傀儡といしの蜃気楼 ~消えた王女を捜す旅から始まる、夢の世界のものがたり~

遠野月

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影からはじまる

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 話がまとまると、二人は、穴をはさんだ向こう岸を目指して歩きだした。
 巨大な穴からは、少し距離を取る。万が一落ちれば、命は無いだろう。

 穴の底からは、絶えず風鳴のような音がひびきあがっている。
 風鳴は、耳を押さえたくなるほど大きな音になったかと思えば、聞き耳を立てないと分からないほど、小さくひびいたりもした。その音の変化に、メリーは不気味さを感じたようだ。時々穴のほうに目を向けたり、眉根を寄せながら肩をすくめたりしていた。

 やっとのことで巨大な穴を迂回すると、遠目に見えていた不思議な街の全貌がはっきりとしてきた。

 それはやはり、エイスの城下街ではなかった。エイスの街にはないような、独特の造りをした家がいくつもならんでいたのだ。
 海のそばにあるような、石造りの街の一部があったかと思うと、その隣には、山奥にあるような丸太を組んで造った家がならんでいた。こまやかな細工がほどこされた立派な屋敷や、岩をくりぬいたような家もある。そのほとんどは、エイスの国の外でラトスが見たことがあるものだった。それらすべてが乱雑に混ざりあって、ひとつの街のようになっていた。


 混ざり合った街に二人が足を踏みこむと、雲の影に入ったかのように辺りが暗くなった。
 そこから見あげてみると、よどんでいた空がさらに暗くなっているようだった。渦巻いている雲も心なしか速く流れている。不安を駆り立てるような雰囲気が、辺りにただよっていた。

 雰囲気が変わったからか、メリーは目を丸くさせていた。半歩ほど、ラトスのほうに寄って歩いている。ラトスは彼女の様子に気付いたが、あえて何も言わなかった。そのままの距離を保って、ゆっくりと歩いた。

 街の中は、暗くなったり、明るくなったりを繰り返していた。明るい場所まできて、そこから見あげてみると、よどんでいる空も多少明るく感じた。
 街の中を行き交う人々は、大通りを歩いている人々と変わらず、疲れた顔をしていた。そしてやはり、こちらを意識している者はいなかった。ぶつかりそうになるほど近寄ると、無意識に距離を取って避けていく。

 ここまで来ると、ラトスもメリーも、人々の様子は気にならなくなってきた。普通ではないと分かってしまえば、なんということもない。むしろ、最初にいだいた強い違和感はすでに無くなっていた。こういうものだろうと思ってしまっているほどだ。
 しばらく目を丸くしていたメリーも、街の様子にも慣れてきたらしい。ラトスからはあまりはなれないものの、物珍しそうに、左右を見回しながら歩いていた。

「……あれは」

 街の雰囲気が少し明るく変わったところで、ラトスは突然足を止めた。
 彼が向く先には、周りよりも少し背の高い、石造りの建物があった。建物の周りの石畳は土が多くかぶっていて、丈の長い雑草が生いしげっていた。しかし、建物の外壁は多少手入れされていた。一階の木窓と木戸は、全て閉ざされていた。木戸には小さな看板が打ち付けられていて、「ラングシーブ」とだけ刻まれていた。

「これって、ラトスさんのギルドの……?」
「……そのようだ」

 ラトスは、木戸に打ち付けられている小さな看板を手のひらでなでる。
 建物の周囲には、人影はない。建物の中にも、人の気配は感じられなかった。

 ラトスは木戸に手をかけて、少し押してみた。
 鍵は、掛かっていない。木戸は、ギイと鈍い音をたてて開いた。同時に屋内に光が差し込む。

「誰も、いないですね……」
「……ああ。そう、だな」

 ラトスは無表情に応えると、中には入らずに屋内の様子をのぞいた。
 弱々しい光が差し込んだ建屋の中は、いくつかのテーブルと椅子がならんでいた。その奥にはカウンターがあったが、いつも眠そうにしている受付の男もそこにはいなかった。

「入らなくていいのですか?」
「ああ、いいんだ」

 ラトスは目をギルドの外に向けると、ゆっくりと木戸を閉じようとした。
 戸は閉まりながらギイと鈍い音をたてて、戸が閉まりきると同時に、戸の内側でガチャリと鍵をかけるような音が聞こえた。

 その音は明らかに、誰かの手でかけたかのような音だった。
 二人はその音に驚いて、しばらく固まった。我に返ってからもう一度木戸を押してみたが、戸は固く閉ざされていて開かなくなっていた。

 メリーは開かなくなった木戸を見て、目を丸くしながら顔を引きつらせていた。
 だいぶ怖かったのだろう。

「えっと……中に、誰かいました?」
「いいや。いなかったな」
「……ええ……、えっと。……はい」
「大丈夫だ。俺も少し驚いた」
「……ですよねー」

 メリーは顔を引きつらせながら、閉じた木戸とラトスの顔を交互に見る。やがて、絞るような声を出して、木戸からはなれるのだった。


 ラングシーブのギルドをあとにした二人は、とにかく、気が向く方向に足を向けた。

 この、半分だけエイスに似た街のどこかに、セウラザという者がいる。
 藁にもすがる思いとは、こういうことだろうか。長い時間歩き回ってみても検討は付かなかったが、他にできることない。ペルゥが言った「会えるようになっている」という、不確かな言葉を信じるしかなかった。とにかく、気になると思ったものは全部見て、近付いていく。時間がかかりそうだったが、ラトスとメリーは、辺りを見回しながら地道に歩きつづけた。

 そうしているうちに、いつの間にか辺りは暗くなっていた。
 時間が経って、日が暮れてきたのだろうか。そう思ったが、どうやらそうではないらしい。気になる方へ進めば進むほど、暗い場所に進んでいるようだった。

 見上げると、空は夜のように暗くなっていた。その暗さは、夜の闇によるものなのか、分厚くなりすぎた雲の影なのか見分けがつかなくなっていた。

 暗闇のために、足元はほとんど見えない。二人の歩く速度は、徐々に遅くなっていった。頼りになるのは、様々な形をした家の隙間からわずかにこぼれる灯りだけだった。

 そろそろ進んでいくのは難しいかと思いはじめた時、メリーが声もなく前方を指差した。

 何だと思いながら、彼女が指差す先をのぞく。
 そこには、周囲からこぼれる弱々しい灯りが一切とどかない、深い闇が広がっていた。大通りのような、幅が広い道ではない。ただ、何もない空き地に闇が広がっているようだった。広場の上空も、他とは比較にならないほど真っ黒な空が広がっていた。星一つないので、その黒い空は高いのか低いのかまったく分からない。息が詰まるほどの圧迫感が、広場に落ちてきていた。

 闇の広場をじっとのぞいていると、そこには小さな灯りが落ちていた。
 灯りは広場を照らすように広がることなく、ただ小さく、ぽつりと落ちていた。

 ラトスは緊張気味のメリーに声をかけると、はなれないようにゆっくりと真っ暗な広場に足を入れた。

 あまりの暗さに、穴の上を歩いているような感覚におそわれる。
 もし本当に、この広場のどこかに穴があったとしたら、絶対に気付くことなく二人して落ちてしまうに違いない。冗談にもならないことを思いながらラトスは唾を飲みこむと、革靴の底の感覚を一歩ずつ慎重に確かめて歩いた。

 息が乱れていく。
 徐々に自分の身体が闇に飲みこまれて、見えなくなっていく。

 突然、何かがラトスの左手首をつかんだ。
 ビクリと手首をふるわすと、メリーの声が小さく聞こえてきた。手首をつかんだのが、彼女だと分かる。つかまれた手首を見下ろすと、そこにはもう、暗闇の中にぼんやりと腕のような形が見えるだけだった。その腕の先にいるはずのメリーの姿は、ほとんど見えない。

「大丈夫か?」
「だ、大丈夫だと思いますけど、ゆっくり歩いてもらって……いいですか」
「そうしよう」

 ラトスはそう応えると、何かあったらすぐに言ってくれと言い加えて、また慎重に一歩ずつ歩き出した。

 闇の中にある小さな灯りは、歩く速度に合わせて少しずつ近付いているようだった。
 それだけを頼りに進んでいるので、ラトスは内心ほっとする。また一歩、革靴の底の感触を確かめてから、その足に体重を乗せた。

 ラトスの手首を掴んでいるはずのメリーの方向から、荒い息遣いが聞こえる。ラトスは、出来るだけ彼女に声をかけながら歩いた。こんなところで錯乱してどこかに行ってしまったら、見つけだすのは困難だ。メリーもラトスの声にちゃんと反応して、短く応えてきた。しかし、その声は少しふるえていた。

 小さな灯りの元まで歩くのに、どれだけ時間がかかっただろうか。

 闇に飲みこまれた自身の姿が、少しだけ見える。暗闇に目が慣れてきたのだろうか。それとも、小さな灯りに照らされはじめているのだろうか。ラトスの手首をつかんでいる力も、心なしか、少し弱くなっていた。

「家、ですか? これ?」

 メリーの声が、隣から聞こえた。
 二人が目指していた小さな灯りは、家の木窓の隙間から、わずかにこぼれでているもののようだった。

「そのようだ」

 メリーの言葉に、うなずきながら応える。
 ラトスはまた一歩ずつ慎重に足を進めて、木窓に近付いた。そのため、木窓に手がふれられるほどまで近付くには、思った以上に時間がかかった。

 ようやく木窓のそばにまで来ると、二人の姿は、暗闇からぬけだしていた。しっかりと、姿形が認識できる。メリーは長く息を吐き、ラトスの手首からほそい手をゆっくりとはなした。そして、恥ずかしそうに頭を下げた。

「はなれたら危なかったからな」

 ラトスは、つかまれていた手をメリーの顔の前まであげて、ひらひらと左右にふってみせた。彼女はその手を目で追いながら、少しだけ表情をゆるませる。助かりましたと言い加えると、もう一度小さく頭を下げた。

 それから二人は、木窓からこぼれる灯りを頼りに辺りを見回した。
 こぼれでている弱々しい明かりは、家の形がある程度分かるほどには、広がっていた。ラトスはしばらく家の形を見ていたが、その目は次第に大きく見開かれていった。

「これは……俺の家だ」

 ラトスは絞るような声を吐きだして、家の外壁に手をかけた。

「ラトスさんの? ここが?」
「そうだ。どうしてここに……?」

 ラトスは外壁をなでながら、ゆっくりと家の周りを歩きだした。メリーもその後に続く。

 ラトスの家はエイスの城下街には無く、少しはなれた村にあったはずだった。
 城下街に住む権利がないわけでない。単純に、静かなところで暮らしたいという願望から郊外に住んでいた。だが、二人の目の前にあるこの小さな家は、何度見てもラトスが暮らしていた家と同じもののようだった。

 壁伝いに家の周りを歩いていた二人は、やがて木戸の前まで来た。
 そこからも、隙間から薄っすらと灯りがこぼれでていた。灯りをじっと見つめながら、ラトスは少し目をほそめた。一歩、後ろに下がる。後ろから付いてきていたメリーを見て、彼女のほうに手のひらを向けた。

「どうしました?」

 メリーは首をかしげてラトスにたずねた。
 ラトスはさらに目をほそめて、口元に人差し指を当てた。静かにするよう、彼女にうながす。察したメリーは、驚いた顔をして肩をすくめた。ラトスと同じように一歩、木戸からはなれる。

 瞬間、木戸の向こう側から小さく音がした。それはおそらく、火が爆ぜる音だった。
 木戸と木窓からこぼれでている灯りが、ほんの少しゆれている。家の中に、暖炉のようなものがあるのだろう。そこから漏れる明かりが、家の木戸や木窓からこぼれでているようだった。
 そして、暖炉の火が爆ぜる音が聞こえる前に、小さな足音と木がきしむような音がしたのをラトスは聞き逃さなかった。

 ラトスは、メリーに手のひらを向けたまま、腰の短剣に左手をかけた。
 それを見てメリーは息を飲みこむと、また一歩、木戸からはなれた。ラトスはメリーが少しはなれたのを確認すると、彼女に向けていた手をゆっくりと水平に旋回させて、木戸のほうに手のひらを向けた。

 半歩、家に近付き、手のひらを木戸にかける。
 木戸に錠はかかっていなかった。手のひらで少し押しただけで、ギイと鈍い音をたてながら少しだけ開いた。

 弱々しい光が、広がった隙間からあふれてくる。
 腰の短剣をにぎる手に、少しだけ湿気を感じたような気がした。
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