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女子高生、異世界へ行く。

女子高生と破壊神とそれから

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「結論から言うと黒なんだよなぁ」
そう言うと破壊神はため息をついた。理由なんて分かりきっている。ルベドという錬金術師の言っていた事が事実で、帝国軍が居たから。しかも兵器と思わしき機械まで持ち込んで。
「この様子だとあいつら、また妙なもん持ち込んでやがる様だし、完全に黒だな。面倒臭い時にめんどくさい事に巻き込まれた気分だ」
「気分どころか現在進行形でめんどくさい事に巻き込まれてますよォ、アナタ」
「元はと言えばそのジジイの警備がザルだからだろうがよ」
「馬鹿言うな。警備は元々王国兵士の仕事だ。儂の管轄はこの家の周りだけだわ」
「言い合いはいいので次どうするか早く決めてくださいよ」
ため息混じりにそういうと三人とも黙った。そして一番最初に口を開いたのは破壊神さんだった。
「ミスターを呼ぶっつったよな?それより良い案がある。アイツはシャドウレルムを渡り歩いているから召喚に応じるかは我でも半々だ。それならきちんと呼び出しに応じる方がいいだろ。……少々対価は高いが」
帽子の上からガシガシと頭を掻きながらそう言う。
「ふむ、何を呼び出そうと言うのです?アナタは眷属と言えるほどの眷属は持たない、と記憶しておりますが?」
「我に眷属など居らん。今回呼ぶのは魔女の伝手で知っとる奴だ」
ゆっくりと足を組みなおし、手を組むと「あまりあれとは関わり合いになりたくないがなぁ……」とぼやいた。
「とりあえず、珪化木とガジュマルの根、あとはマンドラゴラの琥珀。ジジイお前なら持ってるだろ」
「マンドラゴラの琥珀とかすぐ出てくると思うな。レア物だぞレア物。出てくるがな」
「出てくるんですね」
「みたいですねぇ」
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