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3 え?ダンジョンってそんなことが?

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「すみません、これって売れますかね?」

俺は、そう言いながらダンジョン手前にある換金所にスライム瓶を提出した。

「ああ、瓶に移し替えてくれたのですね。
スライムゼリーはポーションの材料になりますので、いくらあっても大丈夫なのです。
…合計で20本ですので、2000円です」

どうやら、スライム瓶は1本100円らしい。

「ありがとうございます。
あ、そういえば…1階層でレベルを2まで上げようとしたのに4体しか出てこなかったのですが、何が情報ないですか?」

俺は、ダンジョン一階層の敵について、店員にそう聞いてみた。

「ああ、それなら…このダンジョンは何故か、固定数しか湧かないからですね。
二階層以降だと、時間経過でランダムでスポーンするのですが、1階層だけは4体固定ですので、レベルを上げるのならば一度撤退という形になります」

「なるほど…何度もダンジョンを出入りする必要があるのですね」

となると、スキルを集めるには…彼はそう思いながらそのまま話を続けていくと、スライムゼリーについて聞かせてくれた。

「ですがまぁ、そういった人は中々居ないですけどね。
おかげで、スライムゼリーは中々集まりませんし…」

「そうなんですか?」

「はい。皆さん、二階層以降をメインに活動していますので」

2階層は、この初心者用のダンジョンでは、ハンターとしての資格を十分に持っている、そういった意味合いもあるらしい。

「なるほど…まぁ、自分は暫くは1階層を周回しますので、スライムゼリー持ってきますね」

「出来れば、多めにお願いします」

「はは、分かりました」

…なるほど、固定数だったのか。そりゃ敵が出てこないわけだ…うーん、となると効率がやっぱ悪いよなぁ…

「あ、そうそう!二階層に行ってから1階層に行ってもリセットは入りますよ!」

ダンジョンに再び入ろうとすると、先程の彼女がそうアドバイスをくれた。

「ありがとうございます!」

へぇ、これはいい情報を聞いたな。ダンジョンゲート付近に一体、中間辺りに2体、階段付近に一体だから…
1周目は普通に行って、2階にいって直ぐに戻って2週目…
んで、それを売って…もっかい行ったら計4周…これなら、レベル上げも捗りそうだ。

「とりあえず、一体ずつどんどん倒していこう」

…触手で動きを封じて…よし、狙い通り相手の真下にも出せた。
んで、あとは攻撃…っとと、一撃か…うーん、スライムキラーがちゃんと発動しているようだな。

俺は、すぐさま1体目の敵から早速スキルを使い、上手いこと拘束してスライムの体内に見えている核を全力で殴った。

「よし、この調子でいこう…一体目は…お、ストレージ」

【ストレージLv.2】
2種のアイテムを収納出来る。

ストレージはどうやら、レベル毎に収納出来る種類が増えていくようだ。

「お、やっぱり…これは増やしておくと便利だな」

よし、あとの三体も狩ってリサイクルしよう!

そう思い、俺はスライムが見え次第、先程と同じように、拘束、パンチと倒していった。

「んー…あれ、またストレージ?…あれ、2体目も…なんでだ?てか、収納個数が増えてるな…んー、3体目…あれ、またストレージ…なんでだ?」

しかし、2体目、3体目と同じように倒しても、スキルはストレージしか落ちなかった。

…いや、もしかして…物欲がスキルに反映されてるのか?
それと、ストレージの方は…まだオーブは使ってないからレベル2だけど…うん、やっぱりそうだ。
レベル2の最大個数は20…
つまり、レベルが上がる毎に
・1種類増加
・10個増加
この2つが更新されるって感じか…よし、それじゃあ…オーブも2つ使ってと…

「さてと…とりあえず、上げれるだけ上げてみよう」
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