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54. 賽銭箱の設計

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「取り敢えず、まずは賽銭箱がないのが重要だよな…
賽銭箱って言ったら、やっぱ神聖なイメージあるけど…んー、普通の木材で作ってもいいものなのかな?」

『解放者さん、ちょっと良いですか?』

「あ?…あー、神託の神か?どうしたんだ?」

『生産の神々から伝言です。作るならば、その気持ちさえしっかりしていれば、どんなものでも本来の機能を発揮する…との事です』

「…うん?あー…うん、分かった(?)」

…気持ちのこもった1品…ねぇ…

「ま、取り敢えず頑丈な方が良いし…つなぎ目の金具はミスリルでしてみっかなぁ…んで、木材は…異界の木材かな。
んー…よし、設計図は…あ、そっか。あのスキルを使ってみるかぁ…」

想像設計図…へぇ、結構綺麗…写真撮っとくか。

「んで、なんか宇宙みたいになってるけど…これ、どうやって使うんだ?」

んー、画面が何も無いが…

「…もしかして…賽銭箱のイメージ…ポンッ」

…やっぱり、想像したものをこのスペース内で実現させ、設計図とする…イメージが足りない所は補強してくれているし、ちょっと変えた部分があればイメージだけで変更可能…
これは便利だな。
しかも、鍛炎眼で情報も読み取れるし…

「って、魔の賽銭箱?…げっ…素材から瘴気が溢れてる…なるほど、この素材はダメか…んー、となると…木材…調べてみるか」

んー、生気の心眼と真実の目の合わせ技で…神聖なオーラが出てるものは…

「…松、かなぁ…これが一番オーラが強い…」

うーん、でもそこまで樹齢が高いのって…あ、作れば良いのか…よし、松の苗木を取ってこよう!

「さて、松の苗木は…んー、取り敢えず…よし、ダンジョン行くか!」

さて、ここらでまだクリアしてないダンジョンはっと…

「プルルル…うん?誰からだ?」

「すみません、関わらないと言ったばかりに…」

「…あ、!この間の政府の人!どうしたんですか?」

「実は…剣聖達でもクリア出来ない、Sランクゲートが出現しまして…夜鈴荘の方々も今はダンジョンに出向いていて…」

「ちなみに、どんなステージでした?」

「…えっと、恐らく中国…です。
雰囲気は少し、日本と似ているのですが、仙人と名乗る動物が強すぎて…との事です」

「松の木ってありました?」

「ま、松ですか?」

「はぁ…はぁ…あ、あります!松の木はありましたよ!」

この声は…剣聖か?

「分かりました。それでは、場所を教えて下さい」

よし、これで松が手に入る!

「それにしても、仙人か…孫悟空のこと知ってたらいいんだがな…」
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