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女子高生、異世界へ行く。
お客さんとお店2
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この店のお客さんたちは、店の店員たちに負けず劣らず個性が豊かだ。前述したお兄さんだってそうだが、冒険者と言うのはなかなかに皆、個性派ぞろいだと思う。
そして言わずもがな、見た目も派手だ。
周りに覚えてもらうためなのだとか。冒険者業もイメージというものがついてまわって大変だとボヤいていたのもはっきり覚えている。
冒険者と言うのは、強ければ強い程良いという訳でもないらしい。
確かに強いに越したことはない。
しかし運を味方に出来なければ呆気なく死ぬ世界だと、冒険者をしているお客さんは口を揃えて言う。
いつ死ぬか分からない恐怖よりも、未知との遭遇への憧れが勝るから冒険者を辞められないとこの前のお客さんは言っていた。
冒険者として未踏の地を進むゲームをしていた私だ。気持ちは分かる。きっと自分の目で、本当に未踏の地を、謎を解明していくのはとても胸が高鳴るだろう。
「良いなぁ……冒険者……」
ずっしりと重い本をちまちまと読み進めていた私はため息をついた。
すぐそこにファンタジーと冒険の世界が存在しているのに本を読むしか出来ないのだ。しかし、本を読むだけであっても収穫がある。知識だ。
借りた本はこの世界、と言うよりもこの大陸の歴史の本を主とし、魔術関連の本が四冊、そして図鑑。
図鑑は魔物から始まり植物に鉱石、その土地の名産品なんて欄もあってなかなか面白かった。
歴史書はとりあえずエグかった。多分昔の社会の教科書ってこんな感じなんだと思う。見た事ないけども。
ひたすらに、眠くなる文章の羅列。細かい文字の列が一ページに四行。本自体もめちゃくちゃデカい。コピー用紙で例えるとA3サイズだと思う。読むだけで眠くなるので、これを読んで聞かせられた日にはひとたまりもなかっただろう。細やかな歴史の羅列、なんかもう目次を開いた時点で投げ捨てたくなった気持ちにきっと多くの人は共感してくれるはずだ。多分。読むの本当にキツかった。ただ、これのおかげでこちらの文字はそれなりに読むことができるようにはなったので無駄ではなかった。
魔術関連の本に関しては「はじめてでもわかる!まじゅつのほん」と書かれた幼児向けの本と初級、中級、上級の四本立て。これに関しては彼方さんに「実際にやってみないと分からない点も沢山あるだろうが、初心者は絶対に室内ですると後悔するぞ」と言われたので幼児向けの本を読むだけに留めてある。そもそも魔術関連の本というのは文字が気まぐれで自分を読むに値しないと分かるや否や文字が散っていってしまい、読むことすら出来ない。お気づきかもしれないが私は初級の本にすら逃げられた。ページを開いた瞬間にわらわらと動き始める文字達を見て何とも言えない気持ちになったのはそっと心の片隅に押しやった。
この世界において、魔術というのは元々魔法を模倣した物、と言うのが多分一番答えに近い正解のようだ。少し小難しい話なのだが、歴史書に書いてあるには『魔法は隣人達の力を借りて起こす奇跡』で、『魔術はロジックにより自然を騙し、奇跡に介入すること』らしい。噛み砕いた説明はまっちゃんがしてくれたのだが、彼が言うには
「魔法ってのは、要は奇跡なんだよ。誰にでも起こせるわけじゃない。隣人達の力を借りて、魔力を代償として奇跡を起こすのが魔法使い。魔術はロジック、つまりは言葉によって隣人達が力を貸していないのに無理矢理その奇跡の真似事を起こすこと、かな?」
との事。そして続けて「劣化版とオリジナルくらいの感覚でいいんじゃないかな」とウインクした。
彼の言う事には他にも色々と違いはあるのだが、あまり深く考えない方がいいとの事で、教えてくれる気はなさそうだった。
合っているようで合ってなさそうな答えだなぁ、と思ったのは記憶に新しい。
そんなことを考えながらページをめくる。三日もの時間をかけて読んだだけあってやっと折り返し地点まで来た。この読むだけで眠くなる本をよくここまで読んだものだと自画自賛したいレベルだ。
伸びをひとつ、壁掛け時計は十時を指している。
「今日はこのくらいにして、寝ようかなぁ」
部屋の灯りを消して、布団に潜り込む。朝から干した甲斐あって布団はふかふかだ。
明日は店休日。できればゆっくりと眠りにつきたいものだと考えながら瞼を閉じる。あたたかな布団に包まれて、私は意識を手放した。
「おい、起きろ。朝だぞ」
カンカンと金属質のものを打ち鳴らすけたたましい音で飛び起きた。
状況が把握しきれず「えっ何?!何なに?!」と周りを見渡せば、フライパンを打ち鳴らしていたと思われる彼方さんが目に入る。
「お、おはようございます……?」
「起きたな。よし、着替えて支度したら飯。その後店の裏側に来るように」
彼方さんはそれだけ言い残すと去っていった。きちんと去り際に「私が用事を済ませて戻ってくるまでに」と付け足して。
急いで支度を整え、作ってくれたのであろうと思われる朝食をありがたくいただき、店の裏に行くとそこには既に彼方さんが居た。用事終わるの早いなぁ、私多分支度に二十分ほどしかかけてないはずなんだけどな、等と思いながら小走りで近寄る。
「いきなりどうしたんですか、彼方さん。今日お休みですよね?」
「休みだよ。だから来たとも言う」
「え?どゆことです?」
「魔術の練習、したいだろ?」
私は間髪入れずに勢い良く、そして元気よく返事をした。
「はい!したいです!!!」
魔術とは、ロジックにより自然を騙し、隣人達の助けを借りることなく奇跡を起こすこと。
対価は魔力と詠唱。そして場合によっては特定の物質。
「大切なのは、対価を支払えるかどうかだ」
イメージ力とかなんかそういうのが必要とかそういう問題ではないらしい。
「炎が燃えるイメージしながらとかなんかそういうのでは無いんですね?」
「ない」
「ボキャブラリーとかは?」
「ボキャ貧でも魔術は使える。造形は難しいだろうけどな。そもそも、この世界では魔術は当たり前の存在だ。使えて当たり前の物を練習するやつなんてのは、その道に興味があるか、他に全く取り柄がないか、アホみたいに要領が悪いか、変人かのどれかだ」
彼女はそう言うと、ポケットをごそごそと漁る。お目当てのものが見つかったのか、引き抜いた手にはしっかりと何かが握られている。
「最初だし、今日はこれ使う」
そう言って開かれた手には何かの原石が握られていた。
「うわぁ、凄い綺麗……」
新緑の若葉のような色のそれは陽の光を受けて輝いている。きっと磨いてカットすれば凄く綺麗に光るだろう。
「こいつにまず魔力を込める感覚を覚えてもらう」
そう言うと石を乗せた左手の上に右手を重ね合わせる。数秒の空白の後、パキパキという小さな音がその中から聞こえ始める。そして急激な速さで手の中から溢れるように大きくなった石が顔を出す。
「こんなもんかな。まぁ、この手のはやってみないとわかんないからな」
開いた手の中、最初の数倍にまで大きくなったそれを見ながら彼方さんはそう言った。彼女の表情はいつもと特にかわりがなく、何を考えているのか読めない。
「この石は魔力を込めてやると成長するんだ。きちんと扱えているか目で見てわかるだろ?」
そう言うと彼方さんは一部を指でなぞる。パキン、という音と共にその部分から先、うずら豆ほどのサイズが元の石から分離する。
「これ、あんたの分ね。まぁ暫くは全く込めるどころか状態だろうけど、こればかりはやらなきゃ出来ないから。そうだなぁ、今日一日やって込める感覚が掴めれば良しってとこかな?ああ、込めれるようになってもあまりやり過ぎないように。人体発火現象起こしたくなければね」
手の上にころんと置かれた石を眺めながら私は「本当に人体発火現象起こるんだ……」と思いながら返事をした。
魔術を使うにあたり、使われるのは勿論魔力だ。人間は体内にどういう原理か、魔力を蓄積する生き物らしい。人に限らず、魔物なんかもそうなのだが、彼らには魔力回路と呼ばれるものと魔力を蓄積するための器官が存在する。そして命尽きるとその部分に蓄積された魔力は石化し、魔石となる。魔力も体力も体内にあるもの。それが外に漏れないように外側にあるのがオーラだ。オーラは絶えず身体の表面を覆う形で燃えているらしい。
人に限らず、生き物は魔力を使い切り、それでもつかいつづけようとすると、オーラを魔力の代わりに補填する。そしてその状態を続け、オーラが底を尽きたとき、どういう原理か、身体が燃え始めるのだという。これが人間の人体発火現象なのだとか。大体の場合はそこまでいく前にぶっ倒れて気絶するらしいので余程魔力の扱いが下手くそで一瞬で全部注ぎ込んでしまったりしない限りは起こらないものではあると言うのが彼方さん談だ。
私は魔力の使い方を全く知らない。故にやりすぎないようにと言う事だろう。
掌の中のそれを見つめていると、彼女は「できるようになったら次やるから、しばらくは自主練」と言い残し、去っていった。余談ではあるが、彼女達の住まいは近くに見える樹海の中らしく、流石に魔物の跋扈する場所に入れない、扉のような通路も使えない私は店に住んでいるのだ。ここも居心地はとても良いので特に不満は無いのだが。
そして言わずもがな、見た目も派手だ。
周りに覚えてもらうためなのだとか。冒険者業もイメージというものがついてまわって大変だとボヤいていたのもはっきり覚えている。
冒険者と言うのは、強ければ強い程良いという訳でもないらしい。
確かに強いに越したことはない。
しかし運を味方に出来なければ呆気なく死ぬ世界だと、冒険者をしているお客さんは口を揃えて言う。
いつ死ぬか分からない恐怖よりも、未知との遭遇への憧れが勝るから冒険者を辞められないとこの前のお客さんは言っていた。
冒険者として未踏の地を進むゲームをしていた私だ。気持ちは分かる。きっと自分の目で、本当に未踏の地を、謎を解明していくのはとても胸が高鳴るだろう。
「良いなぁ……冒険者……」
ずっしりと重い本をちまちまと読み進めていた私はため息をついた。
すぐそこにファンタジーと冒険の世界が存在しているのに本を読むしか出来ないのだ。しかし、本を読むだけであっても収穫がある。知識だ。
借りた本はこの世界、と言うよりもこの大陸の歴史の本を主とし、魔術関連の本が四冊、そして図鑑。
図鑑は魔物から始まり植物に鉱石、その土地の名産品なんて欄もあってなかなか面白かった。
歴史書はとりあえずエグかった。多分昔の社会の教科書ってこんな感じなんだと思う。見た事ないけども。
ひたすらに、眠くなる文章の羅列。細かい文字の列が一ページに四行。本自体もめちゃくちゃデカい。コピー用紙で例えるとA3サイズだと思う。読むだけで眠くなるので、これを読んで聞かせられた日にはひとたまりもなかっただろう。細やかな歴史の羅列、なんかもう目次を開いた時点で投げ捨てたくなった気持ちにきっと多くの人は共感してくれるはずだ。多分。読むの本当にキツかった。ただ、これのおかげでこちらの文字はそれなりに読むことができるようにはなったので無駄ではなかった。
魔術関連の本に関しては「はじめてでもわかる!まじゅつのほん」と書かれた幼児向けの本と初級、中級、上級の四本立て。これに関しては彼方さんに「実際にやってみないと分からない点も沢山あるだろうが、初心者は絶対に室内ですると後悔するぞ」と言われたので幼児向けの本を読むだけに留めてある。そもそも魔術関連の本というのは文字が気まぐれで自分を読むに値しないと分かるや否や文字が散っていってしまい、読むことすら出来ない。お気づきかもしれないが私は初級の本にすら逃げられた。ページを開いた瞬間にわらわらと動き始める文字達を見て何とも言えない気持ちになったのはそっと心の片隅に押しやった。
この世界において、魔術というのは元々魔法を模倣した物、と言うのが多分一番答えに近い正解のようだ。少し小難しい話なのだが、歴史書に書いてあるには『魔法は隣人達の力を借りて起こす奇跡』で、『魔術はロジックにより自然を騙し、奇跡に介入すること』らしい。噛み砕いた説明はまっちゃんがしてくれたのだが、彼が言うには
「魔法ってのは、要は奇跡なんだよ。誰にでも起こせるわけじゃない。隣人達の力を借りて、魔力を代償として奇跡を起こすのが魔法使い。魔術はロジック、つまりは言葉によって隣人達が力を貸していないのに無理矢理その奇跡の真似事を起こすこと、かな?」
との事。そして続けて「劣化版とオリジナルくらいの感覚でいいんじゃないかな」とウインクした。
彼の言う事には他にも色々と違いはあるのだが、あまり深く考えない方がいいとの事で、教えてくれる気はなさそうだった。
合っているようで合ってなさそうな答えだなぁ、と思ったのは記憶に新しい。
そんなことを考えながらページをめくる。三日もの時間をかけて読んだだけあってやっと折り返し地点まで来た。この読むだけで眠くなる本をよくここまで読んだものだと自画自賛したいレベルだ。
伸びをひとつ、壁掛け時計は十時を指している。
「今日はこのくらいにして、寝ようかなぁ」
部屋の灯りを消して、布団に潜り込む。朝から干した甲斐あって布団はふかふかだ。
明日は店休日。できればゆっくりと眠りにつきたいものだと考えながら瞼を閉じる。あたたかな布団に包まれて、私は意識を手放した。
「おい、起きろ。朝だぞ」
カンカンと金属質のものを打ち鳴らすけたたましい音で飛び起きた。
状況が把握しきれず「えっ何?!何なに?!」と周りを見渡せば、フライパンを打ち鳴らしていたと思われる彼方さんが目に入る。
「お、おはようございます……?」
「起きたな。よし、着替えて支度したら飯。その後店の裏側に来るように」
彼方さんはそれだけ言い残すと去っていった。きちんと去り際に「私が用事を済ませて戻ってくるまでに」と付け足して。
急いで支度を整え、作ってくれたのであろうと思われる朝食をありがたくいただき、店の裏に行くとそこには既に彼方さんが居た。用事終わるの早いなぁ、私多分支度に二十分ほどしかかけてないはずなんだけどな、等と思いながら小走りで近寄る。
「いきなりどうしたんですか、彼方さん。今日お休みですよね?」
「休みだよ。だから来たとも言う」
「え?どゆことです?」
「魔術の練習、したいだろ?」
私は間髪入れずに勢い良く、そして元気よく返事をした。
「はい!したいです!!!」
魔術とは、ロジックにより自然を騙し、隣人達の助けを借りることなく奇跡を起こすこと。
対価は魔力と詠唱。そして場合によっては特定の物質。
「大切なのは、対価を支払えるかどうかだ」
イメージ力とかなんかそういうのが必要とかそういう問題ではないらしい。
「炎が燃えるイメージしながらとかなんかそういうのでは無いんですね?」
「ない」
「ボキャブラリーとかは?」
「ボキャ貧でも魔術は使える。造形は難しいだろうけどな。そもそも、この世界では魔術は当たり前の存在だ。使えて当たり前の物を練習するやつなんてのは、その道に興味があるか、他に全く取り柄がないか、アホみたいに要領が悪いか、変人かのどれかだ」
彼女はそう言うと、ポケットをごそごそと漁る。お目当てのものが見つかったのか、引き抜いた手にはしっかりと何かが握られている。
「最初だし、今日はこれ使う」
そう言って開かれた手には何かの原石が握られていた。
「うわぁ、凄い綺麗……」
新緑の若葉のような色のそれは陽の光を受けて輝いている。きっと磨いてカットすれば凄く綺麗に光るだろう。
「こいつにまず魔力を込める感覚を覚えてもらう」
そう言うと石を乗せた左手の上に右手を重ね合わせる。数秒の空白の後、パキパキという小さな音がその中から聞こえ始める。そして急激な速さで手の中から溢れるように大きくなった石が顔を出す。
「こんなもんかな。まぁ、この手のはやってみないとわかんないからな」
開いた手の中、最初の数倍にまで大きくなったそれを見ながら彼方さんはそう言った。彼女の表情はいつもと特にかわりがなく、何を考えているのか読めない。
「この石は魔力を込めてやると成長するんだ。きちんと扱えているか目で見てわかるだろ?」
そう言うと彼方さんは一部を指でなぞる。パキン、という音と共にその部分から先、うずら豆ほどのサイズが元の石から分離する。
「これ、あんたの分ね。まぁ暫くは全く込めるどころか状態だろうけど、こればかりはやらなきゃ出来ないから。そうだなぁ、今日一日やって込める感覚が掴めれば良しってとこかな?ああ、込めれるようになってもあまりやり過ぎないように。人体発火現象起こしたくなければね」
手の上にころんと置かれた石を眺めながら私は「本当に人体発火現象起こるんだ……」と思いながら返事をした。
魔術を使うにあたり、使われるのは勿論魔力だ。人間は体内にどういう原理か、魔力を蓄積する生き物らしい。人に限らず、魔物なんかもそうなのだが、彼らには魔力回路と呼ばれるものと魔力を蓄積するための器官が存在する。そして命尽きるとその部分に蓄積された魔力は石化し、魔石となる。魔力も体力も体内にあるもの。それが外に漏れないように外側にあるのがオーラだ。オーラは絶えず身体の表面を覆う形で燃えているらしい。
人に限らず、生き物は魔力を使い切り、それでもつかいつづけようとすると、オーラを魔力の代わりに補填する。そしてその状態を続け、オーラが底を尽きたとき、どういう原理か、身体が燃え始めるのだという。これが人間の人体発火現象なのだとか。大体の場合はそこまでいく前にぶっ倒れて気絶するらしいので余程魔力の扱いが下手くそで一瞬で全部注ぎ込んでしまったりしない限りは起こらないものではあると言うのが彼方さん談だ。
私は魔力の使い方を全く知らない。故にやりすぎないようにと言う事だろう。
掌の中のそれを見つめていると、彼女は「できるようになったら次やるから、しばらくは自主練」と言い残し、去っていった。余談ではあるが、彼女達の住まいは近くに見える樹海の中らしく、流石に魔物の跋扈する場所に入れない、扉のような通路も使えない私は店に住んでいるのだ。ここも居心地はとても良いので特に不満は無いのだが。
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