8 / 25
第八話
しおりを挟む
第八話
日の光を反射したのは、外套の金具だった。そこには、リットランド王家の紋章である竜と乙女が彫られていた。
「あぁ? なんで‥‥って、その恰好、フレスんとこの聖女か」
聖女は基本的に国の外へは出られない。なので、私はこの方と会った事は無い。
だが、聖女のみが着る事の出来る服というのもあり、それは万国共通で白地に金糸と決まっている。まさに、私が今着ている服なのだ。しかも、国の紋章入り。
こんな所で自分の着る物に対する無頓着さが仇になるとは!
「メルリアと申します」
「メルリアか。俺はもう引退したんでね。かたっ苦しいのはいい」
引退? そんな話は‥‥あったとして、こんな所では知る術も無い。
私がここに来てから約一月が経つ。
「ですが」
引退したと言うのが本当でも、王族には変わりない。
「そうだなぁ‥‥俺の事はジルとでも呼んでくれ」
ジルフリート・リットランドで、ジル‥‥呼べるか!
「リットランド国王陛下」
「ジル」
何故か一歩ずつ近づいて来る陛下に、思わず逃げ腰になる。
「陛下」
「元、だな」
「‥‥ジルフリート様」
「もう一声」
私が一歩下がると、私の二歩分の歩幅で近付いて来る。
「‥‥ジル、様」
「まぁ、今はそれごふっ⁉」
もう一歩近づこうとしたジル様の側面と横腹に、それぞれ白い毛玉がめり込んだ。
「シャー『メェに何しやがる、この変態爺』!」
「ピ! ピヨ! ピヨ『メェちゃんに手出したら、許さないんだから』!」
顔にピヨさん。脇腹にシロさんでした。そして、ジル様の両足にはそれぞれノルさんとノアさんが飛び蹴りを‥‥あまり効果は無いようですが、ほっこりします。
「な、なんだぁ? フレスの聖女様には随分と可愛らしい騎士隊が付いてるんだな」
可愛らしいと言われたのが嫌だったのか、シロさんとピヨさんが元の大きさに戻り、ジル様から私を隠してしまいました。
「おっと‥‥これは、これは」
「グルルルル」
ジル様の焦ったような声と、竜の心なしか怯えたような唸り声が聞こえました。
「お二人とも、ありがとうございます。大丈夫ですよ」
二人の背中をそっと撫でると、二人は渋々と言った感じで小さくなってくださいました。
そして、ピヨさんは私の右肩の上に乗り、シロさんは私の足元に座りました。
「すまん、すまん。この島には何度も来ているが、人に会ったのは初めてだったからつい、な」
「何度も?」
ここは不可侵条約でどの国も手が出せないはず。
そんな私の考えを察したのか、ジル様は右の口角だけを上げ、悪そうな顔でニヤリと笑った。
「国としては手を出してないぞ? 息抜きとして相棒とちょ~っと遊びに来てただけだ。その時にここで休ませてもらってたから、いつもの様に来たんだが‥‥」
「私がいた、と」
「そうだな」
相棒と言うのは、竜の事だろう。
竜は生涯ただ一人しかその背に乗せる事はない。竜が人を選ぶと聞いている。
その為、リットランドの王国騎士団騎竜隊は他の隊と比べて少数精鋭だとか。
まぁ、なりたいと思ってなれるものでもない。竜が選ぶのだから。
「‥‥っぷしょい!」
ジル様がくしゃみをした。
ここまで竜で飛んで来たのなら、身体も冷えてしまっているだろう。
「ここでは余計に冷えてしまいます。良ければ、中へどうぞ」
風邪でも引かれたら、首と胴がさようならしそうだ。
このテラスは陽当たりが良いが、同時に風通しもかなり良い。
「中?」
「竜は流石に無理ですが」
中がある事を知らないのか。
この大きなガラスは、中から見ると普通のガラスだが、外からは茶色い壁に見える‥‥私もこれを始めて知った時は、異世界人とは本当にとんでもない存在なのだと驚いた。
ぱっと見入り口などないが、よく見ると紋章が描かれた部分があり、その紋章に魔力を流す事で一部分だけガラスが消える。しかも、登録した者の魔力しか感知しない。
シロさん達が出てこられたのは、彼等の魔力も登録してあるからだ。トウドウさんも動物を飼っていたのか、下の方にも紋章が描かれていて、シロさん達はそこから出入りが自由である。
「どうぞ」
入り口を開けると、ジル様はポカンと口を開けた。気持ちはとても分かります。
「こいつは凄い‥‥」
ジル様はゴーグルを取ると、まじまじとガラスを触ってみたり顔を近付けたりし始めた。
私が一歩中へ入ると、初めてちゃんとジル様の顔が見られた。
背は私よりも頭二つ分程に高く、こげ茶色の髪が日に当たってキラキラとして見える。少し垂れた双眼は濃い蜂蜜色で、甘そうだと思ってしまった。
リットランドの国王は美丈夫だと聞いた事がある。だが、側室どころか正妃もおらず、独り身。その為、王弟の子が王太子になっている。
実は隠し子が百人いるとか、男色だとか‥‥城のメイド達が楽しそうに話しているのを聞いた気がする。
「ニャァ『腹減った』」
「ピヨ~『私も~』」
「そう言えば、皆さんのご飯がまだでしたね。少々お待ちください」
いつもの具沢山スープを温めていると、視線を感じた。
「申し訳ございません。そちらにお座りください。今、温かいお茶を」
ジル様の事をすっかり忘れていました。
慌てて湯を沸かそうとヤカンをコンロにかけたが、まだ視線を感じる。
「あの‥‥私を見ていても、湯は早く沸きませんが」
「いや、女性が台所に立つ姿ってのは、良いもんだなと思ってな」
うわ~‥‥この顔この声で、数多の女性を泣かせてきたのだろう‥‥。
それとも、物珍しいだけだろうか。国王ともなれば、城の厨房に入る事などないだろうし。
そう言えば、高価そうな茶器があったような‥‥。棚を開けると、目当ての物を見つけた。
ふむ‥‥届かぬ。トウドウさんは、背の高い方だったのだろうか。踏み台を取りに行こうとすると、直ぐ後ろから声が聞こえてきた。
「これか?」
背中がソワっとする。背後を取られるなんて、何時ぶりか。
触れるか触れないかの距離に、妙に落ち着かない。
「随分と仰々しいな。俺は‥‥コレの方が好みだな」
ジル様が取り出したのは、何の装飾も絵も無いカップだった。
「ですが、王族の方にお出しするような物では」
「ここは原初の島だろう? 不可侵領域に王族がいたら駄目だ」
「はぁ」
「ここにいるのは、ただのジルって事で」
まるで少年の様に、だがほんの少しの大人の色香を混ぜて笑うジル様に「否」とは言えなかった。
自分の事は後でいいと言うジル様の言葉に甘え、シロさん達のご飯を出した後、二人分のお茶を入れて出した。
「毒見は必要ですか?」
「毒見? 随分と古い風習を出したな」
「古い、ですか?」
「昔はあったらしいが、毒消しの魔道具が作られてからは無くなったな」
ジル様は何の躊躇もなく、ミク入りのお茶を一口飲んだ。
確かに王族は勿論、貴族の中にもそう言った魔道具を身に着けている者はいます。その上、ある程度の毒は幼い頃から身体を慣らし、効かない様にすると聞いた事があります。
私も毒は効きません。「どんな毒がどんな症状なのか、その身で覚えろ!」と、師匠の教えで‥‥背中に嫌な汗が‥‥。
「身体を毒に慣らした上に魔道具があるのに、未だそんな事をしているのは余程慎重か悪趣味な者だろうな」
「悪趣味」
「毒見役は、毒に慣らしていない者がなる。自分に盛られた自分には効かない毒を、確実に効く他人に食べさせるなんて悪趣味以外の何物でもないだろう」
ごもっとも。だが、フレスの王侯貴族は必ず毒見を通していたはず。
「それに、毒殺なんて回りくどい事せず、刺客を使った方が余程効率がいい。例えば‥‥美人を使った色仕掛け、とか?」
「? それはそれで古い手ではありますね」
この時、ジルフリートはメルリアの事を自分に向けられた刺客だと疑っていた。
国王とは言え、全ての聖女の顔を知っているわけではない。彼女がフレスの聖女だと思ったのも、着ている服装から見ただけだった。
気晴らしと言って竜と飛ぶ事は城の者ならばわりと知れている。だが、この島に来ている事は誰にも言っていない。だが、情報と言うのはどこから漏れるか分からない。
尾行するにも、竜に乗れなければ不可能だ。追尾の魔法?
どのような方法か、聖女の服を着せたのは何故か。油断をさそう為? この島でなら、漂流者を装った方がまだ分かる。
色々と考えた結果‥‥面倒になった。
彼女が刺客なら、それはそれで面白い。
日の光を反射したのは、外套の金具だった。そこには、リットランド王家の紋章である竜と乙女が彫られていた。
「あぁ? なんで‥‥って、その恰好、フレスんとこの聖女か」
聖女は基本的に国の外へは出られない。なので、私はこの方と会った事は無い。
だが、聖女のみが着る事の出来る服というのもあり、それは万国共通で白地に金糸と決まっている。まさに、私が今着ている服なのだ。しかも、国の紋章入り。
こんな所で自分の着る物に対する無頓着さが仇になるとは!
「メルリアと申します」
「メルリアか。俺はもう引退したんでね。かたっ苦しいのはいい」
引退? そんな話は‥‥あったとして、こんな所では知る術も無い。
私がここに来てから約一月が経つ。
「ですが」
引退したと言うのが本当でも、王族には変わりない。
「そうだなぁ‥‥俺の事はジルとでも呼んでくれ」
ジルフリート・リットランドで、ジル‥‥呼べるか!
「リットランド国王陛下」
「ジル」
何故か一歩ずつ近づいて来る陛下に、思わず逃げ腰になる。
「陛下」
「元、だな」
「‥‥ジルフリート様」
「もう一声」
私が一歩下がると、私の二歩分の歩幅で近付いて来る。
「‥‥ジル、様」
「まぁ、今はそれごふっ⁉」
もう一歩近づこうとしたジル様の側面と横腹に、それぞれ白い毛玉がめり込んだ。
「シャー『メェに何しやがる、この変態爺』!」
「ピ! ピヨ! ピヨ『メェちゃんに手出したら、許さないんだから』!」
顔にピヨさん。脇腹にシロさんでした。そして、ジル様の両足にはそれぞれノルさんとノアさんが飛び蹴りを‥‥あまり効果は無いようですが、ほっこりします。
「な、なんだぁ? フレスの聖女様には随分と可愛らしい騎士隊が付いてるんだな」
可愛らしいと言われたのが嫌だったのか、シロさんとピヨさんが元の大きさに戻り、ジル様から私を隠してしまいました。
「おっと‥‥これは、これは」
「グルルルル」
ジル様の焦ったような声と、竜の心なしか怯えたような唸り声が聞こえました。
「お二人とも、ありがとうございます。大丈夫ですよ」
二人の背中をそっと撫でると、二人は渋々と言った感じで小さくなってくださいました。
そして、ピヨさんは私の右肩の上に乗り、シロさんは私の足元に座りました。
「すまん、すまん。この島には何度も来ているが、人に会ったのは初めてだったからつい、な」
「何度も?」
ここは不可侵条約でどの国も手が出せないはず。
そんな私の考えを察したのか、ジル様は右の口角だけを上げ、悪そうな顔でニヤリと笑った。
「国としては手を出してないぞ? 息抜きとして相棒とちょ~っと遊びに来てただけだ。その時にここで休ませてもらってたから、いつもの様に来たんだが‥‥」
「私がいた、と」
「そうだな」
相棒と言うのは、竜の事だろう。
竜は生涯ただ一人しかその背に乗せる事はない。竜が人を選ぶと聞いている。
その為、リットランドの王国騎士団騎竜隊は他の隊と比べて少数精鋭だとか。
まぁ、なりたいと思ってなれるものでもない。竜が選ぶのだから。
「‥‥っぷしょい!」
ジル様がくしゃみをした。
ここまで竜で飛んで来たのなら、身体も冷えてしまっているだろう。
「ここでは余計に冷えてしまいます。良ければ、中へどうぞ」
風邪でも引かれたら、首と胴がさようならしそうだ。
このテラスは陽当たりが良いが、同時に風通しもかなり良い。
「中?」
「竜は流石に無理ですが」
中がある事を知らないのか。
この大きなガラスは、中から見ると普通のガラスだが、外からは茶色い壁に見える‥‥私もこれを始めて知った時は、異世界人とは本当にとんでもない存在なのだと驚いた。
ぱっと見入り口などないが、よく見ると紋章が描かれた部分があり、その紋章に魔力を流す事で一部分だけガラスが消える。しかも、登録した者の魔力しか感知しない。
シロさん達が出てこられたのは、彼等の魔力も登録してあるからだ。トウドウさんも動物を飼っていたのか、下の方にも紋章が描かれていて、シロさん達はそこから出入りが自由である。
「どうぞ」
入り口を開けると、ジル様はポカンと口を開けた。気持ちはとても分かります。
「こいつは凄い‥‥」
ジル様はゴーグルを取ると、まじまじとガラスを触ってみたり顔を近付けたりし始めた。
私が一歩中へ入ると、初めてちゃんとジル様の顔が見られた。
背は私よりも頭二つ分程に高く、こげ茶色の髪が日に当たってキラキラとして見える。少し垂れた双眼は濃い蜂蜜色で、甘そうだと思ってしまった。
リットランドの国王は美丈夫だと聞いた事がある。だが、側室どころか正妃もおらず、独り身。その為、王弟の子が王太子になっている。
実は隠し子が百人いるとか、男色だとか‥‥城のメイド達が楽しそうに話しているのを聞いた気がする。
「ニャァ『腹減った』」
「ピヨ~『私も~』」
「そう言えば、皆さんのご飯がまだでしたね。少々お待ちください」
いつもの具沢山スープを温めていると、視線を感じた。
「申し訳ございません。そちらにお座りください。今、温かいお茶を」
ジル様の事をすっかり忘れていました。
慌てて湯を沸かそうとヤカンをコンロにかけたが、まだ視線を感じる。
「あの‥‥私を見ていても、湯は早く沸きませんが」
「いや、女性が台所に立つ姿ってのは、良いもんだなと思ってな」
うわ~‥‥この顔この声で、数多の女性を泣かせてきたのだろう‥‥。
それとも、物珍しいだけだろうか。国王ともなれば、城の厨房に入る事などないだろうし。
そう言えば、高価そうな茶器があったような‥‥。棚を開けると、目当ての物を見つけた。
ふむ‥‥届かぬ。トウドウさんは、背の高い方だったのだろうか。踏み台を取りに行こうとすると、直ぐ後ろから声が聞こえてきた。
「これか?」
背中がソワっとする。背後を取られるなんて、何時ぶりか。
触れるか触れないかの距離に、妙に落ち着かない。
「随分と仰々しいな。俺は‥‥コレの方が好みだな」
ジル様が取り出したのは、何の装飾も絵も無いカップだった。
「ですが、王族の方にお出しするような物では」
「ここは原初の島だろう? 不可侵領域に王族がいたら駄目だ」
「はぁ」
「ここにいるのは、ただのジルって事で」
まるで少年の様に、だがほんの少しの大人の色香を混ぜて笑うジル様に「否」とは言えなかった。
自分の事は後でいいと言うジル様の言葉に甘え、シロさん達のご飯を出した後、二人分のお茶を入れて出した。
「毒見は必要ですか?」
「毒見? 随分と古い風習を出したな」
「古い、ですか?」
「昔はあったらしいが、毒消しの魔道具が作られてからは無くなったな」
ジル様は何の躊躇もなく、ミク入りのお茶を一口飲んだ。
確かに王族は勿論、貴族の中にもそう言った魔道具を身に着けている者はいます。その上、ある程度の毒は幼い頃から身体を慣らし、効かない様にすると聞いた事があります。
私も毒は効きません。「どんな毒がどんな症状なのか、その身で覚えろ!」と、師匠の教えで‥‥背中に嫌な汗が‥‥。
「身体を毒に慣らした上に魔道具があるのに、未だそんな事をしているのは余程慎重か悪趣味な者だろうな」
「悪趣味」
「毒見役は、毒に慣らしていない者がなる。自分に盛られた自分には効かない毒を、確実に効く他人に食べさせるなんて悪趣味以外の何物でもないだろう」
ごもっとも。だが、フレスの王侯貴族は必ず毒見を通していたはず。
「それに、毒殺なんて回りくどい事せず、刺客を使った方が余程効率がいい。例えば‥‥美人を使った色仕掛け、とか?」
「? それはそれで古い手ではありますね」
この時、ジルフリートはメルリアの事を自分に向けられた刺客だと疑っていた。
国王とは言え、全ての聖女の顔を知っているわけではない。彼女がフレスの聖女だと思ったのも、着ている服装から見ただけだった。
気晴らしと言って竜と飛ぶ事は城の者ならばわりと知れている。だが、この島に来ている事は誰にも言っていない。だが、情報と言うのはどこから漏れるか分からない。
尾行するにも、竜に乗れなければ不可能だ。追尾の魔法?
どのような方法か、聖女の服を着せたのは何故か。油断をさそう為? この島でなら、漂流者を装った方がまだ分かる。
色々と考えた結果‥‥面倒になった。
彼女が刺客なら、それはそれで面白い。
52
あなたにおすすめの小説
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
【完結】赤ちゃんが生まれたら殺されるようです
白崎りか
恋愛
もうすぐ赤ちゃんが生まれる。
ドレスの上から、ふくらんだお腹をなでる。
「はやく出ておいで。私の赤ちゃん」
ある日、アリシアは見てしまう。
夫が、ベッドの上で、メイドと口づけをしているのを!
「どうして、メイドのお腹にも、赤ちゃんがいるの?!」
「赤ちゃんが生まれたら、私は殺されるの?」
夫とメイドは、アリシアの殺害を計画していた。
自分たちの子供を跡継ぎにして、辺境伯家を乗っ取ろうとしているのだ。
ドラゴンの力で、前世の記憶を取り戻したアリシアは、自由を手に入れるために裁判で戦う。
※1話と2話は短編版と内容は同じですが、設定を少し変えています。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
「魔道具の燃料でしかない」と言われた聖女が追い出されたので、結界は消えます
七辻ゆゆ
ファンタジー
聖女ミュゼの仕事は魔道具に力を注ぐだけだ。そうして国を覆う大結界が発動している。
「ルーチェは魔道具に力を注げる上、癒やしの力まで持っている、まさに聖女だ。燃料でしかない平民のおまえとは比べようもない」
そう言われて、ミュゼは城を追い出された。
しかし城から出たことのなかったミュゼが外の世界に恐怖した結果、自力で結界を張れるようになっていた。
そしてミュゼが力を注がなくなった大結界は力を失い……
聖女の私が追放されたらお父さんも一緒についてきちゃいました。
重田いの
ファンタジー
聖女である私が追放されたらお父さんも一緒についてきちゃいました。
あのお、私はともかくお父さんがいなくなるのは国としてマズイと思うのですが……。
よくある聖女追放ものです。
召喚とか聖女とか、どうでもいいけど人の都合考えたことある?
浅海 景
恋愛
水谷 瑛莉桂(みずたに えりか)の目標は堅実な人生を送ること。その一歩となる社会人生活を踏み出した途端に異世界に召喚されてしまう。召喚成功に湧く周囲をよそに瑛莉桂は思った。
「聖女とか絶対ブラックだろう!断固拒否させてもらうから!」
ナルシストな王太子や欲深い神官長、腹黒騎士などを相手に主人公が幸せを勝ち取るため奮闘する物語です。
異世界に行った、そのあとで。
神宮寺あおい@1/23先視の王女の謀発売
恋愛
新海なつめ三十五歳。
ある日見ず知らずの女子高校生の異世界転移に巻き込まれ、気づけばトルス国へ。
当然彼らが求めているのは聖女である女子高校生だけ。
おまけのような状態で現れたなつめに対しての扱いは散々な中、宰相の協力によって職と居場所を手に入れる。
いたって普通に過ごしていたら、いつのまにか聖女である女子高校生だけでなく王太子や高位貴族の子息たちがこぞって悩み相談をしにくるように。
『私はカウンセラーでも保健室の先生でもありません!』
そう思いつつも生来のお人好しの性格からみんなの悩みごとの相談にのっているうちに、いつの間にか年下の美丈夫に好かれるようになる。
そして、気づけば異世界で求婚されるという本人大混乱の事態に!
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる