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第10章:文化祭
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赤とんぼが校庭を飛び交い、鰯雲が空いっぱいに広がる。
心地よい秋が訪れていた。
愛瀬が、ツカツカと教室に入ってきた。
「お前ら、重要な話がある。さっき校長から三年の先生方に
話があった。今年は三年の文化祭は中止ということだ」
生徒から
「えー楽しみにしていたのに」
「なんでなんですか」
などの声が上がる。
愛瀬は
「まぁ、最後まで聞いてくれ、今まで3年生も自分たちの催しを
文化祭で出していたが、これはなくし、受験勉強に充てる時間を
増やす』との事だ。
他学年の催しや、合唱、球技大会は前の通りとなった。
生徒から
「それだったいいか」
「確かに催しの準備大変だもなぁ」
との声。
愛瀬は続けて
「文化祭の後には期末試験があるが、今回君たち3年生は
期末試験前に進路指導が追加となった」
「来週から順次行うので、最終的な進路をご両親と相談し、
面接に挑むこと」
と伝えた。
文化祭当日
資料室にて
沢井は一人で自分が担当しているレイアウトの些細な修正に
気づき作業していた。
そこに松岡が現れた。
「沢井さん今日は予定になっていないと思うけど」
「下駄箱にメモがあったから、来てみた」
「うん、ちょっと手直しがしたくて。」
「じゃあ、手伝うよ」
作業が終わると、松岡が沢井言った
「実は沢井さんを探していたんだ。一緒に文化祭回らない?」
沢井は瞳を輝かせながら、
「うん。嬉しい」
と返事した。その笑顔に、松岡は何故か照れてしまった。
「1、2年生の催し見に行くの?」
と尋ねた。
「愛瀬が『先生が文化祭を催していないのはおかしい」
「まして音楽は文化の中心だぞ」
と言って、
「『愛瀬 特別フォークライブ』を顧問室でやる!って張り切っているんだ」
沢井はニコッと笑って言った
「あら、張り切っているの。ガラガラじゃ可哀想!行ってあげなきゃ。」
と言い、
「松岡くん、行こうよ」
と振り返って部屋を出て行った。
顧問室には、由紀江先生と数人の生徒が既に入っていた。
二人を見かけると
「よく、きてくれた先生は嬉しいぞ」
と言い、由紀江先生の横の席に二人を案内した。
「由紀江先生にこの前の花火でのことを話したら、ぜひ私にも
聞かせてくださいと」
言われた。俺の特別ライブだ。
「よろしく」
愛瀬が歌い始めた。
意外なことに、ビートルズやサイモンとガーファンクルの曲など、
普段とは違う選曲だった。歌い終わると、顧問室で聞いていた
みんなが立ち上がって、拍手。満更でもなさそうな顔で
「ありがとう」
とお辞儀をした。
松岡は愛瀬の歌を聴きながら、ずっと沢井の横顔を見ている
自分に気づいた。
歌が終わり沢井が振り向いてキラキラした瞳で
「愛瀬先生の歌聞けてよかった!明日から勉強頑張ろう」
と言う沢井の顔をまぶしげに見ていた。
バス停まで、沢井と歩く。
別れ際
「じゃあ、気をつけてね。明日…」
沢井が
「明日なに?」
と屈託のない顔で聞いてきた。
「明日は晴れるといいね!」
と慌ててて取り繕った。
「うん。そうだね。今日は誘ってくれてありがとう」
っと言ってバスに乗り込む
沢井を見送りながら
「明日、デートに誘おうとしていた。」
と気づいた松岡だった。
心地よい秋が訪れていた。
愛瀬が、ツカツカと教室に入ってきた。
「お前ら、重要な話がある。さっき校長から三年の先生方に
話があった。今年は三年の文化祭は中止ということだ」
生徒から
「えー楽しみにしていたのに」
「なんでなんですか」
などの声が上がる。
愛瀬は
「まぁ、最後まで聞いてくれ、今まで3年生も自分たちの催しを
文化祭で出していたが、これはなくし、受験勉強に充てる時間を
増やす』との事だ。
他学年の催しや、合唱、球技大会は前の通りとなった。
生徒から
「それだったいいか」
「確かに催しの準備大変だもなぁ」
との声。
愛瀬は続けて
「文化祭の後には期末試験があるが、今回君たち3年生は
期末試験前に進路指導が追加となった」
「来週から順次行うので、最終的な進路をご両親と相談し、
面接に挑むこと」
と伝えた。
文化祭当日
資料室にて
沢井は一人で自分が担当しているレイアウトの些細な修正に
気づき作業していた。
そこに松岡が現れた。
「沢井さん今日は予定になっていないと思うけど」
「下駄箱にメモがあったから、来てみた」
「うん、ちょっと手直しがしたくて。」
「じゃあ、手伝うよ」
作業が終わると、松岡が沢井言った
「実は沢井さんを探していたんだ。一緒に文化祭回らない?」
沢井は瞳を輝かせながら、
「うん。嬉しい」
と返事した。その笑顔に、松岡は何故か照れてしまった。
「1、2年生の催し見に行くの?」
と尋ねた。
「愛瀬が『先生が文化祭を催していないのはおかしい」
「まして音楽は文化の中心だぞ」
と言って、
「『愛瀬 特別フォークライブ』を顧問室でやる!って張り切っているんだ」
沢井はニコッと笑って言った
「あら、張り切っているの。ガラガラじゃ可哀想!行ってあげなきゃ。」
と言い、
「松岡くん、行こうよ」
と振り返って部屋を出て行った。
顧問室には、由紀江先生と数人の生徒が既に入っていた。
二人を見かけると
「よく、きてくれた先生は嬉しいぞ」
と言い、由紀江先生の横の席に二人を案内した。
「由紀江先生にこの前の花火でのことを話したら、ぜひ私にも
聞かせてくださいと」
言われた。俺の特別ライブだ。
「よろしく」
愛瀬が歌い始めた。
意外なことに、ビートルズやサイモンとガーファンクルの曲など、
普段とは違う選曲だった。歌い終わると、顧問室で聞いていた
みんなが立ち上がって、拍手。満更でもなさそうな顔で
「ありがとう」
とお辞儀をした。
松岡は愛瀬の歌を聴きながら、ずっと沢井の横顔を見ている
自分に気づいた。
歌が終わり沢井が振り向いてキラキラした瞳で
「愛瀬先生の歌聞けてよかった!明日から勉強頑張ろう」
と言う沢井の顔をまぶしげに見ていた。
バス停まで、沢井と歩く。
別れ際
「じゃあ、気をつけてね。明日…」
沢井が
「明日なに?」
と屈託のない顔で聞いてきた。
「明日は晴れるといいね!」
と慌ててて取り繕った。
「うん。そうだね。今日は誘ってくれてありがとう」
っと言ってバスに乗り込む
沢井を見送りながら
「明日、デートに誘おうとしていた。」
と気づいた松岡だった。
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