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インタビュー一周目
103号男性Dへのインタビュー
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「ハイ、こんにちは。よろしくお願いします。私はここに長く住んでいます。独身です。」
「あの事件の話は警察にも細かくお話したはずですが…でも全く問題ありません。人の命のお話ですので。人の命より尊いものは御座いませんので。」
「あの日、あの時間、私は部屋で『問い掛け』中でした。アナタにもわかるようにお話すると祈りを捧げていたのです。」
「12時ピッタリに問い掛けを行います。一分一秒送れてはいけません。神は答える時間に制限があるのです。」
「問い掛けをはじめてすぐに上から物音がしましたね。すごく大きな音…何か倒れたような。」
「今思うと、あの時旅立たれたんでしょうね。その後サイレンが鳴ったから。ビックリしてドア開けたら2階のサラリーマンが走って階段の方に行く背中見えましたよ。」
「そう言えばはじめて見たな、あの人のスーツ以外の格好。慌てて2階に走って行ったけど1階で何してたのかはわかりません。」
「向こうの非常口は通れないから、アッチからは来ないですよね。玄関から帰ってきたなら、そのまま真っ直ぐ階段登れば良いはずなんですけど。」
「でも死んだ人204号だから関係ないんでしょうね。」
「亡くなった方とは会話どころか、ほとんどすれ違ったことも無いと思います。なので特に印象もありません。」
「ニオイ?それはお香のニオイでしょう。心が落ち着くんですよ。良い香りがしますでしょう。販売もしていますよ。」
「はい、宗教法人です。私、支部長を努めておりまして、宗教関係の知人を招くことはありますよ。嫌だなぁ、噂されているんですか?そんな事ない?…なら良いんですけどね。」
「他の住人さん…う~ん正直私はよく分からないかな。付き合いがあまりないのでね。敷いていうならね、2階の高齢者女性いるでしょ?あの方には気を付けた方が良いかな。うん。悪いオーラが出てますよ。完全に。私も少しだけ見えるんですよ。あなたはね、ちょっと疲れ気味のオーラね。ほら、当たってるでしょ。」
「2階のおばあちゃんは、多分人にあまり言えない事してると思うな。だって…おかしいですもん。いつも高そうなカバン持って、高そうな指輪つけて。」
「あーそうですね、そりゃあその通りですよ。なにを身につけても勝手なんですけど。なんか、ココの家賃知ってるとおかしいなーって思っちゃうんですよね。」
「ただ私は殺人だと思いますよ。根拠なんてありませんよ。でも昔からそういうの勘が鋭くてよく当たるんですよ。」
「それにしてもあなたもですけど、警察もマヌケですよね。いや悪いですが、この団地、防犯カメラあるんですよ。それ管理人さんに見せてもらえばすぐ解決なのに。私、そーゆのだけは昔から冴えてるんですよ。」
「あなた結婚してるでしょ?子供は一人?…あ、してない?ふ~ん、じゃあそろそろですね。子供も直ぐですよ。そういうオーラだから。」
「あの事件の話は警察にも細かくお話したはずですが…でも全く問題ありません。人の命のお話ですので。人の命より尊いものは御座いませんので。」
「あの日、あの時間、私は部屋で『問い掛け』中でした。アナタにもわかるようにお話すると祈りを捧げていたのです。」
「12時ピッタリに問い掛けを行います。一分一秒送れてはいけません。神は答える時間に制限があるのです。」
「問い掛けをはじめてすぐに上から物音がしましたね。すごく大きな音…何か倒れたような。」
「今思うと、あの時旅立たれたんでしょうね。その後サイレンが鳴ったから。ビックリしてドア開けたら2階のサラリーマンが走って階段の方に行く背中見えましたよ。」
「そう言えばはじめて見たな、あの人のスーツ以外の格好。慌てて2階に走って行ったけど1階で何してたのかはわかりません。」
「向こうの非常口は通れないから、アッチからは来ないですよね。玄関から帰ってきたなら、そのまま真っ直ぐ階段登れば良いはずなんですけど。」
「でも死んだ人204号だから関係ないんでしょうね。」
「亡くなった方とは会話どころか、ほとんどすれ違ったことも無いと思います。なので特に印象もありません。」
「ニオイ?それはお香のニオイでしょう。心が落ち着くんですよ。良い香りがしますでしょう。販売もしていますよ。」
「はい、宗教法人です。私、支部長を努めておりまして、宗教関係の知人を招くことはありますよ。嫌だなぁ、噂されているんですか?そんな事ない?…なら良いんですけどね。」
「他の住人さん…う~ん正直私はよく分からないかな。付き合いがあまりないのでね。敷いていうならね、2階の高齢者女性いるでしょ?あの方には気を付けた方が良いかな。うん。悪いオーラが出てますよ。完全に。私も少しだけ見えるんですよ。あなたはね、ちょっと疲れ気味のオーラね。ほら、当たってるでしょ。」
「2階のおばあちゃんは、多分人にあまり言えない事してると思うな。だって…おかしいですもん。いつも高そうなカバン持って、高そうな指輪つけて。」
「あーそうですね、そりゃあその通りですよ。なにを身につけても勝手なんですけど。なんか、ココの家賃知ってるとおかしいなーって思っちゃうんですよね。」
「ただ私は殺人だと思いますよ。根拠なんてありませんよ。でも昔からそういうの勘が鋭くてよく当たるんですよ。」
「それにしてもあなたもですけど、警察もマヌケですよね。いや悪いですが、この団地、防犯カメラあるんですよ。それ管理人さんに見せてもらえばすぐ解決なのに。私、そーゆのだけは昔から冴えてるんですよ。」
「あなた結婚してるでしょ?子供は一人?…あ、してない?ふ~ん、じゃあそろそろですね。子供も直ぐですよ。そういうオーラだから。」
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