乙女ゲームに転生したらチートだったけど平凡に生きたいのでとりあえず悪役令息付きの世話役になってみました。

これは彼との出会い

1.平民だった俺は

転生したこの世界は魔法が使えるらしい。

安全管理上12歳になった子供は教会で魔力測定を行い、一定以上なら魔法学校に、ほとんどないか全くないならそのまま家の手伝いをする。

魔法が使える方が便利だし、学ぶ機会もある。上手く行けば役職につく場合もある。しかし、役職に着いた親から魔力もちがでるのがほとんど。平民は平民のまま魔力をもたず家を継ぐのが当たり前。
 たぶん遺伝的なものだろう。

だが、俺は違った。平民でありながら魔力もちだった。


稀にある事だから問題ではない。その後が問題なのだ。

「この以上な量の魔力！！この子は神童じゃ。」


こんなチートいらない！

俺は平民として生きたかったのに!!!!!!


「た、確かに…この子は幼い時から不思議な雰囲気を纏っておりました。」

いや、心は20歳なので10歳にも満たない奴らとつるむ気にならなかっただけだし…

「教えてもないのに読み書きまでできています！」

そりゃ看板やら地図を見てたら読めるようになるわ…

『りょっ領主様に収めなければｯｯっ』

俺は生贄かなんかか――!!!!!