うちの幼馴染がデレすぎてて俺の理性はもう限界。でも毎日が最高に甘いからもうどうでもいいや

静内燕

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第5話(最終話)最高の幼馴染と、永遠の始まり💖

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 あの告白とキスから、数週間が経った。俺と葵の関係性は、幼馴染から恋人へと、確かにステップアップしていた。

 しかし、俺たちの日常に、劇的な変化があったわけではない。

 朝のモーニングコールは相変わらずベッドへのダイブ付きだし、登校中の腕絡みも健在だ。昼食の手作り弁当も、もちろん「あーん」付き。変わったのは、俺たちの意識と、俺の心の中のフィルターが完全に消滅したことだけだ。

「ゆーた、今日の放課後、デートに行かない?」

 今日の昼休み、葵はそう言って、俺の口にハート型の卵焼きを「あーん」してきた。そのヘーゼルカラーの瞳は、以前にも増して輝いている。

「またデートかよ。最近、デートしすぎじゃね?」

「えー! だって、恋人になったんだもん! 恋人同士がデートするのは当たり前でしょ!」

 葵は、ぷくっと頬を膨らませた。その仕草は、以前と変わらず、俺の心を鷲掴みにする。

「それに、ねぇ、ゆーた」

 葵は、さらに俺に顔を近づけ、周囲に聞こえないように小さな声でささやいた。滑らかな髪が、俺の頬をくすぐる。

「恋人になったんだから、もっと、いちゃいちゃしたいんだもん……」

 その言葉に、俺の頬が熱くなる。葵は、以前よりも大胆になった気がする。いや、俺が、そのデレデレを恋人の特権として、享受しているだけなのかもしれない。

「……分かったよ。どこ行くんだ?」

「えへへ! じゃあ、映画見に行こう! ラブコメ映画!」

 葵はそう言って、満面の笑みを浮かべた。その笑顔は、俺にとって、世界で一番愛おしいものになっていた。

 映画館で、俺と葵は、ポップコーンをシェアしながら、ラブコメ映画を鑑賞していた。映画は、主人公の高校生カップルが、初めてのお泊まりデートで緊張する、という甘酸っぱい内容だ。

 映画の中の主人公たちが、ぎこちなく手をつなぐシーン。

「ねぇ、ゆーた」

 葵は、そっと俺の指先に自分の指を絡めてきた。今までは当たり前のように腕を組んでいたが、こうして手だけを繋ぐと、なんだか新鮮でドキドキする。

 映画の次のシーン。主人公がヒロインに、いきなり不意打ちのキスをする。

 葵の体が、びくっと震えるのを感じた。

 俺の隣で、葵の白い頬が、赤く染まっていく。そのプラチナブロンドの横顔は、映画のスクリーンに照らされて、いつも以上に美しく見えた。

「ゆ、ゆーた……」

 葵は、俺に聞こえるか聞こえないかの小さな声で、そう呟いた。

「どうした、葵?」

 俺が尋ねると、葵は繋いでいた俺の手を、両手でぎゅっと握りしめてきた。

「な、なんでもないよ! ただ……映画のヒロインの子が、すごく可愛いなって!」

 そう言うが、葵の瞳は、スクリーンではなく、俺の横顔をじっと見つめていた。その瞳には、熱い期待のようなものが宿っている。

(この流れ……まさか、俺にも不意打ちキスを期待してるのか?)

 俺の心臓は、激しく脈打った。しかし、ここは公共の場だ。

 俺は、葵の頭にそっと手を置くと、その柔らかい髪を優しく撫でた。

「お前の方が、百倍可愛いよ」

 俺がそうささやくと、葵の顔は、さらに真っ赤になった。そして、俺の肩に、そっと自分の頭をもたれかけてきた。

「ふふ、ありがとう、ゆーた。葵もね、ゆーとのことが、世界で一番かっこいいと思ってるよ」

 映画館の暗闇の中、俺たちは、映画の内容よりも、互いの体温と鼓動を感じ合っていた。この密着感は、恋人同士になったからこその最高の特権だ。

 映画が終わると、俺たちは駅前のカフェに移動した。

 カフェの入口で、葵が自然にドアの前で立ち止まる。

「ゆーた?」

 葵が不思議そうに俺を見上げる。

 俺は、葵に優しい笑みを返した。

「恋人同士のデートだろ? 今までは幼馴染だったけど、これからはちゃんとエスコートさせろよ」

 俺は、そう言ってカフェのドアを開け、葵を先に中に入れた。

 葵は、少し驚いたように目を丸くした後、満開のバラのような華やかな笑顔を浮かべた。

「わあ、ゆーた、かっこいい! 葵、すごく嬉しい!」

 葵は、わざとらしくスカートの裾をつまんで、お姫様のように一礼してから店内に入った。そのお茶目な仕草に、俺は思わず吹き出してしまった。

 席に着くと、俺は葵が好きなココアと、自分が飲むコーヒーを注文した。

「映画の主人公たち、可愛かったね! でも、やっぱり、ゆーたと葵の方が、もっとラブラブだよね!」

 葵は、ココアを飲みながら、にこっと笑った。その笑顔は、以前と変わらない、最高の笑顔だった。

「そうだな。俺たちは、最高の幼馴染で、最高の恋人だからな」

 俺がそう言うと、葵は目を丸くして、俺を見上げた。そして、次の瞬間、満開のひまわりのような笑顔を浮かべた。

「うん! そうだね! ゆーたと葵は、最高!」

 帰り道、俺たちは、夕暮れの街を腕を絡めて歩いていた。

「ねぇ、ゆーた」

 葵が、俺の顔を見上げる。

「将来、ゆーたと葵は、どうなるんだろうね?」

 そのヘーゼルカラーの瞳には、未来への期待と、少しの不安が入り混じっていた。

「どうって……決まってるだろ」

 俺は、葵の頭を優しく撫でた。プラチナブロンドの髪が、俺の指先でサラサラと揺れる。

「俺たちは、ずっと、こうして隣にいるんだ」

 葵の瞳が、大きく見開かれる。

「そして、いつか、お前の好きなチョコレートケーキを、俺が最高のケーキ屋を開いて、お前に毎日食べさせてやる」

 俺は、葵の瞳をまっすぐに見つめ、そう言った。

「そしたら、お前は、俺に最高の笑顔を見せてくれるんだろ?」

 葵の瞳から、一筋の涙がこぼれ落ちた。しかし、その顔は、幸福感に満ち溢れていた。

「うんっ! 絶対に! ゆーたが作ってくれたケーキ、世界で一番美味しいよ!」

 葵はそう叫ぶと、俺の胸に飛び込んできた。

「大好き、ゆーた! 世界で一番、大好き!」

 俺は、葵の体をしっかりと抱きしめた。

「ああ、俺もだ。葵」

 夕暮れの街で、俺と葵は、互いの愛を確かめ合った。
 最高の幼馴染は、今、最高の恋人になった。

 そして、俺たちの物語は、ここで終わりではない。
 これは、俺と葵の、永遠の始まりなのだ。

 俺と葵の、甘くて、時々ちょっぴり刺激的な日常は、これからもずっと続いていく。




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