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第百三十八話 トウモロコシって、美味しいね
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第百三十八話 トウモロコシって、美味しいね
「うわ~‥‥」
畑仕事中、ある一角で手が止まってしまった。
そこは魔界でもらった種と、買った種を植えた場所。
にょきにょきと元気に育ってくれたのには嬉しかったが、見た目が‥‥葉も茎も真っ黒。お城のあの畑で見た時は、もう少し緑がかっていた気がする。ぱっと見黒いんだけど、良く見ると濃い緑もちゃんとある、みたいな。だが、目の前の植物は漆黒と言って良い程に黒い。
「まぁ、元気そうだから良いか」
色が黒いと言うだけで、葉はツヤツヤとしているから大丈夫だろう。種を植えた以上に芽が多い気がするが、きっと気のせいだよね!
そして二週間程が経った頃だった。見事な常闇の群生地が出来上がった。
夏らしい空の下、黒々と光る美味しそう(?)な真っ黒トマト。まるでイクラに漆を塗った様な姿に、さすがの猫達もちょっと引き気味だ。
「食べたら美味しい‥‥はず!」
竹で編んだカゴに、黒いトマト、黒いキュウリ、黒いナス(あ、ちょっと普通に見える)、黒いトウモロコシを収穫。そして別の網目が細かいカゴに、小さな真っ黒いトマトを収穫して入れた。他の野菜よりも育ちが早いみたいだ。
「さて、お味はどうかな」
家の前の川へやって来た。ここには夏用に、野菜を冷やす場所を作ってある。冷蔵庫や魔法でも冷やせるけど、何故かこっちの方が美味しく感じるんだよね。
持って来たカゴを水に沈める。さやさやと優しく流れる水に、キラキラと光る水面。
小さい頃は、この時期になると馬に見立てたキュウリと、牛に見立てたナスを玄関先に置いてお盆の準備をしたものだ。置いた次の日に、キュウリの背中にカブトムシが乗っていて、祖母と一緒に笑ったのを思い出した。
「さすがに、異世界までは無理だろうなぁ」
祖霊を迎えるお盆。お墓の掃除や、灯篭を用意したりしていた。
祖母が亡くなった途端、名ばかりの親戚は家を売り払い、墓じまいまであっという間に終わらせた。祖父母が体調を崩して入院した時には「仕事」を理由に一度も見舞いに来なかったくせに。
「あ~、思い出したらムカついて来た」
自分の両頬をパシパシと叩き、邪念を掃う。
私が異世界にいるなんて、祖父母や両親が知ったらどう思うだろうか? なんとなくだが、「幸せなら良いんじゃない?」とか言って笑ってそうだ。
「トウモロコシでも焼きますか」
鮮度が大切だからね! バター醤油か、シンプルにそのままか。思わずヨダレが‥‥。
急ぎ足で庭へと向かった。
*
「おや、お帰りなさいコウさん」
「ああ。アレは?」
「今は休憩しとります」
「わかった」
あの変な猫と別れ、やっとの思いでヒノモトへと帰って来た。店に入ると、客や店の者で賑わっていた。大店と呼ばれるだけあって場末のすすけた空気は感じないが、この甘ったるい香りが苦手だ。
慣れた足取りで階段を上がり、最奥の部屋へと着いた。
「入るぞ」
一応声を掛けて襖を開くと、目の前に座布団が。軽く避けると、部屋の中から舌打ちが聞こえて来た。
「遅い!」
「あんな適当な指示で、無理を言う」
渡されたのは、殴り書きの様な地図と子供が描いた様な絵だけだった。
部屋へと入り、床に腰を下ろした。目の前には、この店一番と言われるオイラン。この女の酌一つで金が飛ぶ。
「それで?」
「‥‥これで良いか?」
鞄の中から瓶を取り出し、畳の上に置いた。
「ああん、コレ、コレ! きっとあの方も、喜んでくれはる!」
一夜の夢を見せるヨシワラ。この女の見せる夢は極上だと言われているらしい。それが、最近では一人の客に懸想しているとの噂だ。どれほどの上客か‥‥コレがそこまで入れあげる男、か。
「どんなやつなんだ」
「ん~?」
「お前が懸そ」
「お前、だぁ?」
「‥‥姉さん」
「まぁ、良いわ。今のわっちは機嫌が良いから、許してあげる」
これが、極上の夢、ねぇ。口よりも先に手が出るし、自分やヒノモトに害となる者には一切の容赦は無い。殿様でさえ、コレには中々に手を焼くらしいからな。
「そうねぇ‥‥」
うっとりとした顔。
「強く、優しく、わっちを包み込む包容力! 小国が買える程の金に目もくれない無欲さ!」
随分と豪胆な男みたいだな。そんな奴、このヒノモトにだって殿様くらいしか思い当たらない。まさか、殿様か? いや、それは無いな。
「そいつと添い遂げる気か」
「なぁに? お姉様がいなくなると、寂しい?」
そんな訳あるかと、全力で叫んだ。心の中で。正直、さっさと嫁に行ってほしい。
「お傍に行きたい、とは思うけれど‥‥今のまま、わっちに出来うる事であの方のお力になりたい」
うへぇ。傍若無人を体現したようなあの姉が、ねぇ。
「今は、あの方があの方のまま、町を歩ける様にどうするか、ね。ああでも、あのお姿を独り占めしたいとも」
「は?」
「こっちの話。さ、次はこれね」
「おい、俺はさっき帰ったばかりだぞ」
こっちは死にかけたんだ。
「それもそうね。なら、一日あげる」
一日⁉
「‥‥はぁ」
にっこりと笑う姉に、これ以上は何を言っても無駄だ。経験上。
さっさと湯に浸かって、寝たい。
「詳細は後で持って行かせるから」
「はいはい」
森でさ迷うより、この姉の方が余程厄介だ。
部屋を出ると、ふとあの猫の事を思い出した。
「はぁ~。あのスープ、美味かったなぁ」
懐からたばこを取り出し、火を着ける。ため息に混ぜて煙を吐くと、少しだけ頬が緩んだ。
*
「うわっ、うまっ!」
トウモロコシにかぶり付いたジローが叫んだ。
「採りたてだからねぇ。それに、皆が頑張って育ててくれたからね」
コマ達の頭を撫る。
「あい!」
庭にバーベキューコンロを置いて、焼きトウモロコシ! と、鍋もセットして茹でトウモロコシも作っている。私的には、茹でた方が好きだな。プリッとジュワッとがたまらない。
「ん~、美味しい!」
私も一口カプッと行ってみた。すっごい甘い! 半分に切ったトウモロコシが、あっという間に芯だけになった。
「ふぅ‥‥あ、こっちも食べてみようかな」
真っ黒な小さなトマトと一つ、口に放り込んだ。
「わぁ! これも美味しい!」
ふわりとした柔らかい甘みに、角の無い酸味。五、六粒を一緒に食べると、プチプチと口の中で弾けて面白い。
魔族領の種だったから少し心配していたが、毒も無い。島の土でも問題無く育ってくれて良かった。まぁ、駄目だったら品種改良と言う手も考えてあったけど。
「ん? 何だ、その黒いの」
ジローがカゴの中を物珍しそうにのぞき込んだ。
「新しい野菜。美味しいよ」
「へ~! じゃあ、あ~ん」
嬉しそうに目を閉じて口を開けるジロー。なるほど。
小さなトマトを一粒つまみ、人差し指で弾いた。
「ぐふっ⁉」
見事、ジローの口の中へホールインワン!
「どう?」
「げほっ! どうってい‥‥う‥‥ぐふっ」
不思議な事に、ジローがその場にパタリと倒れた。
「え?」
「か、からだが‥‥し、しびれ」
ん~? 私が食べた時は大丈夫だったぞ? トマトを鑑定してみた。
『世界一小さいトマト:トマトの美味しさをギュッと凝縮したような味。ついでに地中の魔力もギュッと凝縮して育つので、慣れないと魔力過多により酔ったり、身体がしびれたりする状態異常が出る』
「あらら」
アイテムポーチからポーションを取り出し、ジローの口へキュポッとな。
「ん、げほっ! はぁ‥‥酷い目にあった」
「う~ん、流石魔族領の野菜。美味しいのになぁ」
もう一度一粒食べてみるが、身体に異常は出ない。まぁ、魔力が上がった感じもしないけど。
食卓に出すのは、品種改良してからだな。
「最近の俺の扱い、酷くない?」
「そんな事‥‥無いよ? ほら、ジローの好きな焼きおにぎり焼いてあげるからさ!」
「ぶ~! ‥‥‥ネギ味噌にしてくれるなら」
「はいはい」
さて、味はそのままに、魔力過多をどうするか‥‥ふふふ、久しぶりに腕がなりますのぉ!
「うわ~‥‥」
畑仕事中、ある一角で手が止まってしまった。
そこは魔界でもらった種と、買った種を植えた場所。
にょきにょきと元気に育ってくれたのには嬉しかったが、見た目が‥‥葉も茎も真っ黒。お城のあの畑で見た時は、もう少し緑がかっていた気がする。ぱっと見黒いんだけど、良く見ると濃い緑もちゃんとある、みたいな。だが、目の前の植物は漆黒と言って良い程に黒い。
「まぁ、元気そうだから良いか」
色が黒いと言うだけで、葉はツヤツヤとしているから大丈夫だろう。種を植えた以上に芽が多い気がするが、きっと気のせいだよね!
そして二週間程が経った頃だった。見事な常闇の群生地が出来上がった。
夏らしい空の下、黒々と光る美味しそう(?)な真っ黒トマト。まるでイクラに漆を塗った様な姿に、さすがの猫達もちょっと引き気味だ。
「食べたら美味しい‥‥はず!」
竹で編んだカゴに、黒いトマト、黒いキュウリ、黒いナス(あ、ちょっと普通に見える)、黒いトウモロコシを収穫。そして別の網目が細かいカゴに、小さな真っ黒いトマトを収穫して入れた。他の野菜よりも育ちが早いみたいだ。
「さて、お味はどうかな」
家の前の川へやって来た。ここには夏用に、野菜を冷やす場所を作ってある。冷蔵庫や魔法でも冷やせるけど、何故かこっちの方が美味しく感じるんだよね。
持って来たカゴを水に沈める。さやさやと優しく流れる水に、キラキラと光る水面。
小さい頃は、この時期になると馬に見立てたキュウリと、牛に見立てたナスを玄関先に置いてお盆の準備をしたものだ。置いた次の日に、キュウリの背中にカブトムシが乗っていて、祖母と一緒に笑ったのを思い出した。
「さすがに、異世界までは無理だろうなぁ」
祖霊を迎えるお盆。お墓の掃除や、灯篭を用意したりしていた。
祖母が亡くなった途端、名ばかりの親戚は家を売り払い、墓じまいまであっという間に終わらせた。祖父母が体調を崩して入院した時には「仕事」を理由に一度も見舞いに来なかったくせに。
「あ~、思い出したらムカついて来た」
自分の両頬をパシパシと叩き、邪念を掃う。
私が異世界にいるなんて、祖父母や両親が知ったらどう思うだろうか? なんとなくだが、「幸せなら良いんじゃない?」とか言って笑ってそうだ。
「トウモロコシでも焼きますか」
鮮度が大切だからね! バター醤油か、シンプルにそのままか。思わずヨダレが‥‥。
急ぎ足で庭へと向かった。
*
「おや、お帰りなさいコウさん」
「ああ。アレは?」
「今は休憩しとります」
「わかった」
あの変な猫と別れ、やっとの思いでヒノモトへと帰って来た。店に入ると、客や店の者で賑わっていた。大店と呼ばれるだけあって場末のすすけた空気は感じないが、この甘ったるい香りが苦手だ。
慣れた足取りで階段を上がり、最奥の部屋へと着いた。
「入るぞ」
一応声を掛けて襖を開くと、目の前に座布団が。軽く避けると、部屋の中から舌打ちが聞こえて来た。
「遅い!」
「あんな適当な指示で、無理を言う」
渡されたのは、殴り書きの様な地図と子供が描いた様な絵だけだった。
部屋へと入り、床に腰を下ろした。目の前には、この店一番と言われるオイラン。この女の酌一つで金が飛ぶ。
「それで?」
「‥‥これで良いか?」
鞄の中から瓶を取り出し、畳の上に置いた。
「ああん、コレ、コレ! きっとあの方も、喜んでくれはる!」
一夜の夢を見せるヨシワラ。この女の見せる夢は極上だと言われているらしい。それが、最近では一人の客に懸想しているとの噂だ。どれほどの上客か‥‥コレがそこまで入れあげる男、か。
「どんなやつなんだ」
「ん~?」
「お前が懸そ」
「お前、だぁ?」
「‥‥姉さん」
「まぁ、良いわ。今のわっちは機嫌が良いから、許してあげる」
これが、極上の夢、ねぇ。口よりも先に手が出るし、自分やヒノモトに害となる者には一切の容赦は無い。殿様でさえ、コレには中々に手を焼くらしいからな。
「そうねぇ‥‥」
うっとりとした顔。
「強く、優しく、わっちを包み込む包容力! 小国が買える程の金に目もくれない無欲さ!」
随分と豪胆な男みたいだな。そんな奴、このヒノモトにだって殿様くらいしか思い当たらない。まさか、殿様か? いや、それは無いな。
「そいつと添い遂げる気か」
「なぁに? お姉様がいなくなると、寂しい?」
そんな訳あるかと、全力で叫んだ。心の中で。正直、さっさと嫁に行ってほしい。
「お傍に行きたい、とは思うけれど‥‥今のまま、わっちに出来うる事であの方のお力になりたい」
うへぇ。傍若無人を体現したようなあの姉が、ねぇ。
「今は、あの方があの方のまま、町を歩ける様にどうするか、ね。ああでも、あのお姿を独り占めしたいとも」
「は?」
「こっちの話。さ、次はこれね」
「おい、俺はさっき帰ったばかりだぞ」
こっちは死にかけたんだ。
「それもそうね。なら、一日あげる」
一日⁉
「‥‥はぁ」
にっこりと笑う姉に、これ以上は何を言っても無駄だ。経験上。
さっさと湯に浸かって、寝たい。
「詳細は後で持って行かせるから」
「はいはい」
森でさ迷うより、この姉の方が余程厄介だ。
部屋を出ると、ふとあの猫の事を思い出した。
「はぁ~。あのスープ、美味かったなぁ」
懐からたばこを取り出し、火を着ける。ため息に混ぜて煙を吐くと、少しだけ頬が緩んだ。
*
「うわっ、うまっ!」
トウモロコシにかぶり付いたジローが叫んだ。
「採りたてだからねぇ。それに、皆が頑張って育ててくれたからね」
コマ達の頭を撫る。
「あい!」
庭にバーベキューコンロを置いて、焼きトウモロコシ! と、鍋もセットして茹でトウモロコシも作っている。私的には、茹でた方が好きだな。プリッとジュワッとがたまらない。
「ん~、美味しい!」
私も一口カプッと行ってみた。すっごい甘い! 半分に切ったトウモロコシが、あっという間に芯だけになった。
「ふぅ‥‥あ、こっちも食べてみようかな」
真っ黒な小さなトマトと一つ、口に放り込んだ。
「わぁ! これも美味しい!」
ふわりとした柔らかい甘みに、角の無い酸味。五、六粒を一緒に食べると、プチプチと口の中で弾けて面白い。
魔族領の種だったから少し心配していたが、毒も無い。島の土でも問題無く育ってくれて良かった。まぁ、駄目だったら品種改良と言う手も考えてあったけど。
「ん? 何だ、その黒いの」
ジローがカゴの中を物珍しそうにのぞき込んだ。
「新しい野菜。美味しいよ」
「へ~! じゃあ、あ~ん」
嬉しそうに目を閉じて口を開けるジロー。なるほど。
小さなトマトを一粒つまみ、人差し指で弾いた。
「ぐふっ⁉」
見事、ジローの口の中へホールインワン!
「どう?」
「げほっ! どうってい‥‥う‥‥ぐふっ」
不思議な事に、ジローがその場にパタリと倒れた。
「え?」
「か、からだが‥‥し、しびれ」
ん~? 私が食べた時は大丈夫だったぞ? トマトを鑑定してみた。
『世界一小さいトマト:トマトの美味しさをギュッと凝縮したような味。ついでに地中の魔力もギュッと凝縮して育つので、慣れないと魔力過多により酔ったり、身体がしびれたりする状態異常が出る』
「あらら」
アイテムポーチからポーションを取り出し、ジローの口へキュポッとな。
「ん、げほっ! はぁ‥‥酷い目にあった」
「う~ん、流石魔族領の野菜。美味しいのになぁ」
もう一度一粒食べてみるが、身体に異常は出ない。まぁ、魔力が上がった感じもしないけど。
食卓に出すのは、品種改良してからだな。
「最近の俺の扱い、酷くない?」
「そんな事‥‥無いよ? ほら、ジローの好きな焼きおにぎり焼いてあげるからさ!」
「ぶ~! ‥‥‥ネギ味噌にしてくれるなら」
「はいはい」
さて、味はそのままに、魔力過多をどうするか‥‥ふふふ、久しぶりに腕がなりますのぉ!
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