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014 黒き疾風のごとく
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その街の名はアルテンと言った。
かつてこの地に住んでいた豪族がその名を持っていたからそのまま街の名となった。
何の変哲も無い街だが、ここはかつてシュラを一時期引き取っていた男爵の管理する街だった。
シトリー男爵。彼はこの地を任されたが元々は騎士からの成り上がり貴族でまだ男爵位を得たばかりだった。
妻たちはどちらも同じ位を持つ男爵家から嫁いで来ていた。
だが、その妻達は男爵が与り知らぬところで熾烈な争いを繰り広げていた。
実際には正妻であるシェリルが側室であるマイラに嫉妬して子供たちを巻き込んだ争いを勝手に仕掛けているに過ぎない。
だが、その影響は確かに子供たちにも波及していた。
シェリルの息子で次期男爵となる予定のヨハンはその地位に胡坐をかき権力を振りかざす横暴な少年に育っていた。
その逆にマイラの息子であるフェルトは正妻に虐げられて育ったためかなり臆病ではあるが優しい少年となっていた。
「洗礼式ですか?」
首を傾げるフェルトにシトリー男爵は頷いた。
「そうだ。学院に行く事になる前に洗礼式を受けるのが慣わしだ。15になったお前は王都でそれを受けねばならん。」
「では、支度をせねばなりませんね。」
にっこりと微笑んで息子の成長を喜んでいるのはシトリー男爵の側室であるマイラだ。
生まれたばかりの頃は体が弱く大きく慣れるのか心配されていたのだが、ある日を境にフェルトは見違えるほど健康になったのだ。
こうして王都に行く事になったシトリー男爵と息子のフェルト。
そしてマイラがそれに付き添う形で出かける事となる。
だが、それを快く思って居ない者たちが居た。
「洗礼式に間に合わないようにすればフェルトの評判は落ちて息子が男爵を継ぐのが確実になるでしょう。だから、お願いよ。」
「しかし、それは……。」
ばれれば恐らく男は唯では済まない。
それが分かっているのに言葉を上手く紡げない。
「今更何を言うの?あなたはすでにあの時から私の元でしか生きてはいけないわ。」
そう、男が男爵の妻に手を出した時点で運命は決まっていたようなものだ。
ましてやかつて預かっていた生まれたばかりの赤子を町に捨てるということまで仕出かしてしまった。
後で王族であった可能性を示唆された男もシェリルも沈黙する以外に方法は無かった。
そう、彼らはすでに一蓮托生。ばれれば命は無い。
「……分かりました。奥様、俺に任せてください。」
元々男には選択肢は無い。
ばれれば命は無いが、ばれなければどうと言うことは無いのだ。
――――…
街を歩き回って話し声などに耳を傾ければ、この地を管理している男爵の息子の話がぼろぼろと出てくる。
金を踏み倒したとか、女性を無理やり連れて行ったとか。
典型的な悪役の道を走っているらしい男爵家の後継はどうやら駄目な貴族の模範のような人物らしい。
シュラはそういった噂話を集めながら今後の活動の方向を決める。
だが、男爵が悪いのかと言うとそういう感じではなく、どうやら正妻が苛烈な性格でそれを息子も継いでいる。
簡単に言うとそういう事らしい。
金を隠し持っているわけでもない彼らをどうこうする事はシュラの予定には無い。
困っている人を助けるのに盗むのはあくまで被害をもたらし私腹を肥やしている者だけだ。
人柄までどうにかできるものではない。
この街では大した仕事はなさそうだ。
そう判断したシュラは念の為にと酒場へ向かった。
「この金でやって欲しいことがある。」
その声を聞いて思わずその人物を店の中で探してしまった。
店の奥で男が二人、シュラはその声に聞き覚えがあった。
かつてシュラが預けられていた家から連れ出した男の声。
この街にシュラを捨てた男の声だ。
店の適当な席で軽く注文をしつつ会話を盗み聞きする。
「だからいくら金を詰まれても…相手は……貴族なんだろう?」
「だが、これだけあれば遊んで暮らせるくらいの金にはなる。ただし、最後まで仕事をやり遂げてからだが。」
「………。」
ごくりと男がつばを飲む。
袋に詰められた大金を見て目の色が変わったのが依頼している男に伝わる。
「難しいことじゃない。ただ、馬車を襲って動けなくしてくれるだけで良い。そうすればこの金はお前のものだ。」
「動けなくするだけでいいんだな?」
「そうだ。簡単だろう?何も人を殺せと言っているんじゃない。馬車を壊して足止めしろと言っているだけだ。」
「……分かった。やるよ。金の受け渡しはどうする。」
「馬車には俺も護衛として付いていく予定だ。金は成功を見届けてその時に渡す。」
「いいだろう。必ず成功させてやる。だが、何のためにこんな事を?」
「奥様は息子の地位を磐石な物にしたいのだ。その為に弟は邪魔な存在。わかるだろ?」
「遅れるとそれが叶うって言うのか?貴族の考える事はわかんねぇな。」
「考える必要は無い。目的を果たしてくれればそれでいいのさ。この街道を通って行く予定だ。明日、朝から準備して昼前にはここを通る。そこを襲えばいい。」
「分かった。任せてくれ。」
そう言って二人は握手して会計を済ますと出て行った。
会話を聞いていたシュラはその内容を考えていた。
確かあの時も奥様がとかなんとか言っていた。
つまり男爵の正妻がその奥様と言うので間違いはなさそうだ。
と言うことは、一時期自分を預かってくれた女性は教われる事になる弟の母親と言うことだ。
少しの間とは言え世話になった相手が愚かな女の都合で振り回されると考えると腹立たしくなってくる。
弟というのは共に過ごしたあの赤子の事だろう。
シュラは以前に受けた恩を返す時だと考えた。
わずかな時間であったが確かな温もりも感じていたからだ。
ターゲットはさっきの男が持つお金。
成功報酬を盗む事。
ついでに馬車を襲う男を止めて一石二鳥といこう。
段取りを考えてからシュラは酒場を後にした。
仲間と共に目的を遂げる。
昼間にはなるが黒狼盗賊団の仕事として準備の開始だ。
もしもの時のためも考えていくつか予防線を張る必要もあるのだから。
――――…
その日は朝から男爵は2番目の息子と側室を連れて馬車で移動していた。
昼過ぎになるとアルテンの街を通って街道へ出る。
王都への道だ。がたごとと揺れる馬車の中、景色はゆっくりと変化して行く。
林の近くを通った時にふと男爵は妙な胸騒ぎに駆られた。
かつては騎士として武勲をあげていた男だ。
そういった事から離れて久しいが勘が危険を告げていた。
だが、男爵はその感覚を気のせいだと気付かずに予兆を見逃してしまった。
それが男爵にとって1つの失敗。
馬の嘶きを聞いて馬車が唐突に止まる。
外では護衛たちが争う音が聞こえてきた。
さすがにそこまでなると男爵も気が付く。
武器を持って馬車を出ようとした時には周りを囲まれ身動きが取れない状態だった。
突きつけられた剣に抗う術は無い。
騎士あがりではあるが元は平民。彼に魔法の才は無い。
全員が膝を付いて縛られて襲撃者たちは馬車の中身を物色している。
明らかに素人であるのにここまで簡単にやられてしまうとは何たる事だ。
男爵は事切れた護衛の男数名を見て冥福を祈る。
馬車を操っていた護衛唯一人を除いて命を落としてしまった。
これは先ほどの予兆を見過ごした自分の責だ。
男爵は男たちのリーダーらしき男に何とか息子と妻を助けてくれるように嘆願しようとした時だった。
獣の唸り声が聞こえてその姿を見た襲撃者たちが我先にと逃げ出そうとする。
だが、その動きよりも早く黒き一陣の風が駆け抜けた。
ばたばたと倒れる男たち。
そしてリーダーらしき男は青い髪を持つ男に一気に取り押さえられる。
そして手際よく縄を使って男を縛っていく茶髪で身軽そうな男と、年配の老人、そしてそれを補佐する金髪のひ弱そうな男。
その周囲を警戒する大剣を担いだ赤茶色の髪を持つ男と、深緑の髪で剣を持つ男が男爵の前に立っていた。
かつてこの地に住んでいた豪族がその名を持っていたからそのまま街の名となった。
何の変哲も無い街だが、ここはかつてシュラを一時期引き取っていた男爵の管理する街だった。
シトリー男爵。彼はこの地を任されたが元々は騎士からの成り上がり貴族でまだ男爵位を得たばかりだった。
妻たちはどちらも同じ位を持つ男爵家から嫁いで来ていた。
だが、その妻達は男爵が与り知らぬところで熾烈な争いを繰り広げていた。
実際には正妻であるシェリルが側室であるマイラに嫉妬して子供たちを巻き込んだ争いを勝手に仕掛けているに過ぎない。
だが、その影響は確かに子供たちにも波及していた。
シェリルの息子で次期男爵となる予定のヨハンはその地位に胡坐をかき権力を振りかざす横暴な少年に育っていた。
その逆にマイラの息子であるフェルトは正妻に虐げられて育ったためかなり臆病ではあるが優しい少年となっていた。
「洗礼式ですか?」
首を傾げるフェルトにシトリー男爵は頷いた。
「そうだ。学院に行く事になる前に洗礼式を受けるのが慣わしだ。15になったお前は王都でそれを受けねばならん。」
「では、支度をせねばなりませんね。」
にっこりと微笑んで息子の成長を喜んでいるのはシトリー男爵の側室であるマイラだ。
生まれたばかりの頃は体が弱く大きく慣れるのか心配されていたのだが、ある日を境にフェルトは見違えるほど健康になったのだ。
こうして王都に行く事になったシトリー男爵と息子のフェルト。
そしてマイラがそれに付き添う形で出かける事となる。
だが、それを快く思って居ない者たちが居た。
「洗礼式に間に合わないようにすればフェルトの評判は落ちて息子が男爵を継ぐのが確実になるでしょう。だから、お願いよ。」
「しかし、それは……。」
ばれれば恐らく男は唯では済まない。
それが分かっているのに言葉を上手く紡げない。
「今更何を言うの?あなたはすでにあの時から私の元でしか生きてはいけないわ。」
そう、男が男爵の妻に手を出した時点で運命は決まっていたようなものだ。
ましてやかつて預かっていた生まれたばかりの赤子を町に捨てるということまで仕出かしてしまった。
後で王族であった可能性を示唆された男もシェリルも沈黙する以外に方法は無かった。
そう、彼らはすでに一蓮托生。ばれれば命は無い。
「……分かりました。奥様、俺に任せてください。」
元々男には選択肢は無い。
ばれれば命は無いが、ばれなければどうと言うことは無いのだ。
――――…
街を歩き回って話し声などに耳を傾ければ、この地を管理している男爵の息子の話がぼろぼろと出てくる。
金を踏み倒したとか、女性を無理やり連れて行ったとか。
典型的な悪役の道を走っているらしい男爵家の後継はどうやら駄目な貴族の模範のような人物らしい。
シュラはそういった噂話を集めながら今後の活動の方向を決める。
だが、男爵が悪いのかと言うとそういう感じではなく、どうやら正妻が苛烈な性格でそれを息子も継いでいる。
簡単に言うとそういう事らしい。
金を隠し持っているわけでもない彼らをどうこうする事はシュラの予定には無い。
困っている人を助けるのに盗むのはあくまで被害をもたらし私腹を肥やしている者だけだ。
人柄までどうにかできるものではない。
この街では大した仕事はなさそうだ。
そう判断したシュラは念の為にと酒場へ向かった。
「この金でやって欲しいことがある。」
その声を聞いて思わずその人物を店の中で探してしまった。
店の奥で男が二人、シュラはその声に聞き覚えがあった。
かつてシュラが預けられていた家から連れ出した男の声。
この街にシュラを捨てた男の声だ。
店の適当な席で軽く注文をしつつ会話を盗み聞きする。
「だからいくら金を詰まれても…相手は……貴族なんだろう?」
「だが、これだけあれば遊んで暮らせるくらいの金にはなる。ただし、最後まで仕事をやり遂げてからだが。」
「………。」
ごくりと男がつばを飲む。
袋に詰められた大金を見て目の色が変わったのが依頼している男に伝わる。
「難しいことじゃない。ただ、馬車を襲って動けなくしてくれるだけで良い。そうすればこの金はお前のものだ。」
「動けなくするだけでいいんだな?」
「そうだ。簡単だろう?何も人を殺せと言っているんじゃない。馬車を壊して足止めしろと言っているだけだ。」
「……分かった。やるよ。金の受け渡しはどうする。」
「馬車には俺も護衛として付いていく予定だ。金は成功を見届けてその時に渡す。」
「いいだろう。必ず成功させてやる。だが、何のためにこんな事を?」
「奥様は息子の地位を磐石な物にしたいのだ。その為に弟は邪魔な存在。わかるだろ?」
「遅れるとそれが叶うって言うのか?貴族の考える事はわかんねぇな。」
「考える必要は無い。目的を果たしてくれればそれでいいのさ。この街道を通って行く予定だ。明日、朝から準備して昼前にはここを通る。そこを襲えばいい。」
「分かった。任せてくれ。」
そう言って二人は握手して会計を済ますと出て行った。
会話を聞いていたシュラはその内容を考えていた。
確かあの時も奥様がとかなんとか言っていた。
つまり男爵の正妻がその奥様と言うので間違いはなさそうだ。
と言うことは、一時期自分を預かってくれた女性は教われる事になる弟の母親と言うことだ。
少しの間とは言え世話になった相手が愚かな女の都合で振り回されると考えると腹立たしくなってくる。
弟というのは共に過ごしたあの赤子の事だろう。
シュラは以前に受けた恩を返す時だと考えた。
わずかな時間であったが確かな温もりも感じていたからだ。
ターゲットはさっきの男が持つお金。
成功報酬を盗む事。
ついでに馬車を襲う男を止めて一石二鳥といこう。
段取りを考えてからシュラは酒場を後にした。
仲間と共に目的を遂げる。
昼間にはなるが黒狼盗賊団の仕事として準備の開始だ。
もしもの時のためも考えていくつか予防線を張る必要もあるのだから。
――――…
その日は朝から男爵は2番目の息子と側室を連れて馬車で移動していた。
昼過ぎになるとアルテンの街を通って街道へ出る。
王都への道だ。がたごとと揺れる馬車の中、景色はゆっくりと変化して行く。
林の近くを通った時にふと男爵は妙な胸騒ぎに駆られた。
かつては騎士として武勲をあげていた男だ。
そういった事から離れて久しいが勘が危険を告げていた。
だが、男爵はその感覚を気のせいだと気付かずに予兆を見逃してしまった。
それが男爵にとって1つの失敗。
馬の嘶きを聞いて馬車が唐突に止まる。
外では護衛たちが争う音が聞こえてきた。
さすがにそこまでなると男爵も気が付く。
武器を持って馬車を出ようとした時には周りを囲まれ身動きが取れない状態だった。
突きつけられた剣に抗う術は無い。
騎士あがりではあるが元は平民。彼に魔法の才は無い。
全員が膝を付いて縛られて襲撃者たちは馬車の中身を物色している。
明らかに素人であるのにここまで簡単にやられてしまうとは何たる事だ。
男爵は事切れた護衛の男数名を見て冥福を祈る。
馬車を操っていた護衛唯一人を除いて命を落としてしまった。
これは先ほどの予兆を見過ごした自分の責だ。
男爵は男たちのリーダーらしき男に何とか息子と妻を助けてくれるように嘆願しようとした時だった。
獣の唸り声が聞こえてその姿を見た襲撃者たちが我先にと逃げ出そうとする。
だが、その動きよりも早く黒き一陣の風が駆け抜けた。
ばたばたと倒れる男たち。
そしてリーダーらしき男は青い髪を持つ男に一気に取り押さえられる。
そして手際よく縄を使って男を縛っていく茶髪で身軽そうな男と、年配の老人、そしてそれを補佐する金髪のひ弱そうな男。
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