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本編

花蝶風月

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「さーてと、取り敢えず終わったし回収だけして帰るか」

「グォォォォォ!」

「!?な、なんだ今の声!?潰した洞窟の中から聞こえたぞ!?」

と、取り敢えず何か情報を…

〈体力〉1400
〈魔力〉250
〈SP〉 5358
〈職業〉
魔法使いLv.3
魔術師 Lv.6
侍   Lv.13
剣姫  Lv.8
剣彦  Lv.2
剣鬼  Lv.5
重剣士 Lv.7
統率者 Lv.MAX
暗殺者 Lv.5
追跡者 Lv.4
撲殺者 Lv.10
狩人  Lv.3
暴食  Lv.4
殺戮者 Lv.4
射撃手 Lv.2
テイマーLv.3
狂戦士 Lv.2
〈スキル〉
抜刀術  居合い
     一閃
     鬼神
     龍神
     阿修羅
     戦神阿修羅
     戦舞踏乱
     千本桜
     夜蝶
     月光
     爆撃蝶
     散花
     炎の呼吸
     雷の呼吸
魔法   基礎属性
     治癒
     結界
特殊属性 毒
魅了の魔眼
調合
瞬間記憶
料理
収納
浄化
蒸発
飲水生成
調薬
温度調整
加工作業

「…テイマー?」

〈職業〉テイマー
魔物や動物をテイミングして、操る職業で、所持者の力によってテイム出来る魔物は変わってくる。
※テイム=手懐ける※

「これか!ということは、あのオーク達何かテイムしてたのか?だが、あの声だと…」

『気配察知』

…デカイな、これは。

「神器と別なんだろうが…こりゃドラゴンっぽいな」

何か効きそうな必殺技…いや、何ならその場で作れば良い。

「まずはざん…いや、待てよ?どうせなら纏めるか」

取り敢えず蝶系から。

『剣姫 蝶舞』

『統合スキル〈刀王〉を覚えました。』

…これで統一出来たな。うん、しっかりSPも消費してる。
スキル名も刀王に変わったし…
んじゃ、次は…取り敢えず作ったやつは1つでも纏めておくか。

『刀王 造花』

『刀王 夜月』

…これで良しと。さてと、それじゃあ斬撃系を作っていかないとな…イメージは…鱗を砕く感じだよな…よし、取り敢えず思い付いたの片っ端から作っていこう。斬撃以外も!

『剣姫 風神』

『剣彦 雷神』

『剣姫 風残』

『剣彦 乱風』

『剣姫 凪』

『剣彦 狂波』

『剣姫 花風』

『剣彦 風血』

…うーん、これ以上は取り敢えず出て来なさそうだな…

「とりあえず、統合だけ済ませるか」

SPを無駄に消費するのは節約すべきだろうが…
まあ、敵倒したら敵の分も貰えるしな。

『刀王 裂空』

…合わせ技も作っておくか。

『刀王 花蝶風月』

「…これで良しと。さてと、どこまで通用するかな」

魔力は…伸びたのは伸びたがそこまで伸びた訳ではないしな…

「…さぁ、来るなら何時でも…」

「グルルルル…グル?」

「…ん?」

「グラァ」

「え?いや…え、敵対してない?う、うーん…」

なんでだ?

〈フェアリードラゴン〉
カムラにテイムされているドラゴンで、精霊の力の素となっているドラゴン。
親密度MAX

「…あ、主導権強奪したのか…」

…なら、SP消費が無駄になったな…はぁ、まあ良いか。

「取り敢えず、お前の大きさなら移動にも使えそうだな」

「グラァ」

「うん?背中に乗ってくれ?今は良いや」

取り敢えずさっきできなかった回収をしてと…

「うーん、ここは消しておくか」

建造物は壊して、洞窟とかは回収。後は地面だが…土魔法で慣らしておくか。

『整地を覚えました。』

「これで良しと。んじゃ、帰るか。着いてきてくれ」

「それにしても、まさかドラゴンを手に入れるとは思わなかったな。…ん?待て、一つ質問するぞ…お前、オスか?」

「グラァ」

「…フェアリードラゴンって名前だけで勘違いしてたがちゃんとオスも居るんだな」

「特異‪種だけどな」

「取り敢えずで喋るな」

「グラァ」

「はぁ…まあ、男なら気を使う必要もないか」

「グラァ」

…これちゃんと言葉として脳内に言葉が入ってくるのは多分テイマーの能力だよな。

「うーん、面倒なことにならなければ良いが…」

「大丈夫だろ、俺は精霊の森から追放された身だし」

「…何やらかしたんだ?」

「なにもしてないぞ?ただ、特異種だから他とは違うって言われて追放されたんだ」

「…なら大丈夫か」

「あとさ、姿を変えてもいいか?」

「ん?良いぞ」

「グルル…ふぅ、やっぱこの姿が落ち着くな」

「…フェアリーじゃないな?」

「種族はフェアリードラゴンだぞ?まあ、この姿は容姿変化スキルで変えてるだけだ」

「なるほど」

『龍語を覚えました』

「なあ、1回龍語で喋ってくれないか?」

「?さっきから龍語だぞ?」

…あー、これあれか。鳴き声が聞こえてた時に頭に流れたのは心の声か…なるほど…テイマーは心の声と表の声を分けて翻訳するのか。

「なら、周りからはお前は鳴いてるだけって事だよな?」

「そういう事だな。というか、今更だが名前はなんだ?」

「カムラだ」

「…オスの名前だろ?それ。お前はメスじゃないのか?」

「メスって言うなメスって…はぁ」

『容姿変化』

「これが本当の姿、今は事情があって姿を変えてるんだ」

「…何かやらかしたのか?」

「ワクワクしてんじゃねぇよ…はぁ、追放だよ追放。
まあ、簡単に言えば主人を無視して使用人が勝手に養子を追放したって感じだな」

「ん?生きてるならそれは無効だぞ?」

「いや、まあ俺も丁度出ていこうとしてたし別にいいかなって思ってな」

「カムラー!何処に居る!」

やばっ!

『容姿変化』

「この姿の時はリアって呼べ」

「わ、分かった」

「カム…ん?どうしたんだ君…ってドラゴン!?」

「彼は私の友人ですので大丈夫です。ほら、挨拶して」

「グルァ」

「そ、そうか…そうだ、男の子を見なかったか?」

「すみません、

「そ、そうか…呼び止めてすまなかったな」

「いえいえ、大丈夫ですよ。追放したとはいえ、心配するのは当然ですから…ああ、そういえば使用人に話は聞かなくて良いのですか?」

「…君、どうしてそこまで知っている?」

「彼は私の所によく遊びに来ましたから。彼とはつい最近お会いしましたが、それでも友人であることには変わりありませんから」

「そうか…カムラから…すまない」

「いえ、大丈夫ですよ。ただ、彼は親がもし探しに来たら、ちゃんと生きてるから心配とかしなくて良い。今度はちゃんと妻を迎えて本当の家族として幸せに暮らして欲しいと願っている…と言っていました」

「…!そうか…」

「大丈夫なのか?あれ」

「まあ、ショックでしょうね。大切に育てた息子が、義理とはいえ家族だったのに自分の知らない内に追放されたんですから((ボソッ」

「確かにそれはそうだなぁ…親ってのは複雑な気持ちが多いしな。それに、色んな種類もある」

「俺は彼しか知らないけどな((ボソッ」

…よし、去ったな。

「さてと、それじゃあ帰るぞ」

「分かった」
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