ドスグロ団地

charmee

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インタビュー一周目

104号男性Eへのインタビュー

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「ニイサカさん…ですか。お疲れ様です。」

「俺はフリーターみたいな…感じっすかね。夜、飲み屋でバイトしたり適当にやってます。それってなんか関係あります?」

「あの日は…寝てたんですよね。したら上から『ドーン』ってタンス倒れた系のヤバい音がして目が覚めました。」

「まぁ良いかと思ってまた寝ようとしたんだけど、サイレン鳴ってね。こりゃ大事だと思ってドア開けたら管理人さんが救急車に『コッチコッチ』って手振ってましたよ。」

「皆ドア開けて見てましたよ。そりゃあ何事かと思うよね、こんな団地でね。お昼頃だったと思います。明るかったし。」

「え?サラリーマン?あーそうそう。2階の住人が何故か下にいましたね。駐車場とか玄関でたまにすれ違うから顔は知ってましたよ。休みだったんすかね。知らんけど。」

「うーんと…サイレン鳴ってドア開けたら走って2階への階段方向に向かってた…感じかなぁ。みんなドア開けて出てきてたから見てたと思いますよ。」

「しかし今思うと怖いですよね。この真上であの時死んでたって事でしょ?いや、気持ち悪いな。」

「Iさんは目つき悪いけど、痩せっぽっちだしケンカしたら勝てそーだな。とは勝手に思ってましたよ。でもまさかヤクザだったとはね。」

「203号のH君と話してるの何回か見たけど、楽しそうでしたよ。H君、陰キャっぽいのにヤクザとどんなテーマで会話してたんですかね。」

「気になる事…無いな。気になる住人も居ませんよ…結局、それくらいの距離感なんですよね。俺はそれくらいが心地良いけど。過ごしやすいところですよ。」

「隣の人?ハハハ、たまにお経みたいなの聞こえるね。最初はやめてくれって思ったけどさ。まぁ慣れたもんですよ。そういうヤツなんだなってね。今となってはポエトリーリーディングみたいで心地よく聞かせてもらってますよ。あ、わかんないんだポエトリーリーディング?」
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