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94. 魔法の検証のために-4

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「…よし、行くか」

俺はそう言いながら、雪山のボス戦フィールドに到着した。

「えーっと…ここってどういう場所なんだっけか…
解放は…」

雪山のボスフィールドは、実は地下にあるのだが、雪山の頂上に、氷の床がある。
そして、そこを破壊して進むとボスフィールドに到着する訳だが…

「…あ、そうだ。これだったな…真紅の石…」

周囲の何処かにランダムに出現する真紅の石というアイテムを取得後、それを所持した状態で3回攻撃すると破壊可能となる。

「…うーん、でもこれも鍛冶素材っぽいんだよなぁ…さて、どうしたものか…」

フィールドには5個だけ生成されるらしいし…うん、5個とりあえず集めていくか。

彼はそう思い、全部集め切ると空間操作によって内部の空気と自身の座標を入れ替えた。

「…よし、それじゃあ…初っ端からぶっ飛ばしていくか」

彼がボスを発見すると、そこには巨大な水色の花がこちらを覗いていた。
間違いなく、あれがボスだろうと確信した俺は、直ぐに頭上に無数の火の玉を作り出し、着地と同時にそれを落とした。

『雪山ダンジョンのボスを討伐しました。
偉大な業績を達成した為、称号を獲得しました』

…ふぅ、案外簡単だったな。さて、次の属性はなんだったか…ああ、光か闇か…んー、その2つのダンジョンは今のところ情報に出ていないんだよなぁ…

「っと、そろそろ出ないとな」

彼は、ダンジョンをクリアして外に出ると、そこには多くの記者が集まっていた。

「解放者の方ですよね?取材をお願いしてもよろしいでしょうか!」

しかし、記者達がなんの連絡も、なんの許可もなく自身を撮影していることに少し怒りを覚え、彼は記者が居る範囲で威圧した。

「誰が撮っていいと許可をした?」

彼がそう言うと、記者が持っていたカメラは全て破壊され、記者達も次々に倒れていった。

「虫けらが…」

彼は、そう捨て台詞を放つと、誰も見えないような速度でその場を去った。

「さて、次のダンジョンを探すの一旦やめて…取り敢えず、神社に向かうか」

そう言って彼は、解放者権限で神社の方に転移した。

「よぉ、久しぶりだな」

『ビクッ…我らはまだ悪いことはしていないぞ?』

「…え?何の話?」

すると、到着と同時にこちらに怯えながら訳の分からぬことを話す神々が居た。

「…あー、もしかして…天帝戦を見てたの、か?」

『う、うむ』

「あはは!なら、大丈夫だって…
そもそも、あれは孫悟空が世話になった礼だしさ。
そんじゃ、ちゃちゃっと売り場制作と行こうか!」
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