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雲のアトリエ
ギャングのボスが極度なМなのはどう考えてもおかしい
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翌日───午前9:00 雲のアトリエ近辺、積乱雲にて
戦艦シャークМは、黒のスーツに身を包み黒のサングラスをかけたいかにもなマフィアを乗せ空を飛んでいた。
その中で唯一真っ赤なスーツに身を包んだ、ライオンの獣人ギリアム・ローレンツは、嵐吹き荒れる雷雲を荒々しく突き破っていく。
「ボス!進路かえなえいんすか!あっち青空見えてますよ!?」
「おぉ!おお!そうか!でかした!」
ギリアムはギャハハハハと汚い笑みを浮かべ、青空を指さす部下の肩を組む。
「ば、馬鹿!お前そんな事言ったら!」
「えっ?」
「俺の船にNはいらねぇぇえええええええ!」
怒号と共にハンマー投げのように部下の両手を持ってぶんぶんと振り回し、轟雷鳴り響く黒雲に放り投げる。
「ええええええ!?」
「普通の意見なんかいらねぇ!刺激がほしぃんだよ!なんせ俺は、『М』だからな!!ギリアムのМだ!ぎゃはははは!」
「ギリアムのM……?ああ、ムね。」
「ちょっと無理あるよな」
「ああ!?てめぇら!?」
「「ひぃっ!」」
「いい事言うじゃねぇか!」
「「は、はぁ」」
「俺も無理は承知だ。けどなぁ……名前変えるなんておっかさんに顔向け出来ねぇ!!」
「「いや、性格を変えろよ!!」」
「ああ!その手が……!って、ボスになんちゅう口聞いてんだテメェら!!」
「「ツッコんだら吹っ飛ばされたぁあああああ!!」」
「当たり前だ俺を誰だと、思っていやがる!!泣く子がいたら話を聞く、ギリアム様だ!」
「意外と優しい!!?」
「普通のツッコミはいらねぇえええええ!」
「ぐはぁああああああ!」
部下を次々と放り投げる、真っ赤なライオンの獣人。
投げられた部下達は、バリスタで放たれた矢のごとく一直線に稲妻や、雨を一切もろともせず突き進む。
そして、彼らの目の前に綿あめを思わせるもこもことした雲のような素材でできた家屋やビルの連なる、雲のアトリエその中心に突き刺さった。
「うわぁあああああ!あっ、……?柔らかい……」
「ぎ、ギリアムファミリーだぁあああ!」
「捕まえろー!!」
「まさか、ボスの狙いは……!!?」
ヒュー……!ヒュー……!!
人間砲弾が暗雲を突き破る。
次々と街のど真ん中に突き刺さり起き上がると、整備士達に炎を纏って襲いかかった。
整備士達が雲を操れるのに対しギリアムファミリーは炎を操り、みるみるうちにアトリエは炎に包まれていく。
***
「始まったか……」
丘の上からカイト達アクアファミリーは、戦火を眺めていた。
丸い鉄の塊は、軋んだ機械音で音を鳴らす。
「センキョウホウコク『x3y2』キンコウ……」
「だな、ギリアムらしい荒々しい戦術だが……」
「早く助けに行こう!皆が死んじゃう!」
ボーカロイドのメロが悲痛な声を上げる。メロは見た目もだが声も完全に人間の声、いや、人間よりも美しい声を持っている。
「思ったなら行動しろ!それが俺らのモットーだ!戦火に飛び込みたいやつは飛び込め!俺とギリアムの首を狙うやつは俺と来い!今回は2班に別れる!」
(本当は、有栖川に街の防衛をたのみたかったんだけどな……)
「じゃあ、私行く!」
「私も……いく!」
「ほいなら、私もいこーかね。あっちの方が料理できそうだ」
「全く、リアムは料理の事ばかりだなぁ……いいぞ、いけ!」
「「「うん!」」」
メロ、整備士のシノン、料理人で獣人のリアムが耐えきりれずに崖を駆け下りていく。
「さて、お前らおかしいと思わねぇか。いくらギリアムだからってこんな戦術」
「まぁ、おかしいわな」
「確かに僕も裏があると思う」
「俺はよくわからんが、カイトから離れるなと言われている。そんだけだ」
「ライカは、作戦のキーだからな。俺らのファミリーで電撃は貴重だ。デルドルドは飛んでくる砲弾を撃ち落とせ。エンは、艦隊に極大魔法打ち込んでやれ。ナノは引き続きナビ頼む」
ハクビシンの獣人の子供ライカ、悪魔の魔人剣闘士デルドルド、タイムウォーカーという組織に所属する魔法使い火箱エン、鉄ボールのナノはそれぞれ持ち場に着き、カイトの元を離れた。
「待たせたな」
「おせぇよ、有栖川」
アリスファミリー8人+シノは走り、茂みを抜けて丘の上にやってきた。
カイトは相変わらず屈託のない笑顔で向かい入れる。
アリスはカイトの先に広がる、全てが綿菓子のような雲で出来た巨大な街が人と戦火にまみれる光景を見て思う。
「戦場に帰ってきた……」
「よし、メンツは揃ったな!見せてみろ!魔界最強の男の力をよ!」
「おう!任せろ!」
まぁ、俺ただのお荷物なんですけどね!
戦艦シャークМは、黒のスーツに身を包み黒のサングラスをかけたいかにもなマフィアを乗せ空を飛んでいた。
その中で唯一真っ赤なスーツに身を包んだ、ライオンの獣人ギリアム・ローレンツは、嵐吹き荒れる雷雲を荒々しく突き破っていく。
「ボス!進路かえなえいんすか!あっち青空見えてますよ!?」
「おぉ!おお!そうか!でかした!」
ギリアムはギャハハハハと汚い笑みを浮かべ、青空を指さす部下の肩を組む。
「ば、馬鹿!お前そんな事言ったら!」
「えっ?」
「俺の船にNはいらねぇぇえええええええ!」
怒号と共にハンマー投げのように部下の両手を持ってぶんぶんと振り回し、轟雷鳴り響く黒雲に放り投げる。
「ええええええ!?」
「普通の意見なんかいらねぇ!刺激がほしぃんだよ!なんせ俺は、『М』だからな!!ギリアムのМだ!ぎゃはははは!」
「ギリアムのM……?ああ、ムね。」
「ちょっと無理あるよな」
「ああ!?てめぇら!?」
「「ひぃっ!」」
「いい事言うじゃねぇか!」
「「は、はぁ」」
「俺も無理は承知だ。けどなぁ……名前変えるなんておっかさんに顔向け出来ねぇ!!」
「「いや、性格を変えろよ!!」」
「ああ!その手が……!って、ボスになんちゅう口聞いてんだテメェら!!」
「「ツッコんだら吹っ飛ばされたぁあああああ!!」」
「当たり前だ俺を誰だと、思っていやがる!!泣く子がいたら話を聞く、ギリアム様だ!」
「意外と優しい!!?」
「普通のツッコミはいらねぇえええええ!」
「ぐはぁああああああ!」
部下を次々と放り投げる、真っ赤なライオンの獣人。
投げられた部下達は、バリスタで放たれた矢のごとく一直線に稲妻や、雨を一切もろともせず突き進む。
そして、彼らの目の前に綿あめを思わせるもこもことした雲のような素材でできた家屋やビルの連なる、雲のアトリエその中心に突き刺さった。
「うわぁあああああ!あっ、……?柔らかい……」
「ぎ、ギリアムファミリーだぁあああ!」
「捕まえろー!!」
「まさか、ボスの狙いは……!!?」
ヒュー……!ヒュー……!!
人間砲弾が暗雲を突き破る。
次々と街のど真ん中に突き刺さり起き上がると、整備士達に炎を纏って襲いかかった。
整備士達が雲を操れるのに対しギリアムファミリーは炎を操り、みるみるうちにアトリエは炎に包まれていく。
***
「始まったか……」
丘の上からカイト達アクアファミリーは、戦火を眺めていた。
丸い鉄の塊は、軋んだ機械音で音を鳴らす。
「センキョウホウコク『x3y2』キンコウ……」
「だな、ギリアムらしい荒々しい戦術だが……」
「早く助けに行こう!皆が死んじゃう!」
ボーカロイドのメロが悲痛な声を上げる。メロは見た目もだが声も完全に人間の声、いや、人間よりも美しい声を持っている。
「思ったなら行動しろ!それが俺らのモットーだ!戦火に飛び込みたいやつは飛び込め!俺とギリアムの首を狙うやつは俺と来い!今回は2班に別れる!」
(本当は、有栖川に街の防衛をたのみたかったんだけどな……)
「じゃあ、私行く!」
「私も……いく!」
「ほいなら、私もいこーかね。あっちの方が料理できそうだ」
「全く、リアムは料理の事ばかりだなぁ……いいぞ、いけ!」
「「「うん!」」」
メロ、整備士のシノン、料理人で獣人のリアムが耐えきりれずに崖を駆け下りていく。
「さて、お前らおかしいと思わねぇか。いくらギリアムだからってこんな戦術」
「まぁ、おかしいわな」
「確かに僕も裏があると思う」
「俺はよくわからんが、カイトから離れるなと言われている。そんだけだ」
「ライカは、作戦のキーだからな。俺らのファミリーで電撃は貴重だ。デルドルドは飛んでくる砲弾を撃ち落とせ。エンは、艦隊に極大魔法打ち込んでやれ。ナノは引き続きナビ頼む」
ハクビシンの獣人の子供ライカ、悪魔の魔人剣闘士デルドルド、タイムウォーカーという組織に所属する魔法使い火箱エン、鉄ボールのナノはそれぞれ持ち場に着き、カイトの元を離れた。
「待たせたな」
「おせぇよ、有栖川」
アリスファミリー8人+シノは走り、茂みを抜けて丘の上にやってきた。
カイトは相変わらず屈託のない笑顔で向かい入れる。
アリスはカイトの先に広がる、全てが綿菓子のような雲で出来た巨大な街が人と戦火にまみれる光景を見て思う。
「戦場に帰ってきた……」
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