13 / 34
013 義賊の誕生
しおりを挟む
失った体の一部を取り戻した一団は体を鍛え直し今では違和感無く体を使う事が出来るようになっていた。
魔法で変化して自分達の姿を偽る事で街に溶け込むことが出来るようになった今、盗賊の真似事など本来する必要の無いものだった。
山で狩った獲物の素材を売るだけでもそれなりに生活が可能になるくらいの貯えも出来ていた。
なぜそんな彼らが黒狼盗賊団を名乗り盗みを働く事になったのか。
それはたまたま偶然シュラが見てしまったからに他ならない。
虐げられる者。権力を使って奪う者。
それを見たシュラはやり切れない思いに駆られた。
自分自身がそのように虐げられてきたからと言うのもある。
それを街で見かけたシュラが選んだのは盗賊として奪われたものを奪い返す方法だった。
それが出来るだけの力を持ちえていたからもある。
魔法の使えるシュラは光属性の魔力で己の姿を消すことも出来た。
それ故に屋敷に潜り込んだりするのは普通の盗人と比べれば格段に楽なことだった。
こっそりと人助けをしていたシュラに気が付いたルイが一人でやるのではなく自分たちも使ってやるように進言した。
堕ちるならシュラ様と共に。
そう言った彼らの気持ちも汲んで盗賊団を結成する事にしたのだ。
それからの行動は以前までの行き当たりばったりではなく、計画的に行うようになった。
奪われたものを奪い返すという物から始まったそれは、いつしか不当に搾取された金にも及ぶようになった。
だが、シュラたちは別に金が欲しくて盗んでいたわけではない。
使い道の無い汚れた金を見てシュラは虐げられている者や貧しい者たちにそれを配る事にしたのだ。
食べるためなら狩をすればいい。
シュラにとって奪った金は特に使い道が無かった。
なら役に立てる者に与えればいい。
必要とするものに渡せばそれは汚い金であったとしても金は金だ。
それに足の付きやすい装飾品などとは違って金は見分けが付かないものだった。
盗まれた金であっても誰も気付かない。
シュラ達の黒狼盗賊団はいつしか義賊と呼ばれるようになっていった。
――――…
夜の帳が降りて闇が静かに広がっていく。
月の明かりは柔らかくうっすらと辺りを照らしている。
その日、呉服屋では金をケチったが為に穴の開きがちな警備の中、一人の警備兵が交代の時間となった事で面倒そうにその場に向かう。
だが、交代する為に向かったはずなのに交代するべき相手はその場に居なかった。
「まったく、またサボリかよ。」
呆れるように独り言を呟く男はやれやれと言いながらも誰も居ないその場所に警備として最低限の仕事をしようと歩き出した。
しかし、その男がその場所に立つことは無かった。
突然頭に衝撃が走り、意識を失ってしまったからだ。
「悪いな。しばらくお寝んねしてな。」
トンと音を経てて男を気絶させたオルグはそのままずるずると男を引きずっていく。
適当な所に放置してからすぐさまその場を立ち去った。
「やっぱ簡単だったな。」
「……駄目ですよオルグ。最後まで気を抜かないでやらないと。」
「シュラ様。この屋敷の有様じゃ言いたくもなりますよ。ケチるところを間違ってやがる。」
「そのおかげで簡単に忍び込めるんですから文句はありませんよ。ただ、このまま盗んで帰るだけだと確かに詰まらないですね。」
「遊びじゃないんです。シュラ様、余計な事などしないで帰りますよ。」
「だってルイ。詰まらないよ。」
「追われるよりも良いと思いますが…。」
心底詰まらなそうにしているシュラを用は済んだとルイが手を引いていく。
「あ、そうだ。この屋敷の主に挨拶しに行くってのはどうだろ?悪い事しないように言うの。」
「……聞かないと思いますし危険です。却下。」
「えぇ……だって良い考えだと思うんだけど。ほら、俺なら姿も消せるしさ。」
「危険ですから駄目です。」
一向に頷かないルイに膨れるシュラ。
ここまでアッサリと終わってしまうと詰まらなさ過ぎて単純作業みたいだ。
「あ、じゃあさ、こういうのはどうかな。」
シュラの提案に呆れながらも、仕方なしに頷いたルイ。
このままにして置くといつかシュラが暴走しかねないのである程度の事は飲まなければと考えてのことだ。
放っておくと以前のように勝手に行動してしまいそうな勢いが今のシュラにはあった。
――――…
次の日の朝、交代の警護の男が屋敷で倒れている2人の男を見つけた。
慌てて屋敷内を確認すると屋敷の主が隠し持っていた不正な財産がごっそりと盗まれていることが発覚する。
そして、金が入っていたはずの壷には一枚の木の板がおいてあった。
まるで焼き鏝で文字を焼き付けたような綺麗な文字にはこう書かれていた。
「屋敷の中の不正な財産はすべて黒狼盗賊団が頂戴しました。」
その木の板を見た屋敷の主は怒りのあまり倒れてしまった。
どうやら頭に血が上りすぎたようだ。
だが、盗まれたという事を申告する事はなかった。
不正がばれる事を恐れたからだ。
報復したくてもできず、金も奪われたまま何も出来る事が無く呉服屋の店主はわなわなと震えて怒りを現すしか出来なかった。
――――…
屋敷から金が盗まれて数日後、街ではある噂が出回っていた。
なんでも黒髪金目の少年が貧しい者たちにお金をばら撒いているという話しだ。
その日を生きるのもやっとだった貧しい者たちが金を持って食べ物を買いに行く。
その姿がその噂を真実だと告げている。
だが、その金が本当に盗まれた金なのか、彼らが自分で稼いだものなのか。
誰もそれを明かすことは出来ない。
そういった事が何度も起こるようになるとその金の出所が不思議になる。
だが、盗まれたと言う報告も上がってこない為、街を警備する騎士たちは真相を調べることが出来ないままだった。
そんな奇妙な状況が数月の間に頻繁に起こる。
だが、暫くするとその奇怪な現象も消えて無くなった。
それは黒狼盗賊団がその街から消えた事を意味していたのだが、その事に気が付くものは居なかった。
そして、その奇妙な現象は別の街で同様に起こるようになる。
数月単位で移動するそれは人々に奇妙な興味を抱かせる。
黒い髪と金の瞳を持つ少年。
それは探し人の特徴と一致しておりその少年を追うべく騎士が動く頃には別の街に移動している。
そんな追いかけっこがシュラ達の知らない間に繰り広げられていた。
だが、見つかるわけが無い。
盗賊として活動する以外の時、彼らはその姿を変えているのだから。
街を転々とするシュラ達黒狼盗賊団一行はぐるりと国を一周してかつて彼らが住んでいた街にやってきていた。
シュラが街を離れて5年近く経っている。
かつての街並みはそのままに以前と違うのは街の雰囲気だろうか。
全体的にくたびれたような街の様子に一同首を傾げる。
たかが7年、されど7年。
居ない間に何があったのだろう。
ここの場所では全員が顔を覚えられている可能性が高い。
だが、唯一シュラは当時小さかった分、黒髪金目で無ければ気付かれる可能性は少ない。この街での調査はシュラが行う事になった。
懐かしい街をゆっくりと歩く。
「号外、号外だよ!」
ひらりと舞う紙を拾うと様々な国の情勢が書いてある。
どうやら隣国のフレイン王国との国境でまた小競り合いがあったようだ。
しかも、その前線でライアック王国の第四王子が命を落としたらしい。
武功を焦って隣国の第二王女に殺されたと書いてある。
隣国のフレイン王国も王族は短命らしく今生き残っているのは第二王女と冷遇されている第七王女だけらしい。
他にもある貴族が摘発された話や謎の金バラ撒き事件の事が書かれていた。
「ふーん、謎の金ねぇ。」
その金の出所は奪われた者たちが知って居るはずだ。
だが、シュラ達が手を付けたのは不正に搾取された金や奪われた物だけだったので声をあげることが出来ないままになっている。
今やあらゆる街や村で活躍しているはずなのに無名なままの黒狼盗賊団だった。
魔法で変化して自分達の姿を偽る事で街に溶け込むことが出来るようになった今、盗賊の真似事など本来する必要の無いものだった。
山で狩った獲物の素材を売るだけでもそれなりに生活が可能になるくらいの貯えも出来ていた。
なぜそんな彼らが黒狼盗賊団を名乗り盗みを働く事になったのか。
それはたまたま偶然シュラが見てしまったからに他ならない。
虐げられる者。権力を使って奪う者。
それを見たシュラはやり切れない思いに駆られた。
自分自身がそのように虐げられてきたからと言うのもある。
それを街で見かけたシュラが選んだのは盗賊として奪われたものを奪い返す方法だった。
それが出来るだけの力を持ちえていたからもある。
魔法の使えるシュラは光属性の魔力で己の姿を消すことも出来た。
それ故に屋敷に潜り込んだりするのは普通の盗人と比べれば格段に楽なことだった。
こっそりと人助けをしていたシュラに気が付いたルイが一人でやるのではなく自分たちも使ってやるように進言した。
堕ちるならシュラ様と共に。
そう言った彼らの気持ちも汲んで盗賊団を結成する事にしたのだ。
それからの行動は以前までの行き当たりばったりではなく、計画的に行うようになった。
奪われたものを奪い返すという物から始まったそれは、いつしか不当に搾取された金にも及ぶようになった。
だが、シュラたちは別に金が欲しくて盗んでいたわけではない。
使い道の無い汚れた金を見てシュラは虐げられている者や貧しい者たちにそれを配る事にしたのだ。
食べるためなら狩をすればいい。
シュラにとって奪った金は特に使い道が無かった。
なら役に立てる者に与えればいい。
必要とするものに渡せばそれは汚い金であったとしても金は金だ。
それに足の付きやすい装飾品などとは違って金は見分けが付かないものだった。
盗まれた金であっても誰も気付かない。
シュラ達の黒狼盗賊団はいつしか義賊と呼ばれるようになっていった。
――――…
夜の帳が降りて闇が静かに広がっていく。
月の明かりは柔らかくうっすらと辺りを照らしている。
その日、呉服屋では金をケチったが為に穴の開きがちな警備の中、一人の警備兵が交代の時間となった事で面倒そうにその場に向かう。
だが、交代する為に向かったはずなのに交代するべき相手はその場に居なかった。
「まったく、またサボリかよ。」
呆れるように独り言を呟く男はやれやれと言いながらも誰も居ないその場所に警備として最低限の仕事をしようと歩き出した。
しかし、その男がその場所に立つことは無かった。
突然頭に衝撃が走り、意識を失ってしまったからだ。
「悪いな。しばらくお寝んねしてな。」
トンと音を経てて男を気絶させたオルグはそのままずるずると男を引きずっていく。
適当な所に放置してからすぐさまその場を立ち去った。
「やっぱ簡単だったな。」
「……駄目ですよオルグ。最後まで気を抜かないでやらないと。」
「シュラ様。この屋敷の有様じゃ言いたくもなりますよ。ケチるところを間違ってやがる。」
「そのおかげで簡単に忍び込めるんですから文句はありませんよ。ただ、このまま盗んで帰るだけだと確かに詰まらないですね。」
「遊びじゃないんです。シュラ様、余計な事などしないで帰りますよ。」
「だってルイ。詰まらないよ。」
「追われるよりも良いと思いますが…。」
心底詰まらなそうにしているシュラを用は済んだとルイが手を引いていく。
「あ、そうだ。この屋敷の主に挨拶しに行くってのはどうだろ?悪い事しないように言うの。」
「……聞かないと思いますし危険です。却下。」
「えぇ……だって良い考えだと思うんだけど。ほら、俺なら姿も消せるしさ。」
「危険ですから駄目です。」
一向に頷かないルイに膨れるシュラ。
ここまでアッサリと終わってしまうと詰まらなさ過ぎて単純作業みたいだ。
「あ、じゃあさ、こういうのはどうかな。」
シュラの提案に呆れながらも、仕方なしに頷いたルイ。
このままにして置くといつかシュラが暴走しかねないのである程度の事は飲まなければと考えてのことだ。
放っておくと以前のように勝手に行動してしまいそうな勢いが今のシュラにはあった。
――――…
次の日の朝、交代の警護の男が屋敷で倒れている2人の男を見つけた。
慌てて屋敷内を確認すると屋敷の主が隠し持っていた不正な財産がごっそりと盗まれていることが発覚する。
そして、金が入っていたはずの壷には一枚の木の板がおいてあった。
まるで焼き鏝で文字を焼き付けたような綺麗な文字にはこう書かれていた。
「屋敷の中の不正な財産はすべて黒狼盗賊団が頂戴しました。」
その木の板を見た屋敷の主は怒りのあまり倒れてしまった。
どうやら頭に血が上りすぎたようだ。
だが、盗まれたという事を申告する事はなかった。
不正がばれる事を恐れたからだ。
報復したくてもできず、金も奪われたまま何も出来る事が無く呉服屋の店主はわなわなと震えて怒りを現すしか出来なかった。
――――…
屋敷から金が盗まれて数日後、街ではある噂が出回っていた。
なんでも黒髪金目の少年が貧しい者たちにお金をばら撒いているという話しだ。
その日を生きるのもやっとだった貧しい者たちが金を持って食べ物を買いに行く。
その姿がその噂を真実だと告げている。
だが、その金が本当に盗まれた金なのか、彼らが自分で稼いだものなのか。
誰もそれを明かすことは出来ない。
そういった事が何度も起こるようになるとその金の出所が不思議になる。
だが、盗まれたと言う報告も上がってこない為、街を警備する騎士たちは真相を調べることが出来ないままだった。
そんな奇妙な状況が数月の間に頻繁に起こる。
だが、暫くするとその奇怪な現象も消えて無くなった。
それは黒狼盗賊団がその街から消えた事を意味していたのだが、その事に気が付くものは居なかった。
そして、その奇妙な現象は別の街で同様に起こるようになる。
数月単位で移動するそれは人々に奇妙な興味を抱かせる。
黒い髪と金の瞳を持つ少年。
それは探し人の特徴と一致しておりその少年を追うべく騎士が動く頃には別の街に移動している。
そんな追いかけっこがシュラ達の知らない間に繰り広げられていた。
だが、見つかるわけが無い。
盗賊として活動する以外の時、彼らはその姿を変えているのだから。
街を転々とするシュラ達黒狼盗賊団一行はぐるりと国を一周してかつて彼らが住んでいた街にやってきていた。
シュラが街を離れて5年近く経っている。
かつての街並みはそのままに以前と違うのは街の雰囲気だろうか。
全体的にくたびれたような街の様子に一同首を傾げる。
たかが7年、されど7年。
居ない間に何があったのだろう。
ここの場所では全員が顔を覚えられている可能性が高い。
だが、唯一シュラは当時小さかった分、黒髪金目で無ければ気付かれる可能性は少ない。この街での調査はシュラが行う事になった。
懐かしい街をゆっくりと歩く。
「号外、号外だよ!」
ひらりと舞う紙を拾うと様々な国の情勢が書いてある。
どうやら隣国のフレイン王国との国境でまた小競り合いがあったようだ。
しかも、その前線でライアック王国の第四王子が命を落としたらしい。
武功を焦って隣国の第二王女に殺されたと書いてある。
隣国のフレイン王国も王族は短命らしく今生き残っているのは第二王女と冷遇されている第七王女だけらしい。
他にもある貴族が摘発された話や謎の金バラ撒き事件の事が書かれていた。
「ふーん、謎の金ねぇ。」
その金の出所は奪われた者たちが知って居るはずだ。
だが、シュラ達が手を付けたのは不正に搾取された金や奪われた物だけだったので声をあげることが出来ないままになっている。
今やあらゆる街や村で活躍しているはずなのに無名なままの黒狼盗賊団だった。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】純血の姫と誓約の騎士たち〜紅き契約と滅びの呪い〜
来栖れいな
恋愛
「覚醒しなければ、生きられない———
しかし、覚醒すれば滅びの呪いが発動する」
100年前、ヴァンパイアの王家は滅び、純血種は絶えたはずだった。
しかし、その血を引く最後の姫ルナフィエラは古城の影で静かに息を潜めていた。
戦う術を持たぬ彼女は紅き月の夜に覚醒しなければ命を落とすという宿命を背負っていた。
しかし、覚醒すれば王族を滅ぼした「呪い」が発動するかもしれない———。
そんな彼女の前に現れたのは4人の騎士たち。
「100年間、貴女を探し続けていた———
もう二度と離れない」
ヴィクトル・エーベルヴァイン(ヴァンパイア)
——忠誠と本能の狭間で揺れる、王家の騎士。
「君が目覚めたとき、世界はどう変わるのか......僕はそれを見届けたい」
ユリウス・フォン・エルム(エルフ)
——知的な観察者として接近し、次第に執着を深めていく魔法騎士。
「お前は弱い。だから、俺が守る」
シグ・ヴァルガス(魔族)
——かつてルナフィエラに助けられた恩を返すため、寡黙に寄り添う戦士。
「君が苦しむくらいなら、僕が全部引き受ける」
フィン・ローゼン(人間)
——人間社会を捨てて、彼女のそばにいることを選んだ治癒魔法使い。
それぞれの想いを抱えてルナフィエラの騎士となる彼ら。
忠誠か、執着か。
守護か、支配か。
愛か、呪いか——。
運命の紅き月の夜、ルナフィエラは「覚醒」か「死」かの選択を迫られる。
その先に待つのは、破滅か、それとも奇跡か———。
——紅き誓いが交わされるとき、彼らの運命は交差する。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
行き遅れのお節介令嬢、氷の公爵様と結婚したら三人娘の母になりました
鳥柄ささみ
恋愛
お節介焼きで困っている人を放っておけないシアは、数多のご令嬢達から人気の令嬢だ。毎日ファンレターが届き、社交界に出れば令嬢に取り囲まれるほどである。
けれど、それに反比例するように男性からの人気はなく、二十七だというのに嫁の貰い手もないため、毎日母から小言をもらっていた。
そんなある日のこと、突然公爵家から縁談の話が。
シアは公爵家がなぜ自分に縁談など持ち掛けるのかと訝しく思いつつ話を受けると、なんと公爵の後妻として三人の娘の母代わりになれと言われる。
困惑するも、自分へ縁談を持ちかけた理由を聞いて、お節介なシアは嫁ぐこと決めたのだった。
夫になるレオナルドはイケメンなのに無表情で高圧的。三人の娘も二女のアンナを除いて長女のセレナも三女のフィオナもとても反抗的。
そんな中でもお節介パワーを発揮して、前向きに奮闘するシアの物語。
※他投稿サイトにも掲載中
冷徹団長の「ここにいろ」は、騎士団公認の“抱きしめ命令”です
星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー全16話+後日談5話⭐︎
王都最硬派、規律と責任の塊――騎士団長ヴァルド・アークライトは、夜の見回り中に路地で“落とし物”を拾った。
……いや、拾ったのは魔物の卵ではなく、道端で寝ていた少女だった。しかも目覚めた彼女は満面の笑みで「落とし物です!拾ってくださってありがとうございます!」と言い張り、団長の屋敷を“保護施設”だと勘違いして、掃除・料理・当番表作りに騎士の悩み相談まで勝手に開始。
追い出せば泣く、士気は落ちる、そして何より――ヴァルド自身の休息が、彼女の存在に依存し始めていく。
無表情のまま「危ないから、ここにいろ」と命令し続ける団長に、周囲はざわつく。「それ、溺愛ですよ」
騎士団内ではついに“団長語翻訳係”まで誕生し、命令が全部“愛の保護”に変換されていく甘々溺愛コメディ!
天然だと思ったギルド仲間が、実は策士で独占欲強めでした
星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー本編8話+後日談7話⭐︎
ギルドで働くおっとり回復役リィナは、
自分と似た雰囲気の“天然仲間”カイと出会い、ほっとする。
……が、彼は実は 天然を演じる策士だった!?
「転ばないで」
「可愛いって言うのは僕の役目」
「固定回復役だから。僕の」
優しいのに過保護。
仲間のはずなのに距離が近い。
しかも噂はいつの間にか——「軍師(彼)が恋してる説」に。
鈍感で頑張り屋なリィナと、
策を捨てるほど恋に負けていくカイの、
コメディ強めの甘々ギルド恋愛、開幕!
「遅いままでいい――置いていかないから。」
ヤンデレ王子を闇落ちから救ったら愛執まみれの独占欲に囚われました
大江戸ウメコ
恋愛
幼い頃に精霊の祝福である未来視の力が開花し、「夫である第二王子ナハルドに殺される」という己の運命を知った伯爵令嬢ツィーラ。この悲惨な未来を変えるべく、ツィーラは彼を避けようとしたが、ひょんなことから婚約者に選ばれてしまった! ならば、ナハルドが将来闇落ちしないよう、側で彼を支えることを決意する。そんな努力の甲斐あって、ツィーラへの好意を隠さず伝えてくるほど、ナハルドとの関係は良好になった。だけど、彼の並々ならぬ執着心のすべてを、ツィーラはまだ知らなくて――
魔法師団長の家政婦辞めたら溺愛されました【完結】
iru
恋愛
第19回 恋愛小説大賞エントリーしています。ぜひ1票お願いします。
小説家になろうですでに完結済みの作品です。よければお気に入りブックマークなどお願いします。
両親と旅をしている途中、魔物に襲われているところを、魔法師団に助けられたティナ。
両親は亡くなってしまったが、両親が命をかけて守ってくれた自分の命を無駄にせず強く生きていこうと決めた。
しかし、肉親も家もないティナが途方に暮れていると、魔物から助けてくれ、怪我の入院まで面倒を見てくれた魔法師団の団長レオニスから彼の家政婦として住み込みで働かないと誘われた。
魔物から助けられた時から、ひどく憧れていたレオニスの誘いを、ティナはありがたく受ける事にした。
自分はただの家政婦だと強く言い聞かせて、日に日に膨らむ恋心を抑え込むティナだった。
一方、レオニスもティナにどんどん惹かれていっていた。
初めはなくなった妹のようで放っては置けないと家政婦として雇ったが、その健気な様子に強く惹かれていった。
恋人になりたいが、年上で雇い主。
もしティナも同じ気持ちでないなら仕事まで奪ってしまうのではないか。
そんな思いで一歩踏み出せないレオニスだった。
そんな中ある噂から、ティナはレオニスの家政婦を辞めて家を出る決意をする。
レオニスは思いを伝えてティナを引き止めることができるのか?
両片思いのすれ違いのお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる