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第2章 牛すき焼きと甘い誘惑 料理屋「〇」黎明編2
ギルド受付嬢はすき焼きがお好き? 2
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昼ご飯を終え、もう少しだけ食材探しを続けることをジンさんに伝えると快く返事をもらい更に奥にむかう俺たち
突然視界が開け小さな滝とそれに続く清流の流れが始まる良い水場に着いた
「うわーここは良い感じですねー」
「ここの水場は俺たちにも森で生きる生き物にとっても有難い水場なんだよな」
少し飲んで味をみると…街の水は飲みやすい軟水だが…ここの水は硬水か!
軟水はミネラルが少なめだが、飲みやすい…赤ちゃんのミルクや子供の飲み水に向く、豆腐作り等にも適している
硬水はミネラルが多めで少し重く感じる…が血液をサラサラにする効果や美容に良い…それと牛肉を煮こむ料理に合う
新しい料理に使えるな!汲んでいこう! 俺はスープを入れていた容器に水を汲み、マジックバッグに入れる
ふと周りを見回すと本当に鳥やシカの様な動物も水を飲んでいて実に微笑ましい…料理に使うときは殺菌は必要かな・・・
「へぇ…あんなに大きい動物も水を飲み来るんですね…」ふと目についた大きな動物をジンさんに聞いてみると
「・・・れ・・レ・・・レッドブルじゃねぇかぁああ」ジンさんが大きい声を出してしまった
「あれがハグレのレッドブル?!」
…でかい!!俺の知ってる牛の3倍はある大きな牛だ!額の中心に特徴的な赤毛の十字模様があり明らかに好戦的な顔をしている・・・
当然、あちらもこっちに気づき興奮したかのように息を荒げ始めた
「フラグ回収しちゃいましたね・・・」
「言ってる場合か!ひとまずここは戦いづらい少し退くぞ」
「はい!」
レッドブルが猛然と追いかけてくる
「は…早い!あれどうやって倒すんですか?」
「普通はパーティで少しづつダメージを与えて倒すんだけどよぉ!あんまり傷を与えると皮も傷つくし肉も不味くなっちまうから可能なら強力な一撃で首か頭狙いだな」
「ちなみにジンさん一撃で行けちゃったりします?!」
「無理だ!」
「えー!!」
「Bランクの群れならいける奴もいるが…あいつは厳しいだろうな」
「試してみて良いですか?…ウィンドカッター!」
レッドブルは襲ってくる風の刃を気にもせず突っ込んでくる!
「ブモォォ!」
…パキンッと風の刃が弾かれる様に消える!!
「硬ったいすね!」
「だろ?!ちなみに火にも強い!水で溺れさせても良いが、現実的じゃねぇ」
「つまり気絶させれば良いんですね…一瞬で良いので奴を止める事が出来れば…」
「なんか策でもあんのか?一瞬止めるなら多分行けるが…」
「じゃあやってみます!」
少し開けた場所までやってきた俺たちはここで陣取り戦うことにした
なんせデカい体で突撃してきては木も草も関係なく突っ込んでくるから狭い所で戦う方がやりにくいと判断
奴と対峙する
声を荒げジンさんが魔法を唱える「肉体強化!」
「さぁこっちに来い!!デカぶつ!!」
ジンさんが挑発するとレッドブルはジンさんに頭を下げ角を揺さぶりながら猛然と走り始めた
ジンさんは自分の武器である大斧を振り上げレッドブルの頭に正面から振り下ろす
「ガキン!!」
と凄い金属音がした!!
レッドブルの角とジンさんの強力な一撃は互角!
まるで鍔迫り合いのようにその場で我慢比べが始まる
「マスター止めたぞぉ!長くはもたねぇぞ!!」
「大丈夫です!ありがとうございます。」
俺は駆け寄りながら魔力を右の手のひらと左の手のひらに込めてレッドブルの口と鼻に狙いをつける
「エアアブソーブ!」
シュオン!という一瞬何かを吸い込むような音がしたと思ったら…
目の前の巨体がグラリと横にゆっくりと倒れこむ…ドスンと大きな音を立ててレッドブルが昏倒していた
「ふぅ・・・賭けでしたけど・・・成功してよかったぁ」
俺はへたり込み、その場に座り込んだ
「い…一体何をしたんだ?!」
ジンさんは目の前の出来事に驚いてる
「ちょっとくわしい説明は難しいんですがw簡単に言うと呼吸を止めました」
「?!・・・どういうことだ??」
実は人間は大気中の空気を吸うが、そのうち酸素濃度はおよそ21%前後、主成分は窒素
酸素濃度が低くなればなるほど具合が悪くなり酸素濃度6%以下の酸素を吸うと一呼吸で気絶
場合によっては死に至る
これを応用して創造魔法で強制的な真空に近い酸素濃度まで近づけた酸素を呼吸させた
という理屈だったのだが・・・
「とりあえず・・・マスターがすげえ魔法使いだっつうのは解ったぜガハハハッ」
絶対理解してない・・・
まぁこっちの世界では化学的な分野はまだまだのようなので今はこれで良いのだ・・・
「さて、今のうちに血抜きして持って帰りましょう!」
「それはそうなんだが、ちょっとこの案件はギルドに報告にも行きたいから少し後で付き合ってくれよ」
「ギルド?・・・俺マズイことしました?」
「いや…単純に報告と…もしかしたら懸賞金が貰えるかもしれねえからな?」
「えー!それ…ジンさんが貰ってくださいよ!!おれは食べれる肉や食材になる部分だけで良いので…」
…はっきり言って面倒ごとに巻き込まれたくないという気持ちがあった
「そりゃありがてぇけど・・・俺は何もしてねぇからなぁ・・・まぁとりあえず一緒に来てくれよ・・・悪いようにはしねぇからさ!」
「またぁ…行きますけど…変なことにはならないようお願いしますよ!!」
「まかせとけ!ガハハハッ」
多少の不安を抱きつつもレッドブルを収納し、ギルドへ向かうのであった
突然視界が開け小さな滝とそれに続く清流の流れが始まる良い水場に着いた
「うわーここは良い感じですねー」
「ここの水場は俺たちにも森で生きる生き物にとっても有難い水場なんだよな」
少し飲んで味をみると…街の水は飲みやすい軟水だが…ここの水は硬水か!
軟水はミネラルが少なめだが、飲みやすい…赤ちゃんのミルクや子供の飲み水に向く、豆腐作り等にも適している
硬水はミネラルが多めで少し重く感じる…が血液をサラサラにする効果や美容に良い…それと牛肉を煮こむ料理に合う
新しい料理に使えるな!汲んでいこう! 俺はスープを入れていた容器に水を汲み、マジックバッグに入れる
ふと周りを見回すと本当に鳥やシカの様な動物も水を飲んでいて実に微笑ましい…料理に使うときは殺菌は必要かな・・・
「へぇ…あんなに大きい動物も水を飲み来るんですね…」ふと目についた大きな動物をジンさんに聞いてみると
「・・・れ・・レ・・・レッドブルじゃねぇかぁああ」ジンさんが大きい声を出してしまった
「あれがハグレのレッドブル?!」
…でかい!!俺の知ってる牛の3倍はある大きな牛だ!額の中心に特徴的な赤毛の十字模様があり明らかに好戦的な顔をしている・・・
当然、あちらもこっちに気づき興奮したかのように息を荒げ始めた
「フラグ回収しちゃいましたね・・・」
「言ってる場合か!ひとまずここは戦いづらい少し退くぞ」
「はい!」
レッドブルが猛然と追いかけてくる
「は…早い!あれどうやって倒すんですか?」
「普通はパーティで少しづつダメージを与えて倒すんだけどよぉ!あんまり傷を与えると皮も傷つくし肉も不味くなっちまうから可能なら強力な一撃で首か頭狙いだな」
「ちなみにジンさん一撃で行けちゃったりします?!」
「無理だ!」
「えー!!」
「Bランクの群れならいける奴もいるが…あいつは厳しいだろうな」
「試してみて良いですか?…ウィンドカッター!」
レッドブルは襲ってくる風の刃を気にもせず突っ込んでくる!
「ブモォォ!」
…パキンッと風の刃が弾かれる様に消える!!
「硬ったいすね!」
「だろ?!ちなみに火にも強い!水で溺れさせても良いが、現実的じゃねぇ」
「つまり気絶させれば良いんですね…一瞬で良いので奴を止める事が出来れば…」
「なんか策でもあんのか?一瞬止めるなら多分行けるが…」
「じゃあやってみます!」
少し開けた場所までやってきた俺たちはここで陣取り戦うことにした
なんせデカい体で突撃してきては木も草も関係なく突っ込んでくるから狭い所で戦う方がやりにくいと判断
奴と対峙する
声を荒げジンさんが魔法を唱える「肉体強化!」
「さぁこっちに来い!!デカぶつ!!」
ジンさんが挑発するとレッドブルはジンさんに頭を下げ角を揺さぶりながら猛然と走り始めた
ジンさんは自分の武器である大斧を振り上げレッドブルの頭に正面から振り下ろす
「ガキン!!」
と凄い金属音がした!!
レッドブルの角とジンさんの強力な一撃は互角!
まるで鍔迫り合いのようにその場で我慢比べが始まる
「マスター止めたぞぉ!長くはもたねぇぞ!!」
「大丈夫です!ありがとうございます。」
俺は駆け寄りながら魔力を右の手のひらと左の手のひらに込めてレッドブルの口と鼻に狙いをつける
「エアアブソーブ!」
シュオン!という一瞬何かを吸い込むような音がしたと思ったら…
目の前の巨体がグラリと横にゆっくりと倒れこむ…ドスンと大きな音を立ててレッドブルが昏倒していた
「ふぅ・・・賭けでしたけど・・・成功してよかったぁ」
俺はへたり込み、その場に座り込んだ
「い…一体何をしたんだ?!」
ジンさんは目の前の出来事に驚いてる
「ちょっとくわしい説明は難しいんですがw簡単に言うと呼吸を止めました」
「?!・・・どういうことだ??」
実は人間は大気中の空気を吸うが、そのうち酸素濃度はおよそ21%前後、主成分は窒素
酸素濃度が低くなればなるほど具合が悪くなり酸素濃度6%以下の酸素を吸うと一呼吸で気絶
場合によっては死に至る
これを応用して創造魔法で強制的な真空に近い酸素濃度まで近づけた酸素を呼吸させた
という理屈だったのだが・・・
「とりあえず・・・マスターがすげえ魔法使いだっつうのは解ったぜガハハハッ」
絶対理解してない・・・
まぁこっちの世界では化学的な分野はまだまだのようなので今はこれで良いのだ・・・
「さて、今のうちに血抜きして持って帰りましょう!」
「それはそうなんだが、ちょっとこの案件はギルドに報告にも行きたいから少し後で付き合ってくれよ」
「ギルド?・・・俺マズイことしました?」
「いや…単純に報告と…もしかしたら懸賞金が貰えるかもしれねえからな?」
「えー!それ…ジンさんが貰ってくださいよ!!おれは食べれる肉や食材になる部分だけで良いので…」
…はっきり言って面倒ごとに巻き込まれたくないという気持ちがあった
「そりゃありがてぇけど・・・俺は何もしてねぇからなぁ・・・まぁとりあえず一緒に来てくれよ・・・悪いようにはしねぇからさ!」
「またぁ…行きますけど…変なことにはならないようお願いしますよ!!」
「まかせとけ!ガハハハッ」
多少の不安を抱きつつもレッドブルを収納し、ギルドへ向かうのであった
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