妻を追いかけ異世界に!

新城 伸

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ランカス目前

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クリスフォードまでの護衛依頼を探していたが、そんな都合よく出るわけもなく
ランカス手前の村までの依頼を受けることにした!

村までの依頼を無事完了した俺達は、ランカスを目指す!
この村からランカスまでは、徒歩で二日の距離だ
この村には、ギルドがなく依頼達成の報告すら出来ない為だ

ランカスに向かう道すがら、街道に一人の男が座っていた
気配察知で確認していたので、回りに気配はなく一人のようだ

男は、俺達に気がつき

「いや~、人が来て良かった!すまないが助けてくれないか?」

笑顔で話しかけてくる男

「どうかしたんですか?」

ミーナが聞く

「お金を落としてしまってね、困ってたんだ!
 それでお願いなんだが、有り金全部置いていってくれないか?
 お礼に命は、助けてあげるからさ。」

「なに、言ってるのよ!ふざけないで!」

俺は,アイテムボックスから剣を取り出し素早く身構える

「親切に、命は助けてあげるって言ったんだけど?
 君達、命いらないの? まだ間に合うけど?」

男の威圧感が、急激に上がった!身体強化か?
やばい、強い1対1なら勝てないかもしれない
逃げることも考えながら、ミーナを下がらせる!

「最近の若い奴は、人の親切を聞けないみたいだな?
 仕方ない、後で後悔するなよ!」

言い終える前に、男は踏み込んで切りつけてくる!
しかし警戒していた俺は、ステップで避けながら
男の手首を狙い剣を振るったが、男は手首を傾けるだけで剣を避ける

「へー、若いのにやるね!避けるだけじゃなくて反撃までするんだ!
 楽しくなってきたよ! ごめんね殺したくなっちゃったよ。」

男が、恍惚とした表情をする
こいつ完全に、やばい!
俺は、ミーナに逃げるように合図し
男とミーナの距離が離れるように、突進していく。
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