うちの幼馴染がデレすぎてて俺の理性はもう限界。でも毎日が最高に甘いからもうどうでもいいや

静内燕

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第4話 運命の答え合わせと、誓いのキス💖

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 翌週の土曜日、約束通り葵と動物園に来ていた。俺の心臓は、いつも以上に激しく鼓動している。隣を歩く葵が、俺の恋人だと、そう自覚してしまったからだ。

「わー、ゆーた! あそこ見て! パンダさん、笹食べてる!」

 葵は、子供のように目を輝かせ、俺の腕を掴んで走り出した。プラチナブロンドの髪が、太陽の光を受けてキラキラと揺れる。その顔は、満面の笑みだ。

 俺の右腕に絡みつく葵の左腕から伝わる、柔らかな感触と温かさ。今までは「幼馴染だから」と無理やり納得させていたものが、今は「恋人」としての感情に直結する。ドキドキが止まらない。

「お前、そんなにパンダ好きだったか?」

 俺がそう尋ねると、葵は少し頬を染めて、俺を見上げた。そのヘーゼルカラーの瞳には、俺しか映っていない。

「うん! 昔、ゆーたと来た時に、ゆーたが『葵に似てるな』って言ったんだもん」

「俺がそんなこと言ったか?」

「言ったよ! 『葵もパンダみたいに、可愛くて、のんびりしてて、見てると癒される』って!」

(うわ、俺、そんな激甘なこと言ってたのか!? 幼少期の俺、怖ぇ!)

 昔の俺の言葉に赤面しそうになるが、葵はそんな俺の内心など知る由もなく、嬉しそうに続ける。

「だからね、葵はゆーたに『可愛い』って言われた動物さんが、一番好きなの!」

 その言葉に、俺の心臓は再び大きく揺さぶられた。葵の真っ直ぐな愛情は、俺の想像を遥かに超えていた。

「それに、ゆーたと一緒に見る動物さんは、みんな可愛く見えるんだもん!」

 葵はそう言って、俺の腕にさらに強く抱きついてきた。動物園に遊びに来ている他のカップルや家族連れの視線が、俺たちに集まる。しかし、もう俺は周りの目など気にしていなかった。

(俺は、こいつが……葵が好きなんだ)

 その感情が、俺の心の中で確固たるものになっていく。葵のことが、大きくなっていく。葵に関する気持ちが、どんどん大きくなっていく。

 
 動物園を満喫した後、俺と葵は、少し小高い丘にある展望台へとやってきた。夕暮れ時で、空はオレンジ色に染まり始めていた。眼下には、街の明かりが灯り始めている。

「わー、すごい綺麗! ゆーたと一緒だと、何を見ても感動しちゃうね!」

 葵は、俺の隣で、目を輝かせながらそう言った。そのプラチナブロンドの髪が、夕日に照らされて、まるで天使の輪のように輝いている。

(今だ……ここで、俺の気持ちを伝えるんだ)

 俺は、胸の中で覚悟を決めた。もう、「幼馴染フィルター」なんてものはない。ただ一人の男として、俺の気持ちを伝えたい。

「葵」

 俺は、葵の名前を呼んだ。彼女が、くるりと俺の方を向く。

「ん? どうしたの、ゆーた?」

 そのヘーゼルカラーの瞳は、何も知らない子供のように、純粋な輝きを宿していた。

「あのさ……俺、お前のこと……」

 俺は、自分の言葉を探した。どう言えば、この感情が伝わるだろうか。

「俺、葵のことが……好きだ」

 その言葉は、夕焼け空に吸い込まれるように、静かに響いた。

 葵の瞳が、大きく見開かれる。そして、その白い頬が、みるみるうちに赤く染まっていった。

「ゆ、ゆーた……? それって……どういう……」

 葵の声が、震えている。俺は、葵の両手を優しく握りしめた。彼女の手は、驚きと緊張で、少し冷たくなっていた。

「幼馴染とか、そういうのじゃなくて、一人の女として、お前のことが好きだ」

 俺は、もう後戻りできないところまで来ていた。

「俺は、お前のデレデレが、最初からずっと好きだったんだ。お前の笑顔も、お前の声も、お前の作った弁当も、お前の全てが、俺は好きなんだ」

 俺は、葵の瞳をまっすぐに見つめた。そこには、俺と同じくらい、真剣な感情が宿っていた。

 葵の瞳から、一筋の涙がこぼれ落ちた。

「ゆ、ゆーた……」

「だから、その……もし、よかったら、俺と……付き合ってほしい」

 俺は、勇気を振り絞って、そう言った。

 葵は、ポロポロと涙を流しながら、しかし、その顔には、満面の笑顔を浮かべていた。

「当たり前だよ……! そんなの、ずっと前からだよ!」

 葵はそう叫ぶと、俺の胸に飛び込んできた。

「葵も、ゆーたのことが、世界で一番大好き! ずっと、ずっと、ゆーたのお嫁さんになりたかったんだもん!」

 葵の温かい体が、俺の胸に押し付けられる。俺は、葵の頭を優しく抱きしめた。滑らかな感触の髪が、俺の頬に触れる。その感触は、今まで感じたことのない、幸福感に満ちたものだった。

「これで、やっと運命の答え合わせができたね、ゆーた」

 葵は、俺の顔を見上げて、そう言った。そのヘーゼルカラーの瞳は、涙で潤みながらも、俺への確かな愛情で輝いていた。

「ああ、そうだ。やっとだ」

 俺は、葵の涙を親指でそっと拭う。そして、ゆっくりと顔を近づけていく。

 葵も、目を閉じ、俺のキスを受け入れるように、顔を少し傾けた。

 夕焼け空の下、街の明かりが灯り始めた展望台で、俺と葵は、初めてのキスを交わした。それは、長年の幼馴染という壁を乗り越え、恋人としての一歩を踏み出す、誓いのキスだった。
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