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5話 規格外*
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「はぁ!?」
ボロリと飛び出したペニスに思わず視線が釘付けになる。
いやなにそのサイズ!? デカすぎじゃね!?
アルファのチンコはオメガやベータよりもデカいとは言われているけれど、こいつのは規格外な気がする。
ポカンとしていたら、脚をさらに高く持ち上げられてそのデカチンを後孔に宛てがわれた。
ああ、このタイミングでそれを出すってことは、サイズ自慢をしたかったわけじゃねーよな。知ってた! 知ってたけど……あまりのデカさに唖然としていたら、ドチュンと奥までチンコを一気に突っ込まれた。
「んぁぁああああっ!!」
そんな乱暴な性交なのに、ケツの穴はあっさりと相神のチンコを飲み込んで、あまつさえオレの身体はそれだけの刺激でイってしまったようだった。オメガの身体ってのは、アルファのチンコならなんでもいいのかよ!?
毒づきたいのに、あまりの気持ち良さに目の前に星が散ったみたいにチカチカする。
「なぁ、あの人のチンコとオレのチンコ、どっちがデカい?」
「ひぃ……う、動くなって……」
オレがイってることになんか構うことなく、相神が好き勝手に腰を振る。ケツの穴を抉られるたびに、オレの視界には星が飛んだ。
「あっ……あ゛あ゛あ゛あ゛っ……」
「なぁ、どっちだってきいてんだよ! 善がってばっかねーで、教えろや?」
「ひぁゃん……! おっ、おっ……おなじぐれーじゃねぇーのぉお゛んっ!?」
悔しいことに、サイズは断然、相神のほうがデカかった。でも、オレはオレのプライドのため、絶対にそんなことは言わねぇ!
「ふふ、そうなのか……」
虚勢を張って、咄嗟に同じくらいと答えてしまったけれど、ここはオレのほうがデカかったと言うべきだった。
口にしてからそのことに気づいたけれど、何故か相神は満足そうに笑った。だけど、その目はどこか虚ろに見えた。その様子になんとも言えない恐怖を感じる。
なんだ!? なんでこいつはそんなに八剱斗環に執着してるんだ!?
「ひぁぁぁあ! もう、や……やめ……」
相神から出ているフェロモンがまた濃くなった気がする。その濃密なフェロモンにあてられたのか、頭がクラクラする。乱暴に腰を叩きつけられて、ガン掘りされているってのに、あられもない喘ぎ声が勝手に口から出てくる。
クソ、何されても気持ちがいいなんて最悪だ!
「や、だめだ……ダメダメダメダメ!! なんかクる! やだ……! い、いやだぁぁあ!!」
快感に溺れてしまいそうなのが怖くて、オレは目の前の身体に抱きついた。
ギュッと抱きしめ返されると同時に、相神のフェロモンに包まれる。
「あ、ああああぁぁぁあ゛あ゛あ゛!!」
強烈な快感の中、オレはガクガクと震えながら精を放った。中に入ってる相神のペニスの形がしっかりとわかるくらい、後ろが締まる。
「トワ……」
耳元で呼ばれたのは、何故か自分の名前だった。それと同時に相神の腰が小刻みに揺れて、オレの中に熱い精が放たれた。
────嘘だろ、オレは後ろの刺激だけでイったってのか……?
相神は、唖然としているオレからペニスを引き抜くと、自分だけさっさと身づくろいをしてしまった。
アフターケアくらいしろよ、まったく。こっちは初めてだったんだぞ。
先程までの狂おしいほどの熱が、身体から引いていく。
ベッドの上に転がったまま、ぼんやりと相神を眺めていたら、不意に胸元に何かを投げつけられた。
指先で摘まみ上げると、シートに包まれた錠剤だった。
「飲んでおけ」
「何?」
何かヤバいクスリじゃねーだろうかと思って、眉間に皺が寄る。
「アフターピルだ」
「生で中出ししてんじゃねーよ!」
そういえば、コトの最中に相神はコンドームを付けていなかった。こいつ、まじでクズかよ。
「そういえばさ、……」
オレはノロノロと身体を起こした。その瞬間、コプリとオレのケツの穴から、先程注がれたばかりの精液が漏れ出す。うえぇ、気持ち悪ぃ。
「えーっと、その。八剱……さん、なんだけど……」
他人のフリをして自分のことを聞き出すのはどことなく滑稽な気がしたが、きっとこいつなら何か知っているだろう。そう思って、オレは自分の名前を口にした。しかし、何と切り出せば良いのやら……口籠っていると相神は何かを察したのか、それ以上訊ねる前に答えをくれた。
「死んだよ。今から通夜で、葬式は明日だ」
ボロリと飛び出したペニスに思わず視線が釘付けになる。
いやなにそのサイズ!? デカすぎじゃね!?
アルファのチンコはオメガやベータよりもデカいとは言われているけれど、こいつのは規格外な気がする。
ポカンとしていたら、脚をさらに高く持ち上げられてそのデカチンを後孔に宛てがわれた。
ああ、このタイミングでそれを出すってことは、サイズ自慢をしたかったわけじゃねーよな。知ってた! 知ってたけど……あまりのデカさに唖然としていたら、ドチュンと奥までチンコを一気に突っ込まれた。
「んぁぁああああっ!!」
そんな乱暴な性交なのに、ケツの穴はあっさりと相神のチンコを飲み込んで、あまつさえオレの身体はそれだけの刺激でイってしまったようだった。オメガの身体ってのは、アルファのチンコならなんでもいいのかよ!?
毒づきたいのに、あまりの気持ち良さに目の前に星が散ったみたいにチカチカする。
「なぁ、あの人のチンコとオレのチンコ、どっちがデカい?」
「ひぃ……う、動くなって……」
オレがイってることになんか構うことなく、相神が好き勝手に腰を振る。ケツの穴を抉られるたびに、オレの視界には星が飛んだ。
「あっ……あ゛あ゛あ゛あ゛っ……」
「なぁ、どっちだってきいてんだよ! 善がってばっかねーで、教えろや?」
「ひぁゃん……! おっ、おっ……おなじぐれーじゃねぇーのぉお゛んっ!?」
悔しいことに、サイズは断然、相神のほうがデカかった。でも、オレはオレのプライドのため、絶対にそんなことは言わねぇ!
「ふふ、そうなのか……」
虚勢を張って、咄嗟に同じくらいと答えてしまったけれど、ここはオレのほうがデカかったと言うべきだった。
口にしてからそのことに気づいたけれど、何故か相神は満足そうに笑った。だけど、その目はどこか虚ろに見えた。その様子になんとも言えない恐怖を感じる。
なんだ!? なんでこいつはそんなに八剱斗環に執着してるんだ!?
「ひぁぁぁあ! もう、や……やめ……」
相神から出ているフェロモンがまた濃くなった気がする。その濃密なフェロモンにあてられたのか、頭がクラクラする。乱暴に腰を叩きつけられて、ガン掘りされているってのに、あられもない喘ぎ声が勝手に口から出てくる。
クソ、何されても気持ちがいいなんて最悪だ!
「や、だめだ……ダメダメダメダメ!! なんかクる! やだ……! い、いやだぁぁあ!!」
快感に溺れてしまいそうなのが怖くて、オレは目の前の身体に抱きついた。
ギュッと抱きしめ返されると同時に、相神のフェロモンに包まれる。
「あ、ああああぁぁぁあ゛あ゛あ゛!!」
強烈な快感の中、オレはガクガクと震えながら精を放った。中に入ってる相神のペニスの形がしっかりとわかるくらい、後ろが締まる。
「トワ……」
耳元で呼ばれたのは、何故か自分の名前だった。それと同時に相神の腰が小刻みに揺れて、オレの中に熱い精が放たれた。
────嘘だろ、オレは後ろの刺激だけでイったってのか……?
相神は、唖然としているオレからペニスを引き抜くと、自分だけさっさと身づくろいをしてしまった。
アフターケアくらいしろよ、まったく。こっちは初めてだったんだぞ。
先程までの狂おしいほどの熱が、身体から引いていく。
ベッドの上に転がったまま、ぼんやりと相神を眺めていたら、不意に胸元に何かを投げつけられた。
指先で摘まみ上げると、シートに包まれた錠剤だった。
「飲んでおけ」
「何?」
何かヤバいクスリじゃねーだろうかと思って、眉間に皺が寄る。
「アフターピルだ」
「生で中出ししてんじゃねーよ!」
そういえば、コトの最中に相神はコンドームを付けていなかった。こいつ、まじでクズかよ。
「そういえばさ、……」
オレはノロノロと身体を起こした。その瞬間、コプリとオレのケツの穴から、先程注がれたばかりの精液が漏れ出す。うえぇ、気持ち悪ぃ。
「えーっと、その。八剱……さん、なんだけど……」
他人のフリをして自分のことを聞き出すのはどことなく滑稽な気がしたが、きっとこいつなら何か知っているだろう。そう思って、オレは自分の名前を口にした。しかし、何と切り出せば良いのやら……口籠っていると相神は何かを察したのか、それ以上訊ねる前に答えをくれた。
「死んだよ。今から通夜で、葬式は明日だ」
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