38 / 150
第38話 レーノがここに来た意味
しおりを挟む
「わかりました。行ってきます」
ウィンが戸惑ったような表情をして、この場を去っていく。
確かにウィンのことを問い詰められることは想定していた。
しかしここまで速く、それもウィンのバイト先の人になんてまるで想定外だ。
動揺が止まらないが、あまり変な態度をとると余計に怪しまれそうだ。
平常心平常心──。
深呼吸をして、気を落ち着かせる。
そして、コンコンとノックの音。
そして扉が開くと、ウィンともう一人、同じ背丈位の女の人がいた。
ウィンが、その人に手を向け、紹介してきた。
「この人が、職場の先輩レーノさん」
「どうも」
黒髪でストレートな髪型。ウィンと背丈は同じくらいだが、冷めたような目つきや雰囲気からして同じ年ではないというのがわかる。
無表情で大人しそうな人だ。
「わ、私が──兄のガルドです。い、い、妹がいつもお世話になっております」
レーノはその言葉にため息をついて言葉を返す。
「そう。こちらもよろしくね」
レーノはじっと俺を見て言葉を返す。
最初はどんな人が来るかびくびくしていたが、まともそうな人が来てよかった。
「とりあえずこんな時間だし、ごちそうするよ」
「ありがとうございます」
そして会釈をすると、俺達は部屋の中へ。
それから、俺とウィンで手分けをして料理を作る。
料理自体はできた。ーーが急な来客だったため、野菜スープとライムギのパン、ソーセージの簡単なものしかない。
「これくらいしかないけれど、大丈夫?」
「大丈夫です。もてなしていただいて、ありがとうございます」
レーノはこっちを無表情で見てぺこりと返事をした。
そして食事をしながら色々と会話。
「ウィンの仕事ぶりは、どうですか?」
「覚えは早いし、お客さんのニーズにも良く答えようとしてくれて、とても優秀だわ」
「あ、ありがとうございます──」
「そ、そんな……私なんか──」
おどおどとするウィンに、レーノは冷静に言葉を返す。
「そんなことないわ。これからもがんばりなさい」
「あ、ありがとうございます」
「それでね、お兄さんにお願いがあるわ」
「なに?」
「ウィンのメイド服、見たでしょう。普通の服より刺激的なの」
「確かに、露出が高かったね……」
スカート丈は短く、太ももがかなり露出している。おまけに胸元が開けていて胸の谷間が露出してしまっている。
「ウィンに対して変な感情を持った人が現れる可能性があるわ。守ってほしいの」
確かに、あんな刺激的な服装。中にはウィンに対して劣情を抱くものが現れても不思議ではない。
「わかった。気を付けるよ」
「ありがとう」
レーノはそっけなく言葉を返した。ウィンから聞いた限り、これが目的だったはずなのだが、他にも目的があるのだろうか。
それからも、食事をとりながらいろいろなことを話す。
俺の普段のこととか、カフェのこととか……。
カフェの特殊性には、ちょっと驚いたが。
そして、今度はレーノが俺達に振ってきたのだが──。
「あなた達は、どうして一緒に暮らしているの?」
「えっ? ああ……それはね──」
その言葉に思わず視線が泳いでしまう。予想はしていたが、いざ本当に聞かれるとやはり戸惑う。
「私たち、故郷が遠い場所だったんです。それで……」
「タツワナ王国の生まれで、で、出稼ぎに来ているんだ。それで、少しでもお金を節約したいから──一緒に住んでるんだ」
おどおどと戸惑ってしまったが、何とか言葉を返せた。
レーノは、俺達の顔を交互に見ると一息つく。
「……なるのどね。なんとなくわかった」
ちょっと危なかったけど、何とか応えられてよかった。
それからも、色々な話題を話す。
兄妹に関することを聞かれると、ちょっと戸惑ってしまったが、何とか受け答えができた。
そんな事をしているうちに、夜も更けてきた。
「ガルド、ちょっと話があるわ。外、いい?」
手招きするそぶりを見せて、俺を外へと誘導。
ウィンに聞かれたくないことがあるようだ。
「わかった。ちょっと行ってくるよ」
すでに日は沈み、真っ暗な夜。どこかの家から、美味しそうな食べ物の香りが漂ってくるこの場所。夜風が当たって、涼しく感じる。
そんな中で俺とレーノが相対。レーノは無表情でじーっと俺を見つめていた。
ちょっと、きまずい雰囲気。
「話って、なんだ?」
レーノは大きく息を吐いて答えない。
そして、レーノがこっちを振り向いて、話しかけてきた。
「で? あんたとウィン。本当はどういう関係なわけ?」
その言葉に思わずピクリと体を震わせる。
「どういうって、兄妹って言ったじゃん」
「あんなでたらめが、私に通じると思っているの?」
予想もしなかった言葉に思わず腰が引けてしまう。まずい、どう説明すれば……。
「あんた、嘘をつくのが下手過ぎ。 視線はキョドキョドして、口調がおぼつかない。顔に『僕は今、嘘をついてます』って書いてあるような物よ」
レーノが俺の胸に指を当て言い放つ。
ダメだこれは……。言い逃れできる気がしない。
「わかった。本当のことを話すよ」
俺は、包み隠さずウィンとの出会いから、今までのことを打ち明ける。
当然、ウィンの元々の立場や素性も──。
レーノは、真顔で俺をじっと見て表情を崩さない。
しばらくたつと、言葉を返して来る。
「手、出してないでしょうね」
「大丈夫。出してない。それは約束する」
大きく息を吐いて、言葉を返して来る。
「──嘘はついてないようね。信じるわ」
「この事は、ウィンには言わないでおくわ」
「ありがとう──」
「全く、手を出すわけでもないのに、とんだお人好しなのね──」
レーノがため息をつく。
そういう雰囲気は読める人なのだろう。
「いろいろ心配なのよ。あの子。男受けがよさそうな顔つきとスタイル。おまけにおとなしそうでしょ? 変な虫を寄せ付けちゃうのよ」
「それは、俺も感じていた」
なんて言うか……その手の人には、たまらない体や顔つきだというのは分かる。
「俺も、心配だ」
「でしょ。だから、私もウィンの様子には気を付ける。あなたも、ウィンのことはしっかり気を配りなさいね」
「わかった」
「あの子、放っておけないのよ……。とても一生懸命で、とてもお客さん受けもいい。けれど……」
レーノさんの表情が、どこか怪しくなる。
「ちょっと、警戒が薄いのよね……」
「どういうこと?」
「例えば、男の人が変な目で見ている時とか。私や他のウェイターさんならそれを察知して、対応をとるけど、ウィンはね──あまり警戒しないのよ。例えば、お客さんが明らかにウィンに対して好意を持っている時でも、適当にあしらったりせずに接客してしまったり──」
「それは、心配だな──」
確かに、ウィンはまだ幼いし、心が純粋というか──人の悪意が理解できないところがあるように思う。
「一生懸命だけど、守ってあげなきゃって思うわ。放っておけないのよ」
「それは、わかる」
ウィンは、家にいるときも、いつも一生懸命だった。
俺も、そんな姿を見てウィンのことを心から応援したいと、強く思う。
「お願い。私もあの子のことはちゃんと見る。だから、あなたもしっかりとあの子のことを見てあげて」
「わかった」
コクリと返事をした。
そして俺達はもう一度部屋に戻る。
ウィンは食器の片付けをしていて、慌てて俺も手伝った。
その様子を見たレーノが、俺達を見て大きく息を吐く。
「じゃあ、私は帰るわ。二人とも、お幸せにね」
その言葉に、ほっと溜息をつく。緊張から、解放された気分だ。
「そうだな。夜も遅いし──送ってこうか?」
「あなた、そのままお持ち帰りする気? 浮気はダメよ」
「う、浮気?」
その言葉に驚く。ウィンは、目を点にして表情を失った。
「冗談冗談。ガルド、ウィンはあなたにとてもなついているわ。絶対に、大切にしなさい」
「わかったよ……」
そして、レーノは自分の家へと帰っていく。
家の扉が閉まり、レーノの姿が視界から消えた瞬間──。
「疲れた──」
「はい……」
緊張の糸が切れ、俺もウィンも思わずへたり込んでしまう。
「何とか、終わりました」
「ああ、生きた心地がしなかった」
嘘を指摘された時はドキッとしてしまったが、悪い人ではなさそうだ。
レーノさん。ウィンから聞いたところだと、しっかり者で頼れる先輩らしい。
最初、俺達の小芝居がばれていたことにはびっくりしたが、それでもウィンのことをよく考えてくれていた。
敵じゃないということがわかり、俺はほっとした。
あのカフェ、最初はウィンにとって大丈夫かと心配になったが、いい先輩がいてよかったと思う。
勘は鋭いし、面倒見もいい。ウィンも以前「レーノさんは私のことをいつも見ていてくれる」と言っていた。
後輩想いの、いい人なのだろう。
あの人がいるなら、大丈夫だ。俺もしっかりとウィンのことを守って、応援してあげよう。
ウィンが戸惑ったような表情をして、この場を去っていく。
確かにウィンのことを問い詰められることは想定していた。
しかしここまで速く、それもウィンのバイト先の人になんてまるで想定外だ。
動揺が止まらないが、あまり変な態度をとると余計に怪しまれそうだ。
平常心平常心──。
深呼吸をして、気を落ち着かせる。
そして、コンコンとノックの音。
そして扉が開くと、ウィンともう一人、同じ背丈位の女の人がいた。
ウィンが、その人に手を向け、紹介してきた。
「この人が、職場の先輩レーノさん」
「どうも」
黒髪でストレートな髪型。ウィンと背丈は同じくらいだが、冷めたような目つきや雰囲気からして同じ年ではないというのがわかる。
無表情で大人しそうな人だ。
「わ、私が──兄のガルドです。い、い、妹がいつもお世話になっております」
レーノはその言葉にため息をついて言葉を返す。
「そう。こちらもよろしくね」
レーノはじっと俺を見て言葉を返す。
最初はどんな人が来るかびくびくしていたが、まともそうな人が来てよかった。
「とりあえずこんな時間だし、ごちそうするよ」
「ありがとうございます」
そして会釈をすると、俺達は部屋の中へ。
それから、俺とウィンで手分けをして料理を作る。
料理自体はできた。ーーが急な来客だったため、野菜スープとライムギのパン、ソーセージの簡単なものしかない。
「これくらいしかないけれど、大丈夫?」
「大丈夫です。もてなしていただいて、ありがとうございます」
レーノはこっちを無表情で見てぺこりと返事をした。
そして食事をしながら色々と会話。
「ウィンの仕事ぶりは、どうですか?」
「覚えは早いし、お客さんのニーズにも良く答えようとしてくれて、とても優秀だわ」
「あ、ありがとうございます──」
「そ、そんな……私なんか──」
おどおどとするウィンに、レーノは冷静に言葉を返す。
「そんなことないわ。これからもがんばりなさい」
「あ、ありがとうございます」
「それでね、お兄さんにお願いがあるわ」
「なに?」
「ウィンのメイド服、見たでしょう。普通の服より刺激的なの」
「確かに、露出が高かったね……」
スカート丈は短く、太ももがかなり露出している。おまけに胸元が開けていて胸の谷間が露出してしまっている。
「ウィンに対して変な感情を持った人が現れる可能性があるわ。守ってほしいの」
確かに、あんな刺激的な服装。中にはウィンに対して劣情を抱くものが現れても不思議ではない。
「わかった。気を付けるよ」
「ありがとう」
レーノはそっけなく言葉を返した。ウィンから聞いた限り、これが目的だったはずなのだが、他にも目的があるのだろうか。
それからも、食事をとりながらいろいろなことを話す。
俺の普段のこととか、カフェのこととか……。
カフェの特殊性には、ちょっと驚いたが。
そして、今度はレーノが俺達に振ってきたのだが──。
「あなた達は、どうして一緒に暮らしているの?」
「えっ? ああ……それはね──」
その言葉に思わず視線が泳いでしまう。予想はしていたが、いざ本当に聞かれるとやはり戸惑う。
「私たち、故郷が遠い場所だったんです。それで……」
「タツワナ王国の生まれで、で、出稼ぎに来ているんだ。それで、少しでもお金を節約したいから──一緒に住んでるんだ」
おどおどと戸惑ってしまったが、何とか言葉を返せた。
レーノは、俺達の顔を交互に見ると一息つく。
「……なるのどね。なんとなくわかった」
ちょっと危なかったけど、何とか応えられてよかった。
それからも、色々な話題を話す。
兄妹に関することを聞かれると、ちょっと戸惑ってしまったが、何とか受け答えができた。
そんな事をしているうちに、夜も更けてきた。
「ガルド、ちょっと話があるわ。外、いい?」
手招きするそぶりを見せて、俺を外へと誘導。
ウィンに聞かれたくないことがあるようだ。
「わかった。ちょっと行ってくるよ」
すでに日は沈み、真っ暗な夜。どこかの家から、美味しそうな食べ物の香りが漂ってくるこの場所。夜風が当たって、涼しく感じる。
そんな中で俺とレーノが相対。レーノは無表情でじーっと俺を見つめていた。
ちょっと、きまずい雰囲気。
「話って、なんだ?」
レーノは大きく息を吐いて答えない。
そして、レーノがこっちを振り向いて、話しかけてきた。
「で? あんたとウィン。本当はどういう関係なわけ?」
その言葉に思わずピクリと体を震わせる。
「どういうって、兄妹って言ったじゃん」
「あんなでたらめが、私に通じると思っているの?」
予想もしなかった言葉に思わず腰が引けてしまう。まずい、どう説明すれば……。
「あんた、嘘をつくのが下手過ぎ。 視線はキョドキョドして、口調がおぼつかない。顔に『僕は今、嘘をついてます』って書いてあるような物よ」
レーノが俺の胸に指を当て言い放つ。
ダメだこれは……。言い逃れできる気がしない。
「わかった。本当のことを話すよ」
俺は、包み隠さずウィンとの出会いから、今までのことを打ち明ける。
当然、ウィンの元々の立場や素性も──。
レーノは、真顔で俺をじっと見て表情を崩さない。
しばらくたつと、言葉を返して来る。
「手、出してないでしょうね」
「大丈夫。出してない。それは約束する」
大きく息を吐いて、言葉を返して来る。
「──嘘はついてないようね。信じるわ」
「この事は、ウィンには言わないでおくわ」
「ありがとう──」
「全く、手を出すわけでもないのに、とんだお人好しなのね──」
レーノがため息をつく。
そういう雰囲気は読める人なのだろう。
「いろいろ心配なのよ。あの子。男受けがよさそうな顔つきとスタイル。おまけにおとなしそうでしょ? 変な虫を寄せ付けちゃうのよ」
「それは、俺も感じていた」
なんて言うか……その手の人には、たまらない体や顔つきだというのは分かる。
「俺も、心配だ」
「でしょ。だから、私もウィンの様子には気を付ける。あなたも、ウィンのことはしっかり気を配りなさいね」
「わかった」
「あの子、放っておけないのよ……。とても一生懸命で、とてもお客さん受けもいい。けれど……」
レーノさんの表情が、どこか怪しくなる。
「ちょっと、警戒が薄いのよね……」
「どういうこと?」
「例えば、男の人が変な目で見ている時とか。私や他のウェイターさんならそれを察知して、対応をとるけど、ウィンはね──あまり警戒しないのよ。例えば、お客さんが明らかにウィンに対して好意を持っている時でも、適当にあしらったりせずに接客してしまったり──」
「それは、心配だな──」
確かに、ウィンはまだ幼いし、心が純粋というか──人の悪意が理解できないところがあるように思う。
「一生懸命だけど、守ってあげなきゃって思うわ。放っておけないのよ」
「それは、わかる」
ウィンは、家にいるときも、いつも一生懸命だった。
俺も、そんな姿を見てウィンのことを心から応援したいと、強く思う。
「お願い。私もあの子のことはちゃんと見る。だから、あなたもしっかりとあの子のことを見てあげて」
「わかった」
コクリと返事をした。
そして俺達はもう一度部屋に戻る。
ウィンは食器の片付けをしていて、慌てて俺も手伝った。
その様子を見たレーノが、俺達を見て大きく息を吐く。
「じゃあ、私は帰るわ。二人とも、お幸せにね」
その言葉に、ほっと溜息をつく。緊張から、解放された気分だ。
「そうだな。夜も遅いし──送ってこうか?」
「あなた、そのままお持ち帰りする気? 浮気はダメよ」
「う、浮気?」
その言葉に驚く。ウィンは、目を点にして表情を失った。
「冗談冗談。ガルド、ウィンはあなたにとてもなついているわ。絶対に、大切にしなさい」
「わかったよ……」
そして、レーノは自分の家へと帰っていく。
家の扉が閉まり、レーノの姿が視界から消えた瞬間──。
「疲れた──」
「はい……」
緊張の糸が切れ、俺もウィンも思わずへたり込んでしまう。
「何とか、終わりました」
「ああ、生きた心地がしなかった」
嘘を指摘された時はドキッとしてしまったが、悪い人ではなさそうだ。
レーノさん。ウィンから聞いたところだと、しっかり者で頼れる先輩らしい。
最初、俺達の小芝居がばれていたことにはびっくりしたが、それでもウィンのことをよく考えてくれていた。
敵じゃないということがわかり、俺はほっとした。
あのカフェ、最初はウィンにとって大丈夫かと心配になったが、いい先輩がいてよかったと思う。
勘は鋭いし、面倒見もいい。ウィンも以前「レーノさんは私のことをいつも見ていてくれる」と言っていた。
後輩想いの、いい人なのだろう。
あの人がいるなら、大丈夫だ。俺もしっかりとウィンのことを守って、応援してあげよう。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
まずはお嫁さんからお願いします。
桜庭かなめ
恋愛
高校3年生の長瀬和真のクラスには、有栖川優奈という女子生徒がいる。優奈は成績優秀で容姿端麗、温厚な性格と誰にでも敬語で話すことから、学年や性別を問わず人気を集めている。和真は優奈とはこの2年間で挨拶や、バイト先のドーナッツ屋で接客する程度の関わりだった。
4月の終わり頃。バイト中に店舗の入口前の掃除をしているとき、和真は老齢の男性のスマホを見つける。その男性は優奈の祖父であり、日本有数の企業グループである有栖川グループの会長・有栖川総一郎だった。
総一郎は自分のスマホを見つけてくれた和真をとても気に入り、孫娘の優奈とクラスメイトであること、優奈も和真も18歳であることから優奈との結婚を申し出る。
いきなりの結婚打診に和真は困惑する。ただ、有栖川家の説得や、優奈が和真の印象が良く「結婚していい」「いつかは両親や祖父母のような好き合える夫婦になりたい」と思っていることを知り、和真は結婚を受け入れる。
デート、学校生活、新居での2人での新婚生活などを経て、和真と優奈の距離が近づいていく。交際なしで結婚した高校生の男女が、好き合える夫婦になるまでの温かくて甘いラブコメディ!
※特別編6が完結しました!(2025.11.25)
※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、感想をお待ちしております。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに
千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」
「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」
許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。
許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。
上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。
言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。
絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、
「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」
何故か求婚されることに。
困りながらも巻き込まれる騒動を通じて
ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。
こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる