クーデターで呪われた王子様

おんちゃん

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私の子猫

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『今日からこの子も私達の家族の一員だ』



お父様がある日突然その子を連れてきたのは、夏の暑さが落ち着き冬の寒さが訪れ始めた時期だった。

艶やかなシルバーの毛並みオッドアイの瞳はキラキラと輝き、その光輝燦然こうきさんぜんとした佇まいは眩しいほど輝きおもわず魅入られる。お父様に抱き抱えられるその子に私は一目惚れし呼吸をする事さえ忘れた…



『とても…とても…綺麗な子ですね…』


あまりに興奮と緊張で思わず声まで震え思考すら止まり仔猫しか視界に入らない、この子はなんて綺麗な仔・猫・なんだろう、人間の子をお父様が連れてきたならば不貞を疑うがその子はとても美しい仔猫だった。

公爵令嬢として生まれ7年の年月を過ごしたが、これ以上の美しい生き物を見たことがない、その子が私の家族となるのだ末っ子の私についに弟が出来る事に歓喜が沸き恐る恐る仔猫に手を伸ばせば…



「ウッニャーーー!!」


「痛い!!」



牙を剥き出し威嚇をする一瞬の隙に鋭い爪で引っ掻かれた、ポタポタと赤い血が床に落ちる痛みよりも威嚇された事に驚き声を出すことも泣く事も忘れ私はその場で硬直した。お父様は慌てて抱えていた仔猫を下ろし私の治療を侍女に促した、その間も私はただただ仔猫を見下ろし仲良くなれない事にショックを受けたのだった。



仲良くなりたかっただけなのに…



治療されながら私はポロポロと涙を溢した…




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