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転生しました。~幼少期~
魔法の力
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「コホン!えー、話がズレていましたね。すみませんでした。では、話しますね。いや、忘れてしまっていて本当にすみませんでした。ついつい、和やかな雰囲気に呑まれてしまって、すっかり忘れていました。ああ、ユウジン君。そんな、『お前そろそろ大丈夫か?』なんてことを考えていそうな、訝しげなお顔はおやめ下さい。可愛いお顔が台無しですよ?いえ、ユウジン君ならそんな顔もとても愛らしいのですが...え?可愛くないって?ユウジン君、それはむしろ、貴方が大丈夫ですか?いい病院をご紹介しますよ?」
一応言おう。
俺は、まだ喋っていない。一言だって喋っていない。ただただ、ガナシアが一人で喋っているだけである。そして、そろそろ話の続きを聞かせてくれ。
「おやおや、酷いですね。ユウジン君。
貴方のお考えなさったことに、お返事をしているだけではないですか。そんな人聞きの悪いこと言わないでくださいよ。」
本当に『考えた』だけだけどな!!!
しかもにやにやするなよ、仮にもこれからシリアス展開にするって時に!!そして冗談もやめろ!!俺の容姿のことは突っ込まないでもらえます??!
あと、話の続きを言ってください!!!
「そうですね。そろそろ話しましょう。『この世界は子供を道具として使っていた。』そう言ったのを覚えているでしょうか?それは、嘘偽り無く、真実です。子供たちは、昔、戦争の道具として使われていました。」
なんとなく、そんなものだろうと予想はついていたがやっぱりショックなものは、ショックだった。俺の元いた世界では、有り得ない事だし、誰でもやってはいけないことだと分かっているから。
子供は宝...『子宝』という言葉があるくらいだし…。
どんなものか想像が着かない。
いや、俺の知らないところでいつも起こってたのかもしれない。
俺はとても狭い世界しか知らない。
「そうだな。ユウジンには理解できないだろうな。お前がいた場所はとても温かかった。」
また、俺の頭の中を覗いたことはこの際無視しよう。
頭を撫でながらそう話したのは武力の神ダントだった。
「だがな、ユウジン。ここではあったんだよ、そんなクッソみたいなことがさ。しまいには、親でさえ子供を平気で売りさばくようになっちまった。」
ダントはそう言うと、グッと苦虫を噛み潰したような顔になった。
周りを見ると、一人、ひとりまた違うものの、皆、苦い顔をしていた。
「んで?それで俺になんの関係があるわけ?」
今のだけじゃ、俺には、何の関係もない。
残念ながら俺は、過ぎたことまで気にするお人好し野郎ではないんでね。それがまだ続いてて、俺と関係があるやつに迷惑がかかってるならまだしも、知らない、顔も見たことないやつにまで同情する気は無い。
ショックではあっても、俺にはどうにもできないしな。
「なーに。簡単な事じゃよ。そんな事があったものだから小さい子等には魔法の力を与えないようにしておったのじゃよ。だが、ユウジン、お主は違う。お主は元から魔法の力を持っておった。」
はあ?!嘘だろ?だって、俺が前試した時は何にも起こらなかったぞ?
「ああ、その時は焦ったものじゃよ。こんなことは今までに一度もなかった。いくら転生者でも、この世界に生まれる時にはこの世界の理の中で生まれてくるはずなのじゃ。その中でお主は正しく規格外じゃ。」
はぁー。まあ、そんなこと俺に言われましてもどうしようもないんだけど?
それに神様達が言ってる魔法の力は俺使えないし?
「それは、わしらがやっただけだから解こうと思えばいつでも解けるぞ」
「因みにかけたのは私よ。強力にしといたからなみのやつには解けないよ~。結界のオマケ付き!!」
ニヤリ笑いが良くお似合いで!!ノアさん?!結界は良しとして魔法が使えなくなるのは解けよ?!
「いいよ~」
「いいのかよ?!」
正直今日一のびっくりだわ
「元々そのつもりだったからねぇ。まあ、条件あるけど」
「めんどくさいのは拒否します」
「ユウくんに拒否権はないよ~。ドンマイ、死なないでね」
マジかよ。普通に嫌だわ。ノアさん?そんなニコニコわらいながらなんてこと言ってんですか?!
「まあまあ、聞いてくれ。実は、このようなことが二度と起こらないように、ワシらはこの出来事をある本の中に封印したのじゃ。他のものには読めたいように、だが不思議がられないようにきちんと読めるようにする魔法も忘れずにな。表向きはただの魔法の書じゃよ。」
へーふーんで?俺はどうすりゃいいの?
もう受けないってのは諦めるからさ、そこ教えてよ。
「その本が無くなってしまってのぉ。それを探してほしいのじゃ。もちろん魔法は使えるようにしといてやるからの!!」
「え、めんどくさい。」
「頑張るんじゃぞ~」
拒否権なしかよ。
こうして俺は、神様達のお願いを聞く代わりに魔法をゲット致しました。
- - - - - - - - - - - - - - - - キ リ ト リ セ ン - - - - - - - -
こんにちは!!如月優です((。´・ω・)。´_ _))ペコリ
久しぶりの投稿となりました。
未だに読んでくださっている方はいらっしゃるんですかね?
長く開けてしまって申し訳ありません。
楽しんでいただけたのなら幸いです(*^^*)
これからもちょこちょこ書いていくので
これからもよろしくお願いします!!
一応言おう。
俺は、まだ喋っていない。一言だって喋っていない。ただただ、ガナシアが一人で喋っているだけである。そして、そろそろ話の続きを聞かせてくれ。
「おやおや、酷いですね。ユウジン君。
貴方のお考えなさったことに、お返事をしているだけではないですか。そんな人聞きの悪いこと言わないでくださいよ。」
本当に『考えた』だけだけどな!!!
しかもにやにやするなよ、仮にもこれからシリアス展開にするって時に!!そして冗談もやめろ!!俺の容姿のことは突っ込まないでもらえます??!
あと、話の続きを言ってください!!!
「そうですね。そろそろ話しましょう。『この世界は子供を道具として使っていた。』そう言ったのを覚えているでしょうか?それは、嘘偽り無く、真実です。子供たちは、昔、戦争の道具として使われていました。」
なんとなく、そんなものだろうと予想はついていたがやっぱりショックなものは、ショックだった。俺の元いた世界では、有り得ない事だし、誰でもやってはいけないことだと分かっているから。
子供は宝...『子宝』という言葉があるくらいだし…。
どんなものか想像が着かない。
いや、俺の知らないところでいつも起こってたのかもしれない。
俺はとても狭い世界しか知らない。
「そうだな。ユウジンには理解できないだろうな。お前がいた場所はとても温かかった。」
また、俺の頭の中を覗いたことはこの際無視しよう。
頭を撫でながらそう話したのは武力の神ダントだった。
「だがな、ユウジン。ここではあったんだよ、そんなクッソみたいなことがさ。しまいには、親でさえ子供を平気で売りさばくようになっちまった。」
ダントはそう言うと、グッと苦虫を噛み潰したような顔になった。
周りを見ると、一人、ひとりまた違うものの、皆、苦い顔をしていた。
「んで?それで俺になんの関係があるわけ?」
今のだけじゃ、俺には、何の関係もない。
残念ながら俺は、過ぎたことまで気にするお人好し野郎ではないんでね。それがまだ続いてて、俺と関係があるやつに迷惑がかかってるならまだしも、知らない、顔も見たことないやつにまで同情する気は無い。
ショックではあっても、俺にはどうにもできないしな。
「なーに。簡単な事じゃよ。そんな事があったものだから小さい子等には魔法の力を与えないようにしておったのじゃよ。だが、ユウジン、お主は違う。お主は元から魔法の力を持っておった。」
はあ?!嘘だろ?だって、俺が前試した時は何にも起こらなかったぞ?
「ああ、その時は焦ったものじゃよ。こんなことは今までに一度もなかった。いくら転生者でも、この世界に生まれる時にはこの世界の理の中で生まれてくるはずなのじゃ。その中でお主は正しく規格外じゃ。」
はぁー。まあ、そんなこと俺に言われましてもどうしようもないんだけど?
それに神様達が言ってる魔法の力は俺使えないし?
「それは、わしらがやっただけだから解こうと思えばいつでも解けるぞ」
「因みにかけたのは私よ。強力にしといたからなみのやつには解けないよ~。結界のオマケ付き!!」
ニヤリ笑いが良くお似合いで!!ノアさん?!結界は良しとして魔法が使えなくなるのは解けよ?!
「いいよ~」
「いいのかよ?!」
正直今日一のびっくりだわ
「元々そのつもりだったからねぇ。まあ、条件あるけど」
「めんどくさいのは拒否します」
「ユウくんに拒否権はないよ~。ドンマイ、死なないでね」
マジかよ。普通に嫌だわ。ノアさん?そんなニコニコわらいながらなんてこと言ってんですか?!
「まあまあ、聞いてくれ。実は、このようなことが二度と起こらないように、ワシらはこの出来事をある本の中に封印したのじゃ。他のものには読めたいように、だが不思議がられないようにきちんと読めるようにする魔法も忘れずにな。表向きはただの魔法の書じゃよ。」
へーふーんで?俺はどうすりゃいいの?
もう受けないってのは諦めるからさ、そこ教えてよ。
「その本が無くなってしまってのぉ。それを探してほしいのじゃ。もちろん魔法は使えるようにしといてやるからの!!」
「え、めんどくさい。」
「頑張るんじゃぞ~」
拒否権なしかよ。
こうして俺は、神様達のお願いを聞く代わりに魔法をゲット致しました。
- - - - - - - - - - - - - - - - キ リ ト リ セ ン - - - - - - - -
こんにちは!!如月優です((。´・ω・)。´_ _))ペコリ
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長く開けてしまって申し訳ありません。
楽しんでいただけたのなら幸いです(*^^*)
これからもちょこちょこ書いていくので
これからもよろしくお願いします!!
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