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45. 同盟
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「お兄ちゃん、夜鈴荘の人達来たけどこっちに戻って来れそう?」
…あ、そうか…同盟に関しての話し合いか…完全に忘れてたな…んー、取り敢えず一旦中断して戻ってくるか…
「わかった、直ぐに戻る」
「どうでしたか?」
「直ぐに戻るってさ。
それで?
同盟組んでも私達にはデメリットしかないんだけど?」
「…確かに、武力面では私達も誇りはありますが、御二方の前では無力です…
その為、こちらとしましては…
情報の提供をさせていただきます」
「ふーん…でも、その程度?」
「ただいまー…それで?
今のこの時代、人脈なんてのはダンジョンに潜ればすぐに出来る。
しかも、俺達は最悪政府の方に行けば問題ない。
つまり、その程度どうとでもなるということだ」
「(なんだ…このガキ共…!
片方に至っては遅れても謝らないだと?)」
「はぁ…もう良い、帰れ」
「ビクッ!…ど、どうしてですか!」
「そこの、新たに来たようだが…俺達の前で、お前みたいな奴が来るとは…殺したくなるんだ」
「ヒッ…な、なんなんだ…い、一体…」
黒腕武装…発動。
呪詛:沈黙・感覚削除・吐血
「うっ…ぐっ…あぁ…」
「ブオンッ…そいつを早く治してやった方がいいんじゃないか?」
「くっ…失礼します」
「お兄ちゃん、その腕何?」
「呪い」
「へぇ、面白そう」
「確かに、結構便利なスキルだな。それに…こっちの腕と合わせたらめっちゃ強くなる。
だがまぁ、体力の消耗がエグいから、俺でさえ…そうだな、もって1、2分くらいだろうな」
「燃費が悪いね」
「これの下位互換の方はもっと使えるんだけどな」
「効果を取るか持久を取るかって感じだね…」
「ああ。だが、この状態で剣を振るえば、剣撃にその呪詛が乗るって面では、こっちの方が有効かもな」
だが、強いことには強いんだよなぁ…
「…さて、と…芽衣、ちょっと話したいことがあるから聞いてくれ」
「なに?」
「…今回は死ぬかもしれないダンジョンだから、すまないが芽衣には今回のダンジョンは不参加の方向で頼みたい」
「ピクッ…なんで?死ぬ可能性があるなら、私が居た方が良くない?」
「すまんが、今はまだお前には死んで欲しくないんだ。
俺は死んでも、お前みたいに確約された未来がある訳でもない。
だから、お前には…」
「やだ」
「頼む、芽衣」
「なら、私は1人でSランクダンジョンに潜るけど、別にいいよね?」
「ぐっ…なんでわかってくれないんだ!」
「分かってないのはどっち!?
私達兄妹はいつだって一緒だって言ったじゃん!
お兄ちゃんが死ぬって聞いて、大人しくしてられる程私は弱くない!
覚醒者になって、お兄ちゃんとダンジョンに潜ったあの日から私は…
お兄ちゃんとなら、死ぬ覚悟だってできてるの」
「芽衣…」
「だから、お兄ちゃん。私も連れて行って」
「…わかった。だが、絶対に死なないでくれ」
「…うん」
…あ、そうか…同盟に関しての話し合いか…完全に忘れてたな…んー、取り敢えず一旦中断して戻ってくるか…
「わかった、直ぐに戻る」
「どうでしたか?」
「直ぐに戻るってさ。
それで?
同盟組んでも私達にはデメリットしかないんだけど?」
「…確かに、武力面では私達も誇りはありますが、御二方の前では無力です…
その為、こちらとしましては…
情報の提供をさせていただきます」
「ふーん…でも、その程度?」
「ただいまー…それで?
今のこの時代、人脈なんてのはダンジョンに潜ればすぐに出来る。
しかも、俺達は最悪政府の方に行けば問題ない。
つまり、その程度どうとでもなるということだ」
「(なんだ…このガキ共…!
片方に至っては遅れても謝らないだと?)」
「はぁ…もう良い、帰れ」
「ビクッ!…ど、どうしてですか!」
「そこの、新たに来たようだが…俺達の前で、お前みたいな奴が来るとは…殺したくなるんだ」
「ヒッ…な、なんなんだ…い、一体…」
黒腕武装…発動。
呪詛:沈黙・感覚削除・吐血
「うっ…ぐっ…あぁ…」
「ブオンッ…そいつを早く治してやった方がいいんじゃないか?」
「くっ…失礼します」
「お兄ちゃん、その腕何?」
「呪い」
「へぇ、面白そう」
「確かに、結構便利なスキルだな。それに…こっちの腕と合わせたらめっちゃ強くなる。
だがまぁ、体力の消耗がエグいから、俺でさえ…そうだな、もって1、2分くらいだろうな」
「燃費が悪いね」
「これの下位互換の方はもっと使えるんだけどな」
「効果を取るか持久を取るかって感じだね…」
「ああ。だが、この状態で剣を振るえば、剣撃にその呪詛が乗るって面では、こっちの方が有効かもな」
だが、強いことには強いんだよなぁ…
「…さて、と…芽衣、ちょっと話したいことがあるから聞いてくれ」
「なに?」
「…今回は死ぬかもしれないダンジョンだから、すまないが芽衣には今回のダンジョンは不参加の方向で頼みたい」
「ピクッ…なんで?死ぬ可能性があるなら、私が居た方が良くない?」
「すまんが、今はまだお前には死んで欲しくないんだ。
俺は死んでも、お前みたいに確約された未来がある訳でもない。
だから、お前には…」
「やだ」
「頼む、芽衣」
「なら、私は1人でSランクダンジョンに潜るけど、別にいいよね?」
「ぐっ…なんでわかってくれないんだ!」
「分かってないのはどっち!?
私達兄妹はいつだって一緒だって言ったじゃん!
お兄ちゃんが死ぬって聞いて、大人しくしてられる程私は弱くない!
覚醒者になって、お兄ちゃんとダンジョンに潜ったあの日から私は…
お兄ちゃんとなら、死ぬ覚悟だってできてるの」
「芽衣…」
「だから、お兄ちゃん。私も連れて行って」
「…わかった。だが、絶対に死なないでくれ」
「…うん」
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