODOの上位探索者アッパーナイトと、葬儀屋@quaのおだぶつりかなえが……強引なチャンネルの移動間にAIカメラとシステムの一部が壊れてしまった不調のぼこぼこチューブを介してここぞのタイミングで無事駆けつけた。浮いた好奇心と悪運の強い女にこの日に限っては奇する運もひじょうに味方し集まった強い意志は4つの石の灯りとなり堺市のイロイロを託されたリーダーの栄枯、狩野千晶、金ポデの行く先を明るく照らし出し次のステージへと見送っていった。
ここは未だチャネル3、マザー・テンの悠久の試行錯誤の詰まった怪しげなラボ……ネムリから覚め続々と出撃するメカニックな埃被りの置き土産に即席パーティーで挑む探索者4人は──
「【ダダダブツ】!」
「【パワーブレイク】」
向かって来た巨大ドリルアームを迎え撃ち砕く葬儀屋の女のスキル拳と上位騎士の硬いシールドバッシュ。背丈4mを超す鉄色の大型機械人形は合わせた拳の連携にパワー負けし半壊し、
「【金平糖シルドバルカン】喰らえッ!」
「カード挿入っ【金平糖シルドバルカン】」
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ブラックキックボードシルド(ブラボーシルド):
バイオスパイス燃料が切れたキックボードはSF食品の商品開発部の主任ヤマダが黒いシルファンカレーの成分を解析し、丘パのナイトとナイトのシールドを作っていた町工場の親父のアイディアを取り入れた共同開発の試作型可変式ブラック武器であり、その内蔵する限られた時間で施された創意工夫のギミックを用いれば騎士のアシを補う移動力以外で役に立たない訳ではない。
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変形伸縮し、スタイリッシュな騎士の盾となり機器にバトルカードを挿入、色鮮やかなビームバルカン砲を二方向から放ち────パワーダウンした大型機械人形をカラフル撃墜。
黒スーツをクールに着こなすおだぶつりかなえと青いアッパーナイトの前衛を、銀狼と鉄色のナイトは援護射撃し見事に向かって来た大波を打ち砕いた。
その勝利に呼応する──掲げる三つの盾と、腰に手をつき眉を寄せた苦い表情の女。
このスクラップ散る機械ラボのステージでゆっくりと歩み寄る青と鉄と銀色は、未だ敵の居ないここぞと一息の余裕。
「なんだ黒いそれは?」
「ひゅっ、ナイトだ」
「ナイトじゃない」
「いいやナイトだぜぇ、お前さんシールドバッシュだけのナイトはもう遅れてるぜ!」
「馬鹿を言えナイトが飛び道具を使っていいはずがない、騎士として」
「ふむ、騎士としての拘りは分かるな。初めまして探索者の銀狼だ、すごい戦いぶりだったこれは終わってからの提案なんだが是非キミもうちのブラックシルバーウルフファング製の」
『お前らイイ歳してふざけんなァァッ!!! 機械野郎共さっきからフツウに来てるぞどつくぞ!』
「これはすまないッはははは、ところでキミも」
『ドつく!!!』
前線で機械人形達と拳で戯れ張り上げる怒声に、雑言に興じていた騎士達は頷き合い各々の愛剣をしずかに抜刀──ガチャガチャと鎧鉄を弾ませ参戦していった。
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