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2章 魔法学校

15-6 訓練3

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「さて、ヴィランさん。攻撃と回避、防御はこれで良いとして、次は龍直々に教えてもらってください」

《分かった…まず、龍の事についてだが、龍は意外と柔らかい生物なのだ。硬いのはあくまで鱗であって肉は柔らかい。つまり、狙うのはそこだ。
それと、これは知っていると思うが、龍と亜龍の違いは知能の差だ。
知能が高いからこそ攻撃が鮮明に繰り出される。
その攻撃は一撃が重い上、フェイント等もあるから攻略が難しくなる。
だが、そんな龍でも直ぐにそういった行動を崩す事ができる。
それは、龍の逆鱗を触れる事だ。その部分は、龍の象徴として使われている為、そこに他の種族が触れる事は許されない。それを壊すのは以ての外だ。
つまり、精密な攻撃を躱しながら攻略するか、雑な攻撃を躱して攻略するかのどちらかだ》

「となると…速さに自信がある俺は雑な攻撃の方だな」

《ふむ、ならばそちらの方向でしていこう。
まずは、魔法からしていこう。魔法を習う理由だが、移動などにも使えるからだ。
ちょっと待っていろ…竜人化》

!龍って人の姿にもなるのか!?初めて見たな…

「では、始めていこうか。まず、移動…というものに対してだが、例えば、自分の足元を伸ばしたりすればそこから大きく跳んで相手に近付く事も出来る。例えばこうやって…土属性で足元を盛り上げた後、ここに龍の銅像を置いて…跳ぶ。そうすれば、龍の逆鱗をこうやって…よっと、触れるようになる」

「だが、それには相当な脚力が必要じゃないか?」

「まあ…人間の魔法は面倒だからな。魔法は特定の決まった物しかできないし、一々魔法陣を発動しなければ発動しないからな。
だから、今からする訓練で運動神経を上げる。
その後に龍が使う魔法を教える」

「大丈夫なんですか?龍の魔法は別種族には教えては行けないと聞いた事がありますが…」

「正確には、気に入った奴以外には命が奪われるとしても教えてはいけない、だな。
では、少し作ってくるから待っておけ」

「あ、では別の場所に作れますか?訓練用の場所があるんです」

「ん?ああ、分かった」

「では、いつもの部屋に戻りましょう」

いつもの部屋って言うと…鏡の先か。

「では、私は先に帰って準備しておきますね。古龍は、小さくなれましたよね?」

「ああ、それは大丈夫だ。ヴィラン殿、背中に乗ってくれ」

「分かった」

鏡の先に作るとしたら施設が必要ですね。かなり大きめの施設を作っておきますか。

『ついでですし、訓練場も作っておきますか』
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